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今日落ちたら後がない。そんな気持ちで迎えた2月3日の朝。心底疲れているけれど、母親の身体は動くのだ。ホームで電車を待っていると、反対側のホームにも同じような受験生がいる。みんなどんな気持ちなのだろう。ようやく学校に到着する。「行ってらっしゃい」と声をかけると「うん、大丈夫だよ」と答えるさくら。まだ何とか踏みとどまっているようだ。保護者控え室にはお茶もお菓子も用意されている。とりあえず座ろう…と思って座席を探していると、近所のお友達、E子ちゃんのママに会った。「どうだった?」お互いに顔を見れば分かる。家が近所で幼稚園が一緒。学校と塾は別々だったけれど、親子でずっとなかよくしてきた。大手の塾に通うE子ちゃんのママには学校情報、試験情報、随分お世話になったのだ。「実はね、1日の学校は不合格。2日の学校は補欠だったの。一応、2日の学校は今日の午後1時までに繰上り合格の連絡があるかもしれないんだ…」とのこと。「え、すごいじゃない、補欠なんて、頑張ったんだね」「うん、でもね、今年はそんなに抜けないと思うから、まず無理よ。今日がだめだったらどうしようかと思って…」と話してくれた。「うちは1日も2日も両方だめだったのよ。補欠でもなかったの。でもさくらには伝えてないのよ。E子ちゃんは知ってるの?」「うん、昨日ね、試験が終わった後、初日の学校の発表、一緒に掲示板を見に行ったのよ。自分の番号が無いって分かった瞬間、泣き出しちゃって。自分で補欠の確認するって言い出して、事務室までわざわざ聞きに行ったのよ。それでようやく納得したっていうのかな。落ち着かせるまでに相当時間がかかって大変だったの。でも、けさは案外すっきりした顔してたかな。あきらめたんだと思うの。」E子ちゃんが1日に受けた学校は3年も前から憧れていた学校だ。2日に受けた学校はママがとても気に入って受験を決めた。行きたくて、どうしても行きたくて、憧れ続けた学校に不合格だったという現実をE子ちゃんはどう受けとめたのだろう。今どんな気持ちで試験を受けているのだろう。「でもね、1日の学校はチャレンジだった。無理を承知で受けたの。最後までE子が譲らなかった。でもね、本人が納得して受けて、落ちたからいいのよ。受けないで、もし全部不合格だったら、『あの時受けたら受かったかもしれないのに』ってずっと思い続けると思うんだよね。言い出したら聞かないタイプだから。だから本人も泣いてたけど、誰のせいにもできないからこれでよかったんだと思うんだ・・・」とE子ちゃんのママが話してくれた。小学校6年生になったら少なくとも「この学校へ行きたい」という気持ちが誰にでもあると思う。それがたとえ無理でも、目指して頑張った時間が長ければ長いほど、受けないで諦めるのは納得できないはず。たとえ無理でも『落ちてあきらめる』というのも正しい選択かもしれない。もうすぐ正午。突然E子ちゃんのママの携帯がなった。ご主人からだった。繰り上がり合格の知らせだった。その時、試験終了のアナウンスが流れ、さくら達が教室から出てきた。「E子、繰り上がったのよ!」とママが言う。「さくら、E子ちゃん、昨日受けた学校合格したんだって!」と私が続けて言うと、さくらは笑顔で「本当? よかったね、おめでとう。いいなあ、これで学校決まったんだね」とE子ちゃんに言葉をかける。さくらの先行きは全く不透明ながら、お友達が合格したと聞くのは嬉しいもの。よかったよね、あんなに頑張ってたんだから。自宅へ戻る途中、これから入学手続きに向かうというE子ちゃん親子を電車に残し、私とさくらは自宅の最寄駅で下車した。「何食べて帰ろうか?」とさくらの顔を見ると・・・・さくらは涙をぽろぽろ流していた。声を出さずに泣いていた。たった今までE子ちゃんと笑って話していたのに。「いいな、E子はいいな、学校決まっていいな。私なんか昨日もおとといも、全然出来なかったんだから絶対落ちてるもん。どこも受からなかったらどうしよう。今日の学校もだめだったらどうしよう」小さな声で泣いていた。3日間の試験を終えて、お友達と別れて、遂に緊張の糸が切れたのだ。お友達の合格を聞いて、よかったねという気持ちは真実でも、自分の身に置きかえれば不安で胸がいっぱいなのだ。当然だよね。私は娘にかける言葉がなかった。昨日の学校も、おとといの学校も不合格だったのだから。知らないのはさくらだけなんだから。砂をかむような思いの昼食、どんな味がしたのか覚えていない。今日の午後5時、結果が分かる。もし落ちていたら・・・3校全部不合格。K先生の言葉を借りるなら、不合格を耳にして、更に偏差値の上昇している4日校の試験に受かるはずはない。ならば4日を棄権して、まだ迷っている5日の学校に願書を出すか?昨晩、夫は「う~ん・・・それしかないのかな・・・」と迷っている様子だった。今日の学校が不合格だったら・・・。公立へ行くことになるの?現実を受入れられない、私の心境があった。
2004/12/31
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さくらが試験中、終了迄の数時間はひとりで過ごさねばならない。と思っていたら、ばったりさくらのクラスメートのママに会った。お互いにこの学校を受験することは知っていたけれど、会えるとは思わなかった。待ち時間の長さにため息をついていたところ、素直に嬉しかった。学校の側のドトールでお茶を飲んで過ごす。受験生のママなら分かると思うけれど、話が尽きないんだなあ。あっという間の数時間だった。(でも不思議なことに、今いくら思い出そうとしても、何を話したのか全然覚えていない。)お昼近くなって、二人で学校へ向かった。私が控え室に入ってからも待つこと30分以上。ようやく出てきたさくらを迎える。「お疲れ様」と声をかけるが顔つきが暗い。「全然できなかった…」と少し涙ぐんでいる様子。「そうか、でもさ、さくらができないってことは他のみんなもできないってことだと思うよ。がんばったんだからいいじゃない。何か食べて帰ろうね」と励ましながら内心(これはだめかなぁ…)という何とも言えない気持ちになる私。自宅に戻ると、すぐに仕事が待っている。気を紛らわすのにはちょうどよいが、疲れているのではかどらない。明日の発表も試験も気になる、あさっても気になる。緊張と疲労をかかえたまま、翌日を迎える。2月2日、今日の学校はお昼をはさんで面接がある。私も紺のスーツ、そして朝から雨だった。試験開始前の校長先生のお話が胸を打つ。「今、受験生の皆さん、保護者の皆さんはどんな気持ちでここにいらっしゃるのでしょう。まだ小学生ですね、辛い思いも乗り越えてようやくこの日を迎えたみなさん、できれば全員いれてさしあげたい。でもそういうわけにはいかないので、やむなく試験を致します。試験をする以上、どうしても不合格の方が出てしまいます。が、たとえどんな結果が出たとしても、全員が必ずこれでよかったという結果になるのです。どうぞ何も心配しないで下さい。皆さん一人ひとりが存分に力を発揮できるように私も祈っています。落ち着いて試験を受けてください」子どもに、母親に、思いやりあふれる言葉に思わず涙が出そうになる。本当に泣いている人もいる。さくらはまだ昨日の結果が出ていないが、この中に昨日の不合格を胸に抱いている親子もいるに違いない。どんな気持ちでいるのだろう。周囲の子はライバル? そんな気持ちにはならない。まだ幼い子ども達、並んで会場へ向かう彼女達ひとりひとりを見送りながら、どうぞ誰もが笑顔で受験を終えられますように、そんな祈りにも似た気持ちを抱く。私だけではないと思う。それくらい、普段とはちょっと違う感情になっている。午後の面談が終わると本当に疲れ果てた。さくらは今日もできなかったと言う…。今日は両方の学校の結果が出るのだ。昨日の学校の合格発表は夫が見に行っている。さくらには教えていないけれど、私と夫だけが知る結果。帰りの足取りは重かった。帰宅すると夫はまだ戻っていなかった。発表時刻から逆算すると、まっすぐ帰っていればもう自宅にいるはずの時間。即座に不合格だったんだろうなと思う。1時間ほどして夫が戻ってきた。顔をチラッと見て結果を知る私。やはり不合格。そして今日はもう一つ、昼間受けた学校も即日発表。午後9時。1つだめでもう1つだめ?さすがにどんよりした気持ち。だめだろうな、でももしかすると?でも今日の学校、500人近く受験生がいた。番号順に並んだ座席。抜けた子が殆どいない。第一志望の子も多いはずだが、昨日の結果が影響しているのだ。もう少し受験生が減ると思っていた。今年は本当に厳しいことを実感した。実質倍率を考えると、どう考えてもさくらは無理だろうなと思う。きっと不合格だろう、そう思うと9時にネットを見る勇気がない。ようやくパソコンの前に座ったのは…9時半近かった。さくらの番号は…やはり無かった。これで1日、2日、続けて不合格。そうかもしれないと思っていても、現実に『不合格』が決まった時、その現実はかなり重い。2度とその学校への入学を夢見ることはない。絶対に入れないのだ。決定なのだ。さくらには発表は明日3日ということにしておいて本当によかった。大人の私がこんなに疲れるのだ。まだ11歳の彼女がこの事実を知ったらどんなにショックを受けるだろう。一応、出来ないなりにも2年以上、がんばってきたのだ。実力の結果だから仕方が無い。それはその通り。でも…まだ明日、そのあともあるかもしれない。なんとしても、できる限り、持てる力を出せるようにしてやりたい。ショックを与えるのは試験が終わった後でいい。K先生の「不合格を子どもの耳に入れるな!」そのアドバイスを心底有難く思った、2月2日の晩だった。
2004/12/28
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(前の日記を書いてから仕事が年末に向かって一年で一番忙しい時期に突入。土日も夜も休みがなく・・・日記も全然書けませんでした。)********「明日から学校休みたい」とさくらが言い出したのは1月29日。「過去問の見直ししたいから」とのことだった。仕事中、夫が「あいつ学校休んでるけど、算数聞きにこないだろ?もういいのかなと思って聞いてみたんだよ」「そしたらさ『今日は社会と理科やって、後で算数のわからないところだけ聞くかもしれない』だってさ。随分落ち着いてるよな」と言う。そう、さくらは思いがけず自然体で落ち着いているように見えた。情けないことに私の方が落ち着かない。一人で自宅にいる彼女は過去問を解き、休憩し、自分で計画して勉強していた。1月31日のことだった。さくらが会社の事務所へやってきた「ねえ、ママ、今ね、K先生から電話があったんだよ」と興奮気味。「えっ? 本当? それでどんなお話したの?」「風邪ひいてないかって。それでいつもの通りに試験を受ければ大丈夫だから、頑張れよって」「びっくりしたでしょ?」「うん、初めて先生と話したみたいな気がするけど、ちょっと嬉しかった」そう、SセミはK先生一人で1学年40名ということもあり、先生が生徒ひとりひとりに直接話しかける、という場面はあまりない。教える授業でもないし、冗談も言わないらしいので、子供にとっては結構コワイ存在のよう。さくらは成績もぱっとしなかったし、叱られたらどうしよう、なんて思ってたから、受験の前日、先生から直接優しい励ましをもらって驚きと安心、両方を感じたようだった。先生は1月31日に、40人一人一人に電話をかけていらっしゃるのだ。そして「私は2月1日からずっと塾にいますから」という先生の言葉がよみがえった。その晩、1月31日のさくらはとても落着いているように見えた。「もう寝るね」そう言うと、10時頃ベッドに入る。気のせいか少し大人びて見えた。翌朝は早かった。目覚ましがなる前、4時半には目覚めた私。寝起きの悪いさくらも1回声をかけると起きてきた。最寄駅まで夫が車で私とさくらを送ってくれた。車から降りる時、さくらは父親に右手を出して、握手をした。「じゃあ、行ってくるね」「がんばれよ」その時のさくらの表情は、夫が初めて見たと思う程いい顔だったそうだ。夫はこの時、あんなに頼りなかった娘が、こんなにいい顔を見せたことに思わず胸がいっぱいになったと。最後の1ヶ月、一緒に算数を勉強したこと、父親がこんな形で関わることが果たしてよいことかどうか、最後まで疑問に思ったが、一つの目標に向かって共に過ごした時間は実に有意義だったと。同士のような感情が生まれ、それはそれでとても楽しかった。2月1日の朝、さくらの表情を見て、夫はたとえ結果がどうであれ、娘がこんなに成長できたのだから、もうこれで満足だと思ったそうだ。それくらい、さくらはいい顔をしていたらしい。電車の中で私に「パパと握手した右手」と手を見せて言うさくら。「こっちにはK先生にもらったお守り」とバッグを触る。まだ小学校6年生、でも11歳なりに覚悟を決めている、そんな感じに見えた。試験会場に到着し、私と別れる時も少しの笑顔で手をふった。こうしていよいよ2月1日、中学受験の本番が始まった。
2004/12/26
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少々話が戻るが1月半ば、少し風邪気味だったさくらが大事をとって塾を休むというのでK先生に電話を入れた時のこと…。「お大事になさって下さい」に続けて「ところで試験のスケジュールはどうですか?」とおっしゃる。1日からの予定を伝えると「わかりました、で、合格発表はどうなってますか?」と聞かれる。「発表ですか? 1日の学校は2日、2日の学校は2日の夜、3日の学校も3日の夜です。」と言うと、即座に「ということは2日の受験の前に1日校の結果は判明しませんね?」と念を押される。「はい、分かりません」と答えると「それならいいです」と。「はぁ…???」と相槌を打つと「最近、当日インターネットや校内掲示板で発表する学校増えてますね。まあ、親御さんにしてみれば一刻も早く結果を知って、翌日以降のスケジュールに対応したいから、有難いんでしょうけれどね。ただね、これだけは覚えといてください。子どもは『不合格』を耳にした瞬間、ショックで実力が半分になります。僕の長年の経験で殆どがそうですよ。受験以外の場面ならね「悔しさをバネに次につなげよう、頑張ろう」という機会にもなり得ますが、受験は2日から3日間の勝負です。立ち直らせる暇はないんですよ。ショックを受けたまま翌日また試験…絶対に避けるべき状況です。ですから、「不合格」を耳に入れる前に少なくとも、最低でも2校は受けてしまわないとだめなんです。特に1日の学校の結果が即日発表でも、絶対にお子さんには翌日発表だと言ってください。不合格なら絶対に耳に入れないで下さい。合格してたらいいですよ。伝えても。よくね、募集要項を子どもが見ちゃって、親子でネット発表を見るなんて話も聞きますが、とんでもない話です。見てどうするんです? 合格してればいいですよ。でも不合格だったらどうフォローするんですか?もう時間がありません。特にさくらさんの場合、1日、2日と不合格だったらそれを聞かせて3日を受けるのは避けた方がいいと思う。できるだけ発表を耳に入れるのを先延ばしにして下さい。」とのアドバイスを受けた。正直、そこまで深刻に考えていなかったので驚いた。そうなの?そんなにマズイことなの?それに、もし1日も2日も3日も全部落ちたらどうするの?「あの、では3日迄全部落ちたらどうしたら…?」「その場合、一旦あきらめて2月4日は丸々1日休ませてください。」「えっ、休むって試験を棄権するんですか?」「そうです。非常に勇気がいりますが、休んでください。もし受けてもまず厳しいですね。落ち続けると、受けないことも不安です。受けなければ受かりませんからね。子どもも意地になってて、受ければ受かると思ってます。だから受けたいと言うはずです。でもね、一度気持ちを切り替えないと続けて受けても難しいんです。力が戻りません。もしどうしても受けないと不安だというなら、そうですね、偏差値20くらい下げて絶対合格できる学校受けてください。そして5日か6日、もう1度、どこか通わせたい学校の最後の試験を受けてください。もうそれしかないと僕は思いますよ」「………」はっきり言って、こんなアドバイスは初めて聞いた。周囲では結果がより早く判明する学校は、次の対策が立てやすくて有難いという評判も聞こえる。でもK先生は不合格を子供の耳に入れるタイミングには細心の注意を払うようにと。初日に合格すればそれが一番よい。でも試験に絶対は無い。どんなに合格圏内、安全だと言われても、絶対合格する保証は誰にもない。夫に伝えると「う~ん、確かに言われた通りかもしれないな。さくらは12月の模試で発熱するくらいだからな、落ちたって聞いたら動揺しまくりで、試験どころじゃないんじゃないの?」と言う。よくよく考えるうちに、その通りかもしれない、いや、絶対そうだと確信する。精神的に頼りないさくら、随分成長したとはいえ今から「落ちたらどうしよう」という不安でいっぱいなのはよく分かる。彼女に「まだ明日があるよ」等と言ったところで立ち直れるはずはない。そんなに今のさくらは強くない。それに昨日もおとといもだめだった、今日もだめかもしれない、という不安な気持ちで試験に集中できるのだろうか。さくらには無理だ。ならば、過保護を承知で、受験だけは特別作戦でいこう。精神力を鍛えるのはまた別の機会ということで。私は、さくらに発表予定についてこう伝えた。「1日の学校はね、面接を試験と同じくらい大事に考えてる学校なの。だからね、1日に試験して、2日に先生達が話し合って3日に合格発表するんだって。2日の学校も3日に発表よ。だからさくらとママが3日の学校の試験を受けてる間にパパが2つとも合格発表見てくることになってるの。夕方には戻ってくるから分かるよ」「3日の学校は?」「3日の学校も次の日だよ。だからもし1日も2日もだめだったら3日の結果はわかんないけど、4日ももう1回受けに行こうね」「ふ~ん、私の受ける学校って変わってるね、遅いよね。だってさ、C子の学校なんてその日の夜、お父さんが見に行くって言ってたしさ、インターネットでその日に発表する学校もあるってC子が言ってたもん」「そう? でもさくらの受ける学校と別でしょ。いろんな学校があるのよ。願書だって直接出す学校もあれば郵便で出す学校もあるじゃない?」と答える。「そうだね、じゃあ、私の結果は3日迄わかんないんだね」何とか丸め込んだ。夫にも「とにかく3日ってことになってるからね」と念を押す。よけいなことが耳に入らないよう、階下に住む義父母にも嘘のスケジュールを伝えておく。ここまでする必要があるのかどうか。意見は分かれるところだと思う。実際に猛烈しっかりしてる子がいるのも事実。先日登場した受験経験ママの上のお嬢さん。「私がいつも頼っちゃうのよね」とママが言うくらい、聡明でしっかりしている。確かに顔つきを見てもとても賢そう。彼女は1日、第一志望、合格率80%の太鼓判、どうしても行きたかった学校に…不合格だった。それが1日の夜に判明。激しく動揺したのはママの方だったと。どうして不合格?模試の結果もずっと80%だったのに…。納得できない、でも番号が無い…眠れなかったそうだ。翌日ようやく作ったお弁当をお嬢さんに手渡すと「は? 何これ? 今日は2科目、面接なしじゃない。お弁当いらないよ。」「それとね、今日の学校受かっても、あたし、行かないから。この学校はママが受けなさいって言ったけど、私は行きたくないから」「明日3日の学校絶対とってくるから。それで、もし落ちたら公立行くよ」とのたまったそう。小学校6年生だよ。2日の試験は合格だった。そして2日の夜3日校の過去問題をチェックしつつ、「社会はこの辺が全然出てないから、今年出るような気がする」と山まではって最終チェック。結果、2月3日、初日とは別の学校だけど、その学校の第2回目の試験を見事に突破して、今は楽しく通学中。こんな子も実際いるにはいる。でも絶対少数だと私は思う。さくらは違う。そもそも自信がないんだから。やはり合格発表を知らせずに3日迄受けさせよう。そして…実際に試験に突入してみて、この作戦が本当にさくらには有効だったと先生に感謝することになる。2月1日から始まる数日間、親子の精神状態は決していつもと同じではない。そして・・受験に絶対は無い、と私は思う。
2004/12/15
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小学校受験では「熱意を表すため」に「なるべく早い番号をとる」とも耳にするけど、私は特に中学受験は関係ないと思ってる。せいぜい初日の午前中に行けばいいんじゃないの。どんなに早く願書を出そうが、合否判定は「テストの点数」がメインでしょ。そりゃ出願期間の最終日の最後の方だと「今まで迷ってました」と言わんばかりで、ボーダーライン上の時、少々印象が悪いのかな?でも一旦受付けが終了した後、試験期間になれば前日受付け、すごい学校では試験当日受付けなんていうのもあるんだよね。だからやっぱり早い、遅いは殆ど関係ないと思う。私は仕事もあるし、とりあえず1日で終わらせたい。さくらが受験する学校は全て東京都内なので、出願初日は一緒。出願初日、始発で1校、終わったらもう1校、最後に郵便局で書留速達というスケジュールをたてた。最初の学校に到着したら既に100人近く!待っている。みなさん、熱心だわ~。私もその一人?暖房のきいた控え室が用意されていて有難かった。延々待っている間に、続々人が増えていく。出勤前のお父様も結構いらっしゃる…。増えるのを見ているのは不安なもの。一体何人出すのかなあ。いよいよ9時。先生の指示に従って順番に願書提出が始まった。初めて気づいたが、ひとりひとり受付するのってえらい時間がかかるんだよね。書類に不備が無いかチェックしてもらって、受験番号をスタンプしてもらって、受験料をお支払いする。受験番号は並んだ順、だから銀行のATMみたいに複数箇所で受付けできない。学校側も大変だと思うが、父兄の負担も大きいぞ。「郵便出願にしてもらいたい~」と願ったのは私だけじゃないはず。この学校はなるべくスムーズに受付けが進むようにとの配慮から、数人の先生が「願書を拝見します」と、並んでいる父兄に対して願書チェックにいらっしゃるのには驚いた。しかもね、結構怖い男の先生だった。ぶっきらぼうなのよ~。「ふん、ふん」と流し読みして「はい、大丈夫」と言われればいいけれど「ここ、○○抜けてます」と言われたら動揺必至。私のちょっと前に並んでる人、言われてました。慌ててました。(ふりがなが抜けてたみたい)私のは一応「はい、大丈夫」でほっとした。あ~びっくりした。こんなとこで緊張するとは予想外だった。ようやく1校目が終わり、即座に電車を乗り継ぎ2校目へ。同じルートの方、結構いらっしゃるわ~。考えることはみな同じ?ようやく到着すると、ここも長蛇の列!!礼拝堂で受付けしているせいもあり、粛々とした雰囲気の中、願書に押してもらうナンバリングの音がやけに響いていた。さくらの番号は200番を超えていた。帰りがけに郵便局で書留速達を出してようやく出願完了。ほっとしたけど、いよいよ始まる、あとちょっとしかない、という思いをいっそう強くした日だったなあ。出願後は一つ楽しみが増える(苦しみかもしれないが)。それは「出願速報チェック」である。私は「四谷大塚入試情報センター」を日々何回ものぞいた。受験予定の学校だけじゃなくて、興味のある学校の出願速報もチェックする。すごいことになってる。特に午後受験の学校。出願倍率16倍!!!!!なんてのもある。天文学的倍率。合格数も定員より大幅に増えるんだろうけれど、それにしてもこの人数にびびってしまう。無事に試験ができるのかしら? 女子は4教科受験が明らかに増加傾向。日々更新される速報に釘付けになる私。「たのむ~さくらが受ける学校、これ以上増えないで~」の願いもむなしく、数が伸びるんだよね。みんな、初日に出すと思ったらそんなことないんだね。この速報見ながら作戦変更なんてのも有得るんだろうなと実感。実際、さくらの友達に提出初日にもまだ迷っている子がいた。お父さんが志望校の出願状況を見ながら、数日迷ってから決めていた。うちは選ぶ余裕がなかったし、私にもそんな芸当はできなかった。(そんなこと以前に記入もれ、提出方法、持参物、時間等など一つでも見落とさないよう注意するのが大変でした。)画面が気になって仕方がない私、日に何回も見る。選挙速報と同じで、結構面白かった。リアルタイムの面白さ。これは自分の子どもが受けなくても面白いんじゃないかな。緊張と不安が高まる中、気を紛らわせる瞬間でもあった。友人とのメールも「どこどこが何倍だ」とか「ここは結構少ないね」とか、そんな話に終始している。誰かと何かを話していないと、不安な時期だった。少しずつ、各学校の出願が一旦締め切られ、出願倍率が確定していく。いよいよ、いよいよ本番が近づいてくる。
2004/12/13
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話が前後するが、願書出願直前に「お試し受験」をした。K先生に「お試し受験は必要でしょうか?」とお聞きしたら「う~ん、別に必要ないと僕は思うんですがね、どうしてもって言うなら構いませんよ。ただね、いいですか、確実に合格できる学校選んでくださいね。もし、すべっても絶対にさくらさんには『合格した』と伝えてくださいよ。本番直前に行かない学校受けて、ショック与えたら意味ないです。特にさくらさんの場合は。」我が家は距離から言って、埼玉、千葉の学校に通学させる予定はなかった。学校によっては当然本命の受験生ばかりということも有得る中、本物の受験を「お試し」と呼ぶのはいささか不謹慎だよね。近所のママに情報を得て、一緒に受ける事にしたのは埼玉県にある、とある中高一貫校。お弁当をはさんで面接があるのもいい練習になると思った。そのママいわく「ここなら絶対合格とれるよ、毎年うちの塾の女子はここお試ししてる子多いけど、落ちた子いないから」とのこと。それでもさくらは心配だ!当日の朝は早かった。なんでこんなに早いんだというくらい早い。そして遠い…ようやく学校にたどり着く頃、さくらは「ママ、受かっても私、この学校通えないと思う」と言う。だからお試しなんでしょうが。この時、一つ感じたことがある。お試し受験だから…という理由で近所のお友達男女合わせて5人で行った。当然、学校や塾が一緒の仲間同士、受験の緊張感はない。まるで社会科見学か遠足か。それはそれとして、本番はやはりお友達と行かない方がいい。待ち合わせしててどっちかが遅れて焦るのがよくないとか、そういう理由じゃなくて、正しく緊張できないと思ったよ。先日の宮本哲也先生の講演会での同じようなエピソードを伺った時、「やっぱり」と思った。かなり前の話らしいが、先生は当時預かっていた7名の男子生徒を塾に集合させ、桐朋へ向かったそう。普段の仲間が一緒だと緊張しつつも心強い。でもその後一人きりになった時、突然強い緊張に襲われる。試験開始直前に仲間と別れ、気持ちを落ちつかせる時間的余裕がないまま、試験を受けたのは、よくなかったと先生は感じたそう。やはり一人で学校へ向かい、受験会場に入り、徐々に緊張して自分の気持ちを落着かせる、そのプロセスは必要だと。7人中5人無事合格したそうだが、先生いわく「受験会場へは友達と行ってはいけない」とのことだった。(ちなみに、その時、最初からず~っとはしゃいで騒ぎ、緊張感のかけらも無く、宮本先生に怒られた生徒さんは・・・合格したそう。こういうタイプの子っている、マイペースっていうのかな。さくらとは全く正反対のタイプ)いよいよ試験が始まり、保護者は控え室の体育館で待機。驚いたことに…椅子がかなり足りない。3時間も待つというのにである。立って待つのは辛すぎる。おまけに寒い。ストーブがいくつか用意されているが、体育館全体は寒寒~としてる。「控え室ってこんなもん?」と思ったら、既に上の子で経験済みのママいわく「珍しいわよ、普通さ、暖房ばっちりだし、お茶が用意されてるとこも多いのよ。ちょっとびっくりよ」とのこと。確かに『お試しでございます』という受験生が多い学校なんだろう。学校側も練習に利用されるのをよく思わないのかもしれないわ。だけどさ、受験料2万円もするのよね。それに本命の受験生だっていると思うと、もう少し親切にしても損はないと思ってしまったよ。ようやくお昼前に試験が終わり、誘導もないまま、一斉に子どもが部屋から出てくる。あまりの数に出会えないかと思ったほど。昼食を食べると午後は面接。私は何も知らなかったので、さくらに最初から面接用の服を着せたけど、着替えてる子がいる!パンツからスカートへ。そんでもって、手鏡、ブラシで身だしなみチェック。ま、本番では着替える余裕なんて無いような気もするが・・・。それにしても、私ってなんて気のつかない母なんだろうと反省しました。経験済みのママは「親子でお弁当食べられない学校もあるから、子どものお弁当は最初から子どものバッグに入れるのよ。あとで渡そうと思ってるともし会えない時大変なことになるからね」とアドバイス。これも常識なのね。私はさくらの分まで自分のバッグにいれてました…。そんなこんなで往復数時間かけて行ったお試し受験。無事に終わってほっとした。さあ、翌日ネットで合格発表。大丈夫だろうと思っても、実際見るまでは安心できない。それにそんなエラそーなこと言える成績じゃないもの。予め渡されているパスワードを用意して、いよいよ画面を開く…あった~よかったよ~!実は心底ほっとした。「お試しなんだから」と思っても落ちたら絶対に落ち込んだ。学校から帰ってきたさくらに伝えると「よかった~」と嬉しそう。うん、やっぱりここで「だめだったよ、でもお試しだから、今落ちといてよかったじゃん」となぐさめても、ショックはショック。合格したと演技するのも上手くできたかどうか…。先生の言うとおり、合格できてよかった。あとから義母にこう言われた。「さくらはね『おばあちゃん、私、行かない学校なんだけど、それでも合格してすごく嬉しかったよ』って私に言ってたよ」お試し受験の意義、それは合格することにあるのかもしれない。
2004/12/11
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実は願書記入前にちょっと迷ったことがあった。昨今、同じ学校による複数回受験は当たり前だが、午後受験なるものがあるのは初めて知った。午後といっても午後3時開始とか、結構時間的にも余裕があって、楽に1日に2校受験できるケースもある。既に受験スケジュールは決めていた。さくらの受験は2月1日、2日、3日、4日と決まっていた。もし全部落ちたら、4日の夕方に願書を提出して5日に受験しようかと迷っている学校もあり、もちろん願書は作っておいた。これも落ちたら・・・終了である。出願直前の頃、もし可能だったら2月1日の午後、受験してみようかと迷った学校があった。合格がとれれば2日以降、余裕が持てる。今振り返ればなんとも図々しい発想であるが、その時はそう感じなかった。K先生に聞いてみようと思い電話を入れる。「先生、2月1日の午後受験なんですが、あの・・」と切り出した途端「午後受験? 絶対にやめてくださいね」と、全部話す前に言われてしまった。「最近、午後受験をする学校がありますね。親にしてみれば何とか合格をとれればと焦って、1日に2校受験させるワケですよ。時間的に試験に間に合うかどうか、それだけで考えるんですね。とんでもない話です。いいですか、本番の2月1日、1つの学校の試験を受け終わってどれだけ子どもがくたびれてるか分かりますか?それをもう1回、午後にやれというんですよ。無理です。大人だってそうそうできませんよ。仮に間に合って受験できたとしてもですね、間違いなく、翌日に疲れが残って響きます。実力が出ません。それくらい疲れます。2日が第一志望だったらどうしますか?それにね、大体、午後受験っていうのは「出来るお子さん」が欲しくて学校もやるんですよ、だから、さくらさんは行く必要はありません。殆どのお子さんがわざわざ疲れに行くようなもんだと私は思います。」と一気にまくしたてられてしまった。「それにね、毎年、いるんですよ。僕がだめだって言ってるのに午後受験する親子が。気持ちは分かりますよ。合格とって安心したいんですよ。でもね、たいてい2日に響いてます。2日が第一志望だったら、疲れて実力が出せないってことですよ。結果1日に受験した第2志望か、それ以外に行くことになります。それも1日の午前の学校に合格していればの話です。もし1日両方不合格だったら、どう思いますか?午後受験しなかったら2日校に受かったかもしれません。大げさな話じゃないですよ。絶対やめてくださいね。試験は1日に1校までです。どうしても受けたいといわれて、そこまで言うならどうぞと僕が言うのはね、男の子で、体格も相当よくて体力もあって、それで精神的にも強いヤツですね。滅多にいません。女子はまず無理です。」「・・・分かりました。そうですね。先生のおっしゃる通りだと思いました。受けません。」と答えて電話を切った。もう取り付く島などなかったぞ。絶対ダメだと言い切ってました。でもよくよく考えてみれば、おっしゃる通り。出願倍率だけでも相当なものになるのは予想される上に、1日午後なら実質倍率も下がらない。午前の学校の合否が出る前だもの。これだけ確信を持って言われると、逆に素直に従う気持ちになれた。午後受験についてはすすめる塾もあって、考え方はそれぞれだと思う。午後受験校に合格している子もいるわけだし、一概には言えないのかもしれない。でも私はK先生の言うことはもっともだと思う。(実際に、さくらの受験終了後、本当にK先生の話通りの結果を聞いて驚いた。その女の子、さくらの友達だが、2月1日に2校受験した。午後の学校は偏差値的には10から時には15下、絶対合格できると思っていたそうだ。ところがである。2校目の会場から出てきた瞬間、お嬢さんが涙をぽろぽろ流して「全然できなかった」と泣いたそう。普段明るく気丈なタイプ。人前で泣いたことなど見たことが無い。ママはその瞬間「なんてかわいそうなことさせたんだろう」と、心から後悔したって言ってました。「一つ受けて疲れ切ってるのに、私は間に合ってラッキーだと思ったのよ・・ほんとに娘に申し訳なかった」と。そしてその結果、午前のちょっぴりチャレンジ校には合格したにもかかわらず、午後の学校には不合格。普段の実力なら考えられない結果だと塾の先生もおっしゃったそう。そして2日の学校はだめだった。結果、1日午前受験の学校に今は元気に通学しています)子どもの体力、精神力を考えればなるべく無理をしない方がいい。宮本哲也先生のお話でも「充分な休養をとって健康な状態でこそ、ベストが尽くせる」というのがあったなあ。受験前こそ寝かせてくださいと。そうだよね。寝不足、不安、疲労困憊、緊張・・・これで「いつもと同じ、最大限の実力を発揮しろ」と言われても、大人だって難しい。特にさくらはそうだよ。身体もやせっぽちで精神的にも幼いね。ごめん、母がバカでした。こうしてちょっとよろめいたけど、軌道修正し、いざ願書出願!を迎えます。
2004/12/09
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1月になるとあんなに頼りなかったさくらですら顔つきが違う。受験が近付いてきて、全部落ちたらどうしよう、今更遅いけど、勉強しなくちゃ、そんな必死の思いでいっぱいなのがよくわかる。おそらく、さくらだけじゃない、受験生全員がそうだと思う。かくいう私も振返ってみれば同じだった。受験当日のことを考え、もしこうだったら、ああだったら…毎日想像しては目につくものを買い、準備に明け暮れた。仕事中も試験のことがいつも頭の片隅にあった。風邪ひいたらどうしよう、インフルエンザにかかったらどうしよう、さくらがちょっとでも鼻水、咳をすれば心配し、普段ならそのまま放っておく程度でも、かかりつけの小児科へすっ飛んでいった。「薬はいらないでしょう」と言われても不安でしようがない。今だから言えるが、私だけじゃないと思うけど、母親のあの気力はどこから出るのだろう。私の場合、自営の仕事は夕食後も、土日も終わりがない。それでも受験にまつわる用事は全てをやりくりして時間をひねり出す。他の用事じゃこうはいかない。やはり趣味?この緊張感が子どもに伝わらないはずはない。ぼんやり系のさくらもきっと、寝てもさめても試験、試験…で頭がいっぱいだっただろうな。そして1月も半ば、願書出願、お試し受験が近付いてくる。願書は私が記入した。心配性の私は願書のコピーを2部ずつとり、1枚目に鉛筆で下書きをした。そして本番同様に2枚目にはボールペンで清書した。字の大きさ、文字数に迷わず書けるように、わざわざ2枚目を作った。それを見ながら提出用の本物の願書に記入する。中には名前と住所、出身小学校しか記入欄がない願書もあった。非常に有り難かったなあ。だって、困るのよね、「志望理由」「長所」…。みんなどんな風に書いているのだろう。塾によっては願書の添削までしてもらえるらしい。でも子どもを一番知ってるのは親なんだから、私が書けばいいのだ!!そう開き直ったものの、うまくまとめるのは大変な作業。学校によって欄の大きさも違う上に、教育方針も違う。ミッション系の学校はそこにふれないわけにいかないでしょ?私は宗教関係無い学校だったし、夫は一応ミッション系だったが何も知らないとのたまうし…校風が気に入ったとか、教育方針に賛同したとか、貴校なら娘を成長させていただけると確信したとか、どこかで聞いたような見たような文章をつないでいく・・・それはその通りなんだけれど、まとめるのは結構難しかった。せめて願書だけでもよく見せようと思う気持ちがいけないんだろなあ。(今振り返ってみると、大切なのは当然のことながら、願書ではなくて、当日の点数。願書は記入もれなく、普通に書いてあればなんの問題もないと今は思えるよ。)下書きを夫に見せると「いいんじゃない」とひとこと。「それだけ?」「だっていいんじゃないの、これで」もう少し他に言い方はないものかと思ったけど(だって苦労したんだから)。写真を貼るのも相当緊張。以前、幼稚園に提出する書類に全部記入してから写真を貼ったら、はみだしたノリが手につき、その手で字をうっかりこすった私…記憶が蘇る。結局、出願前日(もっと前に書けばいいのに、できない性分なのね)書き終わったら午前2時過ぎ…明日は始発で出発なのに。だけど別に辛くなかったかなあ。書き終えた~って嬉しかった。だって願書の記入、すごく嫌でずっと先送りしていたから。新しく買った目覚ましを3個セットして眠りについた。
2004/12/07
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私が聞いてよかったと思う、K先生の指導、聞けば何でも答えてくださったけれど、印象に残るものを・・・「1月から、毎日の学習は最低2教科、決して1教科だけを集中して やらないこと」先生いわく「子どもの頭の中は大人が思うよりはるかに単純です。どうしても弱点克服の為に、苦手な教科ばかり勉強する傾向にありますし、子どもも1月は必死ですから、弱音を吐きません。 ところが1科目だけずっと勉強していると、他が抜け落ちる場合が多いんです。だから、算数だけ何日も集中するとか、そういうのはやめてください。算数をやったら、同じ日に社会を少しやるとか。子ども達にも繰り返し言ってますが。過去問も1年ずつやらせるようにして下さい。」そういうものなの?私はド素人なのでそんな配慮も工夫も考えたことはなかったが、とにかく信頼しているので、言う事を聞いた。おそらく、よかったのではないかと思っています。「学校を勉強の為に長期欠席しない」「今までも学校を長期欠席する子がいましたが、あまりよくないと僕は感じてます。というのも、せめて学校で少しは受験を忘れる時間が必要です。ずっと自宅学習していると、学習時間が異常に長くなり、心身ともに疲労困憊状態になります。まだ子どもなんですから、学校で過ごす時間がよい意味で自然体で実力を出す力になると思いますよ。風邪やインフルエンザの流行、本人の疲労などで時々休む程度にとどめてください。ちなみに、うちの塾では学校を長期欠席した子の方が結果はよくないですよ」これには賛否両論あると思う。塾によっては先生から学校を休んで毎日通塾するように言われるケースも周囲に多々あったし、結果合格している子もいる。ただ、さくらにはあてはまる。さくらは学校が大好きで、かなりのリラックスタイムになっていたと思う。休ませて勉強、勉強でずっと過ごしていたら、疲労困憊、そもそもたいしたことのない学力すら本番で発揮できなかったのではなかろうか。言われるまでもなく、私は休ませるつもりはなかったが、さくらは「先生がね、普通にしてろって、学校を何日も休むんじゃないぞだって。友達と普通に過ごしなさいって」と言われてほっとしたみたい。なにせ、近所の別の塾に通う友人が1月後半2週間、塾に缶詰と聞いていたらしい…。1月も後半になると、K先生は色々な話を子ども達にしてくれたようだ。さくらから聞いた。「4月になれば全員必ずどこかの中学へ通うことになる。その学校は、どの学校もおまえ達ひとりひとりを呼んでいるんだよ。第一志望でも、第二志望でも、公立でも一番いいって呼ばれたんだ。あとで振返って必ずこの学校でよかった、そういうところへ行くようになってるんだ。」(受験終了後にご挨拶に伺ったときも私に同じお話をされました。「子ども達にも言いましたが、本当に不思議なもので、長年中学受験を見ていると、なんというのでしょうかね、学校が子どもを呼んでいると思う結果が出ています。ご縁があると言いますが、本当だなと思うんですね。」と穏やかにおっしゃっていました。)数回にわけてお守り代わりのカイロを渡される。当日まで使うんじゃないぞと念を押されるらしい。これはどこの塾でも同じかな。鉛筆とか他にもいろいろあるみたいですね。先生方も子ども達を励まし、リラックスさせ、何とか精一杯実力が出せるように最大限の工夫をこらすのです。ただ、SセミにはK先生しかいない。さくらにとって塾の先生といえばK先生。怖いから先生と話すのは緊張する、質問もしにくいと言っていたさくら。だからこそ、K先生の言うことは絶対だった。全て心から信じている様子。学校を休まない、毎日の勉強、学校の話…精神的にも幼い彼女は先生の話に必死にすがったのかもしれない。先生の言うことはこの時期の子ども達にとって「絶対」だったようだ。「このお守り、ママ、絶対なくさないで、試験の日に持っていくから」真剣なまなざしだったなあ。繰り返し繰り返し、先生は子ども達に試験に向けての心構えを説いてくださった。振返ってみると1月は勉強よりも、子ども達の精神状態向上のための授業だったようにさえ思える。
2004/12/05
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過去問を解いてさくらに教えるためには、3校分×5年間を解く必要があると夫は言う。仕事の時間は削れないから、早起きして仕事を前倒し、夕食の後を勉強タイムにあてた。解きながら、30年ほど前に自分が中学受験した頃を思い出している模様。「こういうのやったなあ」「こんな問題初めて見るぞ」夫は元々算数が好きだったらしい。受験勉強を強制され過ぎて、それと「合格」が親の願いだったこともあり、入学後は一切勉強しなくなった、よくいる「受験ゴール組」の一人。附属だったしね。野球部の練習に明け暮れたというのも理由の一つらしいが。でも受験の算数で中学3年までほとんど勉強しなくても定期テストで7割はとれたと豪語している。悔しいが事実のようだ。さくらに教えるために始めた「過去問」だが、進めるうちに「算数って面白いよな~」と何度も言う。仕事中も「今日はあの問題に挑戦して、それから…」と考えると結構楽しかったらしい。面白がってる場合じゃないが、苦痛だったら解くのもうんざりだよね。「俺が合格しそうだな」とマジで嬉々として勉強している。一方さくらは父親から指示された問題を解き、分からない所を質問、とにかく毎日必死だった。受験まであと1ヶ月ちょっと。さえない成績だったさくらだが、父親との二人三脚で、少しずつ「にわか学力」が高まっている模様。不安は不安だが、とにかく進むしかない…。そしていよいよ新年。本当のラストスパートが始まる。Sセミも年明けの授業から、まんべんなく4教科全ての範囲を網羅したテストが繰り返されている。だが、K先生が長年の経験から培った指導力が、実は学力養成だけでなく、もっと別なところにもあったと感じる日々、それが最後の1ヶ月だったのです。
2004/12/03
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さくらは父親に「私やっぱり受験したい、それで合格したら通いたい」と自ら告げました。「そう、だったら精一杯やれよ」と励まされ頷いている。「ところでどの学校受けることにしたの?」と夫が尋ねると「あのね、こことここと、あとここ、この3つ受けたい」と言い出す。私は側で聞いてて驚いた。第1志望とずっと思っていた学校は入っていない。これは実力から言っても当然。本人も自覚しているのだ。3つの内、1つはさくらも私達も以前から気に入っていて、何回か見に行った。もしかすると可能性があるかもしれないと思っている学校。でもさ、残りの2校はさ…願書しかないのよ、手元に。他のママにとってきてもらった願書しか!!!!実際に学校を見たことないのよ。なんでこの学校なの?と思って尋ねると「○○ちゃんのお姉ちゃんが行ってて楽しそうだってずっと思ってたから」「それで過去問が私でも結構解けると思ったから」だと。「自分で選んでよい」という話の成り行き上、見に行かねば仕方あるまい。嘆息をつきつつも、翌日学校に連絡を入れる。そう、もう説明会はありません。この時期には終わってます!どちらの学校も大変感じよく、すぐに見学を許可して下さる。学校を早退させてさくらを連れていった。普通の日に見学したため、生徒さん達の素顔に会えたよう。休み時間の様子、授業中の様子、普段のまま。さくらは相当気に入ったようだった。どちらもかなり元気のいいお嬢さん達。先生もとても温かく親しみやすい雰囲気。普通の日に個別見学したのは初めての経験だったけど、結構いいと思う。「私、やっぱり見に来てよかった。どっちもすごくよかったよ」と言い出す。あぁ~もっと早い段階でこうなってればよかったのになあ。第一志望、もう少し早めに変更できればよかったのになあ。だけど後悔してもしょうがない。少なくともさくらが前向きに「この学校がいい」と思えたこと、私も初めて訪れて「学校案内で見ただけではわからなかった学校の雰囲気が思ったよりずっといい」と思えたこと。それにもう迷っている暇はないもの。冬休み直前…ようやく受験校が決まりました。数日後、「ところでさ、試験まで残り1ヶ月ちょっとだろ、誰にも頼らず一人で考える姿勢は素晴らしいけどさ、今の状態じゃまずいだろ?先生の指導は受験が終わってからも続けるんだから、とりあえず残りの時間は『試験に受かるための勉強』させなきゃしょうがないんじゃないの? 受験する以上はさ…」と夫が言い出す。う~ん確かにその通り。さくらが一人で頑張るには時間も学力も足りない。だけどどうするの?塾は遠いから毎日通うのは無理だし、時間的余裕もないよ。「とにかく、俺が算数見るよ。過去問解いてさくらに教える。それしかないだろ?」えぇっ!よもや夫が算数を見ると言い出すとは夢にも思わなかった。しかも自分も勉強するんだって。でも今してやれることといったらそれしかないかも。こうして、ラストスパートへ向かって、父親の猛勉強が始まった。
2004/12/02
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「パパがさくらに言いたいことがあるんだけどさ、さくらはさ、受験が近付いてきてすごい緊張してないか?」なんとなく頷くさくら。「あのな、さくらはそう思ってないみたいだけど、パパは中学は公立がいいと思ってるんだよ。さくらが塾に行った方がいいと思ったのは、今のままじゃ一人で勉強できなさそうだし、なにより高校を受験する時に困ると思ったからなんだよ。それと自分の通う学校以外に、本当にいろんな子がいるって、自分の目で見た方がいいと思ったのもあるよ」だけどパパの予想以上にさくらは頑張って、K先生からもこの学校を受けられるかもしれないなんて言われてさ、正直驚いてるよ。パパが思う以上に頑張ったんだと思ったよ。よく頑張ったよな、結構見なおした。だけど、それでも私立に行った方がいいと思ってないんだよ。公立がいいと思ってる。だからそんな緊張したりすることないよ。別に受験しなくていいんだから。パパは本当にそう思ってるんだから。」と続ける。側で見ていてさくらがびっくりした顔をしているのが分かる。「ただね、ここまで一生懸命勉強してきて、やっぱり試験受けてみたいってさくらが言うなら、別にそれでもいいと思ってるよ。だけど、この学校がいいとかここを受けなさいとか言うつもりはないから。さくらがママと一緒にあちこち見て、もし気に入った学校があって、受けたいと思うならそこを受けてもいいよ。見てまわった学校はいい学校ばっかりだっただろ?どの学校も、もし合格したら通いたいんだろ?だったらパパはどこでもいいよ。受けるか、受けないか、どこの学校を選ぶかはさくらの自由だよ。もし受かったら行けばいいし、だめなら、パパが言うとおり、公立の中学へ行けばいいんだから。わかった? 後は自分で考えてみな」さくらは「わかった」とひとこと言った。翌日夫がいない時、さくらが私のところへ来て「ねえママ、パパは本当にそう思ってるのかな、公立がいいって…」と尋ねる。「そうよ、本当にそう思ってるのよ」と答えると「私、パパは絶対私立じゃないとだめだと思ってると思ってた。」とさくら。「えー、そんな風に思ってたの?パパはそんなこと最初から思ってないよ」と私は作り笑いで答えてみた。「よかった~」とさくらは最近、滅多に見せないほっとしたような笑顔を見せた。心底安心したように見える。結構単純じゃん。さくらもかえでも父親が大好き。夫は子どもの世話はしないが、小さい頃から本当によく遊んだ。自分が楽しめる遊びに子どもを誘う。だから子ども達も楽しい。でもその一方で、「これだけは許さない」という一線にはかなり厳しい。怒るとすごい。女の子でも手加減しないから、手も足も出る。娘達はマジでパパを恐れてる。その父親が私立を望んでいると思えばこそのプレッシャーもあったに違いない。だから父親に言われてほっとしたんだと思う。私が言っても、多分安心させられなかっただろうな。(でもなぜさくらはそんな風に思ったのだろう。夫のスタンスはどちらかといえば「私立じゃなくてもいいよ」。これは本当。私が最初から「私立希望」だったのに。父親も中学受験してるからだろか…これはいまだに謎である)「でもパパは受験してもいいって言ってたよね。それでもし受かったら通っていいって言ってたよね?」「そうね、そう言ってたね」「私、やっぱり受験してみたい。だからパパにそう言うよ」よかった~。とりあえず作戦は成功したみたい。受験するって。もしかして一番ほっとしたのは、さくらじゃなくて、この私だったかな。後から夫が私に「な、オレが言えばうまくいくだろう?」と自慢してたけど。
2004/12/01
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