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あなたは森田理論学習に何を求めておられますか。それは当然神経症を治すためでしょう。いまさら何を言い出すんですかという声が聞こえてきそうです。でも私は最近つくづく思うんですよ。いまどき森田理論学習で神経症を治そうだなんて時代錯誤も甚だしいと。最近の医療は進んでいますよ。慈恵医科大学第3病院や京都三聖病院の専門医師による入院森田療法。その他全国各地にある外来森田療法。そして精神科医による薬物療法。信頼できる臨床心理士によるカウンセリング。精神分析、催眠療法、認知行動療法、内観療法など選択肢は無限に広がっているではありませんか。これらを利用しない手はありません。短期に的確な治療が受けられます。反対に森田理論学習だけで治そうとすると時間もかかり、思ったような効果は期待できないと思います。時間も無駄です。また誰も治療に対して責任を持つ人はいないのですから。すると森田理論学習は意味ないのですかといわれそうです。ところが神経質性格を持った人で、何かととらわれやすく、いつもびくびくしながら生きている人にとって森田は宝の山なのです。それはなぜか。それは神経質性格を持った人が、味わいのある人生を送るためには、その基礎となる考え方を森田理論が教えてくれているからなのです。森田理論を学習して、実践・応用の仕方を身につけることは自分の一生を大きく左右します。森田理論学習は、これが最大にして唯一の目的だと思います。私は神経症に陥った人を蟻地獄から這い出させるというのは、この際医療機関に任せたらどうかと思っています。森田理論学習は、主に蟻地獄から這い出た人を対象とするべきだと思うのです。蟻地獄から這い出たといっても、「かくあるべし」をはじめとする認識の誤りは抱えたままです。そういう状態では社会にうまく適応することはできません。生きていくことは依然として苦しいばかりです。放置すれば、自分の人生がみじめになり、慙愧の念で後悔することになります。この分野は幸いにして医療機関では手におえない部分です。なぜかといえば人生観の確立にかかわる部分だからです。医療として成り立つものではありません。でも神経質者にとっては必要不可欠なものなのです。神経症の治療は信頼のおける医療機関に任す。その代り、我々学習グループとしては神経質者の人生観の確立のための学習内容、学習方法、学習ツールの開発、会の運営方法はマンネリに陥らないように絶えず自己革新していく。その態度がいまあまたの神経質者から、厳しく問われているのだと思っています。
2014.08.07
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読者の皆さんがおられるおかげで、励みになり今日1000回の節目を迎えることができました。内容としては、不十分、間違っているものもあったかもしれません。どうぞご容赦ください。また、ブログの内容、レイアウト、投稿頻度、感想、訂正箇所など個人的にたくさんご指導していただいた皆さんに対して、とても感謝しています。ありがとうございました。批難、誹謗中傷は全くありませんでした。ありがたかったです。投稿にあたっては、きっかけとなるネタが必要です。自分の生活、他人の生活、世の中の出来事などを注意深く見てきました。また、ジャンルを問わず多くの本から、森田理論を深化させるヒントをもらいました。出どころを明記していないものもありましたが、改めてお詫びとお礼を申し上げます。今まで森田理論学習をしてきて約30年。20年目ぐらいまではよく分からなかった。それでも森田理論学習にかかわってきたのは、生活の発見会で世話活動という役割をしていたからだ。20年目ぐらいの時、「森田理論全体像」としてまとめ上げてから、森田理論がスッキリとしてきた。これを森田理論習得3か年計画としてテキストにまとめた。改定をして現在3冊作成している。これは知り合いの人には無償で配布した。さらに多くの神経症で悩んでおられる方に、そのエッセンスを伝えたいと思っていたが、方法は全く分からなかった。ところが、ある時参加している集談会でブログをやっている人がいた。人気のあるブログで毎日100人、多いときは1000人の閲覧者があるという。瞬間的にこれだと、閃いた。それが去年の1月5日だった。まだ1年6か月しかたっていないひよこなのである。でも反応は閲覧者数で敏感に感じることができた。森田を広めていく手ごたえを感じたのである。初めてみると、思わぬ副産物があった。自分が森田理論を深化できたのである。予想外だった。気がついていなかったことが、次から次へと学習できた。森田理論は掘れば掘るほど、さらに豊かな鉱脈が横たわっていることが分かった。5年間 2500投稿。10万アクセスを目標にしてゆきたいと思う。予定は半年前倒しで進んでいる。まあ、無理をしないで続けたい。多くの森田理論を知らない人に、学習のきっかけを与えることが念願である。今後ともよろしくお願いいたします。
2014.07.04
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2014年7月号の生活の発見誌に近藤章久先生の記事がある。近藤先生は久しぶりにスキーを始めた時、教習書を買ってきて一生懸命に読んだ。その中に外向外傾の説明があった。ところが実際にはなかなかできない。頭の中で本に書いてあることを思い浮かべ、ここではこういうふうに体を傾けると考えるのだが、途端にひっくり返るか、相も変わらず昔のやり方で強引に回ってしまうのである。次の年は先生についた。先生は理屈のことは言わずに形を教えてくれた。するといつの間にか外向外傾ができるようになった。同様のことは自分の専門である医学にもある。医学校では私たちは長い時間をかけて生理学とか、病理学とかの医学の理論を学ぶ。しかしそれで治療ができるかというと、そう簡単にはいかない。いざ患者に面して、診断しさらに治療方法を、ということになるとなかなか難しいのである。やはり経験ということが重要になってくる。自分を担当してくれている教授の診断や治療を見たり、自分自身でいろんな経験を積んでいく。するとしだいに、正しい診断でできて、治療方法も適切になるのである。私は森田理論を身に着けるために、森田理論習得3年計画をお勧めしている。1年、2年目は理論の学習である。1年目は基礎的学習である。神経症の成り立ち、性格特徴、感情の法則、行動の原則、認識の誤りなどの学習である。2年目は森田理論応用編の学習である。森田理論には4本の柱がある。生の欲望の発揮、不安の役割、認識の誤り、その中でも特に「かくあるべし」の発生と苦悩の始まり、事実本位・物事本位である。それぞれを深く学習していく。次にその相互の関係を学習していく。そして3年目に入ると森田理論を生活に応用してみる。行動の原則、バランスのとり方、「純な心」などここに書ききれないほど生活に取り入れたいことは無限ある。その中から自分が取り組みやすいものを1つか2つ選ぶ。それを徹底していくことだ。私は一人一芸から入った。物そのものになりきる。物の性を尽くす。ということから入っていった人もいる。1つ2つを極めていくと、富士登山と一緒で登山口は違っても気がついたらみんな同じ頂上に立っていたという現象が起きる。するとうれしくなって山頂で祝杯をあげる。苦労してきた人同士すぐに打ち解けて話が弾むのである。
2014.07.03
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私はこのたび基準型学習会の講師を務めることになっている。単元は「あるがまま」と「純な心」である。生活の発見会には「新版森田理論学習の要点」というものがあり、それに沿って講義するようになっている。要点の項目は、あるがまま、純な心、感じ、恐怖突入、共感と続いている。さらに補足版で「あるがまま」と「純な心」がある。あるがままと純な心はよいのだが、それ以降の項目との関連づけがとても難しい。かえってこれ以外で大切な項目が抜けているような気がしている。10日ぐらい前から講義内容の準備を進めてきたが要点を基準にするととても難しいと思っている。納得できるような講義内容ができないのである。そこで独自に項目を設定してみた。皆さんのご意見を聞きたいのである。1、「あるがまま」の能動的側面についての説明。この中で不安と欲望との関係。バランス、精神拮抗作用、手段の自己目的化、恐怖突入の話をする。2、「あるがまま」の受動的側面についての説明。このなかで、不安にはコントロールしなければいけないものとしてはいけないものがある。事実を認める。受け入れる。服従するとはどういうことか。あるがままの受動的側面を阻害している3つのものの説明。認識の誤り、「かくあるべし」、他人中心の生き方。次に事実に服従するにあたって注力すべきことの説明。観察する。具体的であること。両面観で見ること。事実は4つに分けて考えること。3、感じの発生、感じを高めるということはどういうことか。4、「純な心」とはどういうことか。トレーニングシートを配布して考えてもらう。5、「私メッセージ」の発信。トレーニングシートを配布して考えてもらう。以上5項目を1時間という時間で説明する。後質疑応答で深めていく予定です。
2014.06.29
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「宮大工の人育て」 菊池恭二著 祥伝社という本は森田理論を大工さんという立場から具体的に書いてある本です。目からうろこが落ちるような本です。推薦いたします。宮大工は薬師寺金堂、西塔、池上本門寺五重塔など全国各地の社寺建築の建設や解体修復をする人です。どうしてそのような技術を身につけられたのか。あるいは一癖も二癖もあるような個性的な職人を束ねていくことができるようになったのか、詳細に語られています。菊池さんは宮大工の世界では神様のような人のところで修行できたというのがよかったといわれています。その人は法隆寺大工の西岡常一棟梁です。ここで21歳から6年間毎日お茶出しをされていたのです。これが今に生きているのです。その間ただお茶を出していただけではありません。棟梁の一挙手一動を観察して自分のものにされていったのです。匠の技や人使いの妙などを身につけていかれたのです。上に立つものとして何が必要なのか、ものの考え方はもとより、職人の心構え、図面の描き方、原寸の描き方、仕事の段取り、指図の仕方、職人の使い方などを着実にものにされたのです。私はこの本を読んで森田先生と一緒だと思いました。水谷啓二先生も20代の頃森田先生に6年間つきっきりで身の回りの世話をされていました。その中から森田理論の普及に目覚められて啓心会、啓心寮の開設、そして生活の発見会の礎を作られました。多分この6年間で将来につながる数多くのことを学ばれたのでしょう。今我々にできることは何でしょうか。私が思うことは、森田理論をきわめて、体得している人を一人でも多く発掘することだと思います。全国規模では何人もおられると思います。集談会などで何気なく話をしていると、この人はすごいなと思う人はすぐに分かります。すごいなというのは、森田理論をとうとうとしゃべれる人ではありません。森田理論学習的な生活を実践している人です。そういう人は、雰囲気というか強烈なオーラがあるのです。そういう人に付きまとうことです。たとえば、集談会では近くに座り指導を仰ぐことです。待ちの姿勢ではなく、聞きたいことを整理して準備していくことです。学び取るという積極的な姿勢が欠かせません。すると適切な指導をしてくださると思います。森田は自分一人で学習すると効率が悪いし、横道にそれてしまいます。また森田理論を十分に理解できていない人同士で学習しても癒しにはなるでしょうが、十分な効果は期待薄です。お勧めしたいのは、良き先輩探しです。良き森田理論体得者、いわゆる森田の達人を見つけ出すことです。その人に近づいて、その人の考え方、その技、生活スタイルを学んで、真似ていくことです。模倣して自分のスタイルとして確立していくことです。このように考えると、今の所属集談会にとどまらず、他の集談会への参加、ネットのつながりなどを導入して学習を進めることが効率的だと思っています。
2014.06.27
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宮大工の菊池恭二さんは弟子をとる時は採用面接を行う。決め手は、一に真面目さ、二にやる気と覚悟だという。あとは宮大工という特殊な職人の世界でやっていけるかどうか、その適性だ。それでも一人前になる5年間辛抱する人は半分しかいないという。5年間頑張る人は宮大工として独り立ちする。10年も頑張る人は棟梁として采配を振るうことができるようになる。残る弟子と辞めていく弟子。道を分けるものは何かといわれれば「自分で学ぶ気持ち」があるかどうかである。弟子入りするには「教えてもらうんじゃない。勉強しに行くんだ。覚えに行くんだ」という強い意志が必要です。入門さえすれば自然に専門知識、技術、人の使い方が身につき一人前になると思ったら大間違いだといわれる。貪欲に仕事に取り組む姿勢が、その後の明暗をはっきりと分ける。これは新入団した野球の選手にも言えることです。二軍で毎日寝食を忘れるぐらい練習をして、一軍選手に追いつくために体力や技術を磨く。対戦相手の研究をする。サインや連係プレーの練習をする。食事や体の手入れ、道具の手入れの仕方を学ぶ。チームメイトとの付き合い方を学ぶ。一時期、そういう貪欲さやがむしゃらさが必要です。するといつの間にか、力がついて階段を飛び越えるようにレベルアップする。それは一軍で通用する体力、気力、技術を身に着けたことになります。一旦体が覚えた感覚はなくなるものではない。自転車に乗れるようになる。車の運転ができるようになる。クロールができるようになる。その感覚は死ぬまで忘れることがないのと一緒です。そこからさらに加速して努力を重ねた選手が一軍でレギュラー張れるようになる。そうなるまでは、何としても貪欲に精進を重ねる時期を過ごすことが必要である。これは森田理論を自分のものにするためにも当てはまります。基礎編、応用編、体得への道はたかだか3年間です。その間これはと思う先輩会員について、寝食を忘れて森田理論学習に取り組む。森田理論をしっかりと体にしみこませていく。一旦身に付いた森田的生活は、その後生きている限り一生涯役に立つものです。だらだらと10年、20年と何年も森田理論学習にかかわっていたというだけでは、ほとんど効果はありません。私の30年間の学習経験からはっきりと言えることです。そのうちマンネリに陥り、意欲もわかなくなり、森田理論学習に見切りをつける。症状をとるために、他の療法をさ迷い歩き、思ったほどの改善が見られず愚痴をこぼすようになります。これは人生観が変わっていないので、苦しさから抜け出ていないのです。それは森田理論そのものに原因があるのではなく、学習に取り組むその人に問題があるのです。森田理論学習は、短期集中の意気込みで取り組んでいただきたいと思っています。最後に森田先生の言葉をご紹介しましょう。「森田の修養は長年やってもいけない。1年ぐらいでは、少し足りない。2、3年ぐらいがちょうどよいかもしれない。強迫観念で20年も30年も治らないで死んでいく人をぼつぼつ知っています。」これは私の森田理論学習3年サイクルというのと合致しています。(宮大工の人育て 菊池恭二 祥伝社新書参照)
2014.06.25
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このブログのデザイン、レイアウトを変更しました。今まで過去の記事を読むときに、右端に検索バーが出てきて、投稿記事が読みづらいという意見があったためです。またカテゴリー別にまとめて読みたいという人のために、カテゴリー分類も付け加えました。カテゴリー検索は、「全○○○件新着記事一覧を見る」をクリックしていただくと出てきます。カテゴリーは大きく分けて3つあります。森田理論基礎編、森田理論応用編、その他補足テーマです。基礎編には、「森田理論の適応者」「森田神経症のタイプ」「神経症の成り立ち」「私の森田理論との出会い」「神経質の性格特徴」「感情の法則」「治るとはどういうことか」「なすべきことやりたいことに手をだす」が含まれます。応用編には、「生の欲望の発揮」「欲望と不安」「かくあるべしの発生と苦悩の始まり」「事実本位・物事本位」の森田理論の4本柱。それを補充する「認識の誤り」「人間関係」「自分本位・他人本位」「森田理論のキーワード」です。私が一番力を入れている部分です。その他補足テーマとして、「森田関連図書」「生活の発見会・集談会」「森田理論学習の方法」「森田療法と他の療法について」「森田先生のエピソード」「森田番外編」などがあります。当日の投稿記事に戻るには、「森田理論学習のすすめ」のタイトルをクリックしてください。なお、老婆心ながら、字が小さくて読みづらいという方は、「表示」の中の「拡大」を125%以上に変更すると読みやすくなります。少しでも効率の良い学習になりますようにと願っております。
2014.06.14
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あるがまま、事実唯真、純な心、感じを高める、自然に服従、無所住心、変化に対応、精神拮抗作用、不安常住、不即不離、「かくあるべし」、気分本位、理知本位、事実本位、物事本位、生の欲望の発揮、物そのものになりきる、唯我独尊、物の性を尽くす、努力即幸福などが単なる知識としてではなく、有機的関連性のつながりとして理解できるようになったのです。たちまち生活が変化してきました。生きることが喜びそのものになりました。このブログでは、その自分の森田観をもとにして、子育て、人間関係、生き方、生活、世の中の動きを見ているのです。森田的視点があると自分の意見ははっきりと打ち出すことができます。本来ならそれをもとに意見交換をしてみたいところです。何度も言いますが、森田理論学習は断片的な知識の集積が役に立つのは最初だけです。何年学習しても、ほとんどの方はこれに終始しているように思われます。一通り学習が終わった後は、自分の森田観を確立することが大切です。その一つの手段として私のまとめた体系的森田理論である「森田理論の全体像」を参考にしてもらいたいと思います。私は20年かかりましたが、今では普通の人でも、3年で森田的生き方をほぼ身につけることができると確信しております。
2014.05.29
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鈴木敏文氏は、毎日多くの情報が洪水のように押し寄せている。しかしこれをそのまま受け止めていくことは、情報に押し流されることであるといわれています。情報に接するということで大切なことは、自分の考えをしっかり持ったうえで、入手した情報によってそれを補強したり、補正していくことである。私は話すことが10年前、20年前と全然変わっていないとみんなによくいわれるが、それは自分の考え方の基本形がそんなに変わっていないからで、話の切り口がその都度変わるだけです。情報の価値づけも自分の考え方がベースにあるからこそできるといわれています。私はこの話に賛同です。それは森田理論をやみくもに手あたり次第学習して、頭が混乱してきた過去の苦い経験があるからです。集談会で場当たり的に学習を積み重ね、立ち直った人の体験談、森田療法家の素晴らしい講話、森田理論関連図書を数多く読み込んできました。公開講演会にも数多く参加しました。しかし生きることが苦しいという現実は一向に改善することはできませんでした。その間先輩から与えられるもので、自分が変化することを期待していたのです。その間約20年経過しました。どこかやり方に問題があったとしか思えません。ところが20年過ぎた頃急に視界が開けてきました。それは自分なりに森田理論を体系化できたことです。言い換えると、自分なりに森田理論はこういうものだというものを作り上げたことです。これは「森田理論全体像」としてまとめ上げました。すると今まで断片的にしか深耕できなかった森田のキーワードが、生きた血液として体の中を駆け巡るようになったのです。
2014.05.29
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森田には日記指導というものがあります。基準型学習会を受けた時にもあります。先輩会員や講師の人がコメントを書いてくれます。入院森田療法にもあります。森田先生は入院患者さんに日記を書かせて指導されていました。集談会などでも苦しい人は、集談会の幹事や世話係りの人などに頼んでみることをお勧めします。適当な指導担当者を紹介してくれることと思います。日記指導は一般的には2冊のノートで行います。一冊は自分の手元に置いて毎日書いてゆきます。もう一冊は指導担当者が見て、赤字でコメントを書き込みます。そのために日記は余白をとって書くことが必要です。たとえば1ページを半分に折って書くとかです。それを1週間とか1か月とか期限を決めて交換するのです。指導を受ける人は、指導者のコメントを見て自覚を深めていくことになります。日記指導はいろんな考え方があります。私の考え方を書いてみます。まず書く人です。まず毎日の日常生活の中の出来事を書きます。具体的に詳細に書きます。つぎに出来事に遭遇した時に沸き起こってきた感情について書きます。最後に自分がどのような対応をとったかを書きます。ですから頭の中で観念的、抽象的に考えたことを書くのではありません。実際に目で見たこと、体験したこと、その中で感じたこと、対応したことなどを書くのです。指導者はどのようなコメントを書いてくれるのか。どの程度不安、恐怖に振りまわされているのかを見ています。そして日常生活が滞っていないか見ています。出来ない時でもその糸口を探しています。そして取り組むべき行動の提案をしてくれるはずです。つぎにどんな認識の誤りが強い人なのかを見ています。それによって考え方が極端になっていないかどうか。悲観的になっていないかどうか。「かくあるべし」に振り回されていないかどうか、事実とどう向き合っているのかを見ています。そして認識の誤りを指摘してくれます。これによって自覚を深めて、自己を客観的に見れるようになればしめたものです。さらに、自分の感情、気持ち、意志、希望を封印していないかどうかを見ています。他者の思惑に翻弄された生活態度がないかどうかを見ています。それらを指摘くれるはずです。なかにはコメントに対して反発したり、それならどうしたらよいのかと意見を求める人もいます。ここでは自覚を深めるという作業を行っているわけです。腹が立っても、一応その方向で受け入れる態度が必要です。今まで何年もかかってきた症状が、1回の日記指導ですべて払拭されるものではありません。森田は客観的な目で自覚を深めるということが極めて大切です。これができれば、対処法は森田理論学習をする中でいくらでも考えつくはずです。自分で気付いて自覚し、自分で乗り越えていくのが森田理論なのです。
2014.05.06
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私は森田理論学習にあたっては基礎編と応用編に分けて考えてみること。基礎編は「神経症の成り立ち」「神経質の性格特徴」「感情の法則」「認識の誤り」などを1年ぐらいかけて学習する。基礎編を一通り学習した後で自分の神経症の成り立ちをまとめてみる。基礎的学習が終わった後、初めて本格的に森田理論学習を始める。これが応用編である。応用編を1年ぐらいかけて学習する。3年目は森田理論を本格的に実生活に応用してみる。以上3年を1サイクルとしてきちんと学習すれば、私が20年もかけてやっとつかんだ宝物が、たったの3年間で手に入れることができます。神経症の克服とともに、将来の生き方の指針を明確に持つことができます。私の体験では、短期集中でかなりの成果に結びつくと思っています。この中で、応用編の学習方法と内容がとても大切だと思っています。応用編では「森田理論全体像」の学習と理解をその中心に置いています。これによると森田理論は4つの大きな柱がある。「生の欲望の発揮」「不安の発生と役割」「かくあるべしの発生と苦悩の発生」「事実本位・物事本位の生活態度の獲得」です。応用編の学習は、それぞれを深く深耕していくことと同時に、相互の関係性を学んでいくことが必要です。これについては2013年3月29日に説明しています。最後に森田理論のキーワードの学習で肉付けをしてゆきます。最近この4つの柱を若干修正して整備しました。まず「かくあるべしの発生と苦悩の発生」ですが、「かくあるべし」は10項目に及ぶ認識の誤りの一つとして扱うことにしました。その中で最大の認識の誤りは「かくあるべし」です。これは今までと変わりません。でもここではもっと幅広く認識の誤りを学習することにしました。「かくあるべし」以外の認識の誤りが神経症の成り立ちに絡んでいるからです。さらに他人中心の生き方が多分に神経症の形成に影響を与えているのでこれを付け加えて学習することにしました。これに伴って、「事実本位・物事本位の生活態度の獲得」では、認識の誤りの打破のために「純な心」「私メッセージ」の体得を付け加えました。そして自分中心の生き方を掘り下げて学習することとしました。この修正によって、森田理論体系の中で、もやもやしていたものが一挙に解消してきたようにも思っております。お手元に「森田理論全体像」の資料をお持ちの方は付け加えておいてください。なおこの部分は森田理論学習の核心に迫るところですので、いずれまた冊子にすることを考えております。
2014.04.25
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ガンという鳥はV字編隊で飛んでいます。これを横から見ると立体になっているそうです。なぜ立体なっているか。前を飛ぶガンが羽ばたくと上昇気流が起きます。すると後ろのガンは少ないエネルギーで飛ぶことができるのです。そのガンが羽ばたくと後ろのガンはもっと楽に飛ぶことができる。ガンは単独で飛ぶときの71%の力で同じ距離を飛ぶことができる。ところが先頭を飛ぶガンにはそうした効果はない。遠くまで飛ぶと疲れ切ってしまう。すると編隊の後ろに移動する。他のガンは一つずつ前に詰めていく。あまりにも疲れてしまうと、他なガンが鳴いて励ますそうだ。また1羽が編隊から脱落すると、2羽のガンが編隊から外れていってサポートをするという。塾などでは、誰の隣に座るかが自分の成績の伸びに影響を与えるという。時にライバルとして、時には励ましあう関係になれば相乗効果をもたらすという。問題をお互いに出し合い、切磋琢磨するようになるとすぐに効果が表れるという。反対にいじめやいたずらなどを繰り返すようになると、成績の向上は望み薄となる。森田理論学習を一人で行おうとすると大変な時間費やし無駄な努力となることが多い。それはパソコンの操作が分からないで、どうしてよいのかわからず苦労しているときに似ている。パソコンはどこで学習したのだろうと思うほど精通している人がいる。分からない時は謙虚な気持ちになって教えを乞うことだと思う。大勢で相互学習していると、森田理論を早く理解できるようになる。さらに貴重な人間関係ができてくる。お互いに信頼関係も生まれてくる。また尊敬できる人にも出会うことがある。そうして、毎月の森田理論学習の集いを心待ちにできるようになればしめたものである。
2014.04.17
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「思考の継続」というのは、自ら創意工夫、向上心を持ち、努力を継続して進化していくことを言います。最終的には現役である限り、日々考えて精進する人でないと選手として成功はしません。仁志氏のこの考え方は森田理論学習でもほぼ同じことが言えます。この考えをもとにして検討してみましょう。森田理論で結果を出すということは、神経症を克服して、神経質者としての生き方を確立し味わい深い人生をおくれるようになることだと思います。そのために、個性の発揮、発想の転換、思考の継続が不可欠だということです。「個性の発揮」とは、神経質の性格特徴をよく学習して自分の特徴、長所、持っているものをよく自覚することだと思います。それらを現在の境遇の中で活かしていくことだと思います。不足しているものやないものを求めるのではなくて、あるものをいかんなく活かしていくということです。現在の存在価値を高めていくという発想になります。「発想の転換」とは、神経症で苦しむ人は「かくあるべし」をはじめとする多くの認識の誤りを持っています。また他人中心の生き方をしています。そのために精神的に苦しい生活を余儀なくされています。この誤りは自分一人では見つけることが困難です。乗り越えることはさらに高いハードルとなります。これは森田理論に精通した人の力を借りることが必要です。森田理論に詳しい専門医、臨床心理士などの力を借りることです。その他信頼できる森田理論を体得した人の意見を聞いてみることです。また生活の発見会などの自助グループなどに入って森田理論学習をすることが大切です。まずは認識の誤りを自覚することです。そして認識の誤りから脱却する方法を身につけていくことです。ここで大切なヒントを仁志さんは教えてくれています。先輩会員は初心者に最初からやたらにアドバイスしてはいけないということです。そばに付き添って話を聞いてあげるだけで十分です。それだけでも、初心者は癒されているのだという気持ちで接することが大事です。そして藁おも掴む思いになっているときに、適切に対応してあげることです。また森田理論学習にあたっては、森田理論のキーワードをそれぞれに分解して学習するというのは、あまり役立たないということです。森田理論には、「純な心」「自然に服従」「事実唯真」「あるがまま」「精神拮抗作用」「感じから出発する」「無所住心」「物の性を尽くす」「唯我独尊」など様々なキーワードがあります。それらを個々に学習していては観念的になってしまうということです。森田理論は深耕するためには、まず森田理論の全体像をしっかりと学習することが大切だということです。私は森田理論の大きな柱は4つあると思っています。その4つの幹の部分をよく理解するとともに、相互の関連を学習することから始めるべきだと思います。4つの柱とは大まかにいうと、「生の欲望の発揮」「不安の特徴と役割」「かくあるべしをはじめとする認識の誤り」「事実本位・物事本位・自分中心の生き方の理解と実践」です。最後に「思考の継続」とは、森田理論を自分のものにするためには、自分の頭で考え行動実践することが大切です。人から与えられるものだけでは不十分です。自分の神経症の成り立ちをはじめとして、学習で学んだことを自分に当てはめて整理し直したり、深耕してゆくことが大切です。これらのステップを踏んでゆけば、必ず所記の成果に結びつけることが可能だと思っております。
2014.04.13
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巨人と横浜ベイスターズで活躍した仁志敏久氏は、将来素晴らしいコーチになるだろうと思っています。仁志氏の著書「プロフェッショナル」から、その考え方を紹介しましょう。プロ野球の選手は数字で結果を出さないと、選手生命は絶たれてしまう。結果を出すためには、3つの大切な視点がある。一つは「個性の発揮」。二つ目は「発想の転換」。三つ目は「思考の継続」である。「個性の発揮」というのは、自分がどういう特徴を持っているのか。どんな面で優れているのか。自分の一番の売りは何かをしっかり見極めて、努力していくことだといわれています。その際、短所を直していこうとすると、長所が少しずつ失われてゆきます。まず長所を自覚させ、短所を消すための方法を多方面から見直し、慎重かつ地道に進めていくべきです。否定から入るよりも、肯定から入ることが大切です。長所を磨いていく中で、短所が目立たなくなるというのが理想でしょう。さらに自分の理想や目標に届かない時は畑を変えるということを言われています。内野から外野に行ってバッティングまでよくなる例はたくさんあるし、欠点ばかり追いかけないで、生きる方法、活かす方法も考えることが重要ではないかと思います。「発想の転換」というのは、守備にしても、バッティングにしても理にかなったセオリーというものがあります。それが不十分で、分かっていない選手がいます。いつも自己流で無駄な動きや間違った体の使い方をしている場合です。そのために良い結果が出ない。これを自覚して、修正していく必要があります。たとえばスイングをさせると、腰の回転が充分でないとか、重心の移動がうまくできていない。それによって振り出しの鋭さがないということがあります。実績を残した選手は、そういう無駄な動きというものはすぐに分かるものです。ところが、間違った考えや体の使い方というのは自分ではなかなか分かりにくい。そのために野球ではコーチがいます。でもどのようにそれを選手に分からせるのかというのは、とても難しい。まずコーチはめたらやったアドバイスをしてはいけない。そういうアドバイスをすることは、コーチが自己満足しているだけで、選手には伝わることが少ない。さらに一番の問題点は選手が自分自ら考える力がつかないことです。選手が答えに詰まって、四苦八苦してアドバイスを求めてきたときがグッドタイミングです。そこまで待つという姿勢が大事です。馬を水飲み場まで連れていくことはできるが、水を飲むかどうかは馬次第です。さらに技術を一つ一つ形で教えるというのは、よいやり方ではないといわれます。コマ送りの動きを、コマごとに説明するようなもので、実践では意外と役に立たないものなのです。たとえば守備いうと、腰を落として、右利きの人は左足の前で捕れと指導すると、形にとらわれていつもその形を作って捕ろうとします。言葉にとらわれてしまうのです。本来は打球を追いかける、捕球する、送球するという流れの中で教えないとうまく伝わらないといわれているのです。
2014.04.13
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森田理論学習を効果的に行う方法がある。学習したことを自らまとめてみるということである。これは集談会などで体験発表としてみんなに聞いてもらう。生活の発見誌に体験発表として掲載してもらう。その前提でまとめるとよい。また1年に一回ぐらいはまとめなおすと自分の成長が分かるようになります。まとめるにあたっては、大まかに次のような項目でまとめるとよいと思います。1、あなたはどんなことに「とらわれ」ましたか。 その「とらわれ」が、精神交互作用によって、症状として固着してきた経過を振り返ってみましょう。 そして、精神交互作用を断ち切るために、どんなことをしたらよかったと思いますか。2、あなたの本来の「生の欲望」はどんなものですか。 「生の欲望」を達成するために、あなたはどんな努力をすればよかったかと思われますか。3、あなたの「かくあるべし」(○○しなければいけない。○○してはいけない)は、どんなものがありましたか。その他認識の誤りはどんなものがありましたか。4、「かくあるべし」で対応しても、「現実、現状、事実」は必ずしも理想通りにはなりません。これを森田では思想の矛盾と言います。 「現実、現状、事実」を軽視すると、神経症の苦しみや苦悩が生まれます。 あなたはどんな苦悩と格闘してきましたか。5、「思想の矛盾」を解消するために、どうすればよいと思われますか。書くという行為、声を出して語るという行為は大きな効果があります。今まで苦しみを抱えていたのが、外へ出すということで楽になる。書くことで自分の症状を客観的に見れるようになる。などです。私は最初の頃は書くということを全くしていなかった。単行本、森田正馬全集4巻、5巻、7巻、生活の発見誌も棒読みであった。その後はほったらかしであった。その後、発見誌の記事で参考になったところを、項目別に分けて、掲載日付と要旨を簡単に3行ぐらいにまとめることにした。1冊の発見誌で1つか2つぐらいを目標としていた。単行本も項目別に気に入ったところを抜き書きしていった。すると集談会で今月の記事で印象に残ったことというコーナーの時すぐに出てくるようになった。また理論学習の担当になった時に、このまとめが大変役に立ちました。現在は毎日このブログで毎日森田関連の原稿を書いている。すると今まで気づかなかったことが次から次へと出てくる。人のためではない。自分のためになっているのである。弾みがついて、どんどん森田理論が深まっていく。これを5年間で2500の投稿を目指している。達成した暁にはとても大きな森田理論を手にしているのではないかと思っている。
2014.04.04
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森田理論は分かりにくいという人がいる。私はそうは思っていない。すっきりしている。分かりにくいのは、やみくもに手あたり次第の学習をしているからである。これは皆さんの責任ではない。過去森田理論学習をしてきた先輩たちが体系化の努力を怠ってきたつけが回ってきたのである。このブログでは体系化の試みはすでに投稿してきた。もう一回簡単におさらいしてみたい。森田理論学習でまず大切なことは、「生の欲望」の理解と実践である。つぎに「欲望と不安」の関係を学ぶ。神経症で苦しんでいる人は、不安と格闘しているので、精神交互作用の打破が決め手となる。最悪の状態を抜け出した後に、本格的に学習が始まる。ここで大切なのは2点ある。まず認識の誤りの自覚である。認識の誤りの中でも森田理論学習では、「かくあるべし」的思考が一番の問題だといわれている。ただそれだけではない。神経質者特有の否定的で極端な思考パターンはほかにもたくさんある。認知行動療法でいわれているような認知の誤りは10項目もある。ここの学習と自覚は大切である。つぎに「他人中心の生き方」の弊害の学習である。これは石原加受子さんが分かりやすく解説されている。このブログでも何回も取り上げた。まだまだ折に触れて取り上げたいと思う。それぐらい重要な考え方である。これらが自覚できたら、その次の段階は実践である。認識の誤りを正してバランス感覚を取り戻すこと、「自分中心の生き方」をしてゆくことである。これらは自分一人ではまず難しいだろうと思う。生活の発見会の集談会のような学習グループの中で学ぶことが必要だと思う。こうゆう方向性をもって学習してゆけば、症状克服だけではなく、人生観が変わり神経質に生まれてよかったと感謝できるようになり、人生を楽しむことができるようになるのである。
2014.03.07
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このブログの利用方法について質問があった。このブログはその時に思い付いた森田理論関連の投稿をしている。森田理論学習をもっと深耕してみたいという人向けに書いている。たくさんありすぎて、読みたい記事がどこにあるのかわからないという質問だった。毎日新しい投稿ばかり読むのは効率が悪いかもしれない。解決策の一つとして、「キーワードサーチ」にたとえば「純な心」とキーワードを入力して、「このブログ内」にチェックを入れればグーグルの検索で「純な心」の関連記事が全部出てくる。私自身も講話などをでテーマが分かれば、話のネタはこうして探している。
2014.02.28
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開催日 3月23日(日)時間 14時から16時30分会場 岡山国際交流センター 8階イベントホール 岡山駅より徒歩3分です参加費 無料内容 比嘉千賀先生講演「森田療法による生老病死への対応」 伊丹仁朗先生講演「ガン・難病への森田療法の応用」申し込み方法 往復はがきで3月15日までに申し込んでください。その際下記のことを書いてください。1、 第6回心の健康セミナー申し込み2、 氏名3、 住所4、 電話・fax5、 同伴者名会場定員の関係で100名になり次第締め切りとなります。毎回定員オーバーとなっています。参加希望の方はお急ぎください。申し込み先 すばるクリニック郵便710-0253 岡山県倉敷市新倉敷駅前2-29 電話・fax 086-525-8699
2014.02.22
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ヨットマンの白石さんはこんなことを言います。「三年かかって変な修業をするより、三年かかってもいいからいい師匠を探しなさい」パソコンでも操作が分からなくなった時は本で調べるよりも、詳しい人に聞いた方が早く分かります。チヌ釣りでもその道のプロについていくと釣果が全然違います。私は神経質症になった人にいいたい。神経症を克服して、毎日活き活きと暮らしている人を見つけることに力を入れてほしい。神経症で苦しんでいる人の力になりたいと思っている人を見つけてほしい。できればその人の生きざまが周りの人によい影響を与えている人がよい。その人に話を聞いてもらったり、アドバイスを受けたり、その人の生活ぶりを真似たりしているうちに症状を克服して、生き方まで変わってくると思います。私もその一人でした。集談会ではその人のそばばかりいて、多くのことを学びました。今は反対に後輩たちに恩返しする番になってきました。
2014.01.03
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昨年1月5日友人のブログを見て、ふと私もやってみようと思いついた。30分ぐらいの設定で、すぐに立ち上げることでできた。動機は、こんな素晴らしい森田理論がどうして低迷しているのか。生活の発見会会員は3万人ぐらいいても不思議ではないのにどうして増えていないのか。それならどうなるかわからないが、ブログでささやかながら、私の掴んだ森田の神髄を伝えてみたい。森田理論学習の仲間を増やしたい。こういうやむにやまれぬ気持ちだった。1年がたったので振り返ってみた。思えばあっという間の1年だった。途中パソコンが故障して投稿できなくなったときは、もはやこれまでとあきらめたこともあった。でもパソコンを買い替えてなんとかつながった。モチベーションを維持できた最大の原因は、皆さんのアクセス数であった。積極的な宣伝は極力控えたが、毎日平均60名以上の人に閲覧していただいた。読んでいただいた方には感謝しております。またそれ以外にもコメント、電話、メールで感想をたくさんいただき励みになりました。60名というのは、集談会でいえば約4回分の参加者である。手ごたえを感じた。テーマは森田関係図書、その他単行本、文庫本、新聞、身近な体験、生活の発見誌、集談会などから得た。本は1日200ページの本を1冊は読むことができた。次から次へとテーマが湧き出て、書くことが追い付かなくなった。そういうわけで、原稿も毎日1つは投稿できた。さらに手持ち原稿は30以上を常に抱えているような状態になっている。自分にとってはより深く森田理論を深めることができました。今までは本を読んでも、読みっぱなしでしたが、今は気になるところは文章にして自分の考えをまとめるようにしています。この継続の力をまざまざと感じました。自分としては、今まで気が付かなかったことに多く気がついた。これを集談会の場で議論のきっかけとして提供できれば、さらに森田理論学習は深まりを増すことがわかりました。今年度は5年で2500投稿、10万アクセスの目標の2年目に入ります。通算1000投稿、4万アクセスを目指してゆきたいと思っております。読者の皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2014.01.01
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まず基本的な日常茶飯事、雑事を丁寧にする事です。また生活を規則正しくしていくことです。この生活スタイルを確立することが大切です。またこれはすぐにくじけてしまいますから、末長く継続させるという意志を持つことも大切となります。つまり対人的な苦しみを安易に取り去ろうとすることはしないことです。大変つらいでしょうがそれを持ちこたえたまま、仕方なしにいやいや生活を立て直していくことです。これは体験すると大きな効果がありますのでぜひ実行してください。この方の悩みは対象療法ではよくならないし、一端よくなってもすぐに元の木阿弥になることをご理解ください。これができるようになると森田理論の学習会に参加してください。まず森田理論の基礎的学習に取り組みます。これは一人でやるのではなく、生活の発見会の系統的学習会や集談会で行うのです。神経症の成り立ち、神経質の性格特徴、感情の法則、行動の原則、認識の誤りなどがあります。これだけでもかなり、自分の対人的な悩みの対応方法が見えてくるはずです。そして基礎的な学習が終わったあとは、欲望と不安の関係の学習をします。さらにこの方の場合は、考え方の誤りがあります。他人に受け入れられる人間にならなければ生きる価値はない。人から後ろ指をさされるようなことがあってはならないなどの誤った考え方の特徴が強いと思われます。これはあなただけではなく、神経症で苦しむ人はほとんどの人が、自分の頭の中に完全無欠な自分をイメージして、そのようにならない現実の自分と葛藤を繰り返しているのです。とらわれが葛藤を生み、悩みを深めて苦しむ原因となっているのです。これを解消しないと、あなたの悩みはなくなりません。そのあたりの考え方の間違いと自分の苦しみの発生のからくりをよく学習して、それから自由になるための行動を積み重ねていくということになります。これは生活の発見会の先輩会員助けを借りないうまく進みません。先輩会員は、そのための学習と体験は積み重ねていますので、安心して学習してください。これらが軌道に乗れば、いつも対人的な悩みに翻弄されて、右往左往することはなくなります。さらに自分にとって味わい深い人生を送るためのヒントを、たくさん得ることができるようになります。あなたの悩みはこのような段階を経て解消されると思います。
2013.11.30
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私は森田の多くの本を読んできました。特に5巻は何十回も読みました。それらの本は付箋を付けたり、鉛筆やいろんな色のマーカーで印だらけです。それを大切なところを抜き書きしました。そして自分なりに整理してまとめてみました。発見誌は抜き書きや切り抜きで大切な記事を該当項目別に貼り付けています。この作業が今となっては自分の財産となっています。何冊もそうした冊子があります。現在は森田の本は時々取り出してみるくらいです。それよりももっと森田理論を深めていく方法があるのです。今こっているのは、子どもの育て方、人生論、心理学、伝記など森田以外の本を読むことです。これが森田理論を深めたり、確信を持って発言するために役に立っているのです。200ページぐらいの肩の凝らない本は約一時間で読めるようになりました。50ページ15分を目標にしています。だから一日2冊読める日もあります。大事なところは付箋を付けたり。鉛筆、マーカーで印をつけます。そして読み終わると、A4用紙にぺージ数の記入と要点を簡単にまとめます。その中から森田に関係するところを取り上げて自分なりに考えてみます。これはというものはプログで取り上げています。読むより、こちらに力を入れています。分かりにくい考えのところはどんどん飛ばしながら読んでいるのです。本は今のところブックオフとアマゾンの中古本です。ブックオフは100円の中古本主体です。10冊買っても1000円と消費税で済みます。大変助かります。後は市の図書館を利用しています。みなさまの参考になればと思い投稿してみました。
2013.10.27
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岩田真理さんは「流れと動きの森田療法」という著書にこう書かれています。森田学習を長らく続けてきて、3つのタイプの人がいる。その1 頑固で自己主張が強く、どこか尊大で、人の気持ちやその場の雰囲気などお構いなくいいたいことをいう人たちです。その2 長い間森田学習をグループで学んできて、目立った症状はないものの、なにかすっきりしない、マイナス思考から抜け切れていない。自分としては失敗と思われることがあると、そのたびにとことん落ち込み、生活も停滞している人。その3 片やスッキリして前向きに生活を楽しんでいる人。森田学習の中で、どうして1や2のタイプの人が発生してきたのでしょうか。普通に考えると森田理論学習をすると、3のように、神経症から解放され、生の欲望に沿って毎日の生活が活性化して、充実した人生を送ることができると思うのです。このことについて私は、今までの森田理論学習の進め方に問題があったと認識しています。最近はそうでもありませんが、森田理論学習の重点は、長い間行動・実践におかれていました。行動・実践が軌道に乗ると、蟻地獄に陥り苦悩していた状態からは、比較的早く抜け出すことができます。それが森田の核心部分だと多くの人が思ってきました。そう思った人は、早合点してもう森田理論は理解できた。もう神経症は治ったと思って集談会に来なくなりました。早々と見切りをつけられたのです。実に残念なことです。宝の山を見ることなく去られたのですから。反対に継続して集談会に参加してきた人の中は、2に該当する人がでてきました。こうゆう人は、森田によって悩みから解放されたという実感がわかないのです。でも集談会の仲間といるとほっとするし、自分には森田しかないのかなとくされ縁でつながっている人たちなのです。これは私たちの学習の進め方の誤りだったと思われます。特に「かくあるべし」を追い求めて完全、完璧、理想の状態を追い求めて、コントロールできない自然現象と格闘し続けている人の悩みは尽きることがありません。そうした矛盾を解消する方面の学習がおろそかにされてきたのです。現在はそうした反省に立ち、思想の矛盾を打破して、事実本位・物事本位の体得面に力を入れています。理論体系が理路整然と整備されていますので、安心して学習に取り組んでいただきたいと思っています。森田先生は症状を持ちながらも、なすべことがなせるようになったなら一応症状からは解放されます。でもそれは小学校卒業程度です。といわれています。その次にまだ中学、高校、大学卒業するための森田理論学習はあります。これは思想の矛盾を打破して、自然服従して、生の欲望にまい進する生き方です。森田理論学習を続けゆくことで真に神経症から解放されるし、神経質者としての今後の生き方も変わってくるといわれているのです。
2013.10.26
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今年になって、私共が春前から長らく準備を進めてまいりました、森田の研修会がやっと今週開催の運びになりました。思い出せば長い準備期間でした。参加者もまずまずの人数が集まりました。普段は顔を合わすことのない人たちが一堂に会しますので、とても楽しみです。実質世話人2人で何回メールでの打ち合わせをしたのか分からないぐらいです。考えられる問題点はほぼつぶしました。みんなに参加してよかった。役に立ったといわれる研修会のめどが立ちました。今回は今までになかった森田理論学習の新しい視点を大胆に提示いたします。合言葉は、「新しく集談会にきた人を、ざるで水をすくうようなことは止めよう」です。そのための森田理論学習の変更です。もしこのプログをご覧になっておられる方で、参加される方は大いに期待してください。ちなみに世話をする我々も有意義な森田実践ができました。ありがたい経験をさせていただいて大変感謝しております。
2013.09.23
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それにしても東京の最終プレゼンは、見ていて涙がでるほどの内容であった。これは日本人が考えたものだろうか。これはイギリスのオリンピック招致請負コンサルタントのニック・バレー氏によるものだそうです。バレー氏はロンドンオリンピック、リオデジャネイロオリンピックのコンサルタントもされていたそうです。オリンピックの招致に熟知した人の後ろ盾があったことが最大の勝因だと思います。森田理論の習得も同じです。パソコンの操作でも分からないことに出会ったとき、一人で解決しようとすると時間がかかります。そんな時詳しい人に聞けばすぐに解決することが多いと思います。森田理論学習も理論がきちんと整理されている、実績もある、修養も進んでいる人についていくことがまず一番大切だと思う。その上相手を思いやる人であればよいと思う。森田理論は確立されているようで、実は最近まで理論と呼ばれるようなものはなかったのです。理論というからには、理論全体の体系、スキーム、キーワードの関連性、鳥瞰図、理論の生活への取り入れ方などが理路整然と整理されていないといけません。そういうことがよく分かっている人の後ろ盾がとても重要になると考えています。整理されていないと混乱と戸惑いが生じます。
2013.09.10
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私はこのプログをはじめてずいぶん成長させていただいている。思いがけない発見の連続である。特に「純な心」、「かくあるべしの弊害」はこのプログで深耕することができました。これをはじめてないと、自分は停滞したままだっただろう。今後は5年で2500投稿、10万アクセスを目標としている。常に投稿原稿は30ほど確保している。途中でダウンするかもしれないが、毎日1投稿をめどにできる限り頑張ってみたい。今のところ単行本、文庫本などからネタを仕入れている。毎日一冊は読むようにしているが、はずれの本も多いのである。週に1冊か2冊刺激を受ける本に出会えればよしとしている。ところで毎日読んでいただいている方には感謝しています。ときどきお会いする人から感想をいただいています。励みになっています。そこでお願いですが、できたら感想や反論を聴かせていただきたいなと思っています。勝手なことばかり書いているので、ここは違う、森田が全然分かってないじゃないかと思われていることもあるのではないかと思います。さらにこうゆう考え方もありますよ。とかここのところをこうゆうふうに発展させたらいいのではというご意見がありましたら是非お聞かせ願いたいのです。さらにそれを読まれた他の読者の方に、よい影響を与えるのではないかと思っているのです。必ずしも適切なご返事ができないかもしれませんが、ともに学習する仲間としてよろしくお願いいたします。
2013.08.21
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森田先生は、神経症が治りにくいような人は、早く全治した人をみるとそれにあやかるということをしないといわれます。ひねくれてうらやむようなことが多い。例えばあの人は頭がよいからとか、病気が軽いとかで治りやすい。でも自分は意志薄弱であって、病気が重い。あるいは先生の診断が間違っているかもしれないと、自分勝手の理屈をつけて、一人ひねくれて、治療に反抗し、わざわざ自分で治らなくしてしまう。私は集談会に参加し始めたころ、治っている人の側に座るようにしていた。すると話は聞いてもらえるし、何気ない生活の話が役に立った。また自分の実践を話すと「それはよいことだ」といつもほめていただいた。それが自信につながった。集談会に何年も出ていると、スランプのような状態になる。そんな時に役に立ったのは、森田全集第5巻で紹介されている森田先生の日常生活をそのまま真似てみようということだった。紙に書き出してみると真似たらよいなと思うことはいっぱいあった。森田先生は芸達者だった。そこで私も芸を身につけるようにした。今ではいろいろ人を楽しませる持芸がある。日常生活もそっくりまねしてみた。井上常七さんは、森田先生の猫背なところも真似ていたという。何もそこまでと思うが、意気込みはそれぐらいがよろしい。森田理論の学習から入るよりも、形を真似てみるというのは具体的で分かりやすいのではなかろうか。
2013.08.11
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私は10年以上森田理論の学習を続けている人に提案したい。いったん森田理論の学習から離れてみることだ。10年も森田を学習している人は、それなりに学習を積まれている。特に森田原著を読みこなしている人は、それぞれに深い森田を語られる。そういう人こそ、森田から離れなくてはならない時期を迎えているのではないか。親から離れて、自分の力で生きていくという「巣立ち」の時期を迎えているのではなかろうか。完全には離れられないと思うが、森田理論学習の比重はずっと下げていく必要がある。森田理論の学習だけというのは、私が思うには瀬戸内海で自由に航行しているようなものではないのか。いわゆる井の中の蛙現象が起きているのではないのかと思うのである。実際にはまだ、太平洋がある。大西洋がある。インド洋がある。北極海も南極海もまだ広がっているのである。そのためにはいったん森田を離れて、世の中を見ることだ。また森田以外の書籍によって先人の考え方を学んでみることだ。そして森田理論との共通点、相違点を自分なりによく考えてみることだ。そこで自分の中で森田理論はさらに大きく花開くと思う。また森田先生の「修養」という方面に力を入れてゆくのもよいと思う。森田理論の学習をするだけというのは「修養」とは言わない。森田先生の目指しているのは森田理論の「体得」ということである。10年選手は、学習はそこそこにして、そろそろ森田理論体得へと舵を切っていったらどうだろうか。反論があればまたうかがいたいと思う。
2013.08.03
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生活の発見会ではただ今キャンペーンとして、入会された方に入会金無料、どこかの集談会の会員の紹介があれば年会費1万円だけで会員になれるキャンペーンを行っています。会員になれば「生活の発見」という機関紙が12冊送られてきます。8月号をほぼ読み終えましたが、今月号は特に読み応えがありました。これから投稿してゆきたいと思っています。投稿原稿が5つぐらい書けそうです。森田を学習したい人はぜひ読んでもらいたいです。
2013.07.30
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森田先生はよく修養という言葉を使われました。修養というのは「実行によって精神の動きや働きを体得すること」といわれています。ですから集談会で森田理論学習をして観念的に理解しただけというのは修養したとはいいません。森田先生は実際を離れてはいけない。逆にいえば森田理論を知らなくてもよい。入院生に対して自分の指導する内容に従えば約40日で治る。理屈を言う前に実行、実践を強調されました。森田理論はその後著作などを読んで後付けしてゆけばよいと考えられていたのではないかと思います。現在ではその方法はとても難しい。まず森田先生や水谷先生のような先導者がいない。我々の場合はやはり森田理論の学習から入り、まず原理原則を学ぶ。次に森田理論に沿って修養していく。つまり森田理論を血肉化していくということです。その流れに沿って考えると、学習は一通りみんながよくしていると思う。ただ心配なのはやみくもに手あたりしだい学習して、全体の枠組みが分からずに学習していたことである。これは森田理論全体像の学習を、学習の基本にそえたことで解決がついたと思う。問題はこれで終わってしまっていることである。次の修養の段階に入っている人が非常に少ない。何人かはその域に達している人を知っている。「森田の達人」ともいえる人たちである。そういう人に会うと、とても崇高な人に出会ったような驚きを隠せない。森田理論をどうやって血肉化してきたのだろうととても興味が尽きない。私は研修会用にいま冊子を作っている。その中に血肉化のポイントをあげているので項目だけ紹介したい。以下のことを体得するとかなり修養のすすんだ人ということになる。全部でなくてもよい。私は「ものそのものになりきる」と「物の性を尽くす」の2つだけを愚直に実践して「森田の達人」の域に達した人を身近にみている。うらやましい人生を送られておられる方である。1、 実践力、行動力を身につける。2、 無所住心の態度を身につける3、 生活にリズム感をつける4、 バランス感覚を身につける5、 変化対応力を身につける6、 人の思惑より、まず自分の「生の欲望」の発揮を優先する7、 自分、人、物の価値や能力を最大限に引き出す8、 常に「純な心」「感じ」から出発する9、 不安に学んで、「生の欲望」との調和を図る10、 事実を受け入れ、事実に服従する11、 ありのままの自分を磨きあげる12、 他人の仕打ち、欠点、ミス、失敗を許す13、 立ち直った人の生活を真似てみる詳しい内容は折に触れて、今後発信してゆきたいと思っています。
2013.07.24
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きのう集談会に参加しました。その後の居酒屋での懇親会でおもしろい話を聞いた。その人は60代の人ですが、放送大学の学生であるという。心理学などの講座を受講しているという。今月末には単位取得の試験があるそうです。大学には車を利用すると広い駐車場があるそうです。部屋は冷暖房完備で快適であるという。学習するスペースはそれぞれに仕切られていて、十分に確保されている。学生であればいつでも利用できる。別に自分の講座以外の勉強をしてもかまわない。森田の学習をしたければそれでもよい。またDVDなどの視聴覚教材は豊富に用意されているそうです。学生食堂があり、とても安いということです。これは将来検討してみる価値があるなと感じました。私は以前近くの図書館で勉強しようと思っていきましたら、学生がいっぱいで席がありませんでした。また、学生は友達同士でやってきておしゃべりをしている人もいるのです。図書館は基本的に館内の図書閲覧スペースとして席を設けているので、一日とか半日席を独占するのは気がひけます。たとえ行ったとしても、継続的に利用するには少し無理があると思いました。
2013.07.15
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ブログ投稿が300に到達しました。今年正月3日から始めました。予定よりかなり速いペースです。当初は1年ぐらいで300ぐらいと思っていました。本来はゆっくりとしたペースで、とにかく長く続けられるものにしたいと思います。そして新たに1000投稿。10万アクセスを目指してゆきたいと思っています。ブログをはじめてよかったのは、投稿するためにきっかけとなるテーマを求めて学習するという習慣がつき、幅が広がってきたことです。そして今までの森田理論学習がいかに薄っぺらいものであったのか、改めて感じました。現在平均70名から80名ぐらいの人が毎日閲覧していただいているような状況です。その読者のおかげで、勉強したり、投稿する気力が湧いてきます。みなさま、閲覧していただいてありがとうございます。感謝いたします。それから一つ明確な目標ができました。これらをまとめて、集談会の理論学習テーマ集として8月、9月の2カ月である程度まとめて欲しい人に配布することを目標としています。生活の発見会本部ではほとんど評価してもらうことはないのですが、地道に自分のできることで、お役に立ってゆきたいと思っております。それが森田で助けていただいた恩返しだと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
2013.05.27
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このプログは読者が多くてそれが励みになって毎日投稿する力になっています。そうでなかったら、当初の予定通り、週1ペースで続いていたかもしれません。投稿原稿は、外付けハードディスクに項目別に保管しています。これを簡潔にまとめて、集談会の森田理論学習テキストとしてまとめるのが夢です。このプログでは生活の発見会の人が多いのではないかと推察しています。というのは、フェイスブックやツィッターと連携して宣伝すれば、一般の人がもっとアクセスしてくれるのは分かっているのですが、不安が大きく、またやり方も分からないところがあるので、しばらくはこのまま続けていこうと思います。そこでベテランといわれる人、中間層といわれる人に一言。さて私の投稿は今のところ全集5巻や森田原著からの引用などはあまりしていません。いずれ積極的にしたいとは思っています。今は森田理論はある程度学習しましたので、いったん森田理論そのものの学習から離れて、生活の中や一般の人の考え方、世の中の出来事、ジャンルの違う人の話や本を読んで森田理論と照らし合わせてみようと思っているのです。すると、その道に秀でた人は森田理論で展開されている考えに近い人が数多くいることに気づきました。また世の中の出来事を森田的視点から意見を述べることができるようになりました。私の考えでは森田、森田でがちがちの学習をしているとマンネリになり、それこそ井の中の蛙となり、自己満足で終わってしまうような気がするのです。いったんそれらから解放され、森田理論を持って自由に外に飛び出して、外部との接触でさらに森田理論を深めていくという道があるのではないかと思っています。それが自然な流れだと思います。森田理論は社会に開かれた考え方です。社会に向かって森田の考えを広く伝えてゆく活動は、さらにみなさんを成長させてくれる起爆剤となります。
2013.05.11
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平井信義さんは30年以上も前から、子供を持って親になろうとしている人は国家試験を実施して合格者に親になる資格を与えるようにすべきだといわれています。子供がどうゆうふうに発達してゆくのか、その発達の過程で親はどのように子供に接していくべきなのか。これらの科目を勉強して、理解度をテストで確認するのだそうです。先人たちの経験によって子供の発達過程は、驚くほど解明されています。これを学んで自分の子育てに応用しない手はありません。子育てを学習しないで、子供を作ることは羅針盤なしに太平洋を航行するようなものです。学習すると、たとえば、「1歳から3歳までの子どもの特徴について述べなさい」という問題に対して、「いろいろないたずら(探索行動ともいいます)をしながら、一方でお母さんに甘える時期である。いたずらもしないし、甘えもしないという子は将来問題行動を起こすようになる。」と答えるでしょう。私はこれを聞いて、森田理論学習にも応用できるのではないだろうかと思いました。森田理論の各単元を学習した後は、問題を出してそれぞれが紙に書いて回答するのです。点数はつけないで、その回答をみんなの前で発表するのです。発表に対してコメントをもらうという学習方法です。学習の深まりという面からすると、講義をただ聴くだけからは雲泥の差が生まれるでしょう。たとえば、「欲望と不安」という単元では、「森田理論では生の欲望の発揮が大事だといわれます。あなたにとっての生の欲望の発揮とはどんなものになりますか。」です。講義を受けていれば森田先生のいわれる生の欲望は学習しています。そのうえで自分に照らし合わせてさらに深耕していくのです。これは自分ひとりの学習ではまずしないでしょう。本を読んで納得というのが関の山でしょう。グループで学習すると可能になる学習方法です。生活の発見会ではオンライン学習会というのがあります。これに近い学習方法をとっています。これは掲示板を利用して、レクチャー、理論学習の要点などを学習して与えられた課題に答え、ざらに受講生全員の交流で深めていくというものです。全国の受講生が一度も顔を合わせることなく学習してゆきます。いまのところこの学習は「受容と共感力」の体験の場となっています。多くの人が自己開示を進めて、終了後離れがたいような気持ちになります。それはそれで「かくあるべし」から「事実本位の態度を養う」面で大きな意義があります。そのよさは残したままで、学習内容に少し手を加えれば上記の事が実現できる大きなツールとなるとみています。
2013.05.09
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森田理論学習で一番大事なことは、なんとしても森田理論を自分のものにしようというみなさんの熱意です。森田理論も誕生から100年たち整理されてきました。誕生当時は試行錯誤を繰り返してもなかなか自分のものとして身につけることは困難でした。いまは先輩に指導してもらいながら、順を追って学習すれば比較的短期間で身につけることができます。いったん物にすれば、それは一生の宝物となります。忘れることはありません。そして自分の人生を実り豊かな人生へと変貌させてくれます。私はおおむね3年を一応の目安にしています。これは入院しないで、日常生活をこなしながら理論学習だけで森田理論をものにするための期間です。この期間は真剣に森田と向き合ってください。だいたい森田理論は人から教えてもらって身につけるようなものではありません。自分が努力してつかみ取るものです。努力しないでお客様のようなつもりで森田をやるとかえって観念的になり苦しみが増してきます。反対に3年間寝食を忘れるぐらいに取り組んでゆけば必ずものにできます。3年は長いと思われる方がいるかもしれませんが、あっという間に過ぎてしまいます。今後の人生を考えてみると、森田理論が今後の自分の人生を大きく左右してくるわけですから、ぜひ頑張っていただきたいと思います。もう一度言います。森田は長期間だらだらと学習するよりも、短期で集中して自分から積極的につかみとっていくものです。それが一番大切です。1年目は森田理論の基礎的学習に当てます。特に神経症の成り立ち、神経質の性格特徴、感情の法則、欲望と不安、認識の誤りの単元は自分の体験と照らしあいながら何回も学習しましょう。ちなみに森田先生の人間観などはここでは学習しません。そしてノートにまとめてみるようにしましょう。そのノートを先輩に見てもらってコメントをしてもらいましょう。また生活の発見会の集談会のミニ体験発表、体験交流の場で発表して他の人の意見を聞いてみましょう。これで1年目の目的は達成できます。2年目は森田理論学習の応用編の学習です。ここではまず森田理論学習の全体像について理解してください。これは今まであまり言われていませんでしたが、この理解はその後の森田理論学習を大きく左右します。この理解なくして、森田理論学習は言葉の遊びになってしまう可能性があります。そのうえで各論の学習に移ってください。この応用編では森田理論の大事な考え方がたくさん出てきます。森田先生の考え方、人間観を森田理論全体像を頭に入れたうえで学習してゆくと、比較的簡単に理解してゆくことができます。ここでも先輩会員のご協力を仰いでください。先輩方はきっとみなさんの力になってくれるはずです。もし身近におられなければ視野を広げて生活の発見会の中で探してみてください。私はそういう方を何人も見てきております。必ず見つかると思います。3年目は仕上げです。理論学習で学んだこと、気のついた事、教えてもらった事、あるいは森田理論をものにしている人の生活態度に学び自分の生活にとりいれて実践に移してゆく時期です。試行錯誤が続くと思います。ここを乗り越えれば雲が切れて大きく視界が広がってきます。もう少しの辛抱です。ここでも先輩会員と接触して協力を仰いでください。そして森田理論を身に付けたあとは、これから来るであろう悩み多き後輩たちの相談相手となっていただけたらと思います。その活動がさらに自分の生き方を押し上げてくれるのです。
2013.05.07
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ある方からどうしてそんなに打ち出の小槌みたいに投稿する材料があるのかと聞かれました。ご紹介します。私の投稿方法はいろんな本を読むことです。一日に一冊ぐらいは読みます。速読に近いと思います。森田のに関係する記述はすぐに見つけることができるのです。そこは少し丁寧に読みます。話のきっかけができればすぐに自分の森田的意見がでてくるという感じです。森田の基盤がないとそれはできないと思います。それと心がけているのは生活の中で、森田的なきっかけとなる事件や場面はないかなと常にアンテナを張っています。ブログをはじめてよかったのは、自分の曖昧にしてよく考えたこともなかった問題を改めて考えることができたことです。投稿の在庫はいつも20ぐらいは作ってあります。その中から基本的に古い順番に投稿しています。そうすると、原稿を作る余裕がない日も安心しておれます。まあ一番は読んでくれる方のカウンターがあるのですが、それが励みになっています。目標を少しアップして1000投稿、10万アクセスを目指して、少しづつ継続を目指したいと思っています。
2013.03.16
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森田理論学習の進め方ですが、私は20年近くたってやっと森田の学習方法がおぼろげながらわかってきました。森田理論が分かるのに、こんなに時間がかかるのかなというのが正直な気持ちです。これから学習に取り組む方はそんなに時間をかけないでもう少し早く物にしていただきたいと思います。その方法はあると確信しています。初心者の人はまず森田理論を学習するにあたって基礎的学習をお勧めします。生活の発見会では「新版 森田理論学習の要点」を出しています。その中の、神経症の成り立ち、神経質の性格特徴、感情の法則、欲望と不安、行動の原則は基礎的学習として次に進む前に十分に学習することが後々大変役立ちます。これを発見誌や単行本で深めて、自分の場合はどうなのか内省してみることが大切です。次の学習としては、森田理論の全体像を学習することをお勧めします。この学習方法は今までなかったことです。しかしこの学習ものすごく重要です。最重点に取り組むべき学習項目です。今までは、森田のキーワードである「事実唯真」「あるがまま」「自然に服従して境遇に柔順なれ」「純な心」「精神拮抗作用」「不即不離」「かくあるべしの打破」「思想の矛盾」「生の欲望の発揮」「なりきる」「努力即幸福」「唯我独尊」「精神交互作用」「調和」「流れに乗る」を個々に勉強して、知識を蓄積していく学習方法をとっていました。私もそうでした。でも森田理論学習で殻を打ち破れずに、混迷を深めていったのです。これらは単独で学習するよりも、森田理論の全体像の中で、互いにどう関連しあっているのかを学習していく必要があるのです。たとえば、「精神拮抗作用」という森田のキーワードがあります。これに関連するキーワードして、「不即不離」「調和」「両面観」「バランス」等があります。このキーワードは、「生の欲望の発揮」と「欲望の制御機能としての不安、恐怖、不快な感情」との関連性について学習をする中ででてくるキーワードです。森田のキーワードは、すべてこのように他のキーワードとの関連性を見てゆくことが大切です。このようにして学習に取り組めばもつれた糸が自然にほぐれてきて、すごく理解が進むのです。この全体像は、すでに簡単に投稿しています。今後もその概観については書き込みをしたいと思っています。そうすれば、森田の学習2年から3年で劇的な変化を起こすことが可能です。
2013.03.09
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森田は基本的なことを学習することは大切です。その際自己内省しながら学習しないと、身につきません。この部分は自分にとってどうなのかというように、考えながら学習すると森田が早く自分のものになります。もし自分を振り返ってまとめてみたいと思われたら、下記のことを参考にしてまとめてみてください。集談会などでミニ体験発表をして、他の人の感想を聞くとさらによいでしょう。1、あなたはどんなことに「とらわれ」ましたか。 その「とらわれ」が、精神交互作用によって、症状として固着してきた経過を振り返ってみましょう。 そして、精神交互作用を断ち切るために、どんなことをしたらよいかと思いますか。2、あなたの本来の「生の欲望」はどんなものですか。 「生の欲望」を達成するために、あなたはどんな努力をすればよかったかと思われますか。3、あなたの「かくあるべし」(○○しなければいけない。○○してはいけない)は、どんなものがありましたか。4、「かくあるべし」で対応しても、「現実、現状、事実」は必ずしも理想通りにはなりません。(思想の矛盾) 「現実、現状、事実」を軽視すると、神経症の苦しみや苦悩が生まれます。 あなたはどんな苦悩と格闘してきましたか。5、「思想の矛盾」を解消するために、どうすればよいと思われますか。
2013.02.02
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生きがい療法でおなじみのすばるクリニック、伊丹先生の主催で心の健康セミナーが開催されます。講師は三聖病院院長、宇佐晋一先生とすばるクリニック院長、伊丹仁朗医師です。聴講ご希望の方は日時 3月20日(祝日 水曜日)13時30分から16時まで会場 岡山国際交流センター2階の国際会議場 岡山駅より西口徒歩3分参加費 無料 定員120名 定員になり次第締め切り申し込み方法 往復はがきににて申し込む1、第5回心の健康セミナー申し込み2、氏名3、住所4、電話、FAX問合せ先 〒710-0253 倉敷市新倉敷駅前2-29 すばるクリニック電話、FAX 086-525-8677
2013.02.01
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これは言葉からして分からないという人が多いと思います。2001年生活の発見会で始められ、すでに十数回開催されている。全8回、週一回で2カ月にわたって行われる。ただ最近は1泊2日の体験版も開催されている。私はかろうじて1泊2日の研修を受けました。だからこれは「かくあるべし」を小さくするのに有効であるという確信はありません。ただ2カ月にわたって研修を受けた人は、確かに生活が変化してきているようですので簡単に説明してみます。森田療法の3つの概念「ものそのものになる、見つめよ」「あるがままと自覚」「純な心」をテーマに具体的に体験を話す。聴くということに徹し、反論したり、正解は求めない。ねらいとしては、人の心に湧いてくる感じ、感情は、自然なものであり、それに価値判断をするのは無意味である。自分が批判し、排除しようとしている「感じ」「感情」が批判の対象ではないということを、参加者全員で感じあい、認め合うというワークである。私の以前の体験では、たとえば、赤ちゃんをマンションのベランダで抱っこしていた時、ふと我が孫である赤ちゃんを外に放り投げたらどうなるだろうという感情が起きた。とっさに私はなんと恐ろしいことを考えたのだろう。ひょっとすると本当にほうり投げるかもしれない。私はなんと恐ろしい人間だろうと自分が信じられなくなった。そしてあまりの体験に身震いが止まらなかった。すぐに家の中に入り孫から離れた。そんな話をしても、それに対して誰もそんなことを考えてはダメだとかは言わない。インストラクターがそんな感情が湧いて来たのですね。つらい感情ですねと認めてくれた。他の人もそんな体験談をいろいろと話されました。中には泣きながら話す人もいて、私はもらい泣きをしてしまいました。それらをじっと聞いていると、どんな感情でも感じるだけならいいのだと自然に納得できるようになりました。こんな体験を数多く続けると、どんなに不安、恐怖、不快な感情でもまずは、その感情を十分に味わう。認める。受け入れるということができるようになるのではないかと思いました。こうした学習は「かくあるべし」を少なくするためには必要だなと感じた次第です。
2013.01.13
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森田理論は一人で学習して自分のものにしてゆくことは、大変難しいと思います。自分ひとりでできないときは、仲間の力を有効活用することです。パソコンでも処理の仕方、ちょっとしたトラブルが発生したとき、みなさんどうされていますか。もちろん自分で本を読んで、一人で解決されている方もいらっしゃるでしょう。でも仮に一人で解決できたとしても、時間も経費もかかります。ときによってはとてつもない努力もいるでしょう。そんな時パソコンの知識のある人に聞くと、たちまち解決することがあります。私はサックスをやっていますが、仲間と一緒に練習します。家で上手に吹けるようになってみんなの前で吹いてみると、必ず数か所は訂正しなければならないところがでてきます。仲間がすぐに指摘してくれ、模範演奏してくれるので大変助かっています。以前は一人で練習していたので、間違いに気がつかなかったのです。森田学習も一緒です。森田理論の理解が格段に効率よくなります。また、神経症で悩んでいる人、克服した人を身近にみることができます。悩んでいるのは自分だけではないのだと安心することができます。また克服された人の生活態度に学び、その人のまねをしてゆくと自分も早く治すことができます。今は参加が難しい方もおられるでしょうが、そうゆう道が治る近道だということを頭に入れておいてください。
2013.01.11
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カテゴリーの紹介をしておきます。1、私の森田理論との出会い2、森田理論の適応者3、神経症の成り立ち4、森田神経症のタイプ5、なすべきこと、やってみたいことに手を出す6、神経質の性格特徴7、感情の法則8、欲望と不安9、認識の誤り10、「かくあるべし」の発生と苦悩の始まり11、事実本位、物事本位12、森田理論のキーワード13、森田先生のエピソード14、森田関連図書15、生活の発見会・集談会16、森田理論学習の方法17、治るとはどうゆうことか今後カテゴリーを追加するかもしれません。今のところ300以上の投稿、および5000アクセスを目指してみたいと思っております。現在は、冊子を作製したものから投稿しています。原稿を作ってあったのであまり無理はしていません。
2013.01.10
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私は森田理論学習の概観図をエクセルで作りまして、学習する時はそれを見て、森田先生のいわれていることはこの部分だなと確認しながら学習しています。森田先生はその時々で様々な話をされていますからただ聞いていると、矛盾点もあったりして整理がつきませんでした。今では森田理論の全体像が分かっているものですから、ものすごく整理がしやすく、助かっています。また、他の関連部分とのつながりもとてもよく分かるようになりました。エクセルなので日記に載せられないので、概略を説明します。1、森田では「生の欲望」の発揮。これが基本になっています。 キーワード 無所住心、物の性を尽くす、物そのものになる 感じを高める2、「生の欲望」の発揮は不安、恐怖、違和感などが制御機能として働くのでバランスを取りながら 進めてゆく。 キーワード 精神の拮抗作用 不即不離3、神経症に陥った人は「生の欲望」の発揮が「かくあるべし」にすり変わっている。 キーワード かくあるべし 思想の矛盾 完全主義・理想主義など4、「思想の矛盾」によって、不安、恐怖、不快感などがとてつもなく大きくなる。 とらわれることによって神経症が固着する。 キーワード 精神交互作用 5、現状、現実、事実をよく観察し、そのまま受け入れる。 キーワード 事実唯真 自然に服従し境遇に柔順 純な心 あるがまま なりきるこれを図にしてみてください。菱形になります。すぐには分からないかもしれませんが、森田理論のすべてが凝縮されています。
2013.01.09
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日記の題の下に「カテゴリー」というのがあります。それをクリックしてもらうと、同じカテゴリーの日記がまとめてでてきます。それを読むほうが一貫性があるかもしれません。日記は満遍なく書くようにしていますので、ランダムになっています。よろしくお願いいたします。
2013.01.09
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