マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

2007年05月11日
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カテゴリ: DVD視聴記
[1] DVD視聴記


「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」(2006年,日本)

  コナンたち探偵チームが、人質をとられた状況下で、謎の人物から依頼されたある事件の
 真相解明に乗り出す。

  見所は、コナンたちの捜査と推理、名脇役怪盗キッドの活躍と、テーマパーク内から出て
 しまうと爆破スイッチのはいるリストウォッチを腕に巻いている人質たち(本人たちは、そ
 の事を報らされていないので、人質にされている自覚はない)をいかに上手くパーク内にと
 どめておけるか、など。

  この映画シリーズらしく、物語はかっちりと組み立てられているし、主要登場人物全員に
 憎いまでの見せ場もある。

  ただ、シリーズ10作目という数字をネックと感じる。

  人質に及んでいる危険を伝えないという行為は、人質の安全面を考えると(現に人質たち
 は何度も、自分の意志でパーク外に出ようと試みる)、人質にそのことを伝えてはならない
 という枷がない以上、「彼女たちに危険に巻き込まれていることを知られたくない」では本
 来済まされない、人質にしてみればありがた迷惑な配慮に映る。

  それでもこれが1作目であれば、むしろそう考えることはさほど不自然とまでは思わせな
 い。しかし如何せん10作目である。
  映画単独のシリーズとしても、同時期(2006年ゴールデンウィーク時)の物語上の流れと
 しても、人質となっている人物たちは10作目ゆえにこれまで、修羅場の場数経験を積み重ね
 すぎている。

  それによくよく考えてみれば、劇場第1作「時計じかけの摩天楼」内において、人質の
 面々(小学1年生)に、彼らが乗っている列車に爆弾が仕掛けられていることを、コナンは
 伝えている。

  不自然ではなかろうか?
  その明晰な頭脳と、判断力で窮地を脱してきた名探偵のこれが行動と言えようか?
  製作サイドのご都合主義に思えてならない。





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最終更新日  2007年05月11日 17時03分40秒
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