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. 栂尾山(とがのをさん)・高山寺(こうさんじ) (*撮影は一週間前です) 京都ようやく山の奥から紅葉始まってきました、今回京都御所の後編の予定でしたが後日に廻し、京都紅葉だよりお届けします、まずは洛北紅葉の名所と謂われています高雄の北のはずれ、清滝川の清流のきわに老杉・巨松・古楓でおおわれた境内、自然に埋め尽くされた高山寺です 何はさておき、一番の見処 石水院(後述)南縁側よりみる紅葉の森、清滝川の対岸の北山杉と色とりどりに染まる山なみを背に紅く萌えています 同縁側より南西向きに見た紅葉です (右)寺内楓・杉の巨木、空を覆う山紅葉 高いところで彩っています 奈良時代774年に光仁天皇により開かれたが、しばらくして荒廃し鎌倉時代の1206年明恵(みょうえ)上人の出現により華厳宗興隆の道場として再興された もともと後鳥羽上皇により学問所として使われていた所を明恵上人が拝領し、住居としていた簡素な造りが有名な建物が 石水院(国宝)です 石水院門前です (高山寺境内の石碑は合成) (右)縁側を一歩下がった畳敷きより 柱と上に吊り上げてある蔀戸(しとみど)そして縁側とに区切られ、額に入った絵のように見えます 一重入母屋造(いちじゅういりもやずくり)で、外側の蔀戸、内部は壁がなく菱格子戸、板戸や襖で仕切られた簡素な造りながら、優雅さと機能的な構造を兼ね生活の知恵の結晶とも謂われています 南面欄間に後鳥羽上皇より賜った勅額「日出先照高山之寺」(読み方タイトルを見て下さい)がかかり、寺号の由来を顕しています (右)西面の落板間の中央に置かれているのは「善財童子像」、明恵上人が敬愛したといわれる華厳経の教えの象徴で、修行者の理想とされ後の仏教文化に大きな影響を与えたと謂われています 欄間にかかる「石水院」の額は、明治の文人富岡鉄斎の筆です 高山寺を代表する平安・鎌倉時代の宝物「鳥獣人物戯画」(国宝) 甲乙丙丁の4巻一組の白描絵巻で、原本は東京と京都国立博物館に保存 複製が展示されています、 写真は白眉とされる甲巻の躍動感あふれる動物たちの遊戯の様子を描いたものです、一度は目にされていますでしょう 高山寺は奥山の楞伽山(りょうがせん)へいたる斜面に堂宇が造営されています、御廟と金堂への 根を張り出し天を突く古杉で静けさと厳粛さが漂う参道です (右)金堂(本堂)現在の建物は江戸時代1620年代に御室仁和寺の真光院からその御堂を移築したもので、釈迦如来像が本尊として祀られています 開山明恵上人が晩年を過し入寂した禅堂院の跡地に立ち、開山堂と呼ばれ明恵上人坐像(重文)が安置されています、右写真の左に細長く見えるのが聖観世音菩薩像です 開山堂の紅葉 色とりどりに彩ってはいますが、深く静かに萌えています 早くも赤い紅葉の葉 参道に折りかさなっています (右)彩る北の山です 紅葉はしていますがまだまだ赤く染まります 一、二週間は楽しめるでしょう 開山堂屋根と緑の杉に 鮮やかな赤のもみじ 枝を長く伸ばしています ........................................................................JRバス京都駅前より 栂尾又は周山行 約1時間(シーズン渋滞要注意) 栂尾下車徒歩7分高山寺HP URL---http://www.kosanji.com/index.htmlデュークエイセス 栂尾・高山寺は二番です------------------------------------------------------------------------被災地に届けよう! 京都 夢み屋(京の飾り物)和雑貨&インテリア 京のこだわり 清水焼こいし陶斉窯 ★京都伝統の京焼清水焼★ 宇治茶 伊藤久右衛門宇治茶とスウィーツ 京のはんなり 京漬物土井志ば漬本舗 京都のおつけもの・おみやげ・贈り物に 京都の特産品とご当地グルメの地元情報をGET!
2011.11.26
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.「京都御苑」 京都のほぼ中央に位置し、約東西700メートル南北1300メートルその広さ91万平方メートルの国民公園(皇居外苑・新宿御苑と共にs22年に指定)です、そしてその御苑のなか北西に位置するのが「京都御所」(広さ約11万平方メートル)です 桓武天皇により794年京都に都が遷されて以来、内裏(皇居)として造営された京都御所、元は現在の地より2Km程西に在ったが、以後戦乱や火災に度々見舞われたのち1331年光厳天皇即位より現在の地に遷され、明治天皇による東京遷座までの500年天皇の内裏として尊ばれ、その後は天皇御幸啓や御即位に重要な役割を担っています現在の建物のほとんどは、安政2年(1855年)に再建されたものです 御所南面中央にある正門・「建礼門」 南御門ともいい現在は外国元首などの国賓来訪や天皇の御臨幸の折に開かれます 奥に見える大きい屋根は 紫宸殿(ししんでん)その前は紫宸殿の朱の回廊南正面の 承明門(じょうめいもん)の屋根です 直前に見える人と見比べてご覧下さい 築地塀(ついじべい) 縦線の淡い朽葉色に五筋の白い横線を等間隔に配し、東西250メートルに伸び南北は450メートルに達する御所の外塀です 中の木造宮殿群と調和した厳かで落ち着いた雰囲気を醸し出しています 遠くに見える山なみは東山中心に位置する如意ヶ岳、今夏の時の人 大文字山です小さくしらけた所に大の字が描かれます (右)内部からの建礼門 桧皮葺き(ひわだぶき)切妻屋根に角柱を用いた四脚門(よつあしもん)で承明門と向かい合う 特別な場合を除き内部の拝観は春秋2回おこなわれる一般公開でしか見られません、この日沢山の人出でした 「御車寄」(おくるまよせ) 昇殿を許された親王ほか正式な参拝の場合にのみ昇降する玄関で、桧皮葺で優雅なそりをもつ屋根をいただく 諸大夫の間、清涼殿、小御所等と廊下でつながっています (右)「諸大夫(しょだいぶ)の間」 正式に参内した者の控えの建物で、襖絵にちなんで虎の間・鶴の間・桜の間の三室あり、昇殿した者の身分により使い分けされたようです 諸大夫の間 中央の鶴の間 襖絵です 狩野派の狩野永岳筆 「鶴」 (右)「新御車寄」(しんみくるまよせ)大正4年の大正天皇の即位礼に際し建てられたもので、以後天皇皇后両陛下の玄関です 正面に見えるのは、朱の回廊の「月華門」 「承明門」から見る紫宸殿 紫宸殿の正面全体は前に広がる白砂の南庭がある為こちらからしか見られません 承明門は丹塗(にぬり 朱の顔料で塗られたもの)の五間・三戸の十二脚門の威容を誇るものです (右)「紫宸殿」 即位礼などの重要な儀式を執り行う最も格式高い正殿で京都御所の象徴的な存在です 正面柱間九間(33m)、側面四間の入母屋桧皮葺き、総檜造りの高床式純木造寝殿造りです 建物前には有名な東に「左近の桜」(向かって右)、西に「右近の橘」(向かって左)が配されています 東の「左近の桜」側からの紫宸殿です (右)正面すのこ縁の中央に18段の階段を有し、儀式に際しては白砂の平庭も重要な役割を果していることが覗えます 上には幕末の書博士岡本保孝の手になる紫宸殿の扁額が掛かっています(右上にUP表示) 写真は「高御座」(たかみくら) 天皇の御座でその東に皇后の御座「御帳台」(みちょうだい)が置かれています (右上の写真中央にうっすら赤くみえています) 大正天皇即位礼に際し造られたもので、今上陛下の即位礼の際には東京の宮殿に運ばれて使われています (右)「清涼殿」(せいりょうでん) 紫宸殿と異なり天皇の日常のご生活の場としての御殿で入母屋桧皮葺きの寝殿造りで、床が低く間仕切りの多い構造となっています 殿まえの東庭には平安文学に現れる二株の竹「呉竹」「漢竹」(くれたけ・かわたけ)が残されていて平安の趣きを伝える 清涼殿まえ 手前が漢竹です (呉竹は右上写真の奥中央です) (右)天皇ご休息の御帳台とその前に置かれた厚畳は「昼御座」(ひのおまし)と言われる御座です 「御池庭」 (左)反り橋としてその優美な美しさは他に見られないと謂われる「欅橋」(けやきばし)です 江戸時代の作庭になる池が中心の回遊式庭園です こぶし大の石で州浜が創られ中央には飛び石で船着き場が設けられています、数多くの木々は四季折々の美しさを現し、さまざまな野鳥も生息していて時期には大きい鷺や鳶も見られるようで、造られた石橋共々どの角度から見ても絵になる鏡のような静かな池と庭です 優美な曲線を描く池、その水面に美しく映える木々の風景は幾ら観ていても見飽きることありません 小御所・御学問所・御常御殿・御内庭など後編にてご紹介します ........................................................................京都市営地下鉄烏丸線 「今出川」下車徒歩15分 但し見られるのは春秋2回の公開時期のみ 宮内庁HP URL---http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/kyoto.html------------------------------------------------------------------------被災地に届けよう! 京都の特産品とご当地グルメの地元情報をGET!
2011.11.19
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. 臨済宗東福寺派大本山 慧日山(えにちさん)・東福寺 京都の紅葉どころとして必ず紹介されます東福寺、まだ少し早いのですが少し色づいていました、時期ともなれば人.ひと.人で身動きならない程の賑わいとなります、まだ静かな東福寺をどうぞ またお越しになる折の見学スポットとして参考にして下さい 鎌倉時代1236年当時の摂政・九条道家が19年の歳月をかけ、当初は天台・真言・禅の三宗兼学として都最大の堂塔伽藍を完成させ、開山には聖一国師(しょういちこくし)を迎え創建されたとあります その後火災により焼失するも1347年15mの大仏立像が安置出来る仏殿が再建され、京都五山の一つに相応しい禅宗寺院としての偉容を取り戻したとされています 東大寺の東、興福寺の福から東福寺と命名、その両寺を凌ぐ大伽藍と謂われています、また寺内有名な龍吟庵や天得院をはじめ25ヶ寺の塔頭が点在しています 堂宇西側の日下門より (石塔は転写しています) (右)寺内への紅葉の参道です お寺の白塀と苔の築地に映える紅葉です (右)三ノ橋川の渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)南谷の臥雲橋(がうんきょう)から眺む通天橋(つうてんきょう)です 通天橋 本堂より聖一国師を祀る開山堂へ通じる回廊で、三ノ橋川渓谷に架けられた歩廊橋です ここから眺める洗玉澗の紅葉は絶景とされています 右写真の中央小さく写っているのが先ほどこちらを見て写した臥雲橋です 通天橋を通って行きつく小高い山地に設けられている開山堂 堂前の庭園は江戸中期のものとされ綺麗に市松模様に掃かれた白砂と緑苔に池泉築山を対照に造られた名園とされています (右)三門(国宝)1420年足利四代将軍・足利義持により再建されたもので、日本最古の大楼門で楼上内部には釈迦如来像はじめ諸仏が並び天井や柱には極彩画が描かれています(今特別公開中でしたが、通常非公開) 本堂(仏殿・法堂を兼ねる)重層入母屋造りの大建築物です、猫のいる大涅槃図(ねはんず)で知られています また天井の蒼龍図は堂本印象画伯の作(双方とも通常非公開・龍は寺内資料より) 方丈を取り囲む美しい四つの庭園、釈迦成道を表現して「八相の庭」と命名されています (左)南庭 白砂の砂紋により八海を、巨岩で四仙島を配し五山になぞらえ苔山で蓬莱をあらわす枯山水庭園です 中央は向唐破風の表門「恩賜門」は明治期唐門の代表作とされています (右)西庭「井田市松」(せいでんいちまつ)と呼ばれ、さつきの刈り込みと砂地で区切り、井の字型に等分し市松模様を描いてある庭です、苔と花で四季のうつろいを表現する庭でもあります (左)北庭 小市松庭 色鮮やかなウズマキゴケの緑と敷石の対比で市松模様が浮き出て、その幾何学的なコントラストが美しく映える庭です (右)東庭 北斗の庭と呼ばれる、雲文様の砂地に円柱の石で北斗七星を現し、生垣と苔で小宇宙を造り出しています 空に映える紅葉です これから色ずくなかに見られる黄金色に染まる珍しい三つ葉楓は、聖一国師が宋から伝えた唐楓と言われています 寺内ここ半月もすれば真っ赤に染まり見ごろとなりますが、ピーク時は通天橋を渡るのに1~2時間待ちとなる日もありますので、余裕を持ってお出かけ下さい。........................................................................京都市バス 「東福寺前」下車 南へ徒歩10分東福寺HP URL---http://www.tofukuji.jp/index2.html------------------------------------------------------------------------被災地に届けよう! 京都きもの町木綿着物からバック小物まで 京都西陣 おびやさん伝統の西陣織をお手ごろ価格で 京都 夢み屋(京の飾り物)和雑貨&インテリア 京陶器 たち吉京焼・清水焼 和食器 京都の特産品とご当地グルメの地元情報をGET!
2011.11.12
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. 御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ、ごこうぐうとも呼ばれる) 初めは"御諸神社(みもろじんじゃ)"と称され神功皇后(じんぐうこうごう)を主祭神として六柱の神を祭り、安産守護の神様として広く崇められています、また鬼門除けの神としても信仰を集め京都・伏見九郷の鎮守社として知られています 豊臣秀吉は伏見城築城に際し、鬼門除けの社として城中に社を移し三百石を献じ祭る、その後秀吉亡きあと徳川家康は1605年に元のこの地に本殿を造営する 今の御香宮の再建です 表門 1622年に水戸・徳川頼房公(水戸黄門様の父)が伏見城大手門を拝領して寄進されたもので、正面は中国二十四孝が彫られた桃山時代の建築装飾を代表するものと謂われ国の重要文化財に指定されています 表門より真っ直ぐに続く参道 正面は拝殿です (右)その拝殿 1625年本殿より20年後に紀州・徳川家初代の徳川頼宣公の寄進による入母屋造、本瓦葺の割拝殿で桁行七間・梁行三間の華麗な建物です 拝殿の軒唐破風(のきからはふ)には中国の登龍門の故事に基づいた極彩色の彫刻で埋められています (右)拝殿から見て正面が本殿 五間社流造(ながれづくり)桧皮葺(ひわだぶき)の建物で桃山時代の豪華な社殿の特色を顕しているとされています(国指定重要文化財・正面にて参拝、なかには入れません) 東側より見る本殿 全て極彩色で飾られ多くの彫刻が施された豪華な社殿です 手前に見える大きい蘇鉄の植え込みも北限とも思われ当神社自慢の一つです (右)御香宮の名の由来となった清泉「石井(いわい)の御香水」、石井とは当地の地名で伏見七名水の一つとされていて、水戸・紀州・尾張の徳川御三家の初代頼房・頼宣・義直各公はこのご香水で産湯を使われたと伝えられています また伏見の名水として名水百選にも認定されていて、他の名水は酒どころ伏見から湧き出る清泉です (左)東照宮 (右)豊国社 本殿西と東の奥に合い対して祭られている両社殿、徳川家と豊臣家 不幸にして天下を分け敵対せざるを得なかった双方、秘かに和解を願いどちらにも受けた恩顧を頑なに守ってきた神社、両社を一緒に祀る社は他に見ることはできません 「遠州ゆかりの石庭」 小堀遠州が伏見奉行に任ぜられた折に、三代将軍家光公を迎えるにあたり奉行所内に造り、一躍大名に列する糸口ともなった庭園の石を移したものだそうです 冒頭に記しています祭神・神功皇后の御神徳、安産守護の碑と像 ここには安産を願うお参りが年を通して絶えることありません (右)は伏見城築城の際に全国より集められた城跡の巨残石と秋の大祭「伏見祭」の為境内に育てられた菊の盆栽 (レイアウトは画像修正しています) ........................................................................近鉄電車・京都線 「桃山御陵前」下車 東へ徒歩3分御香宮神社HP URL---http://www.kyoto.zaq.ne.jp/gokounomiya/------------------------------------------------------------------------被災地に届けよう! 京都 夢み屋(京の飾り物)和雑貨&インテリア 0-STYLE.cravat京都ネクタイ・西陣織他オリジナル多数 ささ漬けうまし國倶楽部若狭・津田孫兵衛 京漬物土井志ば漬本舗 京都のおつけもの・お土産・贈り物に 京都の特産品とご当地グルメの地元情報をGET!
2011.11.05
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