やさぐれ同盟

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Jan 27, 2004
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カテゴリ: 書評
とかなんとか言いながら本を読んでしまった。
岡崎祥久『秒速10センチの越冬』です。岡崎さんのデビュー作ですね。もう、この時点で作風とか文体とか完成されてます。そして、ちょっと泣いちゃいそうになっちゃいました。フリーターという、もはや時代の負け組の代表名詞的な主人公の淡々とした冴えない毎日を世知辛い描写でカラッと描いてます。帯には「おれのくそったれな労働の日々」と大きく書かれていて、まあ、要するにそういう物語です。
さて、僕は幸か不幸かフリーターなどではなく、れっきとした会社員なのですが、やはり労働というものは、そして組織に属するということは、どうしようもなく人間性の否定に繋がっているのは間違いがありません。この間、町を歩いていたら女子高生が「楽しいことしかしたくねぇんだよっ!!」と喚いていました。まったく正しい意見だと思います。自らの欲するところに従って生きること以上に、人生に意味など有り得るのでしょうか? なぜなら、その人の欲しいものこそ、その人のすべてを表象しているのですから。そんな考えは甘ったれているだけだ、と言う人もいるでしょう。しかし、そんな人は自由から逃げているだけです。自由の意思、あるいは意思の自由…ひょっとしたら「目的意識を持て」という、教師が偉そうに説教するあの言葉は、そういう意味で、僕らにとって重くのしかかっているのかもしれません。





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Last updated  Nov 30, 2004 02:08:19 PM
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