マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

2008年10月23日
XML
カテゴリ: 2008年08~12月読書
[1] 読書日記


  事故で四肢麻痺となった、元科学捜査官のリンカーン・ライムと、
  彼の手足となって現場に赴く、女性巡査のアメリア・サックスが、
  作品毎に、常に目前に迫るタイムリッミトの中、
  敵役との「名探偵」VS「名犯人」の頭脳戦を展開する、
  「リンカーン・ライム」シリーズ第3弾、

ジェフリー・ディーヴァー 「エンプティー・チェア」(文藝春秋)



  を読了。     

  映画化もされた、第1弾「 ボーン・コレクター 」では、
  ニューヨークを舞台に、連続誘拐&殺人を繰り返すサイコキラーと対決し、
  第2弾「 コフィン・ダンサー 」では、
  航空会社の重役3人の殺害を依頼された凄腕の殺し屋と、手筋を読みあったライム。
  今作では、地元ニューヨークを離れ、ノースカロライナの田舎町で巻き込まれた、
  少年による女性誘拐事件において、新たな敵役との勝負を繰り広げる。

  本文中に出てくる名詞や、専門用語の量が多く、前半(立ち上がり)まどろっこしく
  感じるが、中盤以降(文庫で言うならば下巻以降)は面白過ぎてやめられない。
  特に終盤(競馬言うところの最後の直線)の展開たるや圧倒的で、
  「衝撃のラスト!」「この映画のラストは誰にも言わないで下さい」系のサスペンス
  映画の、しょーもないどんでん返しなんぞ足元にも及ばない。
  エンターテイメントにおける「予想外の結末」とは、こういう作品だと言わんばかし。

  「バットマン」や「スパイダーマン」等の、アメコミのように、
  シリーズの敵役も個性的で、魅力的。

  ミステリというジャンル自体が苦手という人以外ならば、10人中7人は「面白い!」と
  言うであろう、お薦めのシリーズ。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年10月23日 23時32分25秒
コメント(0) | コメントを書く
[2008年08~12月読書] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: