マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

2008年12月18日
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カテゴリ: 2008年08~12月読書
[1] 読書日記


  この2週間程度の間に読んだ本10冊程度の、
  感想なぞを。


初野晴 「水の時計」(角川文庫)



    童話「幸福の王子」を、臓器移植という題材で現在に置き換えた着想、
    そして、童話そのものの空気感をそのまま移したような文章が良かった。


皆川博子 「倒立する塔の殺人」(ミステリーYA!)



    とにかく、その文体の紡ぎ出す世界に魅了された。


皆川博子 「聖女の島」(講談社文庫)



    とにかく、その描かれた世界に酩酊させられた。


飛田甲 「幽霊には微笑を、生者には花束を」(ファミ通文庫)

    ありふれた「ボーイ・ミーツ・ゴースト」譚かと思いきや、
    直球で本格ミステリ。意外な拾い物。


深水黎一郎 「エコール・ド・パリ殺人事件」(講談社ノベルス)



    この10冊の中では一番ミステリとして面白かった。
    一見地味な印象を受けるタイトルではあるが、
    ミステリ好きなら読んで損のない内容。


ダグラス・ケネディ 「どんづまり」(講談社文庫)

    この10冊の中では一番好みの作品。
    「世の中にはこんなアイデアを思いつき、それで本を書いてしまう人がいる」
    という意味で、D・E・ウェストレイクの「斧」を読んだ時以来の感動をした。


ダグラス・ケネディ 「ビッグ・ピクチャー」(新潮文庫)

    上記作品とは逆に、何処にでもありそうネタを出発地点に、
    ここまで執拗に描き、そして膨らませるとは……、実にお見事。


ジャンリーコ・カロフィーリオ 「無意識の証人」(文春文庫)



    物語の筋道云々よりも、主人公のかもす雰囲気が印象的。


ピーター・ジェイムズ 「1/2の埋葬」<上>(ランダムハウス講談社文庫)
   ピーター・ジェイムズ 「1/2の埋葬」<下>(ランダムハウス講談社文庫)




    < 脱出か、それとも「埋葬」か

    < 結婚前夜(スタグナイト)。
     新郎マイケルを祝うために悪友たちが仕掛けた悪戯――
     それは酔った新郎を棺桶にいれて生き埋めにし、
     数時間後に掘り出すという、他愛もない計画だった。
     だが、埋めた直後に仕掛け人全員が事故死。
     ほんの悪ふざけのはずが、最悪の事態にまで発展し……。
     目撃者ゼロ。当事者全員死亡。
     絶対的不利な状況下で、
     孤独な中年警視グレイスがマイケルの救出に乗り出す!


    当初期待して読んでいた解決の様相とは多少違ったけれど、
    それはそれとして、最後までページをめくる手を止めることなく読めた。







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最終更新日  2008年12月19日 04時24分05秒
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