やさぐれ同盟

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Jan 1, 2004
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カテゴリ: 書評
どちらさまも、あけましておめでとうございます。ハロー、2004年! さてさて2003年はどうでしたか? そりゃまあ、イラクで戦争があった年として歴史の教科書なんかでは記憶されるんでしょうが、ま、それはそれ。僕ら時代遅れの読書家たちは、こぞって昨年の文壇総括に乗り出すのでありましたとさ。ちゅうわけで、私的2003年ベストブック10の発表であります! 

1.藤谷治『アンダンテ・モッツアレラ・チーズ』
「世界は、ちょっぴりの愛と、97%のバカ話で出来ている、と思 う」なんて素敵極まりないコピーが秀逸の03年度最高傑作!  すごい新人が出てきたもんだ。

2.阿賀猥『ナルココ姫』
詩のような、小説のような、エッセイのような詩集。可愛いダッ クスフントのナルココの表紙とは裏腹な重い内容ではある。   「癌」という神話に対抗する家族の物悲しい物語。

3.セリーヌ『虫けらどもをひねりつぶせ』
20世紀フランス文学史上最大の、呪われたファシスト作家セ  リーヌ。遂に全集完結! 待ったよー! この本の「虫けら」と は当然ユダヤ人のことなのですが、ああもうどうしたらいいの?

4.岡崎京子『恋とはどういうものかしら?』
『ヘルタースケルター』、『うたかたの日々』ともども、遂に出 た岡崎京子の単行本未収録作品集。あいやー! すげぇ! 10 年くらい前の作品だというのに、全然色褪せてない…。

5.いしいしんじ『プラネタリウムのふたご』
大傑作『麦ふみクーツェ』に次ぐ傑作登場なわけですよ。巷の  ファンタジー・ブームに舌打ちしちゃう人は、これを読んで安心 してください。おもしろいよ、マジで。

6.野田努他編『NO!! WAR』
クラブ系のミュージシャンやDJ達の反戦論。音楽とダンスが果た して世界を変えられるのかというのは、いわば90年代を通過し た人間にはひとつの命題なわけでして、まあ、これはその経過報 告。

7.大槻ケンジ『グミ・チョコレート・パイン パイン編』
やっとこさ完結した80年代青春小説。80’Sリヴァイバルなんて 信じない僕らにとっての、ひとつのバイブルと化すことは間違い ないでしょう。すべてのダメ人間は必読すること。

8.穂村弘+東直子『回転ドアは、順番に』
天才歌人二人による詩的コラボレーション。現代短歌なんて知ら ない人にこそ読んでもらいたい素敵な本です。悲しい一夏の恋物 語。

9.戸梶圭太『トカジャクソン』
この人の本は初めて読んだけど、最高のエンターテイメント小説ですね。このまるで、やる気のないタイトルからして最高です。「映画監督ゆみこ」面白いです。

10.マイケル・ムーア『おい、ブッシュ、世界を返せ!』
まあ、ファンなもんで…。帯に書かれたブッシュ最大の敵マイケル・ムーアってのは、ひょっとしたら言い過ぎじゃないかもしれないなあ。『華氏9.11』完成を待ち望んでおりますよ! 

ってなわけで、基本的にあまり本は読めなかった一年ですが、それでも良書に恵まれてた気がします。それでは、今年がいい年でありますように。今年こそいい年でありますように。





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Last updated  Nov 30, 2004 02:13:45 PM
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