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本日は初夏の暑さでした~。この暑さは土曜日まで続くとか…? 10月に入って一気に寒くなりましたので、ここらでちょっと一息つけるのは嬉しいことです。しかし、また極端な気温差。ヨルダンではインフルエンザも流行り始めております。皆さまもお気をつけくださいね。
今日は久しぶりにイスラエル情報です。テルアビブからほど近い場所にある"ヤッフォ"のご紹介。この街は地中海に面した港町で、聖書にも登場します。ダビデ王やソロモン王の時代には、この港に陸揚げされた輸入品がエルサレムまで運ばれていたそうです。
新約聖書では、この港町は「ヨッパ」と呼ばれています。このヨッパは、聖書に造詣のある方たちにとっては外せない観光スポットとなっています。さて、ではヨッパ (現在はヤッフォ、アラビア語ではヤーファー) 市に一緒にお出かけいたしましょう!
ヤッフォへはイスラエルの日本語ガイドさんに案内して頂きました。この歴史ある港町はテルアビブから徒歩圏内です。時間に余裕のある方は徒歩で十分ご移動いただけます。ヤッフォに着くと、さっそく旧市街の中に入っていきます。
まずヤッフォ観光の目玉は、これでしょう。
誰の家でしょう? 皮なめし工シモンの家です。「皮なめし工?」「シモン?」と思われる方のためにご説明を加えさせていただきます。皮なめしとは、動物の生皮を皮革にして後で種々の品物に加工できるようにする技術のことです。西暦1世紀に、この家に皮なめし工のシモンという人が住んでいました。
なぜこのシモンの家が観光の目玉かといいますと、このシモンの家にまつわるお話が新約聖書の使徒活動の書に出てくるからです。この皮なめし工シモンの家に、イエスの弟子であったペテロが滞在していました。西暦36年のことです。その時のお話については、新約聖書から直接抜粋します。
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ペテロは祈りをするため第六時ごろ (昼の12時ごろ) に屋上に上った。 しかし非常に空腹を覚え、何か食べたくなった。人々が準備している間に、彼はこうこつとした状態になり、天が開けて、何か器のようなものが、ちょうど一枚の大きな亜麻布がその四隅を持って地上に降ろされるかのように下って来るのを見た。
そしてその中には,地のあらゆる四つ足の生き物、はうもの、また天の鳥がいた。そして、「立ちなさい、ペテロ、ほふって食べなさい!」という声がした。 しかしペテロは言った、「いえ、それはできません、主よ。わたしはいまだかつて汚れたものや清くないものを何も食べたことがないからです」。
するとその声が再び二度目に彼に言った、「あなたは、神が清めたものを汚れていると呼んではならない」。こうしたことが三度起こり,それからすぐ器は天に上げられた。
さて,自分の見た幻は何を意味するのだろうかとペテロが内心ひどく思い惑っているうちに、見よ、コルネリオから派遣された人たちがシモンの家を尋ねて来て,そこの門のところに立った。そして彼らは呼ばわって、またの名をペテロというシモンがここに客となっているかどうかと尋ねた。
ペテロが幻について思い巡らしていると、霊が言った、「見よ、三人の人があなたを探しています。 それでも、立って階下に降り、何も疑わないで彼らと一緒に行きなさい。わたしが彼らを遣わしたのですから」。
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ペテロにこの幻が現れる前に、天使がカエサリアに住んでいるローマ人のコルネリオという人に現れていて、皮なめし工シモンの家に滞在しているペテロというユダヤ人を自分の家に呼びなさい、と指示していました。
こうしてペテロはコルネリオの家に招かれ、コルネリオとその家族の人たちが異邦人(非ユダヤ人) としては初めてキリスト教を受け入れて信者となりました。ユダヤ人は非ユダヤ人を汚れているとみなして接触を避けていたのですが、ペテロに現れた幻は「神が不公平な方ではなく、 どの国民でも、神を恐れ義を行なう人は神に受け入れられる」(使徒活動10章34節と35節) ということを教えるものでした。
コルネリオの改宗を境に、その後キリスト教は急速に異邦人の間に広まって行きました。
さてこの、皮なめし工シモンの家ですが、ひっきりなしに観光客が訪れます。実はこの家には、現在でも人が住んでいます。玄関に書かれている"ZAKARIAN Family"という名前からすると、アルメニア人の家族であると見受けられます。
昔は住人が家の中を見せてくれたりしたようですが、観光客がひっきり訪れるようになった現在は、もう家の中に入れてくれることはないようです。残念です。
でも新約聖書の「使徒活動の書」の舞台となったこの家を外から眺めるだけでも、なかなか興味深い。この家の屋上でペテロが幻を見たのか~などと思いを馳せることができます。
さらにこのヨッパ市では、ペテロがドルカスという名の死んでいた女性を生き返らせたという記述も新約聖書に出てきます。
古い歴史を持つこの港町ヤッフォ。キリスト教の揺らん期にこの町を行き来していた人々の息遣いを感じることができる素敵な町です。
現在ではヤッフォにはアーティストがたくさん住んでいるようで、入りくんだ旧市街には趣向を凝らした可愛いお土産物屋さんもたくさんあります。
テルアビブにいらっしゃるお客様は、是非このヤッフォにも足をお運びくださいね。
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