だいちゃんと愉快な仲間たち

2017.01.26
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テーマ: 家族(144)
カテゴリ: カテゴリ未分類
パパが死んで四か月たった。

毎日侘しい。。。

この前、教会にて。。。

いかにも話がしたそうな人が近づいてきた。

「ゆっくりお話しする暇がなかなかなくて」

ゆっくりお話ししたくないんですが・・・。

「あなた、よかったわねぇ。僕がいて」

「はぁ・・」

「ほんとうによかったと思ってね」

・・・。何が?よかったの?

パパが死んだこと? 王子が母子家庭で育つこと?

僕がいてよかった?
あなた、母子家庭で育ったことあるの? どんなに寂しくつらいか、
知ってるの? 周りから偏見の目でみられ、変な差別されるつらさが
理解できてるの?
こうなるとわかってたら、扶養家族もたなかったよ。

一人でみんなの面倒みる自信ないし、自分の面倒さえみれないのに
ムリでしょ。そんな責任負えないし、負いたくなかった。
学校の先生には母親失格といわれてたし、ムリでしょ。
二人で育てるのも大変なことなのに、一人なんて無理でしょ。
重すぎでしょ。

あまりに「よかったわね」を連発されたので、早く黙ってほしくて

「ええ。ほんとよかったです。主人は最後はほんとに苦しんで死んで
よかったです。注射もたくさんうたれて」

「そうなの?うちの主人は注射1本よ」

「そうですか。うちの主人は最後は管だらけで苦しんでました。
緑色の液体を大量にはいて、ほんとに苦しそうで、ほんとよかったと
思ってます」

いいかげん、よかったわね・・から解放してくれよ・・って思ってる
のが、全然伝わらないんだろうか・・。

余計、わびしくなった。

生きるために
何も感じないように、何も考えないようにしてるのに、
わざわざ一番つらかったことを思い出させようとする人もいる。

あの時は、パパがいたから、つらいと思わなかった。無我夢中だったし、
そのときそのとき、苦しそうなパパに何をしたらいいのか考えるのに
一生懸命だった。

だから、時がたって思い返すほうが、つらい。

あれはなんだったんだろう・・・って。

ただ、ただ、毎日毎日、パパによくなってもらいたくて、
それ以外、何も考えられなかった毎日。

パパはのんびり家で療養して、私が働けばいいから。パパの手当と
私の給料でなんとかやっていけるし・・・って。

あのころはよかった・・。わずかでも希望があった。
でも、もうパパが骨になった。

毎日、早く死んでパパに会うために生きてる。
一日おわると、一日パパに近づく。
でも、いつまで耐えればいいのか、いつになったら解放されるのか、
何も見えないから、とても疲れる。





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最終更新日  2017.01.26 15:44:17


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