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温玉さんこちら→quietbomb@t.vodafone.ne.jpとぅるるるる…とぅるるるる…ぴっ。「もしもし。 あ…まぐろか? 久しぶりだなあ。 しばらく連絡寄越さなかったから どうしてんのかと思って 電話してみたんだよ。 元気してたか?」『おう!久しぶ…… ぎゃああああああああ ああああああああああ ああああああああああ ああっ!!』「なんだ?なんだ? 何があった!? 大丈夫か!? まぐろっ!!まぐろ~!!」『うひっ』「はあ??」『うひゃひゃひゃひゃ ぶひゃひゃひゃひゃ ひーーひっひっ ひーーひっひっ』「………なんか楽しそうだな。 またかけ直すわ。」ブチッツーツーツーツーさて…ここで問題です。受話器越しのまぐろさんに起こった出来事は一体なんだったでしょうか?1トイレで用を足そうと 洋式便器の便座をあげた2不意にポケットの携帯が鳴り 出てみると 久しぶりに電話を掛けて来た 友人だった3立ち話もなんだから 腰掛けて話そうか4便座の上がっていた 便器にはまるもはや三秒前のことすら覚えていられない自分の脳みその腐れっぷり。抜けだそうにも自分の馬鹿さがツボに入り笑いが止まらず尻を便器にハメたまま身動きが取れない夏の夕暮れ。枝振りの良い木を探したくなりました。
Jan 1, 2014
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扉をあけると女子中学生が家の前でくるくる回ってました。一人で…歌いながら…うちって人通りの少ない路地に建ってるんで誰も見てないと思ったのかな?僕に気付くや否や「こ、こんにちはっ!!」…って物凄い勢いで挨拶されました。多分…あの一瞬で僕は彼女の中の『この世界から 抹殺したい人間ランキング』1位に上り詰めたこと請け合いですね。こんにちは。まぐろです。モンダミンってありますよね。お口くちゅくちゅ♪モンダミン♪息が爽やかになるアレです。あれってキャップに適量注いで口に含みますよね。でも人間ですから目算を誤ることもあります。その日も注ぎ過ぎてしまいました。おっとっと♪手を動かしてしまえば今にもこぼれ落ちそうなモンダミン。こうなったら口をキャップに持っていくしかないですね。おっとっと♪注ぎすぎたビールをそうするように。誰しもがそうするでしょう。僕もそうしました。おっとっと♪条件反射って怖いですね。ごくり♪飲んでどーすりゅぐはぁっ!!!口から食道を経て胃まで広がる清涼感。反骨心剥き出しで上り詰めてくる嘔吐感。とても爽やかな緑色の液体を口と鼻から垂れ流しながら洗面台に崩れ落ちる夏の午後。初恋の女の子に会いたくなりました。追伸いつもの如く「死ぬ…死んでしまう!」と大袈裟に狼狽しながらYahoo!知恵袋に助けを乞うてみると…Q.モンダミン20mlを 誤って飲んでしまったときは どうすればいいですか?ベストアンサーA.あんなもん いつも飲んどるけど大丈夫だよ。 べ…ベストアンサー???
Jan 1, 2014
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『毎度おさわがせします』と言うドラマをご存知でしょうか?1985年から1987年にかけてTBS系列で制作・放送されたテレビドラマで「性」をテーマとしたコミカルな描写が話題となり一大旋風を巻き起こしました。 (Wikipedia調べ)結果エロガキの男子と…耳年増の女子を…大量に野へ放った問題作でもあります。そりゃ…ゴールデンタイムに中山美穂のセミヌード出したり木村一八とデンカが風呂でエロ話してりゃガキどもは影響されまくりですわ。…………昭和って自由だったな。そんなこんなで今日は昔語り。使用上の注意本編は100%下ネタです。昭和の子供たちは総じてあほな子が多い。もしかしたら3%ぐらいは賢い子供もいたのかも知れないがあほな子の周りにはあほな子しか集まらないのでそんな現実…僕は知らない。田中。藤井。春岡。小橋。仲の良い友達だったが皆あほな子だった。学校脇の溝を流れるプールからの排水があまりにも透き通っていたので「この水は飲める水だ」とがぶ飲みする五人組だ。食中毒者を一人も出さなかったのは奇跡であろう。それぐらい皆…オツムが弱かった。『田中が物凄いブツを手に入れたらしい』あほな子達に衝撃が走ったのは土曜の昼下がりだった。当時はまだ週休二日が導入される様なゆとり社会ではなく炎天下を水も与えず走り続けさせられる『根性』だの『気合い』だの精神論がまかり通っていた時代だったので土曜は半ドンだった。僕らは授業が終わると奥歯に仕込んである加速装置のスイッチを入れ一目散に校門をくぐり抜ける。自宅で昼飯を掻き込み田中ん家でファミコンして来ます…なんて普段使わない様な敬語で親を煙に巻き光の早さで田中の家に集まった。それほど田中が手に入れた物はヤバいのだ。田中は皆が揃うと神妙な面持ちで部屋のカーテンを閉めた。ガラクタばかりが押し込めてある押し入れの中をひとしきりがさごそとした後田中はニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべながら振り返る。「いいか…いくぞ。」両親は共働き。中学生の兄は部活で田中家には誰もいないのだが敢えて声を潜める。固唾を呑むあほな子達。「ジャジャーン!!」田中が今臆面もなくこっぱずかしいセルフ効果音を発しながら賢者の石よろしく天高く掲げている物…。ま…………間違いない。こ………これは………Hな本だ~~!!たかがHな本と思う勿れ。インターネットの存在していない時代。ビデオの普及率も著しく乏しい時代である。『毎度お騒がせします』に感化され大人の階段を登りはじめたあほな子達にとってはオオクワガタと同義なほどに希少価値の高いものなのである。僕らは田中の腕からHな本を毟り取ると腐肉にたかる烏の群れの様に一斉にそれに群がった。背徳と好奇…興奮と罪悪感に塗れながら慎重な指先でページをめくる。視覚に飛び込んで来る官能的な世界。左のページにもおっぱい。右のページにもおっぱい。おっぱい。おっぱい。おっぱい祭である。横で藤井が『ぐへぐへ』笑ってる。気持ち悪い奴だと思ったが多分…僕も『ぐへぐへ』笑ってたと思うので見ないことにした。男女の身体の違いなんておっぱいぐらいしか分からなったが僕らは胸の高まりを押さえることが出来なかった。他のトコロも高まった気もしたがそこは内緒にしておこう。とにかくあほな上に気持ち悪い子供達は浦安に建国されるよりも先に夢の国を見つけたのだった。「やったぜ!田中!」「すげーぜ!田中!」あほな子達は偉業を成し遂げた田中を褒め讃えた。お調子者で面白いと思った事に歯止めが効かず奇行を繰り返していたキングオブあほな子・田中の人気がここまで高まったのは後にも先にもこの瞬間以外、僕は知らない。後日テンションが上がり過ぎた田中がヒーローになろうと学級で飼っていた金魚の水槽に墨汁をぶちまけ『何故田中君はこうなのか』…と学級会の議題にまで取り上げられる事になるのだがそれはまた別のお話。「昨日兄ちゃんと 雷魚釣りに行って 〇〇橋の横の草むらで拾ったんだ。 ぐへへ…。」かなり気持ち悪い笑顔だったが僕らは気にならない。あほな子達は田中の言葉を聞き顔を見合わせた。これを…拾った…だと?ただで手に入れたと…言うのか?誰しもの耳にCCBの曲が聞こえた。もうロマンチックが止まらない。それから僕らのHな本探しの冒険は始まった。東ノゴミステーションニエッチナ本アレバ行ッテ大人タチノ目ヲ忍ビ西ノ叢ニエッチナ本アレバ行ッテヤブ蚊ニ刺サレナガラ拾イ…僕等は純粋だった。純粋なエロガキだった。そうやって掻き集めたHな本の総数…実に100冊!!!「おい……これどうするよ。」僕等は途方に暮れていた。どう考えても集め過ぎた。山のように堆く詰まれたHな本は煩悩の集合体に見えて夜な夜な動き出しそうな勢いだ。それまでは廃線になった線路にある秘密基地に隠してあったがすでにそこも飽和状態。しかも運が悪いことに今年一番と予想される巨大台風が近づいていた事が事態をより悪化させていた。強烈な風雨に耐えられるほど基地の屋根は堅牢ではない。僕らに残された時間は少ないのだ。しかし…あほな子五人組にはこれを破棄するという選択肢はなかった。僕らにはとってもはや…これはHな本などではない。竹やりに全裸という脆弱な装備で教師や親という名のモンスターの目をかい潜りながら集めたトレジャーに他ならない。(みんなが敬遠してあまり見ないような SMちっくな本は捨てても 良さそうなもんだったが… やはりトレジャーだったのだろう。)そう…それは賢者への階段に僕等を導いてくれる正に『さとりのしょ』だったのだ。「取り敢えず台風の間だけでも 誰かの家に避難させなきゃな。」問題は誰の家にこの大量の書物を隠すか…あほな子達に労力を分散させる脳みそはない。そして何かを決めるときは論議などという難しい方法を用いない…。いつもこれだ。じゃんけんぽん!出揃った拳を眺めて正直まずいことになったと思った。負けたのは小橋。あほな子五人組の中では一番身体が小さく気の弱い小橋だ。お坊ちゃん育ちの小橋は自分の部屋も持っている…確かに隠し場所には最適だったが気の弱い小橋に蔵書を押し付けるのは何だか虐めているみたいで躊躇われた。もう一度小橋抜きでじゃんけんをしよう…そう誰もが心に決めかけた時小橋が口を開いた。「僕が引き受けるよ。」男だった…。小橋は男だった。僕らは小橋の手を固く握り友情を確かめあった。あほな子達はそれぞれ持ち合わせた紙袋にさとりのしょを詰め込み秘密裏に小橋宅へ運び込んだ。偵察役を立てハンドサインを決めて事を運ぶ念の入れようだった。小橋のベッドの下はHな本がぎっしり詰まり入らない本はクローゼットを席巻した。もはや小橋の部屋の雰囲気は違和感満載の箱舟だったがジャンプとかコロコロなんかであらんかぎりのカモフラージュを施したから一晩ぐらいは凌げるだろう。仕事を終え…全責任を背負わされた小橋に敬礼とともにエールを送る。小橋は屈託のない表情で笑っていた。何故、この状況下で笑えるのだ小橋。貴様…聖人か?案の定。翌日は台風の直撃に伴い学校は休校となった。僕らはヤキモキしながらドキドキの一夜をモンモンと過ごしグーグー寝て台風の通過を待った。そして翌日…事件は起こる。小橋がみかんになって登校したのだ。最初は新しい遊びかと思ったが普段はうちらに声も掛けて来ないようなこまっしゃくれた女子が大袈裟に心配していたので頭にかぶっているネットは怪我をした時にするものだと気づいた。僕等も心配した。頭の怪我なんてよほどのことだ。しかし…違う意味での心配も少しだけ脳裏を掠めた。「ごめん…みんな実は…。」少しだけ掠めた心配は見事的中した。小橋の話では僕らの集めた百冊にも及ぶ『さとりのしょ』はあれを運び込んだ嵐の夜親に見つかってしまったらしい。無論…全て没収されあまつさえ小橋は厳格な父親にぶっ飛ばされ窓ガラスに頭をしたたかにぶつけ大怪我を負ったというのだ。あほな子四人は落胆した。そして泣いた。声を殺して泣いた。僕らは無力だ。大切なもの一つも守れない子供だ。いや…なめくじだ。おおさんしょううおだ。すべすべまんじゅうがにだ。しかし自分一人で集めた…と両親に言い張り仲間を売らず名誉の負傷をした小橋を誰も責めることは出来ずただただ自分達の浅薄と無力を呪った。地獄の釜の底まで蹴落とされ絶望の土くれを噛み締めるのに慣れ始めた頃…。小橋が口を開いた。「実はランドセルの中に 一冊だけ隠しておいたんだよ。」「な…なんだって~!!」まさにカンダタの糸。今まで三秒後に死ぬと告知されたスペードの様な表情を浮かべていたあほな子達は一縷の望みに狂喜乱舞した。これで再び、ダーマの神殿へ近づく事も出来るというもの。後日…。秘密基地に小橋は最後に残された『さとりのしょ』を持ってきた。SMちっくな本だった。小橋よ……何故……お前はこれをチョイスしたのだ。苦虫を噛み潰した四人に向かって小橋はただただ屈託のない笑顔を浮かべていたのだった。大人になりあの頃を振り返るといつも疑問に思うことがある。小橋は何故ランドセルに一冊だけ隠しておけたのか…しかも何故皆が敬遠していたSMの本を…。もしかして小橋は僕らとは違う『さとり』を開いていたのかも知れない。昭和の子供たちは総じてあほな子が多い。もしかしたら3%ぐらいは賢い子供もいたのかも知れないがあほな子の周りにはあほな子しか集まらないのでそんな現実…僕は知らない。あほな子五人組は他でも色々とやらかしているがそれはまた別のお話。
Dec 30, 2013
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『んちゃ!』『ほよよ?』『キーーーーン!!』アラレちゃん可愛いですね。ご存知の通り…ペンギン村に住む発明家則巻千兵衛博士が作ったロボット『則巻アラレ』のハチャメチャな日常を描いたギャグ漫画。『Drスランプ』ドラゴンボールで有名な鳥山明先生のデビュー作で二度にわたってアニメ化され一大旋風を巻き起こした有名な作品です。国民的なキャラクターにまで登り詰めたアラレちゃんでしたが実は彼女ひとつ困った性癖が…そう…う〇こを見ると無性にツンツンしたくなるのです。酷いときは棒で突き刺して天高く掲げそこいらを走り回ります。………昭和って自由だったなぁ。こんばんは。まぐろです。今日は少し思い出語りです。※このお話にはう〇こと言う言葉が 山の様に出て来ます。 大変下品な内容でございますので お食事中の方。 高貴な生まれで下品は苦手と言う方は スルーして下さい。※このお話にはう〇こと言う言葉が 山の様に出て来ます。 あまりにも酷い有様なので う〇この表記を マシュマロとさせて頂きます。 脳内変換してお楽しみ下さい。昭和の子供たちは総じてあほな子が多い。もしかしたら3%ぐらいは賢い子供もいたのかも知れないがあほな子の周りにはあほな子しか集まらないのでそんな現実…僕は知らない。田中。藤井。春岡。小橋。仲の良い友達だったが皆あほな子だった。学級閉鎖直前の給食でシチューが沢山余ったからと言って我も我も群がり一人ずつ三人前以上をペロリと平らげてみては気持ち悪くなって昼休みの間中ずっと吐いている五人組だった。下駄箱でプチドミノ倒しをやってのけ死者が出なかった事は奇跡に近い。それぐらいみんな総じてオツムが弱かった。僕らの通学路には何故か異常にマシュマロが転がっている小道が存在していた。今でこそ「街の美観を守る」なんて謳い文句のもと犬の落としたマシュマロを持ち帰るのが飼い主の勤めになっているがあの頃はそんな価値観など存在せず僕らもマシュマロは道の傍らに普通に転がっている路傍の石と変わらないものとして認識していたと思う。僕ら五人組がいつものようにマシュマロ小道を通り下校していた時のこと。田中が口火を切りやがった。昔のあほな子はわかりやすい。いつも鼻水を垂らしてるくせにティッシュを持つ脳がないから制服の袖口はカピカピだ。そのカピカピの先に棒切れが握られていた。何故か田中は目をキラキラさせている。面白いことを思いついたようだがあほな子の思いつく面白いことなどろくなことじゃない。案の定田中はおもむろに落ちていたマシュマロをそれで突き刺すとそれをこちらに向けケタケタと笑い始めた。平穏な日々は突如として破られるもの。田中よ…なにがお前をそうまで突き動かすのだ。そう言えば昨日は水曜日だった。きっと今の田中はアラレちゃんになりきっている。メガネをかけた紫の髪をした少女だ。今少し「ほよよ♪」って口走った気がしたから間違いない。袖口カピカピの分際で。田中はマシュマロを掲げそのまま僕らに向かって走り出した。まさにゲリラ行為である。「うわ!バーリア!」「びーびんちょ!」「えんがちょきった!」普通なら虐めの対象になってもおかしくない。蛮行すぎる蛮行。しかし…うちらも負けじと袖口はカピカピなので一気に色めき立つ。目には目を。歯には歯を。そしてマシュマロにはマシュマロを…である子供達の中で脈々と流れるハムラビ法典はランドセルの中に計算ドリルを入れている子供達を一瞬にして兵士に変えた。マシュマロ戦争の開幕である。あほな子たちは一斉にマシュマロ棒を掲げると鬨の声をあげ切り結ぶ。飛び交うマシュマロ。足元で跳ねては四散するマシュマロ。あたり一面はマシュマロ。マシュマロ。マシュマロ。うん……マシュマロ地獄である。今…思い返しても身の毛も弥立つ光景だった。いつでも…運のない人間は必ずいるものである。その状況下で藤井が転んだ。学校という社会は温室だが常にサバイバルだ。弱いもの力なきものはいつでも駆逐される運命。足元に転がる藤井はその象徴だ。あほな子たちは藤井へ一斉に群がる。道を歩いていたら転んだ…普段なら「ボク大丈夫?」なんて優しい言葉と温かい手が差し延べられたのかも知れない。しかし今見上げた世界に投下されたのは…無数のマシュマロ。もはや逃げ場などない視界を埋め尽くすほどの弾幕。僕ならきっとトラウマだ。藤井もきっとトラウマになったに違いない汚れたカッターシャツを洗う藤井のお母さんもそれがマシュマロだとしったらトラウマになるだろう。それほど陰惨な光景だった。しかし…藤井はあほな子だったが虐められっこではなかった。どちらかというと運動も出来る方だ。泣き寝入りなど選択肢に含まれていない。恐ろしい数のマシュマロに散々蹂躙された藤井は……………………切れた。「ぬゅるげんぐわはっ!」活字に直すにも憚られるほどの奇声を上げながらがばっと立ち上がるが早いか藤井は落ちていた板っ切れを手にすると…あらん方向に駆け出した。ああ…駄目だ…藤井…それは使っちゃいけない僕らはこの戦場に最初からそれがあるのは知っていた。しかしあまりに人道に反する兵器なのであほの子はあほの子なりの暗黙の了解の元…誰もが使用しなかったのだ。しかし切れた藤井に迷いはない。奇声をあげながらそのマシュマロを板で掬い上げた。かなり水分の含有量が多い出来立てのバブルスライムを。今僕らが手にしているマシュマロが手榴弾だとするならばあれはICBM並の兵器だ。「藤井がやばいもんを手に入れた」あほな子たちに戦慄が走る。あんなものを遠心力の限りぶち撒かれた日にはきっと死人が出る。尚も奇声を上げながら藤井はこちらに突貫して来る。もはや形相は八つ墓村。惨劇は目の前だ。捕食者に生きたまま食われる草食動物の気分が嫌が応でも理解できる。まさに原始の恐怖。あほな子達は蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。もちろん僕も逃げ惑った。と…次の瞬間。どん僕を地に縛り付けていた楔が解き放たれた。僕が重力に抑制されることはもうない。何処までも飛んで行ける。そう何処までも。僕は背中の翼を大きく広げ天高く羽ばたいた。「うわっ!まぐろが撥ねられた!?」そう僕は撥ねられたのだ。だから重力の楔を解き放って………え?撥ねられた?「ぐぎゃああああっ!!」気づいた時にはアスファルトの地面をしこたま舐めて地に臥していた。飛翔の甘美な夢はあれよあれよと言う間に砂利と泥の入り混じった土の味に変わる。そう…マシュマロから逃げる事に気を取られ交差点に飛び出した僕は通り掛かった乗用車に思い切り撥ねられたのだ。あとは痛さのあまり地面でのたうち回っているあほな子が一匹。他のあほな子たちはマシュマロ片手にドン引き。こうして…マシュマロ戦争は僕が車に轢かれるという衝撃的なラストで幕を下ろしたのであった。昭和の子供たちは総じてあほな子が多い。もしかしたら3%ぐらいは賢い子供もいたのかも知れないがあほな子の周りにはあほな子しか集まらないのでそんな現実…僕は知らない。あほな子五人組は他でも色々とやらかしているがそれはまた別のお話。
Dec 30, 2013
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入居者さんの御家族が農園を営んでいるそうで・・先日、グループホームの皆で初物の『スイカ』を召し上がる機会がありました。その際での僕と先輩達の会話。まぐろ「そういえば・・ 子供の頃って、スイカの種を食べると ヘソから芽が出るって・・ よく両親とかに言われませんでした?」先輩A「言われた。言われた。」先輩B「何処の家庭でも同じなんだね~」まぐろ「悪戯をして叱られる時も お前はウチの子じゃない! 橋の下で拾ってきた子だ!って・・。」先輩A「そう♪そう♪」先輩B「私もよく両親に言われたよ~♪ 悪戯ばっかりしてると・・ 尻から松が生える・・って♪」先輩A「!!」まぐろ「・・それは 先輩のウチだけだと思いますよ・・多分。」初物に舌鼓を打ちつつ天を突くほどに見事に成長した赤松が肛門から生えてきて途方に暮れている自分の姿を想像し一頻り笑い転げた昼下がり・・。これって、メジャーな躾け文句なんでしょうか?でも・・尻から松は・・ちょっとした地獄絵図。。
Jun 5, 2005
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散歩をしていると道端に打ち捨てられた『案山子』と出会いました。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓何気に・・イケメンでした。
Jun 1, 2005
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鬼は~!外!!福は~!内!!2月3日は節分でしたね。僕の勤めるグループホームでも入居者さんの無病息災を祈るために『節分・豆まき大会』がレクリエーションの一環として計画されていました。そこで問題が一つ。誰が鬼の役を務めるかってこと・・。「・・と言う訳で まぐろくん。鬼役をお願いね。」「即決でしたね・・先輩。」新人の性でしょうか?それとも、男性職員が僕だけだからでしょうか?僅か二秒という短い時間で白羽の矢が、ぶッすりと僕の脳天に突き刺さりました。自称・引っ込み思案のまぐろはこう言う弾けた役回りはもっとも苦手とするトコロ・・。が・・しかし丁度、節分前日は僕の数少ない休日が割り振られていたため面倒臭い準備などは全て先輩方任せになってしまうという負い目が手伝って入居者さんに豆を投げられてわきゃわきゃと逃げ回るのも何だか楽しそうだ・・と無理矢理の脳内変換を試みて、快く承諾致しました。しかし・・これが僕をとんでもない世界に引き入れるプレリュードだったとは・・。そして節分当日。「じゃ・・まぐろくん。コレをつけてね。」そう言って先輩が僕に手渡してくれたのは前日に、入居者さんと一緒に作ったと言うコミカルな表情をした鬼の面とトラボルタもびっくりの巨大なアフロ・・。「ちょ!ちょっと待った~!! 節分にアフロは関係ない~!!」僕が鬼に扮装する為に用意された食材倉庫の一角に厳かに鎮座まします黒くてモジャモジャした物体を前に激しく抗議いたしましたが・・「そう?鬼といえばアフロが相場よ。」衣装係の先輩はクールにそう言い放ちました。た・・確かに節分豆のオマケにもついてくる鬼の面を見ても絵本なんかに登場してくる挿絵なんかに例にとってもなんだかモジャモジャした髪型をしていますが・・あれってアフロだったんだ・・。ちょっとしたアイデンティティーの崩壊です。なんだか・・ハメられている感をヒシヒシと感じながらも折角、先輩が買い求めてきた物を無碍にも出来ず・・しぶしぶとアフロを被る羽目に・・。まぐろはアフロを装備した!!ぼうぎょりょくが2あがった!!しゅうちしんが10さがった!!手渡された手鏡で、己の姿を見てみると頭がこの木。何の木。気になる木状態です。「せ・・先輩。 このイデタチで僕に公衆の面前に立てと?」「はい♪いってらっしゃい♪」どうやらアフロは呪いのアイテムだったようですね。まぐろはこんらんした!!その頃、ホールでは部屋が散らからないようにと小袋に分けた豆を職員に渡され鬼の登場を「今か今か」と心待ちにしている入居者さんでごった返していました。そんなみんなの注目を浴びる中・・。台所裏の食料倉庫からサタデェーナイトフィーバーよろしく指を一本高らかに上げたアフロ登場!「なぐごはいねーか~!!」と鬼を模した叫びを上げたところで所詮はアフロ。何となくあっけに取られている入居者さんたちを巻き込んで施設内は一瞬の内に70年代へ突入です。さてさて節分の会は和やかにそしてソウルフル・ダイナマイトに始まりました。年女の入居者さんを筆頭に皆さん、楽しそうに豆を鬼に投げてご自身や館内から災厄を追い出そうとします。鬼は~♪外♪鬼は~♪外が・・しかしアフロを装備しメダパニ状態の僕はその特大の頭で皆の前に躍り出たことで羞恥心の箍は完全に外れてしまったようです・・。故のテンションは急上昇!入居者さんが楽しげに投げてくる豆をアンダーソン君宜しくかわす!入居者さんが一生懸命投げてくる豆を仁王立ちになり胸板で跳ね返す!「ふはははは~!! そんな豆鉄砲(当たり前だ)で この俺様を倒そうなど片腹痛いわっ!! 俺のタマが欲しかったら ICBMでも持ってきやがれ~!!」恐るべき傍若無人ぶり・・。もはやアフロを纏った者に怖いものなんて在りません。「ま・・まぐろ君。 節分の鬼が豆の前に怯まなくってどうすんの・・。」・・と言う先輩の半ば呆れがちで的確なツッコミではっ!と我に帰るまで半狂乱のアフロによって節分・豆まきの会は、全く別のベクトルで展開・・。・・アフロって人間の自我を崩壊させる本当に怖いものなんですね。そんなこんなで、我に帰ったアフロ鬼は飛礫の前に屈し・・。ウチの施設の節分は賑やかな雰囲気の中滞りなく終焉を向かえました。色々在りましたが・・。これで、入居者の皆さんは厄を追い出し今年一年、無病息災で穏やかに過ごしていただけることでしょう。一日の仕事を終え安心した面持ちで愛車のインテグラさんに乗り込むまぐろ。が・・しかしこの時、僕は大切な事を一つ忘れていたのです。めきょ!!ぎゃああああああああ!!インテグラさんが駐車場の鉄柵に突っ込みあそばされた~!!そうです。入居者さんの厄は追い出されても・・鬼役だっだ僕の災いはまったく祓われていなかったのです。自ら、華麗なるオチをつけ大量の血を吐いて奈落へ転げ落ちる節分の夕暮れ・・。ぐふっ!!
Feb 8, 2005
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遅まきながら新年明けましておめでとうございます。本年も駄目人間・ぐだぐだ日記『穏やかな爆弾』を宜しく御願い致します。・・なんて喪中の僕が言ってもいいのでしょうか??職場では、己の都合を大上段に構え新年のご挨拶、拒否を入居者さんに強いるのは全くのナンセンスなので・・「おめでとう!」「おめでとう!」「おめでとう!」などと元旦の朝から連呼していたのですが・・。う~む。如何なもんでしょう?優しかったばあちゃんのこときっと笑って許してくださいますよね。元旦から雇用側から見る独身者の利点をフル活用されて夜勤明けの休み以外息つく暇もなく働いていたまぐろです。そろそろ貯まって来ているネタを吐き出さねば成りませんね。こんばんは。 はえおとこがあらわれた!! まぐろのこうげき!! ミス!! はえおとこはひらりとみをかわした!! ミス!! はえおとこはひらりとみをかわした!! ミス!! はえおとこはひらりとみをかわした!!ええぃ!鬱陶しいわ~!!施設の立地条件が風光明媚な山奥にあるためか・・。はたまた、近くに沢山の畑があり沢山の肥料を散布しているためか・・。はたまた、施設長さんの方針で庭先に生ゴミを土に返す『コンポスター』が鎮座ましましているためか・・。原因は定かではありませんがウチの施設には、蝿の御一行が毎日のように紛れ込んできやがります。「五月蝿」と書いて「うるさい」とはよく言ったもの・・と言うわけでスナイパーまぐろ登場!!「入居者さんの衛生的な生活を守るため!! 僕は敢えて鬼にもなりましょう!!」「死に腐りやがれ!!」などと高齢者施設にはとても不適切な暴言を発しながら両腕に装備された二本の蝿たたきを遠心力の許す限りぶん回し怨敵を打ち滅ぼすため、館内を走り回る姿はある種・・キの字です。「ふふふふ・・今日もまた五分の魂を奪ってしまった・・。」一日一殺の日々。ああ・・僕の死後は等活地獄で決まりですね。 等活地獄 八階層ある地獄(八大地獄)の中で最上層にある地獄の名称。 生前、生き物を殺した人が落ちるとされている。 ここの罪人は、互いに憎しみ続け 延々と殺し合いを続けると言う凄惨な場所である。 (参照・ジャガーバックスシリーズ 『地獄大図鑑』より)そんなシリアルキラーなまぐろにもついに裁きの鉄槌が下る時がやってきました。いつものように血塗られた凶器を手に獲物を散策していると天井に怨敵・蝿の王の使途を発見!!白い天井に穿たれた黒き一点。それはまるで光り輝く『生』と言う名の日常的な光景に潜む『死』という名の暗面を象徴しているよう・・。などとある種オブジェにも見える光景に感慨深い物を覚えましたが蝿を見て物思いに耽るのは、変態趣味に分類される事に傍と気付き本来の仕事を思い出しました。「ふふふ・・僕に見つかるとは運の無いヤツめ。」返す刀で、キリングマシーンの属性を剥き出しに鼻歌交じりで大ジャ~ンプ!!大質量の物理的攻撃をもって「ぺん!」と一瞬にして圧潰してやりました。さてここで皆さんに問題です。 Q・偉大なるイギリスの物理学者アイザック・ニュートンが 主著「自然哲学の数学的諸原理」の中で 運動方程式と共に述べているもので 一般的に「リンゴが木から落ちるのを見て発見した」と知られている 法則は一体なんでしょうか? A・万有引力の法則潰れた蝿の死体が顔面に降り注ぐ悲劇・・。これって天罰でしょうか??
Jan 7, 2005
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メリークリスマス~!!本日は聖なる夜でございます。皆さん今頃、大切な人と大切なひと時を存分に謳歌していることでしょうね。そんな僕も今年のクリスマスは・・モテてモテてしようがありません。先程から、引っ切り無しにお誘いのメールが届いて一体、どの娘とこの年に一度の大イベントを過ごそうか迷いに迷っている状況でございます。え?冗談は顔だけにしろって?では・・そんなお誘いメールをここで少し御紹介いたしましょう。 件名・理沙です。こんにちは。 はじめまして。理沙といいます。29歳です。 あなたのプロフィールを見たところお近くにお住まいのようでしたし 楽しくお付き合いできる方を探しててメールしました。 正直に自己紹介させていただきますと理沙は結婚暦3年の主婦なんです。。。 お恥ずかしい話、セックスレスで身体がなんとなく寂しというか不安で。 いきなり不快にさせてしまったらごめんなさい。 でも・・・本当に悩んでいるのです。 暇とお金は余裕があります。 一晩だけでもご一緒してくれたら・・・ あなたにステキな夜をプレゼント出来るような気がします。 もちろん、その気があったらですけれども。。。 顔も性格もタレントの梨花に似ているとよく言われますが あそこまでは騒がしくない女だと思ってます。 好きな事は料理(特に煮物)と、ドライブ、温泉めぐり。 仕事は化粧品やダイエット商品を販売している会社でカタログの編集をやっています。 気を張らずにリラックスした関係でいられて 秘密厳守なお付き合いが出来ることがこちらの希望です。 こんな私ですがデートに連れ出してもらえませんか。 働いてますが時間の都合はつけやすいと思います。 車でお迎えにも行けますので♪ よかったらお返事くださいね。あ・・あのぅ・・。僕の公開しているプロフィールと言えばココしかないのですけれどコレだけの情報を見て、お近くにお住まいとは・・一体何処なんでしょう?涅槃ですか?怖い・・怖過ぎます。赤裸々な夫婦関係を告白し悩んでいる孤独な女性を装いつつ煮物・秘密厳守・ステキな夜などのエッセンスを散りばめる念の入れよう。言い回しの強引さを排除し相手の回答に全てを委ねる従順さがとても男心を擽る文章には仕上がってます。でも、リアリズムを追求したためか容姿を梨花あたりにして、全てをぶち壊しているところが(一般論です)詰めの甘さを感じられますね。 件名・20時過ぎなら時間ありますよ はじめまして。ご近所の掲示板に書いてあったことって本当ですか? 私は市内の病院で医療事務をやってます。 あなたの書き込みをを見て、仕事終わりとか 都合つきやすいかなぁ~?(o^-^o) と思ってメールしたんですが スケジュールってどうなってますか? 会うまでに時間がかかりそうだったら今回は諦めます(ノ_・。) 取りあえず明日の夜まで連絡待ってみます。 いずみより☆ご近所掲示板って何処~!!「本当ですか?」って僕は一体どんな書き込みをしたの~!!三交代&夜勤というとても都合のつきにくいシフト体制なのに安易に「都合がつきやすいっかなぁ~」ってお前はどんな医療事務をやってんだ?ごるぁ・・。時間制限を用いて、希少価値を高めるのは芸の細かい所ですが完全にピンポイント爆弾。心当たりのある方は反応するのでしょうか?こんなメールが僕のメールボックスを占拠して溢れかえらんばかりです。どうです?モテモテでしょう?モテモテ過ぎて・・血の涙が止まりません。。なまじモテナイ身空ゆえ前後不覚に陥りながら、自己欺瞞の末こんなメールに「わ~い♪誘われちゃったい♪」と返信したらどんな末路が待っているのでしょうか?・・・。・・・。・・・怖い考えになってしまいました。なんて・・いけない妄想を脳内で展開しつつ僕の年に一度の聖夜は刻々と深けて行くのでありました・・。シングルベ~ル♪シングルベ~ル♪鈴が鳴る~♪ええぃ・・雨でも降ってしまえ。
Dec 24, 2004
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12月19日・午後4時34分。ばあちゃんが旅立ちました。享年87歳。とても穏やかな死に顔でした。不思議と、涙はあまり零れませんでした。予てから患っていた汎血球減少症という難しい病気の悪化でそれまでお世話になっていたグループホームから近所の総合病院に移って3ヶ月。主治医の先生からは「いつ亡くなってもおかしくない状況です。」と念を押されていたもので覚悟だけは出来ていたのかも知れません。僕の中には、悲しみよりもただ、心の一部分を削り取られたような喪失感だけが色濃く残りました・・。旅立つ1週間前の休日。僕は、ばあちゃんに就職が決まった報告を兼ねてお見舞いに行きました。つい先日までは全く見ることの出来なかった無数の管がその身体中に通されとても苦しそうにしているばあちゃん。その姿が痛々しくて心の中を掻き毟られたような感覚に襲われたのを今でも覚えています。「ばあちゃん、お仕事決まったよ。」僕は、ばあちゃんが依然お世話になっていたグループホームの職員さんと同じ仕事をしているコトを告げると「それは、いい仕事に就いたね。」と喜んでくれました。帰る間際、僕はばあちゃんの手をそっと握ってみました。大人になってからと言うものあまり触れることのなかった・・小さな手の平。年輪を経て、枯れ枝のように細く弱弱しくなってしまっていましたがとても温かくてばあちゃんが、まだ確かにココにいると言う力強い存在感が感じられました。「また、来るからね。」手を握られて何となく照れ笑いを浮かべていた、ばあちゃんの笑顔。その温もりとはにかんだ微笑が・・僕にとってばあちゃんの最後の思い出になりました。さようなら・・ばあちゃん。貴方に会えて、僕は嬉しかったです。長い間、本当にご苦労様でした・・。
Dec 19, 2004
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グループホームのお仕事。・・と、聞いてもあまりピンと来ない人が多いのではないのでしょうか?幸いにも、開設したばかりで比較的に症状の軽いの入居者さんが多いウチの施設の場合は・・入居者さんを見守りつつある程度のタイムスケジュールに則ってお洗濯したりお掃除したり料理したりお風呂を沸かしたり・・などが主な仕事内容となります。そう・・。その殆どが・・。主婦業!!(勿論、介助が必要なの方もいらっしゃるので その方に対しては 入浴や食事の介助を施すわけですが・・。)現在、花嫁修業中のまぐろです。こんばんは。出勤初日。一人の男性入居者さんが僕にこう尋ねて来られました。「まぐろさんは『将棋』指せるかね?」将棋・・ですか?振り返ってみると・・途轍もなく寒々しい僕の中学生時代は『囲碁・将棋部』と言う我が校の暗部に在籍し来る日も来る日も棋譜と向かい合って過ごす・・と言うあまり他人には教えたくない陰惨な青春を送って来ました。おかげで、市大会に出場!!突然の下痢に見舞われ途中棄権!!などというと言う輝かしい実績も心の履歴書に刻んでおります。「はい・・一応、指せますけど。」その言葉を聞いた瞬間、俄かに表情が綻ぶ入居者さん。「なら。手が空いた時に、一局どうかね?」勿論、僕の方は全くかまいませんが仕事も満足にこなしていないペーペーの僕が将棋指して遊んでていいのでしょうか?一応、先輩方に相談してみると・・。「入居者さんとコミニュケーションを取るのも 私達の大切な仕事だから 時間が空いている時なら構わないわよ。」・・とのこと。分かりました。そうと在らば、不肖この私目がお相手致しましょう!が・・しかしいざ!勝負!となると僕の中でふつふつと滾る勝負師の血潮が黙っちゃいません!!立ちふさがる者は、例え女子供だろうとこの場所を「心穏やかな終の棲家に・・。」と考える御利用者さんだろうともはや、この際関係なし!!このまぐろ!!一切、容赦はせん!!男と男の戦いに『手心』なんて二文字の介入する余地はないのでございます。うっしゃ~!!勝った~!!完膚無きまでに、打ち負かしてやったわ~!!うははははは~!!握り上げた拳を高々と掲げ勝ち鬨を上げる介護人まぐろ。その後、その話を知り合いにしたら『鬼畜』と言うとても誉れ高い称号を頂きました。・・・。・・・。なんか・・僕、間違ってますか?実の所、その入居者さんとの将棋の腕はほぼ互角。この日も、1手遅かったら僕のほうが辛酸を舐める結果に終わっていたほど肉薄しておりました。現在10戦・5勝5敗と全くの五分。う~ん、勝負するには一番面白いお相手です。それからと言うもの、その入居者さんとの将棋バトルは毎日のように続いています。ま・・僕としましては将棋を指す事自体よりこの入居者さんが「次はいつ来るかのぅ」と僕の出勤を毎回楽しみにしてくれている方が何百倍も嬉しいんですけどね。
Dec 9, 2004
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眼下には、穏やかに広がる海。 振り返れば、優しい緑を湛える山々。 そんな、のどかな雰囲気に囲まれた 痴呆性高齢者グループホームが 新しく勤めることになった職場。 入居者さんは全部で18名。 様々な問題を抱える高齢者さん達に 人としての尊厳に満ち溢れた晩年を送ってもらうため 24時間体制でそのお手伝いをするのが 僕ら介護人のお仕事なのです。一年程の自由人生活に別れを告げ予備知識のみの頭でっかちな風貌で全く未知の福祉業界に飛び込んでしまった僕が3日間の研修を終えた時点で抱いた感想は・・。楽しい♪元来、お年寄りと接するのは「嫌いでない」という性分が起因しているのでしょうがなによりこれまでの「何かの代償行為」や「喰っていく為に続けていた仕事」とは違い一から十まで納得して決めた職種ってのはコレほどまでにやりがいがあるものか・・と改めて実感している新米介護人まぐろです。こんばんは。勿論、まだ仕事を半分しかこなせていないのでその辺は忸怩たる思いをいだいてはおりますが・・。もはや、修練在るのみで御座いますね。さてさて・・。研修初日。ドキドキしながら訪れた異端の僕を入居者の皆さんは、笑顔で迎え入れてくれました。お話も率先して向こう側からしてくださるのでヘルパーとして勤め始めた自分としては全く逆の立場に立ったみたいで何だか、ちょっぴり気恥ずかしいもの・・。しかし、そんな気使いは勿論、嬉しいことに間違いありませんでした。そして更に嬉しかった事は・・。『永遠の18歳』と言う肩書きをかなぐり捨て31歳と言う実年齢を曝したとしても・・「若いね~」「まぐろさん。まだ若いんだから。」「若い人は、やっぱり力が強いね。」ここの入居者さん達は僕よりも3回りも4回りも、お年を召した方ばかり。そんな人生の大先輩達に比べればたかが31年ばかり生きてきた僕なんてただの嘴の黄色い雛です。当然のことと言えば、当然のことですが・・。思い返せば、これまでの新聞配達稼業では自分よりも年下の学生どもに囲まれやれ・・オヤジだの。やれ・・加齢臭まで、後一歩だの。やれ・・三十路近いのに駄目人間だの罵詈雑言を浴びせられ「ぼ・・僕は老けてしまったんだ。」と失意の底で涙に暮れる日々を送っていましたものです。そこに来てこの「若い!」「若い!」コールには感慨も一入。「そうか! 僕は若かったのですね!」単純な僕は簡単に乗せられてあっという間に有頂天まで上り詰めます。老いさらばえた昨日までの僕よ。さようなら。若き血潮の滾る今日からの僕よ。こんにちは。そんな時、他の職員さんに呼び止められました。「え?なんですか? この重い荷物を倉庫までお願いします? な~に!任せて置いてください!! なんたって僕は若いんですから~!!」ボキッ!!「・・腰から・・腰から変な音がした~!!」有頂天にもぼり詰めたのは心の中だけで・・身体の方は全くついて行かなかったようですね。がくり・・。
Nov 30, 2004
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「まぐろよ!死んでしまうとは情けない!」面接当日にも関わらず・・。台風の直撃という特大級のバギクロスを喰らって見事に四肢を分断され、汚らしい肉片を撒き散らしてしまった現在、就職クエスト中のまぐろです。心の中に住まう、裸の王様もたいそう御立腹ですね。こんにちは。さてさて・・。天変地異という神にも仏にも見放されたような状況下で最初の面接は大失敗に終わってしまいましたが「こんなことで、朽ち果ててなるものか!!」と意を新たにして不況下で様々な人達の願望が混沌とする職業安定所に向かいます。が・・目ぼしい求人が軒並み減少・・。前回は目移りするほどの求人募集があって「さすが全国有効求人倍率2位の実績!!」と左団扇で吟味できたと言うのにお断りの手紙が、採否決定期日を一週間もオーバーして届くと言う「放置プレイ」に処されていたおかげで第二希望・第三希望の施設も根こそぎ売れてしまった模様・・。残された物件は・・通勤時間二時間半もかかる辺境の施設。通っている間に歳を取ってしまうのは請け合いです。おのれ!!物理的攻撃の次は、兵糧攻めか!?神め!!頭の中で、姿の見えない権力者に怨嗟をぶち撒けるほどの窮乏に貧しておりました。思わぬ食糧危機に、頬もげっそりとしたヤツレ顔でそれでも足繁く職安に通う姿は明らかに腐敗臭が漂ってきそうです。そんなコトが更に一週間も続いた・・ある日。既に見慣れてしまった感じのする職業安定所のロビー。いつものように、受付のちょっと綺麗なお姉さんからいつものように、整理券を貰いいつものように、備え付けの端末で求人データを伺ってみると・・いつもとは違うことが起こりました。ありました~!!自宅から車で30分ほどの距離の施設を発見!!お給料も相場と同じくらいなので問題はありません。苦節・・一週間。忸怩たる思いを募らせていた僕はこの求人を見つけただけで、溜飲を下げた気分。ディスプレイに後光が刺したようにも見えます。コレまで不鮮明な雲行きに霞んでいた心の中の大空が、一気に晴れ上がる思いにもなりました。いやいや・・まだ、採用されるとは限らないのですが・・。「早速、招待状を書いてもらわなきゃ~!!」・・などと逸る気持ちを抑えつつ求人欄を確認していると「ん?書類選考??」大企業の募集なら「書類選考後、試験・面接」なんて何重にも分けて篩いにかけるものですが僕の希望しているホームヘルパーではあまり耳慣れない響きです。少々訝しく思いながらもそう書いてあるならしょうがないので取り敢えず、履歴書を郵送してみました。・・・。・・・。しかし・・。一週間・・。待てど暮らせど・・。なんの音沙汰もなし・・。書類選考と言うものが初めてなのでどのぐらい待てばよいものか、分からないのが悩みの種。募集要項に選定期間が明記されていなかった事や時期を同じくして「書類選考」と書かれた企業に応募した友人に「まだ連絡ないの? 俺なんて郵送した翌日には面接の連絡が来たよ。」などととどめを刺された事が起因して僕は心の中の青空をまた不穏な雲行きへと変えて行くのでした。あの・・。また・・放置プレイですか?そんな折、厚生労働省から介護従事者には大変優しくない方針が打ち出されてしまい再び身体から腐敗臭が漂い始めます・・。「もしかすると、他の道を模索しなければならないのか?」と自分の進むべき道に疑心暗鬼になり再度、職業安定所に通おうと踵を返そうとする僕。そんな矢先。一本の電話が引き止めてくれました。「明日、面接を執り行ないます。」あら・・忘れられてたわけじゃなかったのね。面接当日。前回の悪天候が、嘘の様な秋晴れの良き日。先の面接では、天候の悪条件もさることながら実の所・・。対応に出た面接官が人のNGワードを一生懸命引き出そうとするちょっぴりサディストの方だったので人知れずハンカチの裾をキーッと噛み締めるほど悔しい思いを強いられた面接だったのです。今回こそは、同じようなことがあっても動揺しないよう気をしっかり持ってなければなりません。心の中でふんどしを、きゅっと締め直し魔物の住まう、面接会場へ!!いざ!出陣!出陣~!!・・・。・・・。・・・。あの・・。何だか・・。既に採用を前提に話をしていらっしゃるのですけど。対応に出ていただいた責任者の方はとても温和そうで、気持ちの良い方でした。覚悟が決まってた分、少々拍子抜けです。「ウチの施設は、なるだけ利用者さんへ利益を還元するのを 第一と考えています。ですから 男性の方だと将来的にこのお給料では 苦しいとは思いますが・・。」なんて逆に恐縮されてしまう始末。確かに頂いた施設のパンフレットを見る限りでは入居費用はかなりリーズナブル。僕がこれまで調べて来た相場よりも半分くらいのお値段で利用できます。そんなに気になさらなくても・・。今の僕が望むのは実経験とスキルアップなので未経験の三十路男を雇用して貰えるだけでもありがたいのです。・・と言う訳で何だか、あっさり就職が決まってしまいました。予定では25日より研修。12月より試用期間の開始でございます。あっさり決まったと言っても大変なのはココから、何たって未知の世界に予備知識のみで足を踏み入れるのですから何が起こるかわかりませんが・・。取り敢えずは、怠惰な日々に別れが告げられそうですね。では・・。さよなら自由人。
Nov 23, 2004
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うちの母は飴で遊ぶのが好きなようです。飴と・・ではなく飴で・・。今日も、リビングに行って見るとこんな風になってました。なんか・・風呂上りの貴婦人みたいになってるんですけど・・。さらに・・。・・・母よ。面白いけど・・やめてあげて・・。
Nov 17, 2004
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ボクの名前は、なまけたろう。 夜中の小学校に、こっそりと潜り込んではジャングルジムや鉄棒にそっとサラダオイルを塗りたくるそんなボランティア精神溢れるボクはプリティーナイスなぬいぐるみさ~♪たろう「皆さん。この度は、不逞なご主人様の誕生日に 沢山のおめでとうカキコ ありがとうございました♪ まぐろさんに成り代わり 心の底から、感謝の意を述べたいと思います。」たろう「でもね・・。 11月10日という日は 本来、もっと忘れてはならない大切な日ではないのでしょうか? 腐れ三十路が、樹海の奥底の沼地から うじゃうじゃ湧いて出たコトなんか比べ物にならない。 もっと荘厳で神聖な出来事が 過去に起こった記念すべき日なんですよ。」 たろう「そうです!! そうなのです!! まぐろさんの誕生日プレゼントとして 二年前に辺境の新聞屋に派遣され 皆さんの前に始めてボクがお目見えした日!! 言わば、なまけたろう二周年の記念日なのです!!」たろう「みんな、それをすっかり忘れて やれ・・祝辞の書き込みだの。 やれ・・お祝いのグリーティングカードだの。 誰も彼もが・・ まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん! まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん! まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん! まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん! まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!!」 たろう「うが~~!! やってられるか~!!ぼげ~!!」たろう「こうなれば、腹いせに まぐろさんのPCで ブラクラのURLを踏んでやりましょう!! ポッチっとな♪」たろう「さぁ・・どんどん増えておくれ。 僕の可愛いブラウザの落とし児たち・・。 どんどん増えて まぐろさんのPCさんに潜む 【重大なファイル】を根絶やしにしておくれ。」 ボゴッ!!たろう「ぎゃああああああっ!!」まぐろ「たく・・。 この裏癒し系ぬいぐるみめ。 ちょっと目を離すとコレだ・・。 なんだよ。ブラウザ198個って・・。」たろう「だんだん凶器のバリエーションが 希薄になってきたからと言って!! フルフェイスヘルメットで殴りつける事ないじゃないですか!! それ!ボクと同じくらいの重量があるんですよ!! 一体、どれ程の衝撃がボクの頭蓋骨にかかるか 教えてあげましょうか!? 分かりやすく例えると F15J戦闘機を小錦44人で殴打するのと同じなんですよ!!」まぐろ「分かり難い例えだなぁ・・。 ん?あれ?これって・・。 お前、まさか僕のサイト見てたのか? はは~ん。 さては・・自分の二周年記念を 誰もチヤホヤしてくれないんで いじけてたんだな・・。」たろう「ち、ち、ち、ち、ち、ち、ち、違いますよ。 歩く明鏡止水・歩く宇野宗佑と 巷で実しやかに囁かれているこのボクが そんな瑣末なコトで 心の湖に波紋を立たせると思っているのですか? ハハハハハ。 チャンチャラオカシイデゴザイマスノコトヨ。」まぐろ「おいおい・・図星を疲れたもんだから 動揺しすぎて、語尾がマルシアになってるぞ。」たろう「ふん・・どうせボクは まぐろさんと違って、人望も人脈もない 可愛いだけが取り得の、ただのぬいぐるみですよ。 誰からも必要とされない、ボクみたいな与太郎は 藤岡弘、探検隊に参加して南米のギアナ高原に住む 謎の地底人クルピアに食べられてしまった方が 世の為なんです。 『わははは~♪ぬいぐるみが頭から食われてる~♪ おじいちゃん♪見て~♪見て~♪ 憐れだよ~♪』 なんてお茶の間の皆は大爆笑。 そこでボクの唯一のレーゾンデートルは完成するのです・・。」まぐろ「・・いつになく卑屈だなぁ。 あっ・・そうだ。 今年も、じょばさんから誕生日プレゼントが届いてたぞ。 このありがたい品でも見て、気を紛らわせろ。」たろう「え?母上さまから?」まぐろ「ああ・・。 お前もこうやって二年前にウチにやってきたんだぞ。 ことあるごとに 色んなプレゼントを贈ってくれるなんて。 何ともありがたいことだなぁ~♪」たろう「ふん・・どうせまぐろさんへの誕生日プレゼントでしょ。 そんなに自慢したいのですか?」まぐろ「ふふふふふ・・ 実はな・・。 じゃーーーん!!」まぐろ「今年は、なまけたろう生誕二周年記念の プレゼント付きだ~!!」たろう「な・な・な・な・な・な・な・な なんですって!! うがぁぁぁぁあぁぁぁ!! 早くよこしやがれ~!!」まぐろ「はいはい・・。」 ぽとりまぐろ「ん?たろう。包みの中から何か落ちたぞ・・。」 たろう「はっ!!こ、これは母上様からの直筆の手紙!!」※ 後編につづく
Nov 14, 2004
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※ 連作です。 前編を読んでない方は こちら からどうぞ。 たろうへ たろう、本当に二周年おめでとう。 冬は寒かろうと たろう用のマフラーをあつらえてみました。 風邪などひかぬよう 気をつけてくださいまし。 たろうの笑顔が 母の元気の素ですよ。 母より。たろう「母上様~~~~!! たろうは・・たろうは感激でございます~!! お母様は寒がりのボクの身を 案じて下さってるのですね!! 土間に寝床をしつらえて 土ぼこり塗れで眠るボクの枕元へ 杯片手に、爆笑しながら カビの生えた刺身を戯れに与えるような 変態ご主人様の下に 丁稚奉公に行った憐れなボクが 少しでも暖かく過ごせるようにと 切実なる願いを込めて このマフラーを送ってくれたに違いありません!!」まぐろ「誰が、変態だ・・誰が。。」たろう「見てください!まぐろさん!ここんところ!!」たろう「名前の入りですよ!! これって・・ 戦地へ赴く肉親などのために、武運長久を願い 女性が布に縫い付ける『千人針』というヤツですか!? 確か・・これを腹巻にすると 敵弾が避けて通る・・なんて みかわしの服と同じ効力が得られると聞きました!! 凄い!凄いです!母上様!!」まぐろ「いや・・それは普通の刺繍だと思うぞ・・。」たろう「きっと母上様は、お忙しい最中 夜なべまでして、糸の一本一本に心を込めて この文字を縫い付けてくれたに違いありません!! か~さんが~♪ よなべ~をして♪ てぶく~ろあんでくれた~♪」まぐろ「何はともあれ。 機嫌は直ったみたいだな・・。 そうだ! ちゃんと届きましたよっ・・て返事の手紙に お前が、それを身に着けているところの写真を添えれば じょばさんも喜ぶだろう。 よし!僕が撮ってやるから お前は早速、準備しろよ。」たろう「そうですね!! まぐろさんも、たまには 素晴らしいアイデアを思いつくじゃあないですか~♪」まぐろ「たまには・・は余計だ。」たろう「では、さっそく着けてみますね!!」まぐろ「ああ。。」まぐろ「さて・・準備は良いか?」たろう「はい!OKです!」まぐろ「じゃあ行くぞ・・チーズ!!」 ぱしゃ!たろう「・・・・。」 ぱしゃ! たろう「・・・・。」まぐろ「なんか・・防空頭巾みたいだな・・。 サクマ式ドロップ喰うか? ハッカしか残ってないけど・・。」たろう「はっ! ボクとした事がうっかりしていました。 マフラーってものは もう少し下につけるんでしたよね。」まぐろ「はい!チーズ!!」 ぱしゃ! たろう「・・・・。」まぐろ「・・・・。」たろう「まぐろさん? ボクの首って、一体何処にあるのでしょうか」まぐろ「・・さ、さぁ。」たろう「・・・・。」まぐろ「・・・・。」ひゅるるるるるるるー(風の音)たろう「前略・母上様。 この度は、大変結構な物を贈って頂きまして まことに有難う御座いました。 この暖かアイテムがあれば どんな寒さも乗り切ることが出来ます。」 たろう「ほら!! これで、もうお腹を壊すなんて事はありません!! しかも、千人針効果でボクの素早さは 二割り増し! まさに一石二鳥ってやつです!!」 たろう「これからは蝶のように舞い。蜂のように刺す。 赤い少佐の如く 三倍速で動くたろうの活躍に御注目くださいね~♪」まぐろ「・・で、ボクが刺される役なのね・・はぁ。。」
Nov 13, 2004
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問題(98+56)÷2-(15+8)×2=まぐろ「分かりません。」問題2004年4月2日~4日に東京ビッグサイトで行なわれた、国内最大級の二輪車のイベント「東京モーターサイクルショー」は今年で何回目の開催?まぐろ「知りません。」問題我が国で初めて、アメリカンタイプのアイスクリームを紹介し今日のアイスクリームブームを創出した全国で約500の店舗を展開する日本最大規模のアイスクリーム専門店チェーンと言えば○○アイスクリーム。さて、この○○に当てはまる数字といえば?まぐろ「うるさい!!黙れ!!」・・と、言うわけで本日、11月10日を持ちましてまぐろは、また一つ齢を重ねてしまいました。誕生日・・ってヤツでございます。「え?いくつになったのかって?」あはは♪そんな野暮な事を聞く子は・・※まぐろさんは只今、筆舌に耐えない言葉を垂れ流しています。その間、綺麗なお花畑をご鑑賞ください。みたいな感じに、しちゃうぞ~♪「え?いい年にもなって祝ってくれる彼女もいないのかって?」そんなファンキーな口を利く君には・・※まぐろさんは只今、常軌を逸した比喩表現を重ねています。その間、綺麗なお花畑をご鑑賞ください。を、小包にして送りつけちゃうぞ~♪取り敢えず、ハッピーバースデー。おめでとう自分。※お花畑の画像は、こちらからお借りいたしました。→【写真素材】
Nov 10, 2004
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たろう「ボクの名前は、なまけたろう。」 たろう「近頃、朝晩はめっきりと冷えるようになりました。 季節はすっかり秋ですね。 秋といえば・・。 スポーツの秋。 食欲の秋。 はたまた、読書の秋・芸術の秋なんてものもありますね。 ホント。何をやるにしても良い季節になったものです。」たろう「・・・。」たろう「・・・。」たろう「・・・。」たろう「んなことあるか~!! ぼげ~!!」たろう「ああ~!! 寒い!寒い!寒い!寒い!! 寒い!寒い!寒い!寒い!! 寒い!寒い!寒い!寒い!! 寒い!寒い!寒い!寒い!! なんでしょう?この・・夏・即・冬!の様な 季節の移り方は? 寒いのが苦手なボクにとっては正にこの世の地獄。 ああ・・肋間神経がしくしくと悲鳴を上げております。 こんな可愛らしい品行方正なボクが まるで八甲田山雪中行軍の様な 極寒の日々を過ごして良いのでしょうか?」 たろう「否!良いはずがありません!!」 たろう「・・と言う訳で。」たろう「スイッチオン!!」 カチッ!! カチッ!! カチッ!! カチッ!!たろう「あ~♪ ぬくい♪ ぬくい♪」 たろう「冷え切った身体を、仄かに暖める人類の至宝。 暖房器具は、正に偉大なる発明の一つですね~♪ こうやって半纏を羽織り ポカポカと心の芯までも、温めてくれる機械に囲まれなが 熱燗できゅーっと行くのが 正に、至極の一瞬でございますね♪」 たろう「・・・。」一ヵ月後。まぐろ「ぎゃああああああああ~!! 今月の電気代、12万ってなんだよ~!!」 たろう「ふふふふふふふ・・。」
Nov 4, 2004
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靴擦れで、痛い・・。踵の皮がぺろりんと剥けて痛い・・。何故なら・・。慣れない革靴を履いたから。ガテン系の仕事ばかり選んでやって来た為かフォーマルな服装に全く免疫のないまぐろです。こんばんは。 ニート 「Not in Education, Employment or Training」の 頭文字(NEET)による造語で 学生でもなく、職業訓練もしていない無業者のこと。 仕事をせず就職意思がない点でフリーターと区別される。なんでも・・2003年の調べでは、15歳から34歳の若年層のうちニートは52万人にも登り深刻な社会問題となっているそうです。まったく・・嘆かわしい世の中になってしまったものですね。・・・。・・・。・・・。・・・はっ!!僕のコトじゃん!!「いや・・違うんだ。ただちょっと休みたかっただけで・・。 別に働く意志がないわけではないのだ~!!」などと、幾ら言い訳してみても統計上は僕も立派なニート君。駄目人間の烙印を押されても、仕方がありませんね。そんなこんなで・・。身の回りのゴタゴタが一段落付いたので就職活動を始めることが出来ました。・・・。なんだか、今更って感じもしますけど・・。取り敢えず、数日間職業安定所に通い詰め当初の目的通り、資格を生かした職探し。一番条件の良かった場所を見定め、紹介状を書いてもらいました。いざ、面接です!!一年ほど前、この日の為に・・と新調したスーツに袖を通しながらふと、自分の人生を振り返るとあることに気付きました。「そういえば・・僕って ちゃんとした、面接受けるの初めてなんだよな。」新聞屋さんでは、奨学生として入店したので面と向かって自分の職歴を問われる事なんてなかったしそれまで就いていた仕事も友人に「人員が足りないからやってみないか?」と誘われた職人稼業と母の勤めていたペットフードの問屋さん。勿論、面接なんて物はありませんでした・・。改めて考えてみると、心臓はドキドキ。高校の時、授業の一環で受けた模擬面接の記憶を、一生懸命紐解きます。もはや、緊張は最高潮に達しておりました。しかし・・こんなことで尻込みしていては開かれる扉も開きはしません。久しぶりに結んだネクタイを緩んだ心と共にキュッと締めなおしいざ!面接と言う名の大海原へ!!まぐろ艇!出航でございます!!しかし・・。表に出てみると・・。そこは、大時化。正しく死の世界が広がっていました。そうです。時は2004年10月20日。今年最大級という悪しき忌み名のを持ち各地に憎むべき水害を齎した台風23号が今正に直撃せんとするその瞬間でございました。豪雨が席巻し吹き荒れる突風が、削るように町を舐めています。もう・・面接会場に到達する前に「むぎゃ~!!傘が折れた~!!」「折れた傘の骨で顔が!顔が切れた~!!」「い、一張羅のスーツがびしょびしょに~!!」と、ボロボロ・・。「駐車場の兼ね合いから 車での御来場は御遠慮願います。」と釘を刺されたのも暴風でタクシーが全く捉まらなかったのも。仕方なく自分の車で赴き、近場でやっと見つけた駐車場が会場まで徒歩五分の道のりだったのも。装備がウチに傘一本しかったのも。全ての要因が複雑に絡み合い、僕の行く手を阻みます。「お・・おのれ、神め! 何処までもこの僕の邪魔をするというのか!?」台風の猛威に、全身をズタズタに引き裂かれながら目も当てられない風貌に変わっていく自分の姿にテンションは大暴落の一途。産まれ立てみたいにポタポタ雫をたらしながら頬から鮮血をほとぼらせどんよりとした表情で受ける面接など上手く行くはずもなく・・一通りの尋問を終えた僕はニ・三歳、歳を取ったような面持ちでがっくりとうな垂れておりました。そして2週間後・・。通知予定日を大幅に超えて届けられた合否通知には「残念ながら御期待に添えません」の文字が・・。つ・・次、行ってみよう・・。
Oct 31, 2004
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ウチの愛犬・飴は子供が苦手です。『嫌い』じゃなくて『怖い』のですが・・。夕暮れにちょっとした住宅街なんかを散歩しているとそんな恐怖の対象に囲まれる可能性が非常に高くなります。下手に犬好きの子供達は警戒心と言うものがありませんから飴が怖がって、耳を下げながら逃げ惑っていると言うのに執拗に追い詰め僕の足の間に隠れてる飴の背中を撫で回す。撫で回す。飼い主の僕としても、飴が恐怖のあまりに子供の手を噛んでしまわないかと戦々恐々・・。悪かったなぁ・・飴。そこまで怖いとは僕も思わなかったんだよ。次からはちゃんと断るからな・・と反省するまぐろです。こんばんは。子供達の洗礼に、飴が疲弊したそんな日の出来事。小悪魔達と別れを告げ僕らは夕闇迫る住宅街をトボトボと歩いていました。ふと見ると・・。前方の交差点向こうからでかい図体をしたバンタイプの自動車がこちらに向かって来ています。飴を散歩させるのに、わざわざ車の往来が少ない場所を選んでいるのですがたまには、こういうこともあるというもの。仕方なく僕は、傍らにいる飴を「車来たから、ちょっと待とうね。」・・と路肩に促します。再び車の動向を窺う為、顔を上げた瞬間。とんでもないものが目に飛び込んできました。それは・・自転車を凄いスピードで漕いでいる女の子。「私は風になるの。 ペダルに傾ける力は 周りの世界を流線に変えて 私をそれに、一歩近づけてくれる。 心の柵を 遥か後方に置き去りにした 私の魂は ただの速度に変わるの。 もう・・。 誰にも止めることは出来ないわ。」なんて思っているかどうかは定かではありませんが・・。一見した所、小学生くらいの女の子はピンク色の可愛い自転車を、鬼の様に駆りながら向かって右側の道路を一心不乱に、交差点へと突き進んでおりました。一方、交差点へ接近している自動車はというと十字路の角に立っている建物が死角になって少女の存在に気付いていない様子。優先道路を走っている安心感からか速度を落とすことなく交差点に差し掛かろうとしています。「このタイミングはまずい!! 一刻も早く、運転手に危険を知らせなければ!!」そう僕は判断して合図を運転手に送ろうとしましたが・・しかし・・。時、既に遅し・・。物凄い衝突音と供に、宙を待ったのは女の子を乗せたピンク色の自転車。「うわ・・。撥ねられた。」僕と飴の目の前。5メートルの出来事。あまりの衝突音に飴が一瞬、身を竦めたのが分かりました。幸いにも、交差点で進入したタイミングは女の子の方が一瞬早く。自転車の後輪部分が、バンにに接触した為衝突の衝撃を上手く外側に逃がしてくれたようです。女の子は、派手にぶっ飛んで泣いてましたが一見して酷い怪我を負っているわけでもないようで・・。後から悲鳴を上げてやってきた母親に一時停止を怠った言い訳をする元気もあるようでした。細かい症状は、医師ではないので分かりかねますが大惨事というには程遠い状況だったのでまずは一安心。しかし・・あとコンマ数秒。自転車の速度が遅かったら車の下敷きになってるか・・はたまた正面衝突の衝撃を、もろに受けてたんですよね。そう考えると、九死に一生を得た彼女の強運に祝福を与えたくなりました。暫くすると激しい衝突音を聞きつけた人が、沢山集まって参りました。あんまり物々しい雰囲気になると飴が怖がって動けなくなりそうです。一番近くで見ていたのは僕らでしたが「他にも目撃者は沢山いたので、帰ってしまっても問題はないだろう。」そう思った僕は飴のリードを引き「行こう」と彼を促してみましたが・・。これまた時既に遅し・・。飴は恐怖に駆られて、人ごみを見据えたまま固まってしまっています。仕方がありません。飴がこの状況になれるまで、暫く待つとしましょう。バンから降りてきたのは僕の母よりも少し若いといったおばさんでした。「あのタイミングじゃあ、回避するのは不可能だったね。」相手の怪我の有無に関わらず人身事故を起こしてしまったドライバーの末路は教習所で嫌と言うほど刷り込まれていた僕は不謹慎にも、心の中で同情してしまいました。しかし・・暫くするとなにやら携帯で離しながらその場から姿を消してしまいまう、運転手のおばさん。どうやら救急車を呼びに行ったようですが・・。そこに残されたものは・・おばさんが乗っていたでっかいバンです。細い路地のど真ん中で女の子を撥ねた状態のまま停車しているそれは完全に道を塞いでしまってます。「おいおい・・事故車は邪魔んなんないところに 移動しなきゃいけないだろうに・・。」車の往来が少ないとはいえ、住宅街のそこは迂回路の少ないある種、袋小路のような道。一方通行ではないので、やってきた車が一台。二台と。どんどん貯まって来る様になりました。夕暮れ時に集まった人達は主婦層か子供達ばかりなので誰も車を動かすようなことは出来ない様子。足止めをされ、イライラし始めた後続車の運転手がクラクションを鳴らし始めたのでこれもドライバーの務め・・と僕がバンを近くの空き地に動かすことにしました。しかし、問題が一つあります。僕の傍には未だ脅えている飴が状況を固唾を飲んで見守っているような状態だということ・・。「ごめんね。飴。ちょっと待ってて。」僕は飴のリードを傍で青ざめていた女の子の母親に任せることにしました。緊急事態にしょうがないとは言え家族以外にリードを持ってもらったことのない飴には結構、心細かったのではないかと思います。動揺している追い縋る飴を「直ぐ戻るから」などと宥めすかし振り払いながら僕は塞き止めている門番の主へ・・。飴と離れていたのは僅か数秒の事でした。しかし、車を移動させて再び飴の元に戻ってみると・・。先程まで、飴に恐怖の洗礼を与えていた子供達が事故現場にやってきて、飴を包囲しておりました。さすがに、この非常時に撫で回したりはしていませんでしたが「コーギー可愛い。コーギー可愛い。」と呪詛の様に口ずさみながら明らかに嬉々の表情で飴を見つめています。「あ・・ちょっとした、地獄絵図。」被害者になった女の子も加害者になったおばさんも悲惨なのですが・・。別の意味でなんとも悲惨な状況に置かれてしまった飴。物凄い表情で、僕の顔を見つめている彼の瞳が印象的でした。
Oct 18, 2004
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これまで、皆さんには内緒にしておりましたが・・僕の身体は病魔に蝕まれているのです。最初の症状が現れたのは僕がまだ新聞配達の仕事をしていた一年前の夏のコト。いつもの様に朝刊配達を終え「さて・・帰って一眠りするか」と専売所の駐車場で、バイクのハンドルを握り締めた瞬間に左手の甲が違和感を覚えたました。「ん?なんだろう・・妙に凝っているなぁ。」その時は、朝刊が分厚かったので「頑張りすぎたせいかな?」なんてあまり気にも留めなかったのですが・・。しかし帰宅後・・。晩酌をしながら(新聞屋まぐろは昼夜逆転型)パソコンに向かってキーボードを叩いていると・・・・痛っ?・・痛たたたたっ?・・痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!左手の甲を万力で挟んで、ギリギリと締め上げるような重厚な激痛が走り抜けます。打撲や捻挫などの日常的に負う怪我の痛みなど比べ物にならない痛烈なそれは僕にとって生まれて初めての経験でした。「暖かくして眠れば、目覚めた頃に治っているかな?」当時、間取りの都合上、左手に冷たい風が直に当たるような場所に冷房を設置していたので一種の酷いクーラー病と思い込んだ僕は徹夜明けの眠さも手伝って、病院に行こうともせずに保温だけに努めて、床に入るのでした・・。しかし・・幾ら暖かくしても左手の痛みは一向に治まる様子がありません。それどころか、患部はどんどん腫れ上がり正気を保って横になっている事が出来ないまでに症状が悪化してしまったのです。「も・・もしかしたら、変な病気に罹ってしまったのか?」得体の知れない痛みほど気持ちの悪いものは在りません。泥濘とした不安を覚え近所に在った総合病院の整形外科に転がり込んだときには痛みはピークに達しようとしていました。応対に出た老医師さんにコレまでの症状と、怪我をした覚えのないことを告げます。ぱんぱんに腫れた左手を見ながら先生は僕の思いもしなかった言葉を口にしました。「取り敢えず・・血液検査をしてみましょうか。」はい??外科なのに血液検査??老眼鏡の奥で冷ややかに光る意志の視線が僕の不安に拍車を駆けました。総合病院の待合室は、多くの人でごった返していました。検査で一時間ほど掛かる・・と看護婦さんに言われた僕は、その一角のソファーに座り込みじっと時が過ぎるのを、待っていました。出来るなら、このまま時間と供に痛みも引いてくれれば・・と信じてもいない神様に懇願しましたが痛みは、どんどん自己主張を続けます。僕には心に浮かんでは消え行く悪い考えを打ち消す術もなく採血された部分を押さえている脱脂綿に血が滲むのを呆然とした面持ちで見つめているしか手立てはありませんでした。「僕の身体の中で何が起こっているのでしょう。」暇つぶしに読もうと思って持ってきた小説も痛みと不安で全く頭に入りません。消毒薬を染み込ませた脱脂綿が、完全に乾ききった頃に僕は名前を呼ばれ、再びあの老医師の下に・・。先生は眉をひそめながら、訝しそうにカルテを眺めると不安に駆られている僕の心を再び、思っても見なかった言葉で一刀両断したのでした。「痛風ですね。」はい!? 痛風(高尿酸血症) 血液中の尿酸の濃度が異常に高くなったために結晶ができ 足の親指の付け根や膝の関節にたまって炎症を起こし 激しい痛みや腫れを起こす病気。 詳しくは、こちらを参照→痛風研究所 俗称贅沢病これって、不摂生の烙印を押されてしまったわけですか?・・あの。めちゃめちゃ恥ずかしいんですけど。※ 後編に続きます。
Oct 12, 2004
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※ 連作です。前編を読んでない方は こちら からどうぞ。「・・今、なんて?」「痛風です。」「つ・・痛風? 痛風って・・あの おじさんとかが罹る病気ですよね。 なんで三十路前の僕がそんな病気に・・。 は!まさか!ウチの父が痛風を患っているのですが もしかして遺伝なんて・・。」「しますよ。」「呪わしきは血か!?血なのか!?」「いえいえ・・血液検査の結果を診るにそれだけではないようです。」「は・・はい!?」老医師曰く。一昔前は、中年男性特有の病気のように思われていたようですが最近では女性や、若い年齢の人たちにも多くその症例が見られるようです。痛風にかかる要因。 ・遺伝的要因 ・食物的要因(肥満・プリン体の大量摂取) ・飲酒 ・ストレス ・激しい運動 ・その他の要因。なんてことでしょう。確実に三つ以上は、当てはまっちゃってますね・・僕。しかも・・面倒な事に、この高尿酸血症という病はなんでも、一度発作が出てしまうと完全に治すことが出来ない不治の病だそうで・・。死ぬまで尿酸値を下げる薬を飲み続けないといけないそうです。しかし、発症してもピンピンしているうちのオヤジの姿を見てますから取り敢えず、今日明日に死んでしまうような怖い病気ではなかったので少し安心致しました。未知の恐怖から開放され、安堵のため息を漏らす僕。その落ち着いた表情を見て取ったのか老医師は「安心するのはまだ早い」と眼鏡の端をキラリと輝かせ、返す刀で撫で僕を斬りにします。「まぐろさんはお酒好きでしょ?どのくらい飲まれますか?」ちょうどこの時期。仕事を辞める辞めないなど、色々考える事が多すぎてお酒を飲まないと満足に眠れない日々が続いていました。いつもなら、睡眠前に缶チューハイ2・3本を寝酒にしていたのですが・・。この数週間は、量・質ともに呆れるほど摂取していたのは確かです。「とにかく、飲み過ぎです。 痛風の直接的な原因となる尿酸値の値が常人の3倍はありますね。」「さ・・三倍・・。」「その他にも、肝臓の数値もとんでもないことになってますよ。 このまま、今の生活を続けるとどうなるか 教えてあげましょうか?」「・・は、はい。」「肝炎」「ぐふ!」「肝硬変」「げふ!」「肝癌」「ぐはっ!!」「・・死にますね。このままだと。」仮にも命を預かるお医者さんが「死ぬ」なんて軽々しく口に出しても良いものなのでしょうか?しかし、白衣という名の権威を羽織った死神に死の宣告をされるのは想像を絶するほどの恐怖でした。「せ・・先生!助かる手立てを~!!」老医師のアドバイスは とにかく、お酒を断つこと・・。 そして脂系の食べ物を極力減らすこと・・。 大切なのはこの二点だそうです。この瞬間から、僕の涙ぐましい努力の日々が始まりました。お酒は好きですが、飲まないと耐えられないほど溺れてはいないので、禁酒は全く問題なかったのですが(と言ってもストレスは溜まる一方でしたけど)困ったのは、食事制限です。元来、肉食獣の様な生活を続けてきた僕にとってはお肉を食べられない現実は、何にもまして苦痛であります。焼肉屋の前なんて通る度に、厨房に闖入したい衝動に駆られました。しかし、こと命に関わる事となれば背に腹は帰られずインパラのように草をもしゃもしゃ食べて空腹を紛らわせる生活が一週間も続きました。月日は流れ・・。再検査の日がやって参りました。げっそりとこけた頬を携え、血液検査の結果を待つ僕の目には待合室の人の波が、肉屋さんに見えました。ああ・・食べたい。肉を食べたい。もはや、カリバニストとなんら遜色がありません。待つこと数分。看護婦さんに呼ばれ、食欲魔人の妄想を切り離し前回見てもらった老医師の待つ診察室へと向かいます。結果・・。数値は正常値に!!やった~~!!我慢した甲斐がありました。早速、老医師にこの1週間。断食僧の様な生活を送ってきた事を報告します。「先生!先生の仰った通り! あれ以来、肉も酒も、一切断ちました!! そのお陰ですね!!」てっきり誉めてもらえると思っていた僕は老医師が次に発した科白に愕然とするのでありました。「君・・。 やり過ぎ・・。」「はっ!?」「そこまでしなくても良いんだよ。 数値も急を要するほどの値じゃないんだし・・。 週に2度ほど休肝日を設けて 肉類も少し減らす程度で充分だから・・。」「さ、さ、先に言え~!!」そんなこんなで・・。痛風と言う、世間的にはとても不名誉な不治の病を患ってしまった僕でした。幸いにも、その日以来顕著な発作は出ていません。実家に帰って、食生活が安定したおかげでしょうか?引っ越しのゴタゴタで、薬を飲まなくなってしまったのですが・・。出来るなら、あの一日が間違いであってくれたらなぁと思う今日この頃です。
Oct 11, 2004
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今年は、当たり年ってヤツで・・。台風が狂った様に襲来しやがりますね。この所の天変地異続きで本当に何処かで魔王でも復活してるんじゃないかとファミコン世代の僕なんかは真剣に疑ってしまいます。今回の第21使徒も、全国に痛々しい爪痕を残して温帯低気圧に変わりました。全く・・。「散々他人様に迷惑を掛けておいて 何の愛想もなく消えるんじゃない!」「どうせ消えて無くなるんなら 最初っから生まれてくるな!」・・・・。・・・・。何だか自分のことを言われたみたいでハッと振り返るまぐろです。生まれてすみません。僕の住んでる地域は、周囲が田畑に囲まれ氾濫するような川も近くにないので天変地異には比較的強い場所です。唯一危惧する事はウチの真上に高圧線が走ってるということ。ただでさえ、電磁波で脳みそが煮沸されていると言うのに強風に煽られて切断されようものなら数トンはあろうかと言う、銅線が頭上から降り注ぎます。実家、まっぷたつ!!ついでに、僕らの胴体もまっぷたつ!!リアルオーメン2が演じられるってな寸法です。今回の台風では、自然の驚異よりも電力会社の科学力が勝り想像した悪夢の具現化に至らずそっと胸を撫で下ろす事が出来ました。ふぅ・・助かった。助かった。なんて、安堵のため息を漏らしながら台風一過が運んできてくれた青空に映える高圧線の6本ラインを仰ぎ見ていると・・。早朝に一本の電話が・・。受話器を取った母曰く。「おじいちゃんの家が浸水したそうよ!」ぐはっ!!お・・おのれ、台風!!お年寄りを狙うとは、そこまで落ちぶれたか!!幸いにも、被害は床下浸水程度で頑固物のおじいちゃんが「別に、家が流される訳じゃあないんだから わしゃ動かん!!」などと、避難勧告に抵抗するほどの極小さいものだと聞いて安心しましたが・・やはり床下とはいえ、押し並べて町を通過した濁流が流れ込んで来たと言うことで汚染度はマキシマム。故に床を全て剥がして、完全消毒しなければならないそうです。足の悪いおじいちゃんにとっては居場所すら儘成らないそうで・・。ウチに3日程ほど滞在する事になりました。必然的に暇な僕が、送迎役に任命されます。一時間半ほどインテグラさんを走らせて迎えに行くと元気そうな姿で顔で出したじいちゃんに一安心。さて・・早速、送っていきましょう。しかし・・おじいちゃんを招きいれた時。ウチの恐怖車両インテグラさんがとんでもない暴挙に出やがりました。ランダム演奏で流れていたBGMが、突如・・。「大きなのっぽの古時計~♪ おじいさんの時計~♪」え・・縁起でもない!!
Oct 1, 2004
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庭に出て、眼下に広がる死んだ田圃なんかを眺めながらぼけーっと煙草を吸っていると塀の向こうから一匹のでっかいカマキリがじわりじわりと越境して参りました。そんな楽しい田舎暮らしのまぐろです。こんばんは。カマキリさんとの逢瀬から、数日が流れたある日。愛犬・飴と遊ぶべく最近庭に設けられた、ウッドデッキに出てみると・・カマキリさん再見!!いきなりなのでちょっとびっくり・・。しかし、微かに動揺する僕を尻目にカマキリさんは×の字に交差されたサクにしがみ付いて微動だにしたいません。なにしてんだろう・・。訝しげに思いながらそーっと様子を伺ってみると・・。・・産卵中でした。・・マジですか?カマキリの卵って皆さんどんな感じか御存知ですか?卵たちは「卵のう」という泡の様なものに包まれています。厳寒の冬をこの中で越し春になり暖かくなると、孵化した幼虫達は卵のうを破って外の世界へと旅立っていう仕組みなんですが・・。その卵のうの中には200個に及ぶ卵がギッシリ・・。そして平穏無事に冬を越せたなら200匹にも及ぶ蟷螂の幼虫が卵のうを突き破ってウジャウジャと出てくるわけです。それを知らない子供達がカマキリの卵を「宝物だ!」などとそっと机の引き出しに隠しているうちに時は流れて大惨事!という噂話をよく耳にしますが・・そんな光景見たくない。見たくないってば・・。折角、飴のために作ってやったウッドデッキを蟷螂の幼虫に占拠されてはたまった物ではありません。格なる上はまだ、卵の間に引導を渡しておけば凄惨な光景を目撃せずに済むというもの・・。このママさんカマキリが産卵を終え飛び去った暁に我が徒手空拳を持って根絶やしにしてくれる!!そんな殺意の波動を身に纏いながらじっと産卵シーンを見張っていると・・。・・情が移ってしまいました。だって、ママさんカマキリは産卵後、数時間も卵の上でじっと自分の子供達を守ってるですもの・・。・・出来ない。・・僕には出来ないあります!隊長殿!・・と、言うわけでウチの庭では春になると、カマキリの子供達ががワラワラ孵化する予定です。誰か・・助けて・・。
Sep 28, 2004
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お風呂上り。上半身裸のまま、ソファーに座りバスタオルで髪を拭いてると飴がひょこひょことやって参りました。「なに?遊んで欲しいの?」ちょうどでっかいタオルを、手にしていた僕は飴にそれを、被せてやろうと試みましたが思いっきり腰の引けた戦慄スタイルに陥ってしまったので却下・・。仕方ありません・・取り敢えず。自分で被ってみました。この状態で寝転ぶと、飴は一生懸命、バスタオルの先に鼻先を突っ込んで僕の顔を見ようと必死になりました。しかも、わふわふと嬉しそうな声を上げています。思わぬところで、新しいお遊びの誕生ですね。「ふふふふ・・可愛いものよのぅ。 しかし意地悪な僕は そう簡単にお前の言いなりにならないのだ。」タオルの端をキュッと握りしめ鉄壁の防御。しかし・・この判断が宜しくありませんでした。業を煮やした飴が僕のむき出しの上半身を舞台に跳ね回る・・。跳ね回る・・。体重10キロのウエイトが鋭く尖った爪を持って猛り狂うのですから僕の柔肌は哀れボロ雑巾のように・・。数分の拷問ショーの末「新しいお遊びは、永遠に封印」と固く心に誓ったまぐろでした。
Sep 20, 2004
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叔父に依頼されて会社で使う「全国労働衛生週間」なる物のポスターを描くことになってしまいました。もともと絵なんて描いたことのない叔父が少しだけ齧った事のある僕に突如、話を持ちかけてくるということはこのポスター。会社で強制されたのでしょうか?サラリーマンとしては嫌といえないところでしょうけど・・叔父さん・・ちょっと不憫。僕も、絵を描かなくなってかなりの年月が流れてます。しかも、この所、色々忙しい日々を送っていた事もありあまり乗り気ではありませんでしたが僕が断ると、他に頼る伝もなさそうなので渋々承諾したのが、2週間前の事・・。しかし、乗り気のない絵は描くのに一苦労です。ほら・・。締め切り三日前だと言うのに僕の目の前にあるものは・・。真っ白いイラストボード。追い詰められないと何も出来ないこの気質も拍車をかけております。ギリシャ人ならば国民性ということで、何となく許して貰えそうですが家系図の、何処をどう切り開いても生粋の日本人である僕はただの駄目人間。ああ・・性分は小学生の夏休みに発覚して以来治らない不治の病。しかし、責任を背負ってしまって「出来ませんでした」では大人としての良識に欠けます。うだうだ・・言ってても仕方がないので作業を始める事にしましょう。まずはコンセプトを決めなければなりませんね。【衛生】(身の回りを清潔にして)健康を保ち病気にかからないようにすること。清潔と言えば・・白。給食の割烹着も、病院の壁も皆・・白。ならば、全体の色調は『白』で行かざるをえまい。しかも、ごちゃごちゃした構図を排除してシンプルに仕上げなければならないはず・・。これはもはや宿命。否、義務なのだ。けっして「色を塗るスペースが少ないから楽」だとか「入り組んだ構図を描くのが面倒臭い」とか思っていません。・・思っていないったら!!コンセプトは決まりましたが・・さて・・何をモチーフにしましょうか?うーん。うーん。はっ!悩んでるうちに、一日が過ぎ去っている!!・・仕方がありません。取り敢えずは最低限、ポスターに挿入しなければいけない文字をレタリングしてお茶を濁しましょう。まずは、書体をプリンターで印刷。うぃーん。うぃーん。それを見本にしながら・・レタリング。かきかき。かきかき。はっ!!夢中になって文字を形作ってるうちに締め切り前日になってしまいました。この・・開いたスペースに何を入れればいいのだ~!!う~ん。う~ん。えい!!猫が毛繕いをしてるとこでも描いてやれ~!!出来た~♪・・・。・・・。なんでしょう??この、味も素っ気もないポスターは・・。 こんなものを会社に提出しなければならない叔父がより一層、不憫な気がしてきました・・。
Sep 19, 2004
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何となく楽しい夢に揺り起こされ時計のアラームよりも五分早く目覚めた朝。いつものようにまだ明け切らぬ朝靄の中を、愛犬と一緒に歩を進めます。お元気な老夫婦の散歩と擦れ違って目を細めたり同じく犬を連れた御婦人と挨拶を交わしながら道を譲り合ったりするだけで何だか、嬉しい・・。弾む気持ちで軽く飴とかけっこなんかして帰宅したのは午前六時。少しばかり流れた汗をまだ身体の奥で燻っている寝起きの倦怠感と供に熱いシャワーで流し去ります。朝食は、焼きたてのトーストにオレンジのマーマレード。色彩豊かに盛り付けられたサラダが目に楽しい。コーヒーの香りを一頻り愛でたトコロでふと気付きました。・・なんて穏やかな朝なのだろう。取り分け、特別な出来事が起こるわけでもなくこうして緩やかに流れる時間の中で日々の営みが過ぎ去って行くのってなんとなく、小さな幸せに触れた感じがして悪くないもの・・。ほら・・「何処に行くの?」と洗面所までついてきた飴が足元にじゃれついてきて歯ブラシを咥える僕の顔を見上げています。こういうのも、穏やかで小さな幸せ。そんな風に感慨に耽っていると・・自分の咥えてる歯ブラシの色がいつもと違うことに気付きました。・・親父の歯ブラシだ。吐瀉物を撒き散らせながら、絶望の淵に墜落していく間際に小さな幸せのガラガラと崩れ落ちる姿がはっきりと見えました。どうやら僕には、穏やかな朝なんて一生、訪れないようです。
Sep 13, 2004
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以前、あめにっきでもご紹介しましたが・・。僕が、飴の玩具に・・と2500円と言う大枚をUFOキャッチャーに叩き込んで獲得した電動ウサギさん。スイッチをいれるとこの愛くるしい姿が、ぴょこぴょこと動き出しもきゅもきゅと可愛い鳴き声を響かせて周囲に愛想を振りまきます。最初の頃は、自走するうさぎさんにおっかなびっくりだった飴も他の玩具とは違い、絶え間なく動いてくれるウサギさんが大好きになりました。何処にいても彼女の鳴き声が聞こえると飛んできて尻尾をフリフリする様子はもはや、彼にとって彼女の存在は玩具と言う概念を越え大切なお友達の域にまで、昇華されていたのかも知れません。しかし・・度重なる飴との激しい交流で暴走ウサギさんはすべすべで手触りの良かった毛並みもささくれ立ちいたるところが破れ無残な姿になってしまいました。抜け落ちたピンクの体毛がリビングに取り散らかり、収拾が着かなくなった時点で普通の玩具なら、その役目は終わり。後は廃棄処分となるのですが・・。飴の大事なお友達だった、暴走うさぎさんを無碍に捨ててしまうのは正直、憚られます。飴も望んではないことでしょう。・・と、言うわけで。剥いてみました。き・・気持ち悪い。スイッチを入れるとこの気色の悪い形相がじりじりと迫りもきゅもきゅとこの世の者とは思えぬ慟哭を周囲に撒き散らします。・・・。・・・。すっかり変わり果てたお友達の姿に飴は途方に暮れてしまいましたとさ・・。
Sep 9, 2004
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何故だか知りませんけど・・ウチの家には、数々の座椅子が存在します。明らかに、家族の数より多いそれ。普段は何処かに隠されて、その全体数を知ることは出来ません。しかし、両親の気分次第で物陰から現れては僕たちの前にでん!と陣取り、我が物顔でのさばるのです。本日、突如として登場したのは・・こいつ。威風堂々の面構えで、リビングに居座っております。一体、何処からこんなデカイ物を・・。この座椅子に対して最も、面白くない感情を持ってるのは彼です。昨日までは、何の気兼ねもなく走り回っていた縄張りをいきなり、占拠されてしまいました。「そこは僕の場所!」と抗議しようにも飴の体よりも、座椅子は数倍大きいので怖くて二の足を踏んでしまいます。しかも・・ウチの鬼母は飴が早くこの環境に慣れてくれるように・・と彼を抱っこして、座椅子に腰掛けるのでたまったもんじゃありません。いやだよ・・。いやだってば・・。ウチに潜む座椅子の数を考えると飴の受難はまだまだ続きそうです。
Aug 30, 2004
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文化の違いは、人間関係に於いて時に、大きな亀裂を生じさせる起因にもなります。あれはドラクエが発売された年だから僕が小学校の四年生か、五年制の頃。まぐろ少年には、クラス編成で知り合ったばかりのあきらくん(仮名)と言う友達がいました。「ドラクエ買ったから、今日ウチで遊ばない?」寝ても覚めても256×240ドットの夢を見続ける立派なファミコン中毒者だったまぐろ少年はこのあきらくんの有難い誘いを断るはずはありません。その日は、土曜日で半ドンと言う事もあって早速、あきらくんのお家にお邪魔する事にしました。暫くの間、あきらくんの部屋で「りゅうのうろこは一体何に使うんだ?」だとか・・「うがぁ!ダンジョンでレミーラの効果が切れた!! MPもなけりゃ、たいまつも持ってね~!!」「ドロル気持ち悪いよ!ドロル~!!」などと・・仲良く遊んでいると、あきら君のお母さんが「おやつよ~」と子供部屋に入って参りました。そこで出されたおやつは・・でん!と重厚な佇まいを伺わせた中華どんぶりに入ってる・・インスタントラーメン。・・おやつに、ラーメン??まぐろ少年のお家では、これは主食です。おやつを食べ過ぎて、晩御飯が食べられないとお母さんに怒られるまぐろ少年は少し躊躇しましたが、卵がたっぷりと入ったそのラーメンの誘惑には勝てず、美味しく頂く事にしました。一頻り、二人でラーメンを啜り合った後。さて「今度は、温泉町のマイラだ~」と再びコントローラーを握り締める僕の背中を、あきら君が突っつきます。「スープ残ってるよ。飲まないの?」まぐろ宅では、あまりスープを飲む習慣がありません。「うん、いいや。」「そう・・じゃあ僕が、飲んじゃてもいい?」・・と尋ねるとあきら君は僕のどんぶりに残ったラーメンのスープを、ごくごくと飲み始め・・結局、二人分のスープを、飲み干してしまいました。この時の僕は、目の前に広がった冒険の世界に気を取られあきら君のこの行為も「へ~。あきら君ってラーメンが好きなんだな。」ぐらいしか思いませんでしたが・・それは、大きな文化の隔たりだったのです。翌日、学校へ行ってあきら君の様子がおかしいのに気付いた時には既に、僕と彼の人間関係が修復不能なほどボロボロに壊れた後でした。いつもなら、人懐っこい笑顔で駆け寄って来てはゲームの話をしてくるあきらくんでしたが今朝は、何だか様子が変です。険しい面持ちで、机に座ったまま僕の方を見ようとはしてくれません。子供だった僕は、そんな彼の変化に戸惑いながらも昨日のドラクエが何処まで行ったのか気になっていつもの調子で、あきら君に話しかけてしまいました。次に、僕にぶつけられたのは思っても見なかった言葉。「まぐろ君が、あんな人とは思わなかった。」あんな人・・。あんな人・・?どんな人???僅か一夜にして、僕はあきら君に嫌われてしまったようです。しかし、まったく心当たりはありません。そんな悪事を、僕は無意識のうちにやってのけたというのでしょうか?昨日、楽しく一緒に遊んだ風景が脳裏でぐるぐる回っていました。まぐろ少年は、狼狽してしながらあきら君に、その怒りの矛先が何なのか問い詰めます。「まぐろ君・・スープ残したでしょ。」はい?ええ・・残しました。それが何か・・。「お母さんが、沢山卵を入れてくれたのに・・。 まぐろ君が、そんな人とは思わなかった。」・・・え?ええ!?ええーーーーーーーーーーーっ!!よくよく聞いてみると・・折角、お友達が来てくれたのだからと卵をいつもより多めに入れてくれたお母さんの優しい心遣いを僕はそのスープを残してしまったことで蔑ろにしてしまったようです。ウチの家では、ラーメンのスープを飲む習慣がなかったばかりに・・。それだけならまだしも、お母さんのがっかりした姿を見たくないあきら君は、小学生の小さな胃袋にどんぶり二杯分のスープを詰め込みその晩、お腹を壊して大変な思いをしまったとのコト・・。その日以来、あきら君は僕と話すらしてくれなくなりました。この様に・・文化の違いは、思わぬ所で人間関係の破壊につながる訳です。難しいものですね・・異文化交流って。さて、ここで一つ、僕から火種を投下してみましょう。僕は、洋画を日本語吹き替え版で見るのが好きですが皆さんは、如何でしょうか?
Aug 25, 2004
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こちらの日記は、サブコンテンツ「なまけたろうと愉快な下僕達」に移動いたしました。
Aug 20, 2004
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こちらの日記は、サブコンテンツ「なまけたろうと愉快な下僕達」に移動いたしました。
Aug 19, 2004
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飴は・・『笑点』が好きなのでしょうか?これまで、テレビがついていてもあまり大きな反応を、見せることのなかった飴が今正に、僕の傍らで、耳をピンと立て食い入るようにブラウン管で繰り広げられている大喜利を眺めています。最初に、興味を示したのはあのオープニング。ちゃんちゃかすちゃらか♪ちゃん♪ちゃん♪ちゃんちゃかすちゃらか♪ちゃん♪ちゃん♪軽快なリズムに合わせて首を傾げておりました。仕草は可愛いんだけど・・そんなに不思議な曲なんでしょうか?暫くすると、大喜利に入る前のゲストコーナーがやってきました。本日のゲストは「間違いない」の長井秀和です。いつものようにスーツ姿で、颯爽と舞台に登場する長井。その姿が、ブラウン管に大写しになった瞬間。うー、わん!わん!わん!飴が、狂ったように吼え始めました。「飴!テレビだよ!テレビ~!」となだめても全く聞き入れません。まるで、何かに取り憑かれたようです。何故だ・・。お前が長井の姿を見るのは初めてのはずなのに、何故そこまで嫌悪感を露わにするのだ・・飴よ。威嚇は、長井が舞台からはけるまで延々と続きました。飴が「笑点」が好きなのかは定かではありませんが・・長井は確実に嫌いみたいですね・・間違いない。
Aug 1, 2004
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最近、インテグラさんの為に月極駐車場を借りました。猫の額ほどしかない自宅の車庫に二台も乗用車を停めるのはとても精神を磨耗するってことなので前々から考えていたんですが・・。運良くウチから徒歩、ニ・三分の場所に空きが見つかって思い切って契約してみました、駐車場代・一月五千円。う~ん、土地のあまってる田舎は安いなぁ~今日は、そんな月極駐車場でのお話。それは・・それは・・草木も眠る丑三つ時の午前二時。煙草を切らしてしまった僕は少し遠くのコンビニエンスストアへ向かうためインテグラさんの元に向かいました。駐車場に足を踏み入れると・・「-----。」微かに女性の歌声が、僕の耳に届きました。おや?こんな夜中に誰だろう?周囲を見渡しても駐車場には誰の姿もありません。田圃の真ん中にぽつんとある駐車場なので何処かの民家から音が漏れてくる事も・・真夜中の田舎道なので、行き来する車すら皆無です。しかし、歌声は確実に聞こえてきます。なんだか・・背筋に冷たい物が走りました。こうなって来ると、真夏の湿気を沢山含んだ闇は不気味なほど深みを増してくるから不思議です。じっとりと肌に纏わりつき背中に重く圧し掛かって僕の中の不快指数を上昇させて行きます。「・・薄気味悪っ!」とにかく、この場から離れたくなった僕は足早に車の元へと向かいました。!?歌ってたのは、インテグラさんでした。「なんだ~!カーステレオが点けっ放しだったのか~」幽霊の正体見たり枯れ尾花ってヤツですよね。「ん?まてよ??カーステレオ???」いくら・・僕が少々抜けてると言っても締め切られた車内から外に音が漏れてくるくらいの大音量で音楽が鳴ってるのに、スイッチを切り忘れて車から離れるってことが、果たしてあるのでしょうか?百歩譲って、僕が電源を落とし損ねていてもウチのカーステレオは後付けでバッテリーが上がるのを防止するためにキーを捻らない限り本体の電源は入らない仕組みにしてあります。では・・この、完全密室の車中でカーステレオがなってる状況は一体・・。「・・・。」幽霊の正体見たり枯れ尾花。なんだか・・正体を見たほうが怖かったりします。 ※追記 ちなみにこの時、流れていたのは彼女の曲でした。 好きなんですけど・・よ・・よりによって。
Jul 26, 2004
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最近、『死んだふり』に凝ってます。「飴よ・・僕はもう駄目だ・・。 僕のコトは構わず・・先に行け・・。 ぐはっ!!」ぱたん・・。普段、何気なく遊んでる最中に突然、血を吐き(まねです)倒れ悶え苦しみながら絶命する飼い主。果たして愛犬はどのような対応をしてくれるのか?・・と言う実に学術的好奇心から実に趣味の悪い遊びを始めてみたのですが・・。やり始めの頃は突っ伏して倒れてる僕を心配したのかてとてとと、やってきてくんくん匂いを嗅いでくれた飴の姿に「おお・・心配してくれてるのか?」と感慨に打ち震えていたものでした。しかし、飴も最近は慣れて来たようで・・がじがじがじ。耳を思いっきり噛むという暴挙に出てくれます。もっと芝居に磨きをかけなければ・・。本当に、何かの拍子に僕が飴の目の前で死んでしまったら冷たい躯を食まれそうで怖いまぐろです。こんばんは。今日は、そんな意地悪な僕に天罰が下ったと言うお話。最近の飴のお気に入りの玩具は噛んでもパンクしない『ラバーボール』です。野球のボールを模して作られたそれは微妙に重心をずらした設計なので、平坦な床に置いていても勝手に転がってゆく優れもの。飴は一人のときでも、鼻先でちょっと突っつけば動き出すこのボールを追いかけていって遊んできます。しかし、彼のテンションに最も磨きがかかるのは・・「取って来い遊び」ですね。ぽんぽんと良く弾んでくれますのでアドレナリン出っ放しでひたすら追いかけては、じゃれじゃれしてます。飴の口に比べると、少しボールの径が大きいので咥えて歩いてくのは難しそう・・。不意にポトリと落としては、また更に脳内物質放出。逃げるボールを夢中で追い掛け回しております。なんとも・・楽しそうな感じ。今日もいつものように夕食後。リビングにて。飴とラバーボールで「取って来い遊び」に興じておりました。一頻り、走り回った後・・。ダイニングで晩酌していた両親がおつまみの袋を開ける「ばりばり」と言う音に惹かれて飴は僕の元から、離れて行ってしまいました。いくら呼んでもオヤツクレクレ攻撃に出てる飴の耳には届きません。「あーあ、飴を取られてしまった。。」仕方がないので、ちょぴりヤサグレながらリビングに仰向けになってボールを天井に投げる→引力に引っ張られて戻ってくるといった一人遊びに精を出すことにしました。一緒に遊びたいのか・・これは僕のおもちゃ!と主張したいのか・・飴は自分の玩具で僕が遊んでると取りに来る習性があります。一番のお気に入りのボールなら、なお更ですね。僕が、でべでべでべと飴が近寄ってくる音を聞いたときには既に遅し・・。飴。ボールに向かって大ジャンプ!!着地点は仰向けで寝っ転がってる僕の顔です。そして、不幸にも・・飴の少し延び始めた爪が僕の眼球をえぐりました。あめのこうげき!!かいしんのいちげき!!「ぎゃああああああああ!!!」お散歩中に地面をガリガリと掘り起こし日々の鍛錬に余念のない強靭な飴の爪。リビングに敷き詰められたビニールマットに鋭く穴を穿つ程の破壊力を持ち始めたそれが・・僕の白目の部分に直撃です。あまりの事態に、僕はカラフルな床の上を目を押さえて悶絶しながら転げ回ります。激痛に身を捩りながら、突っ伏したままじっと痛みが去ってくれるのを耐えていると・・いつもの「死んだふりごっこ」と思ったのかそんな僕の耳を、飴が食う・・食う・・。これは・・。意地悪な遊びを飴に施した報いなのでしょうか?しかし天罰は、これで終わりではありませんでした。その数分後・・。手痛い一撃を食らわされた右目はちゃんと見えるし、傷もないようでしたがコロコロする異物感と、鈍痛がいまだ残っています。しかし・・病院に行くほどではなさそうだと判断した僕は両親と遊ぶ飴を尻目に大人しくリビングに寝っ転がりテレビでも、ぼーっと見ていることにしました。「はい。飴君。取っておいで。」不意に、母が投げたラバーボール。それが・・冗談の様に・・。再び、僕の右目を直撃。「ふぎゃああああああ!!」」ごめんなさい・・神様。飴に意地悪なんて、もうしませんから・・目ばっかり狙うのは止めてください。※ ラバーボールと飴の模様は「あめにっき」でご覧いただけます。 画像は、天罰覿面の僅か数分前の光景でした。
Jul 20, 2004
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先日、新聞広告に織り込まれてたディズニー関連のチラシ。何となく傍で、遊んでいた飴に「ほら・・飴。ミッキーさんだよ♪」と見せたやったところわん!わん!と勇ましく吼えながら・・後退りしてくれました。・・お前は、紙に印刷されたネズミまで怖がるのか?こんばんは。昨夜は眠れずに、完徹のまま飴の散歩に赴いたまぐろです。頼む・・ゆっくりと寝てくれ。飴よ。さて・・だだっ広い公園で、散歩デビューを無事に終えた愛犬・飴さん。今度は、本格的に御近所を散歩して自分のテリトリーを築き上げたり社交性などを身につけたりして頂きましょう。初日は・・とっとと身支度を済ませて腕をぶんぶんと回していた勢いに圧倒されリードを母に譲ってしまいましたが散歩は、本来僕の仕事です。翌日から、僕と飴の御近所探索が始まりました。何度か、母に抱っこされて御近所を回っていた予習の賜物でしょうか?それとも、持ち前の適応能力をおかげでしょうか?二日目だというのに、飴は・・ぴょんぴょんと跳ね回るカエルを追っかけたりぎょろぎょろと鳴きながら飛ぶ野鳥を目で追ったり草叢に鼻先を突っ込んだり・・と何だか楽しそう。動いてる車と言う本当に危険が伴う物に対しても好奇心旺盛な面持ちでるんたったと近づいていってくれるから散歩させてるこちらとしては、手放しに喜ぶ事は出来ませんが・・それでも「散歩大好き」になってくれるのは嬉しい事です。しかし、そんな楽しい一時にもどうしても、飴と相成れぬものが・・。水田の傍らで、ゆったりと羽根を休めている青鷺(普通に居るんですよ田舎には)の勇姿を見ては僕の膝にしがみ付き・・。朝連にでも行くのかあらぬ時間に自転車で走っている学生の勇姿を見ては僕の後ろに隠れます。自分の体よりも少しだけ大きくて動くものがどうしても怖いようですね。(そういえば、あのミッキーも飴より大きくて 僕が手に持ってたおかげで動いていたなぁ・・。)しかし、元気に畑仕事に出かけてゆく腰の曲がったおばあちゃんと出会い「おはようございます。」と僕が挨拶をしている傍らで恐怖のあまり失禁なされたのは・・どういう了見でしょうか?飴さん・・。おばあちゃん、ごめんなさい。そんな彼が、散歩中最も恐れているモノは・・自分より少し大きくて、動いてるものの代表格。そう・・。同族である筈のわんちゃんです。その惨劇は、二日目の・・今朝の散歩中に起こってしまいました。以前にも書きましたが、僕の実家の周囲は田圃だらけ。比較的、車の行き来がない道を選んで歩くとどうしても畦道を通るようになります。田圃の畦道と聞いても都会暮らしの方は、あまりピンと来ないでしょうから少し説明しますと・・もともとは農業用の通路です。人と擦れ違えるのがやっとの細い道。それが田圃の脇を通り、果てるまで延々と続いていております。横道にそれることも、出来ないわけでもないですがホントに農作業する人しか使わない道とは呼べぬものがあるだけですので・・。普通の靴では、かなり勇気のいる行為。事実上、延々と続く一本道と思って貰っても良いでしょう。そんな畦道を、飴と一緒に行きながら僕の歩幅に合わせて歩く練習をしていた時のこと・・。ふと飴は、立ち止まり後ろを振り返るとぴょこっ♪と、右前足を上げたままの姿勢で微動だにしなくなりました。「ん~? 何か可愛い体勢だけど・・どうしたの?」飴の見つめる先を追ってみると後方からやってきたのは・・柴犬を連れたおじさんでした。パピヨンやシーズーといった小型犬に出くわしてもすごすご僕の後ろに隠れる飴さんです。中型犬とは言え、自分よりも体の大きい柴犬は彼にとってかなりヘビーな存在。こちらまで、相当の距離がありましたがどうやら飴は気が気ではないようで・・僕の顔と柴犬を交互に見つめながら、何かをしきりに訴えてる様子。「怖いのか?飴よ・・。」怖いといっても、左右を田圃に挟まれてるので何処にも逃げ場なんてありません。仕方なく、少し速いペースで歩いてみます。しかし、背後から迫り来る柴犬の脅威が余程気になるのか飴は何度も立ち止まり先程同様、前足の片方をぴょこっと上げた状態で後ろを振り返ります。折角、早足で距離を稼いでも元の木阿弥・・。じりじりと近づいてくる柴犬とおじさん。「しょうがない・・ちょっと走ろうか・・。」半ば、パニック状態になりかけている飴を促し僕は小走りで駆け出しました。飴は「待ってました~!!」とばかりに僕の動きに追随します。軽快に草原を駆け回っていた公園の姿とは打って変わって地面にへばりつくようにして、走り出す飴。なんだか・・必死です。悲劇の序幕は突然やって参りました。自分の左側を走っていた飴が、何を思ったのか僕の前を斜めに横切り突然右側に移動したのです。リードを持ち替えようとした、その瞬間・・「あ!」不覚にも、手にしたリードを落としてしまいました。「し、しまった!待て~!飴!!」しかし、恐怖が背中を押している飴の耳には僕の声は届きません。軽くなった!と思ったのか・・解放された彼はリードを引きずりながら、一心不乱にずんずんと加速していきます。でべでべでべでべ・・。目の前に待ち構える畦道の終わり・・そこは、車道と交わる交差点です。「確か・・前にもこんな事があったぞ。 そう、あの時はツバメの雛だった。 あの雛は今頃何処の空を飛んでいるのかな?」いやいや・・悠長に回想に興じている場合ではありません。田舎なので、時間的に車が走ってる可能性は低いですが万が一の事もあります。一刻も早く、飴の暴走を止めなければ!!ちゃんと体を起こして走ってないからでしょうか?僕が全力疾走すると簡単に、追い着く事が出来ました。しかし、問題はどうやって飴を安全に停止させるかです。目の前で、地を這っているリードを踏んづけてしまえば話は早いのですが・・その場合、走ってる飴の体にはとんでもない衝撃が加わる事になるでしょう。もしかしたら、これをきっかけに腰の骨を痛めてしまうかもしれません。何とか、手でリードを掴んで緩やかに飴を減速してやりたい・・。しかし、地面の起伏に取られながら跳ね回るリードは、ちょっとした暴れ馬です。一筋縄でこれを諌めるのは容易ではありません。「く・・なんとか・・もうちょっと・・。」指先から、すり抜けてゆくリードの先っぽを掴むために無理な体勢のまま、懸命に走り続け手を伸ばします。しかし・・。人間、前屈みのままで全力疾走なんて長い時間、出来るはずもなく・・。こん。「ぐはっ!!」ちょっとして出っ張りに躓くと、そのまま・・飴に向かってヘッドスライディング!!ずしゃあああ!!何とか、その拍子にリードを掴む事は出来ましたが突如、人間魚雷を食らった飴は力の限り驚いて・・じょーーーーー!!「ぐはっ!!こんな所で、失禁するな~!!飴!!」もう・・なんだか・・。ドロだらけだったり傷だらけだったりおしっこまみれだったりちょっとしたこの世の地獄。どうです?物凄い惨劇でしょう?あらゆる物を附着させ、微妙な色合いとなってしまった純白のTシャツの汚れを力なく手で払いながら、僕は立ち上がりました。擦りむいた両手の平が、ひりひりと痛い・・。飴は、突如ご主人様に体当たりをされて状況が飲み込めないようなそぶりで僕を眺めています。はっ!と・・我に返り恐る恐る後ろを振り返ると・・僕の姿を見ながら呆然と立ち尽くしている柴犬とおじさん。「へへへ・・朝から眼福を得たね。おじさん達。」自虐的に笑った僕と飴が逃げるようにその場を後にしたのは言うまでもありません。
Jul 16, 2004
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※ 連作です。前日の日記を読んでない方は こちら からどうぞ。第三章・全力疾走・・・飴が走ってくれません。あっちの繁み。こっちの繁みを渡り歩きながらあっちでわふわふ♪こっちでわふわふ♪わざわざ、母が遠方まで歩いていって飴を呼んでもいつも「取って来い遊び」をしているラグビーボールを力の限り、遠投してやってもやっぱり、芝生の上でわふわふわふわふ♪なんか手ごろな所で満足している感じです。折角、思いっきり走ることの出来る公園に連れてきたのにこれでは本末転倒。しかしながら・・初めて別の世界を見たわけだから往々にしてこんな感じなのかな?と思い直し僕は、飴の面倒を両親に任せると公園のど真ん中に、鎮座ましましてるどデカイ遊具へ向かうことにしました。この遊具。三階建てのビルくらいの、度を越えた規模なのですが全部木製で組み上げられていてなんだか海賊船を彷彿とします。見てるだけで、男心の根底を揺さぶる感じ。さすがにいい年こいてるので、登って鬨の声を上げるって訳には行きませんが膝元で見上げるくらいは許されるでしょう。飴が来てからの一ヶ月。あまり、運動してなかったものでいい機会だと駆け足で木製遊具まで向かいました。「行ったぞ~!」不意に背中にかかる父の声。振り返ってみると、コーギースマイルを浮かべながらでべでべと走ってくる飴の姿が・・。もともと動いてるものを追う習性がある牧羊犬の血が騒いだのでしょうか?それとも、この環境に慣れてしまったのか?理由は、定かではありませんが一生懸命に走りながら、飴は僕の元へと駆けて来てくれています。イギリスには『コーギーは背中に妖精を乗せて、野山を駆け巡る』と言うなんともロマンチックな伝説があるそうです。さすがに、飴の背中に妖精を見つけるほど僕は気が狂ってはいませんでしたがやはり、力の限り駆け回る動物の姿は、何処をとっても美しい。ああ・・この姿が僕は見たかったんだ。よしこうなったら!飴!競争だ!!くるっと踵を返して、僕も走り出しました。さすがに、犬の脚力に適うとは思ってませんでしたけど相手は子犬で、走るのには慣れていないはず。結構いい勝負するのではないかと、全力疾走を決め込みました。「これでも、高校の頃は50m走6秒台だったんだ! 産まれたばかりの、犬畜生などに負けてたまるか~!!」いくら三十路で、体力が著しく減少傾向にある僕でも子犬の脚力は上回っているのか背後から、飴が近づく気配はありません。絶対的勝利です。ここは、飼い主の威厳を見せ付けるために少しばかり余裕をかまして見ましょう。「うふふふ・・私が欲しいなら捕まえてごら~ん♪」・・と振り返ると飴は、既に僕に興味を失っていたのか遥か彼方で、楽しそうに両親と遊んでました。ぜーぜーと息を切らせながら、がっくりうなだれる三十路の夏。 第四章・おねむの時間泣きそうになりながら、飴の元に戻り遊んでやると言うよりは、遊ばれてる感ありありの追いかけっこを暫く続けていましたが不意に飴は、ごろりと寝転がると・・ウトウト・・。ウトウト・・。そうでした・・。彼は、遊び疲れると、即時に眠る性癖の持ち主なのでした。「うぉい!飴!こんな所で寝るな~!」何度も言いますが・・東京ドーム二個分の敷地面積を誇る公園。体重が一月で7キロにも成長してちょっとしたダンベルくらいの重さになった飴の体を抱えてトボトボ歩くのは、非常にめんどくさい状況です。ふらふらとした足取りの飴に、決起を促し大急ぎで車に戻ることにしました。再び、移動用のケージに飴を押し込もうとすると飴は帰りたくないのか、そこらの匂いをフンフン嗅いではお茶を濁し始めます。しかし、散々走り回って体力を使い果たした飴の逆戻りには精彩を欠き暫く歩くと、ごろんと横たわりウトウト・・。じゃあ帰ろうと、リードを引っ張ると「まだ・・来たばかりだよ」と言わんばかりに踵を返し再び公園の方へ・・。遊びたいのか。寝たいのか。・・はっきりしろ・・飴よ。 エピローグ結局、もう限界だろうと判断した僕らは必死に睡魔と戦いながら、ケージに入るのを拒む飴を抱っこして帰路に着きました。こうして、記念すべき飴の初散歩は幕を閉じたのです。外でトイレをしてくれない。開放された飴が捕まらない。など・・結構、問題点も露見した初散歩ではありましたがそれでも、新たな飴の表情を沢山見れて、僕的には満足でした。まだまだ。子供。さて・・飴よ。これからも一緒に社会勉強していこうな。追伸日暮れを待って、飴の散歩・ご近所編を実行すべくリード片手に飴のいるリビングに行くと・・身支度をして、散歩に行く気満々の母の姿が。「・・・散歩、連れて行きたいの?」「・・・うん。」最近、何かにつけて「腰が痛い~腰が痛い~」とのたまってる母。なぜ、飴の散歩になると元気になるのだ?あなたは?
Jul 14, 2004
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※ 連作みたいになってます。 前日の日記を読んでない方は こちら からどうぞ。案の定、一時間ぐらいしか眠れなかった午前四時。容赦なく鳴り続ける目覚ましのベルを聞きながらタール状に混濁した意識を無理矢理引き起こしました。寝癖の頭を掻き毟りうかうかしてると徐々に剥がれてしまう朦朧とした自我に楔を打ちます。何とか立ち上がり、カーテンを開けたところで母が階段を昇る足音が聞こえてきました。昨夜、ニヤリ・・と意味深な微笑を両親に浮かべられ四面楚歌に陥ったと思い込んだ僕でしたがどうやら・・起こしに来てくれたようですね。そっとベットの下に忍ばせた麻のロープは使わないで済みそうです。・・・。あくまで誇張表現ですよ。こんばんは。まぐろです。と・・言うわけで愛犬・飴さんの、初散歩に行って参りました。折角、飴が自分の足で大地に降り立つ記念すべき日なのでどうせなら、心行くまで走り回らせてやろうと自宅から車で十分程の距離にある公園に連れて行ってやりました。近所で、テリトリーを広げていくのはまた後日と言う事で・・。しかし・・。この公園・・。異常にでかいです。田圃をぶっ潰して作られたその総面積は東京ドーム二個分。起伏を持った地形に、青々とした芝生が延々と広がりちょっとした地平線を錯覚できます。動物を散歩させるのもOKと、広い懐も持ち合わせているのでまさに大型犬並みの運動量を誇るコーギーが駆け回るには正に最適の場所でした。 プロローグ午前四時半。朝靄に曇る駐車場には、人の気配を感じられませんでした。二十四時間開放されてるとは言えこんな中途半端な時間から起きだしてくる奇特な人はいないようです。今なら安全・・と子猫三匹を遊ばせていた黒猫が突然の闖入者に訝しげな表情を浮かべていました。僕らは、目配せをすると後部座席に積んでおいた、移動用のケージを取り出します。白いラインで分けられたアスファルトの大地にそっと横たえると鉄柵の中から、飴が獰猛な二つの眼でじっとこちらを伺っておりました。どのくらい獰猛かと言うと・・ハーネスをつけるのに大格闘!ケージに押し込むのに大格闘!抜け毛の多い飴の暴挙から車を守るために買い与えられた、この移動用のケージですがただでさえ、拘束を嫌う飴をこの中に詰め込むのは正に至難の業でした。練習に・・と一度、餌で釣って閉じ込めたのが災いし学習してしまった飴は寝起きの元気さもあいまって、逃げ回る。逃げ回る。何だか・・物凄い虐待をしてる気分でちょっぴり憔悴。一時間しか寝てないのに・・。 第一章・最初の難関さて・・車の中では、「自由をちょうだい」と抗議の視線を痛いほど浴びせかけていた飴さんですがいざ、ケージを地面に置いて鉄柵を開放してやっても怖がってなかなか出てきません。たっぷり時間をかけて待ってやることにしました。やがて・・好奇心が恐怖心を克服したのかゆっくりと地面にへばりつくようにして・・一歩・・。また一歩と・・。粗目状のアスファルトの感覚を、肉球で確かめながら前に進み始めます。物凄いへっぴりですが・・。取り敢えずは、おめでとう飴。違う世界に君は生まれたんだよ。次第に慣れ始めたのか、飴はケージの周囲をくるくる回りながら匂いを嗅ぎ始めました。突然ダッシュして、ダンプの下敷きになってはと僕の手には、予め飴に繋がったリードが握り締めてられますが全く意味を成さないような牛歩戦術で、周囲を観察し始めます。ケージを片付け、散歩グッツを手にした両親は「飴~♪行くよ~♪」と先に発ち飴を促そうとしましたが彼はまだ、慣れない世界の匂いに御執心。業を煮やした両親が「先に行ってるから」と姿を消しても意に返す様子はなく延々地面をふんふんとやっています。まぁ・・焦ることもありません。ここは、ゆっくりと珍しい匂いを嗅がせてやりましょう。ふんふんふん。「・・・。」ふんふんふん。「・・・。」ふんふんふん・・くしゃん。「あ・・蟻を吸い込んで大変な事になってる。」ちょびかお前は?と鼻に蟻を集られてイヤイヤしているハスキー犬の姿を思い出して笑っているとやがて、あたりの匂いに満足したのか徐々に両親の消えていった後を、辿り始めた飴。しかし・・不幸にも、彼の目の前には重々しく立ちはだかる影が・・。そう・・駐車場と公園の敷地を仕切ってある段差です。少し横にそれれば、バリアフリーよろしくなだらかな傾斜が、公園の入り口へと優しく促してますが飴はそれに気付かないのか自分の胸ほどある段差の前で、オスワリをしたまま途方に暮れています。「おお・・最初の難関!」さて・・どうするかな?と敢えて手助けをせず、彼の同行を観察していると・・ふんふんふんふん。あ・・匂いを嗅ぎながら来た道を引き返しやがった。努力しろよ・・飴。 第二章・わふわふ仕方がないので、僕が誘導して段差を回避させました。第一の障害を乗り越えた飴は打って変わり、歩く速度も俄然快適になってまいります。コンクリートブロックで綺麗に舗装された地面をちったかたー♪と先行して歩く両親の元へ・・。やがて、この公園の大部分を占める芝生へと辿り着きました。飴は、初めて触れる芝生の感覚が面白いのかツンツンと伸びる短毛の草に鼻先を押し付けくんくんと匂いを嗅ぎながら、好奇心のアンテナを立てています。そんな飴を傍らに、僕は周囲を見渡してみました。こちらも駐車場同様・・人っ子一人見当たりません。何だか、この広大な面積を独り占めしたみたいで実に贅沢な気分。人間好きの飴は、人影を見ると「愛想せねば!」と駆け寄っていくので万が一、それが犬嫌いの人だったら大変だ・・と危惧していましたがこれならば、何の気兼ねもありませんね。リードをはずし、飴を大地に解き放ってやりました。「さあ!飴よ!思いっきり走り回るがいい!」飴は、牧羊犬の血の赴くまま芝生の大地を蹴ります。低空飛行で滑走し解放された魂を、大自然へと投げ出した・・・・はずでした。てとてとてと・・。ごろん。わふわふ♪僕の妄想とは相反するように飴は、手ごろな繁みの上でごろごろ転がり始めました。一本だけ伸びた雑草に、背中を擦りつけながらわふわふと嬉しそうな声を上げています。・・・いや。これだけ広いスペースを独り占めしてるのに何故そんなに隅っこで遊ぶのだ?飴よ・・。※後編に続きます。
Jul 13, 2004
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※ 初・散歩に向けた準備、愛犬・飴の最近の動向は こちらの『あめにっき』で、お楽しみいただけます。さてさて・・二度目の9種混合予防注射を終え趣味の悪いハーネスとリードを買い揃えところで飴を散歩に連れて行ける準備は全て揃いました。獣医さんには「予防注射後は、2・3日安静にして置いてください。」と注意を受けましたが明日で、その執行猶予期間が切れます。いよいよ、待ちに待った飴の散歩デビューです。しかし・・待望の日を前にまぐろ一家では、重大な問題が頭を擡げてまいりました。「最初に散歩に連れて行くのは、僕でしょ。」「いいえ・・母です。」「いや・・ワシが。」初めて外の世界に、自分の足で降り立つ『愛犬・飴』の姿を家族の誰もが、最初の目撃者になりたいようで・・『初・散歩権』を巡って、血で血を洗う醜い骨肉の戦いが毎夜の様に、繰り広げられているのです。昔、ドラクエを巡って兄弟が殺しあったなんともやりきれないな事件がありましたが・・このままでは・・ 7月13日 某県某市の民家で夫婦が死体で発見された事件で 県警は同居していた長男の無職・まぐろ泥棒(30)を 殺人容疑で逮捕した。 調べでは13日未明、愛犬の散歩する権利を巡って口論となり カッとなって、持ってたリードで両親の首を絞めて殺した疑い。 まぐろ容疑者は、大筋で容疑を認めており 「ぼ・・僕が最初に散歩に行きたかったんだ・・。」と 涙ながらに供述している。なんて朝刊の紙面を飾ってしまいそうなくらい、事態は紛糾。ちょっとした家庭崩壊です。これでは本末転倒。仕方がないので・・明日の朝は、平和的に家族全員で飴の散歩に同行する事に決定しました。犬を囲みながら、散歩する妙齢の家族ってのも気持ち悪いものがありますね。しかし・・ココで、また一つ問題が・・。寝起きに誤爆をする飴のこと・・どうせなら、トイレを外で覚えさせたいので早朝からの散歩は、躾けの面でも必要不可欠なんですが・・飴は、早起きなのです。最低でも、午前四時半には起床して活動を始めます。しかし、最近の僕は夜型が災いして午前三時就寝と飴が起き出して来る頃にようやく眠りにつく・・という生活パターンで日常を過ごしています。長かった新聞屋生活で、短い睡眠時間は慣れていますがはたして、ちゃんと起きられるのでしょうか?それでなくとも、翌日に楽しみな事があると眠れない子供体質なのに・・。全く持って、早起き出来る確信はありません。これは由々しき事態ですね。仕方がないので「もし、散歩行く前に、僕が起きてこなかったら 悪いけど起こしてくれない?」と両親にお願いしたところ・・。ニヤリ・・。夫婦揃って、物凄く意味深な笑みを浮かべやがりました。散歩用のリードだと絞めにくいので倉庫から手ごろなロープを探してこようと思います。
Jul 12, 2004
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映画館。あれは『バックドラフト』を観に行った時のこと・・。ラストのシーンで真後ろにいたバカっプルの女が「あれ・・なんで死んだの?なんで?」とでっかい声で彼氏に延々と聞き続け最も涙を誘うシーンが台無しに・・。あれは東京国際ファンタスティック映画祭の『2001年・宇宙の旅』リバイバル上映を観に行ったとき。古い映画だからスクリーンで見れるのは貴重な経験だったのに目の前に座ったのが、2メーター近い長身の方で終始、真ん中の抉れた画面を拝まされた挙句。それでも満足して感慨に耽ってると後夜祭とかで現れたプロモーターの人が感極まって泣きながらこれまでの苦労話を始めて、一気に興醒め。映画館って・・結構、魔物が住んでますよね。おすぎ程ではありませんが、僕も映画はよく観る方だと思います。東京に住んでいた頃はバイクで15分ほどの距離にでっかい映画館があったので足繁く通っていたのですが・・。郷里に帰ると、そうは行きません。田舎には、スペースはあっても娯楽に興じる施設はパチンコ屋ぐらいしかなく後は、何処まで行っても、蛙の鳴き声がこだまする田園風景。くそ・・こんな所で、思わぬ弊害が・・。仕方がないので・・7泊8日6本1000円のレンタルビデオ屋さんに毎週の様に出かけていって旧作の棚をガツガツと漁る日々を送っていましたが何だか最近はそれも少々食傷気味。いかん・・これから就職活動を始めるとますます映画館に行く機会がなくなってしまう!などと、少し焦りを感じてきたので車で一時間以上も掛かるシネコンまで足を伸ばしてみることにしました。平日の昼間なので、人影もまばらこれならゆっくり映画鑑賞が出来る事でしょう。よし・・コーラも買ったし♪ポップコーンも買った♪準備は全て整った♪後は、開演時間を待つだけだ~♪などと・・思った僕が甘かったです。。何処から沸いて出たのか・・開演10分前になると人がわらわらわらわらわら・・。そして、その9割がカップルでいちゃいちゃいちゃいちゃ・・。いえね。。僕もデートプランなんか立てると映画を物凄い確立で、組み込んでしまう性質なんですけど・・。(人はそれを能無しと言う・・。)久しぶりの映画館。今日ぐらいは、皆他のスポットに行って欲しかったよ・・お兄さんは。心の中で、マシンガンを乱射し続ける哀しい独り身。まぐろです。こんばんは。そんなこんなで、観に行って参りました。 『ハリーポッター アズカバンの囚人』折角なので、僕なりの感想文をしたためたいと思います。 吸精鬼・ディメンダーの造形最高!! ・・おわり。ふざけすぎですね・・はい。※これよりネタバレ地帯となります。 「これから見るのに、余計な事するな!」って方はスルーの方向で。僕の中では、映画版ハリーポッターシリーズはかなり微妙な位置づけにありました。「賢者の石」「秘密の小部屋」の前二作。確かに・・「うおおお!! ホグワーズ入りたいか!? 入りたいとも!! 箒に乗って飛んでみたいか? 飛んでみたいとも!!」などと、三十路を過ぎた男に淡い夢を見させてくれる素敵な作品には違いないのですが・・通して見た感想は・・。原作つきの運命なのか・・終始、大味な感じが拭い去れずに及第点。三作目の製作が決まった時でもDVDで見ればいいか?なんて思っていました。そんな僕が、わざわざこれを観る為に車を一時間も走らせた理由は・・ずばり・・ゲーリー・オールドマン。ゲーリー・オールドマンと聞くとレオン → 麻薬中毒のキチガイ警官ノーマン・スタンフィールド → 最高!という公式が、僕の頭の中で成り立っています。そこに来て・・彼が悪役??、脱獄囚で殺人鬼役??と聞かされればこりゃ見に行くしかない!思わず、脊髄反射で行動に至ったわけでありました。が・・しかし!いやぁ・・原作読んでない僕は、見事に騙されましたよ。いい人です。いい人過ぎます。シリウス・ブラック。おまけに犬だし・・。ちょっと拍子抜け。それでも、前二作に比べるとストーリー構成も凝ってたし結構、良い出来じゃないかと思いました。監督が変わったからかもしれませんが少なくとも、僕はこのアズカバンが一番好きですね。「今回のハリポタは、ダークな雰囲気で推理物に近い!」などと、何処かの映画評論家は鼻を鳴らして謳っていましたが・・あの、どちらかと言うとドラえもん的な謎解きを「推理物」と言ってしまうと横溝先生や、江戸川先生の立つ瀬がないってところでしょう。(こう思ってしまうのは、ミステリファンの哀しい性かもしれません)しかし画面の雰囲気は、前評判どおり黒くてかなり好みでした。次から次へとエピソードが畳み掛けるように展開されて2時間半と言う長めの上映時間でも全く飽きさせない完成度には仕上がっていたんじゃないでしょうか?残念だったのは、やはり原作物の弱みで抜粋感ありありだったこと。あの鹿の形をした光だけ見て「父さんだ!父さんが助けに来てくれたんだ!」と言ったハリーの姿に「こんな所でノーマン・スタンフィールド発見!!」と薄ら寒い恐怖すら覚えてしまったものですが・・。(どちらかといえば、アレはシシ神様だ)後に、原作解説のサイトで、ハリーの父はシリウス同様、鹿に化けられると言う事を知り一安心。よかったです・・僕はてっきり恐怖のあまりハリーが××な事になってしまったのかと思いましたよ。せめて辻褄を合わせるエピソードは抜いてほしくなかったなぁ。他にも・・後半の伏線炸裂が、あまりにも炸裂させすぎてまた大味感が噴出していまってたこと。やけにあっさりとし過ぎたラスト。前二作は、ダンブルドア校長の重厚な科白で上手く纏めてあったのに今回は、何だか軽すぎて・・ええ?これで終わり?と首を傾げてしまう始末。(ダンブルドア校長、衣装も貧乏臭かったですし・・。)あんだけ長いクレジットを流せる尺があるならもう少し最後に余韻を持たせてほしかったなぁ・・。などなど・・まぁ重箱の隅を突っついたら切りはないのですが1時間かけて映画館に赴いて、1800円払って観た甲斐は充分にあったように思います。この流れのまま行くなら次回作「炎のゴブレット」にも期待ですね。さて・・色々ど素人の僕が、偉そうに語ってしまった「僕的・映画レビュー」如何だったでしょうか?最後になりましたが・・今回「アズカバンの囚人」最大の見所ドラコ・マルフォイ君の大活躍を御紹介してこの駄文を締めたいと思います。前作では、スリザリンのシーカーになったりハリーと決闘したりと、なかなかライバルキャラとして活躍してたマルフォイ君でしたが・・今回の彼は、特に凄かったです。ヒポグリフに蹴られる↓泣く雪山でカップルを冷やかす↓絶叫屋敷に引き摺り込まれそうになって・・泣く。ハーマイオニーに杖を突きつけられる↓泣く↓顔面に鉄拳制裁↓「いつか痛い目にあわせてやる」と言い残しフェードアウト・・・・。見事に、出来の悪いスネ夫状態。お前の存在理由は一体何処へ行ってしまったのだ?・・マルフォイよ。
Jul 1, 2004
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今日は、両親が母方の実家に帰省したので僕は、飴とお留守番。リビングでゴロゴロ一緒に昼寝したり。駆け寄ってくる飴に、亀のぬいぐるみをぶつけたり。飴の誤爆を掃除してるうちに・・気付けば、日はとっぷりと暮れあたりに夜の帳が下りてきました。「少し遅くなるよ~」と言う母からの連絡を受け僕は有り体の食事を用意して、飴と一緒に済ませます。「さて・・洗い物でもするか~」と茶碗を台所に下げていると足元をてとてとついて歩いていた飴がぴたっと立ち止まりました。お座りをしたままあらぬ方向を、一転に見据えて微動だにしません。何だか様子が変です。「ま・・まさか、動物特有の勘で見えてはいけないものが 見えてしまってるのでは・・。」と、少しばかり恐怖を感じながら飴の視線の先を追ってゆくと・・。そこに、あったものは・・窓。一人だったもので、カーテンをうっかり閉め忘れてました。外は、漆黒の闇。よって、窓ガラスには僕と飴の姿が写り込んでます。飴の視点では、自分の姿は見えてないはずですからおそらく、ガラス上になった窓に映る僕の姿を見つめてるのでしょう。「そういえば、鏡なんてものを見たことがなかったなぁ・・飴は。」これも新たな体験。果たして飴はどんな表情を見せてくれるでしょうか?彼の興味を引くために、暫くの間・・窓越しの飴に向かって手を振ってみたり・・頭を振ってみてり・・左手の親指を切り離して、またくっつける手品を披露したりしていると・・飴に反応がありました。ウウウウウ・・。!!あ・・飴が唸ってる!!ウチにやってきて、はや22日。これまで『ラグビーボールの玩具』や『ひつじ男さん』に脅えまくり天性のへたれっぷりを発揮していた飴が初めて、唸り声を上げている!!明らかに窓に写っている姿は僕なのですが犬の視力では判断がつかないのでしょう。しかも、アレは実像でないのだから、匂いなんてありません。ならばあの虚像は、窓の外から室内を覗き見る不審者と、飴の目には映っているはずです。ウウウウウ・・。そして・・この状況は・・この状況は・・。窓の外から迫ってくる不審者から傍にいるご主人様を守るために、へたれな心をかなぐり捨てて唸り声を上げている忠犬の姿なのか!!「あ・・飴~!!僕は嬉しいぞ~!!」・・なんて馬鹿飼い主モードで喜んでみると。次の瞬間。 じょーーーーーーー失禁。。あ・・飴よ。。
Jun 27, 2004
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「犬の爪きり」と聞くと・・飼い犬の爪を切り過ぎた獣医を、半世紀以上も呪い続けた西根タカさんの姿が思い出されますね。こんばんは。まぐろです。あめにっきでも、御報告しましたが・・爪が伸びて、ちったかたー♪とタップを踏むようになってしまった飴。しかし彼はそんなことは全くお構いなしに走る!走る!走る!こんな状況のまま放置しておくと何かの拍子に、生爪をべりっ!と剥いでしまいそう。しかし、素人が迂闊に手を出すと愛犬を血の海に沈めしまいかねないので・・仕方なく、美容院に行って爪を切って貰うことに致しました。しかし、飴を美容院に連れて行くにあたって僕には一つ、気がかりな事がありました。それは・・「二回目の予防注射が終わってないのに、美容院に連れて行ってもよいのか?」子犬の怖い病気を、本や知人から嫌と言うほど聞かされている僕は、この辺にはかなり過敏です。ワクチンの注射が終わるまでは他の犬との接触は避けたい・・。しかし、このまま爪を伸ばしっ放しにしておくわけにも行かない・・。さて・・どうしたものか・・。と悩んでいるうちに、僕自身が実習やらレポートやらで忙しくなってしまったので飴の伸びた爪は、そのままになってしまっていました。全く駄目な飼い主ですね。「今日、美容院の予約を取ってきたよ。」唐突に告げたのは、母でした。母も飴の爪が気になっていたようでご近所のペット専用の美容院に、相談に行っていた模様。そこのトリマーさんに「結構、子犬のうちに爪が伸びて困ってお客さんが多いんですよ。 うちは、予防注射前の子犬も扱ってますから・・大丈夫です。」と回答を頂いたそうでそのまま予約を取ってきたとのこと。。僕は僕なりに、飴を最初に連れて行く美容院を探していたのですが・・まぁ・・予約してきた物は仕方ありません。危惧していた、予防注射の件もプロの方が「問題ない」と仰るなら環境も整えてくださるのでしょう。ちょっと僕も神経質になりすぎていたのかな?と思い直し。予約した日を待って、その美容院に行ってみる事にしました。ご近所にある美容院・・ということですが。お店の名前を聞いても僕は、その建物すら思い出せませんでした。あんな所に、ペットの美容院なんてあったけな?訝しく思いながらも、予約の時間は刻々と近づいてきます。仕方がないので、袋に詰め込んだ飴を抱えた母にナビゲートして貰い、インテグラさんを走らせることにしました。美容院の看板が、物凄く入り組んだ路地の奥に見えました。どうやらお店の前に、車をつけることは難しそう。専用駐車場も見当たらなかったので少し、車酔いしかけている飴を母に任せ僕は、駐車スペースを探して放浪。あめにっきに載せる写真を撮りたかった僕は急いで、駐車場を探しましたがやっと見つけたのは、既に予約の時間をかなり追い越した頃でした。思わぬ肩透かしに、半ば消沈しながら先程の看板があった場所へと戻ります。・・・?なんなんでしょう?この寂れた店構えは・・。僕の想像していた・・所謂、美容院とは大きくかけ離れた佇まいのその建物に、僕は暫しあっけに取られていました。・・一口に言ってしまえばなんか、小汚い?元は白亜の建物だったのでしょうが・・長い年月、風雪に耐えた証がそこら中に刻まれていて外観はかなり煤けています。それでも、古いなりに整備されていれば気にもならないのですが清潔感が感じられないその雰囲気に僕の中で下された判断は『却下』なぜ・・ココに母は決めたのでしょうか?ちょっと不思議に思いました。お店の前には、ショーウィンドウが設けられトリミングの様子が外から見て取れるような構造になっていました。あまり磨かれていないのか、擦り硝子の様にくすんだその向こうに飴の姿が見えます。ちょうど爪を切って貰っている真っ最中でした。飴にかかわってるのは、初老の女性が一人。彼女がトリマーさんでしょうか?他の従業員は見当たらない所を見ると、一人で切り盛りしてるようです。人に触られるのは嫌いじゃない飴さん。しかし、こと爪きりとなると、違和感もあるでしょうからじたばた嫌がるかも・・と危惧していたのですが・・台座に乗せられた飴は、大人しくトリマーさんに、されるがままにしています。なるほど・・専門学校出立ての新米さんよりは長年この道に携わっているこういう人物の方が、腕は確かなのかな?と考えながらよくよくトリミングルームを覗き込んでみると・・。ぎゃあああああ!飴の手足が血みどろになってる!!あの・・素人の僕がやるとこういう状況になるのは目に見えてたのでわざわざプロの方に頼んだのですがこれって本末転倒も甚だしいのでは・・。呆気に取られながら、立ち竦む僕の目に更なる信じられない光景が、飛び込んでまいりました。・・・な。・・・なんで。飴の座っている台座の直ぐ脇に・・小汚い猫が座ってるんだっ!?方々に視線を走らせて見ると飴の傍にいるのは、その猫だけではありません。お世辞にも広いとは言えないそのトリミングルームには他にもトリミング中と思われる犬猫がうじゃうじゃといて皆、彼女の手が空くのを待ってる様子。・・・・。ここは「予防注射前」という大前提の下に子犬を預かる美容院だったはず。ならば、この暗黒のスキンシップは一体何なんでしょう。まさか、他の犬触った手で飴の爪を切っているのでは・・。くらくらと眩暈を覚えながら、店内に入ると母は、並べられたペット用品をのんきに眺めていました。どうやら店内からは、トリミングルームが死角になって繰広げられている惨状に気付いてない様子。母に今の惨状を説明しかけていると処理が済んだのか、トリマーさんは飴を抱えて拷問部屋から出てきました。僕の姿を見るなり肩口に駆け上がってくる飴。見てみると、白い半透明な飴の爪は肉球の先で短く切り揃えられその全ての爪の先を、赤い瘡蓋が傷を覆ってます。素人の僕の目から見ても、躊躇なく血管を両断しているのが分かります。「子犬の爪は、直ぐ伸びるから短めにして置きました~」いや・・頼んでないし・・。僕が、今の惨状を問いただすとトリマーさんはあっけらかんとした物腰で「成犬だと、血が止まらなくて困る事があるんですが 子犬だと、直ぐ止まるし、痛みも感じないんですよ。 止血剤を使って置きましたから・・大丈夫です。」おい・・あんた、ぶった斬ること前提に物を考えてるだろう。僕はプロではないので、詳しい事は知りませんが色々調べて得た知識では「爪切りは、なれないと出血したり 神経を傷つけたりするので、必ずトリマーさんにお願いしましょう。」なのに警告されている事をそのままやってどうする気でしょう?これは、物を知らない僕が、一人憤慨しているだけでしょうか?それとも、このトリマーさんの意識が物凄く低いだけなのでしょうか?ホントは、一番納得行かなかった「予防注射前の子犬を預かります」と謳って置いて他の犬猫を至近距離に放置していることを追求しせねばならなかったのですが・・自分の中で憤怒が殺意に昇華しそうだったのと飴をこんな場所から一刻も早く連れ出してやりたいのとで僕は、無言のまま野戦病院の様な美容院を後にしました。はい・・忙しさにかまけて、爪を伸ばしてしまったのも訳も分からない美容院に下見もなく連れて行って確認もなく爪を切らせてしまったのも全ては僕の責任です。僕の責任と分かってますが・・・。ええい!二度とあんな美容院に行ってやるものか!!ああ・・飴。ごめんよぅ。。
Jun 25, 2004
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皆さん、昨日の日記では御心配をかけました。掲示板に於いても、激励、お見舞い、アドバイス等を沢山頂いて、大変勇気づけられました。改めて、この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。飴のその後の症状は、あめにっきに纏めていますのでそちらをご覧いただけると嬉しいです。こんばんは。まぐろです。3月23日は飴の誕生日。と、言う事は・・本日を持って飴は生まれて三ヶ月となりました。人間の年齢で言うと、五歳。まだウチに来て三週間ですが、一回り大きくなった感じ。いやはや・・子犬の成長は早い。躾け本によると「三ヶ月を過ぎた子犬は学習能力が向上し 人間の言葉を理解するようになります。」と表記されてたので最近はトイレの他にも、徐々に「オスワリ」「マテ」などの躾けメニューを増やしていってます。しかし、飴は生来の性格なのか・・誉めてもあんまり嬉しいそぶりを見せてくれない孤高の雰囲気があります。「あめ~よくできたね~!!」と僕がヨダレを垂らしながら撫でてもやっても気が乗らないときは、ぷいっと玩具を咥えて何処かに行ってしまい馬鹿飼い主を失望の奈落に墜落させてくれる事もしばしば・・。仕方がありません。こうなれば、早々に最終兵器の投入です。その名も・・『ご褒美』つまり餌で、釣っちまおうって言う魂胆です。一つの躾けに対して、成功すれば犬用のチチボーロを一つ与え。失敗すれば、成功するまで何度も繰り返します。餌を与えないで、号令に従うまでに昇華させればOK。これまた躾け本の受け売りの方法ですが、効果は覿面でした。 あめは、はうすをおぼえた! あめは、おすわりをおぼえた! あめは、まてをおぼえた! あめは、いっぽさがるかいぬしをさらにまつをおぼえた! あめは、にぽさがるかいぬしをさらにまつをおぼえた! あめは、さんぽさがるかいぬしをさらにまつをおぼえた!何だか、水を吸うスポンジのように次から次へと躾を吸収してくれます。明らかに、飼い主よりも覚えがよいので変な焦燥感が、僕の心に芽生えてきそうです。これが、ご褒美の力ってヤツでしょうか?て・・ことは、僕はチチボーロ以下って事になりますね。_| ̄|○ そんな躾けの日々が続いていたある日。飴が下痢と嘔吐に倒れてしまい、あたふたしていたのは昨日の日記の通り。一日経って、症状が落ち着いてきたトコロである疑惑が僕の胸の中にむくむくと頭を擡げてきました。・・そ、そういえば一昨日は、成長に合わせて徐々に増やしている餌の量をもう一段引き上げた日だったなぁ・・。そんな日に限って、飴はノリノリで何度も、ご褒美を貰って喜んでいたっけ??鼻水を見て「風邪」かと思い込んだけどあの後、鼻をたらしてる姿を見てないぞ?もしや「病気だ」と思っていた僕の先入観が水を飲んで鼻先が濡れていたのを勘違いさせただけなのか?と・・いうことはと・・いうことは昨日の下痢、嘔吐はもしかして・・喰い過ぎ??いや・・日本語は正しく使いましょう。食わせ過ぎ??もし・・もしも、そうなら・・ああ・・心配して頂いた皆様に申し訳が立ちません。。割腹します。。 ※ 追伸 実際の所は、何が原因なのか未だに分かってはおりません。 もしかしたら、今現在、薬が効いてて症状が治まったるだけなのかも・・。 しかし、まぁ・・希望的観測を捨ててしまったら 人間おしまいという事で。こんな風味の日記にしてみました。 ホントに、食わせ過ぎなら、僕の間抜けだけで事なきを得るんですけどね。 (飴には辛い思いをさせてしまいましたが) 取り敢えず、もうニ・三日は注意してみておこうと思います。
Jun 23, 2004
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飴は、なんとかトイレを覚えてくれました。最近では「飴。しっこは?」と尋ねると自分からてとてと・・とトイレに、或いはケージに行って用を足してくれます。しかし、彼は腐っても誤爆王。うんにょは、ほぼ100%の確立でフローリングの床を爆撃してくれるんですよね。今朝も、リビングの片隅に行って前屈で、低空飛行の体制を取ったと同時に小刻みに身体を震わせました。「飴さんよ・・何故、これだけは覚えてくれないのだ。」仕方なく、誤爆王の鉄槌の被害がこれ以上拡散しないために飴のお尻の下に、トイレのトレイをそっと忍ばせました。次の瞬間。 スライムがあらわれた! スライムがあらわれた! スライムがあらわれた! スライムがあらわれた! まぐろはおどろき、すくみあがっている!飴・・飴よ・・。なぜ・・うんにょが・・。ゲル状なのだ!!この半透明な排泄物を、目撃した時点で僕は半ばパニックです。これまで、面白半分に使ってきたフレーズが口をつきます。「死ぬ!!飴が死んでしまう!!」思い起こせば・・昨日の夕食時から、彼は精彩を欠いてました。いつもならゲフゲフと、噎せながら犬食いしてるのにその日は、何だかお上品な食べ方。トレイから、ドライフードを何個か取り出し弄ぶ様にして、おちょぼ口で召し上がっていたので・・「なはは、飴さん。最近お上品になられあそばされているわ♪」なんて能天気に思っていたのですが体調が悪かったのか・・飴よ。早速、かかりつけの動物病院へ!!・・と思いましたが、運悪く僕は本日ホームヘルパー養成講座の大詰めともいえる施設実習の二日目。 (養成講座の模様は、現役だと書きにくい事も多々あるので 修了と同時に一気にアップの予定です)この機会を逃せば、次に実習が振り返られるのは九月と言う事・・休むわけには行かない現実。そして、施設へ行かねばならない時間がもうそこまで迫ってます。勿論、遅刻は厳禁。仕方がないので、出勤時間を少し遅らせてくれると言う父と僕と一緒に、何度か動物病院に行った母に飴を託し・・後ろ髪を引かれながら、泣く泣く実習に向かうために・・。飴は、ゲル状の糞を垂れ流す以外は少し元気がないものの、臥せってゼーハー言うほどの症状ではないのでいつものように僕を玄関まで見送りに来てくれます。「病気なのに・・甲斐甲斐しい・・。」などと靴を履きながら、飴を見てると・・ バブルスライムがあらわれた! バブルスライムがあらわれた! バブルスライムがあらわれた! バブルスライムがあらわれた! まぐろはおどろき、すくみあがっている!ゲフゲフと玄関マットの上で嘔吐・・。ホントに大丈夫なのか・・飴よ。案の定、施設での実習は惨憺たる有様でした。身体介護など直接、御利用者さんのお命にかかわる様な介助ではさすがに気は抜けませんでしたが・・こと、体の力を抜いて出来る作業になると飴の病状が気になって、上の空。御利用者さんと七夕の飾りを作るレクリエーションでは学生時代を通して、唯一、評定5で通した図工の腕もその冴えを失い・・星の飾りと言うよりは・・ヒトデの飾り・・。織姫の飾りと言うよりは・・オカメの飾りに・。もう、短冊の大きさも統一性を失うほどでした・・。僕が伺った、実習先のみなさん、ごめんなさい。こんな日に限って、携帯を充電し忘れると言う惨状なので帰宅して、直接母に飴の容態を確認するしか方法がありません。時計とにらめっこをしながらじりじりした気分で、実習が終わる時間をひたすら待ち。終了と同時に、施設からダッシュ!!歩いて30分ほどの道程を台風一過の炎天下もお構いなしに、猛スピードで駆け抜けます。「飴は!?飴は、大丈夫なのか!?」帰宅して、汗だくのまま母に詰め寄ると・・午前中、いの一番に伺った獣医さんの診断では次の通りでした。 体温は平熱。 糞便を調べても、回虫の類は見当たらない。 胃、腸を触診してみても異物を食べた形跡もない。 (飴の前の、ゴールデンの子犬は靴下を一足 丸々飲み込んで、開腹手術だったそうです) 母が一番危惧していた、殺虫剤の影響もほぼ問題ない。 (一応ペット用のを使って、床に落ちたのは完全にふき取ってますが そこらを嗅ぎまわる飴の事ですから、もしや・・と思ったそうですが 殺鼠剤等の劇薬を丸呑みしなければ、平気とのこと。)取り敢えず、原因はハッキリしませんでしたが心配していた怖い病気ではないとのこと。一応、下痢止めと、嘔吐止めの注射をしてもらってニ・三日お薬の投与で様子を見てみるってのが・・お医者さんの診断でした。う~ん、微妙ですが急逝してしまうような重大な病気ではないようなので取り敢えずは一安心。リビングに入ると、飴はケージの中で大人しくしておりました。僕が近づくと、ケージに掴まり立ちをして「おかえりのポーズ」で迎えてくれます。注射が効いてるのと、やっぱり少し衰弱しているのか心なし元気がない飴さん。頭を撫でながら「今日は大変だったなぁ」と顔を覗き込んでみると飴さん。鼻たらしてます。・・診断が難しくって、お腹壊して、鼻垂らす病気??・・もしかして、風邪か?飴よ。 ※ この続きの、飴さんの状況は「あめにっき」に更新しました。 本日の日記とあわせて読んでいただければ幸いです。
Jun 22, 2004
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※ あめにっき、はじめました。 画像添付型の日記サイトで、飴の成長日記を始めました。 携帯からも書き込めるので、毎日更新予定。 お暇な方・・ご覧頂ければ嬉しいです。何故か飴は、フローリングが大好きです。絨毯を敷いてあるところを避けてわざわざ板張りの床に行ってはつるつる滑りながら走ったり、どべっと寝そべったり・・。フローリングの床は、犬の足にあまり宜しくない影響を齎すらしいのですけど・・。(特に足の短いコーギーは膝・股関節への負担が深刻)今度、ペット用の滑らないワックスを買ってこようと思ってるまぐろです。こんばんは。我が家を席巻している誤爆王『飴』彼は、カーペットのあるところを『トイレ』と思ってる節がありこれまでは、後片付けがめんどくさい絨毯の上ばかりを狙って集中砲火を繰り返してきました。「フローリングの上ばかりにいたがる飴に こんな恰好の領域を 提供する必要はあるまい・・。」と少しの間、リビングのカーペットを全撤去して誤爆王の被害を最小限に抑える手段を講じてみたところ・・。驚いた事に、誤爆率は格段に低下。いやぁ・・やってみるものですね~その夜は、誤爆王の勢力に衰退の兆しを見て穏やかな眠りに就くことが出来ました。翌朝、目覚めてリビングに降りて来ると飴が足に纏わりついていつものように、かまって♪かまって♪のオンパレード。なはは・・飼い主としては、ありがたい限りでございます。「どうれ・・ひっくり返して、腹でも撫でてやるか~」などと、リビングに座るため床に手をついて、寝起きのだるい身体を支えたその瞬間。惨劇は起こりました。つるっ!!「な・・何!?」こ・・この感覚は!?新聞屋家業で何度も経験した事のある感覚です!!そう・・ツルツルの床が水で濡れていると摩擦係数は限りなくゼロに近くなる・・あの状態。飽くなき転倒の日々が走馬灯のように僕の脳裏を駆け巡りました。日常生活で、室内の床に水が撒いてある事なんてありません。ならば、考えられるのは、唯一つ!!「飴の、おしっこだっしゃぁああああ!!」犬のおしっこに重心を取られその汚水の海の中に、横っ腹からダイビングする清々しい朝。飴の誤爆は、絨毯を撤廃する事で多少なりとも抑えることが出来ましたが全勢力の崩壊に至っていないこの状況下。フローリングの茶色い床の上では、飴の誤爆は絶妙にカモフラージュされ目を凝らすか、光に照らさないと見分け辛くなっていて正に、地雷。くそぅ・・戦局が悪くなったと思ったら火力による一斉放射からゲリラ戦に作戦転換したな・・誤爆王め~!!こうして僕自身も、飴のなわばりになってしまいましたとさ・・。飴のヤツ・・策士よのぅ。
Jun 13, 2004
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子犬の躾方法を、色々調べているんですけど・・『甘噛み』一つにとっても悪さをしたら「叱る派」と悪さをしたら「無視する派」に分かれます。・・どっちが、良いのでしょうか?どもども、新米飼い主まぐろです。さてさて、新たな家族『飴』を迎えた我が家ですが・・さすが生まれて間もない子犬です。色々な問題が浮上してきました。その中で最たるものが・・誤爆です。そこらに糞尿を撒き散らしてくれるのです。トイレの躾は、済んでいるとのことだったのでブリーダーさんの説明してくれた通りトイレシートを定位置に置いて観察してるとご飯の後は、そこまで歩いて行ってじょーおお!偉い!偉いぞ!飴!!と賞賛の紙テープを飛ばして喜んだのは・・最初の一回でした。環境がガラリと変わってしまったので、これは仕方のないことですね・・。ならば一から、トイレの躾を施してやりましょう。我が家で室内犬を飼うのは初めてのこと。間違った方法で躾けては後々大変・・と子犬を迎えるにあたって、躾の方法をネットで検索しておきました。それによると、まず第一条件として・・「叱ってはならない。」なんでも粗相をして叱かってしまうと トイレの場所を間違えた → 叱られるではなく トイレをする → 叱られると覚えてしまうそうです。そして・・その後に子犬が取る行動は・・ 隠れて誤爆。唯でさえ、部屋で粗相をされるのは困りものなのに隠密裏に行動されたのでは、たまった物じゃありませんね。それに、叱ると言う行為を続けていると与える精神的負荷も相当な物になるはずです。では、どうすればよいのでしょうか?僕が検索したサイトでは、次のような方法が載っていました。 1・子犬をよく観察する 2・トイレのそぶり見せたら、トイレの所まで連れて行く 3・用を足すまで待つ 4・ちゃんと用を足せたら誉めてやる 5・1へ戻る早速、実践してみましょう。まずは観察。子犬のトイレは、周期性があるとのことなのでまずはそれを見極めるとしましょう。飴の場合は、大きい方なら食後数分。小さい方なら2.3時間ってトコでしょうか?ごく平均的。あとは、くんくんと周囲の匂いを嗅いで回ったりする『前兆』を見極めてトイレに連れて行けば良いのですが・・これが難しい。飴は、リビングで寝そべるときも匂いをかぐので「トイレか!」と構えると、ずべっと寝そべり「ねるのかな?」と見ていると、じょーっと放尿。どちらかを見定めるために、まじまじと観察していると出遅れてしまい。また誤爆。更には、行動の遅れが誤爆中の飴をびっくりさせてしまい。ctrl+alt+delete排泄は強制修了されてしまいます。「こ・・これじゃあ、飴の身体に悪すぎる・・。」途中で止めた尿意も、のちのちになって放出するので誤爆は拡散の一途を辿ります。それでも果敢に見定めて、トイレまで運ぶのですが唯でさえ走り回るのが好きな飴が、じっとしてるわけもなく「はい。ここでしなさいよ。」とトイレに連れて行ってもじたばた暴れて逃げ出します。自分の判断も、確かではないので・・「あれ?トイレじゃなかったのか?」などと思ってると走っていった先、遥か遠方で・・誤爆。躾が済んでいると聞いて、買って来たトイレが小さすぎるのも敗因です。う~ん。このままじゃいたちごっこ。何とかならない物かと困った時には、情報収集が鉄則ですね。もう一度、躾方法を検索しましょう。。すると・・見つけたのは『ケージ』を使った躾方法でした。そのホームページによると 1・子犬のトイレの周期を見定めてる 2・周期時間にケージに隔離 3・用を足すのをじっと待つ 4・ちゃんと用を足せたら誉めてやる 5・ケージの外に出す「これなら、途中で排泄を止めてしまう様なコトにはならないかも?」早速、試してみる事にしました。飴のお家も買わねば・・と思っていたトコなのでペットショップに行って中型犬用のケージを買って来て実戦に投入します。夜鳴きもなく、何処ででも寝てしまうような割と太い神経の飴も、軟禁される状況は初めてで不安なのかケージに入れると「きゅーんきゅーん」と情けない声で鳴き始めました。しかし、ここは心を鬼にして・・じっと我慢。ものの数分後・・。臨界が来たのか、じょーっと放尿。後は、ケージから出して軟禁のストレスを和らげるためにひっくり返して、腹を撫で回してやります。「取り敢えず、何らかの効果が出るまでこれをやってみよう。 それで駄目なら、また別の方法を考えるしかないか・・。」そう腹を括り・・それでも繰り返される飴の誤爆を、無言で処理しながらケージに閉じ込める→トイレ→誉めるを行ない続けた・・3日後。いつものように、飴をひっくり返して遊んでいると不意に立ち上がり、トコトコと何処かに歩き始める飴。向かってる先は・・ケージ。「もしや・もしや」と期待と不安に身動ぎしながら飴の動向を見守ってると・・ケージの中で・・じょーっ・・。「や、やったよな・・今、誤爆しなかったよな。」何だか目の前で起きたことが、まだ信じられない僕がいます。「ひとりでできるもん」に登場する子供の様な晴れやかな表情でケージから出てくる飴に対していつもより余計に誉めてやりました。それにしても・・いや~躾が、実を結んだ瞬間って嬉しいもんですね。手探りで躾をしている新米・飼い主としては喜びも一入です。暫くすると、飴は遊ぶのに飽きたのか僕の元を離れてリビング内で寝そべる場所を探しに行ってしまいました。僕は、今さっき見たばかりの嬉しい状況を洗い物をしていてその場に居なかった母に説明するためにキッチンへと向かいます。ふと、視線を落とした次の瞬間、僕が見たものは・・ぷりぷりぷり・・リビングの端っこで、うんにょを垂れていらっしゃる飴さんの雄姿・・。・・飴よ。・・何故、うんにょはそこなのだ?・・飴よ。追伸この日記を書くにあたって、再度しつけ方法を検索していくとこんな一文に出会いました。犬は清潔好きな動物。トイレが寝床の近くにあると、そこでトイレをしない場合があります。 サークルやケージを寝床にしている場合その中にトイレを設けるのは×。できれば寝床と離れたところに用意してあげましょう。 ・・・あの、お家のケージでトイレを躾けてる僕はどうすればいいのでしょうか?ふりだしに戻る _| ̄|○
Jun 10, 2004
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飴は元気です。元気すぎます。頭角が現れたのは、初日。まだ貰われてきた直後のことでした。車に揺られ、我が家に到着した飴をリビングに降ろしてやるとコーギー特有の短い足を、フル回転させながら家中を、所狭しにでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべでべと走り回り始めました。走り回るだけなら「ほ~ら~飴♪こっちにおいで~♪」と和やかに子犬と戯れる事も出来ますが飴の場合・・。そこらの障害物に、頭をバカバカ打ち付けながら走り回るのでこちらとしては気が気ではありません。しかもぶつかっても、全く止まる気配がないのです。「飴が!死ぬ!家に来てものの二分で、死んでしまう!!」と慌ててテーブルだの座椅子だのを片付けますが開放されてある筈の、扉から出るのを見誤って壁に激突するのだから、手の施しようがありませんでした。暫くすると、学習したのか障害物は回避するようになったものの今度はちょっとした段差にわざわざよじ登り。大ジャンプ!!そのまま床で。。顎、痛打!!体が九の字に・・。「ぎゃあああ!!背骨が!!背骨が~!!」あの・・貰われてきた子犬って僕のイメージでは見ず知らずの人。ガラリと変わってしまった環境なんかに脅えてきゅんきゅん鳴いてる姿を想像するのですけど・・。(少なくとも前の愛犬はそうでした)そうじゃなくても、好奇心旺盛にそこらの匂いを嗅いで回ったりマーキングしたりとすることは山ほどあるのに・・。何故、お前は走り回るのだ?・・飴よ。これも牧羊犬の成せる業なのでしょうか?なんだか、子犬に関する固定観念を打ち壊されたまぐろです。こんばんは。子犬の夜鳴きに、悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか?僕も、以前飼っていた愛犬を貰ってきたときは夜中に「きゅーんきゅーん」と哀愁漂う声で鳴かれて苦労したものです。しかし、ココで心を鬼にして当たらねば二十歳越えても母親にネクタイを締めてもらうような甘えたで、軟弱なマザコン男性と遜色ない成長を遂げてしまう恐れがあります。ちゃんと躾だけはしようと固く誓っていた僕は飴に対しても、この辺の心の手綱はキツク握り締めておこうと構えておりました。が・・。「あれ?飴は、何処行った?」さっきまで、元気に走り回っていた飴の動きがなくなったので、辺りを見回してみると・・。リビングのど真ん中に飴の姿を発見。大の字になって寝てます。うちに到着して、ものの二時間後の出来事。・・環境に適応しすぎ。・・大物の予感と言うか。・・飴。・・お前、図太すぎるぞ。
Jun 8, 2004
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※連作です。前編を読んでない方はこちらからどうぞ。ココの所、子犬探しに奔走していたまぐろですが・・ついに、家族の一員が増える事になりました。では・・早速、御紹介しましょう。生後二ヶ月の、ウェルッシュ・コーギー君です!おいおいおいおい!!柴犬はどうした!!柴犬は!!それがですよ・・聞いてくださいよ。奥さん。僕も最初は、柴犬を飼おうと新聞広告に出ていた某ペットショップに行ったんですよ。詳しい店の場所を聞くために、再び連絡をしたら再度、頭のネジの飛んだ店員さんが電話口にお出になって全く覚束ない道案内の中・・迷い迷わされてカーニバルですよ。なんとか、お店に辿り着いたら・・柴犬・オス58000円(税別)柴犬・メス78000円(税別)全然話と違うじゃねーか!!腐れ店員!!しかも、そこのペットショップの雰囲気がなんか怖いっす。子犬たちは確かに可愛いんですけど・・。店内に柴犬しかいないってのはどういうことでしょうか?裏口に通じる扉が開いてたので、こっそり覗いてみると・・。そこには、成犬の柴犬がうじゃうじゃ・・。ちょっとしたごった煮です。なんでしょう?ココ・・。柴犬の国?取り敢えず、3万だと言われていたものが6万弱では話が違うにも程があります。それでも、相場よりは安いのでしょうが最初にデマを流す辺り、誠意が微塵にも感じられません。また、貰って帰った後も身の回りの品とか揃えるのに、お世話になろうと思ってたんですが・・。なんだか視点の定まらない店員さんでは誰を信頼してよいのか分かりません。よって泣きながら逃げ帰りました。さて・・。柴犬への愛着は、拭い切れなかったものの巡り合せが悪かったと言う事で、ここはぐっと我慢。気を取り直して、朝方、母が連絡を取っていたコーギーのブリーダーさんに電話してみます。「あの・・新聞広告を見てお電話したんですけど・・。」「ありがとうございます♪」電話口に出たのは、口調の柔らかな男性でした。声の感じから、年配の雰囲気が漂っていうのに丁寧な敬語で優しく応対してくれます。・・・なんでしょう?この対応の違いは。片や、ペットショップと言う肩書きで、公に商売をしている店員。片や、個人で営んでいるブリーダーさん。まぁ・・過ぎ去った過去はトイレの水にでも流しましょう。お話を伺うと、コーギーの男の子は一匹だけ残っているとのこと・・。これは善は急げ!!柴犬の王国の駐車場から飛び出すと一路、電話で伝え聞いたブリーダーさんのお家へ向かいます。数分後・・。初心者運転期間だというのに、半ば速度違反気味で車を転がし光の速さでブリーダーさんのお宅に到着した僕らを温和な物腰が印象的な、年配の御夫婦が迎えてくれました。促されて門扉を潜ると・・そこは、夢の世界。シベリアンハスキー、ラブラドールレトリバーなどの大型犬が鎮座して迎えてくれます。ちゃんと躾されてるようで、明らかに不審者の僕を一吼えもなく迎えてくれます。尻尾をふりふり愛嬌を振りまいているのはちゃんと愛情を貰って育った証拠ですかね?このブリーダーさんなら、何となく信用できそうです。などと僕が思ってると、奥からけたたましい犬の鳴き声が聞こえてまいりました。ん?がらりと変わった雰囲気に目を丸くしながら住居の奥を眺め見ると、ご夫婦の奥さんに抱えられてコーギーの子犬登場です。鳴いてるのは、一回り大きいコーギー。母親ですね。「この子が男の子で、最後の子なのよ。 愛想はいい子なんですけどね。」少し離れた所に、子犬を降ろす奥さん。すると子犬は短い足を、でべでべでべと回転させながら一直線に僕の元へやってくるとしゃがんでいた膝に、しっか!と掴まってくれました。この瞬間。僕の中で、何かが壊れる音を聞きました。鼻血が噴出しそうです。ぎょええええええええ!!!可愛い~!!・・さよなら、柴犬の幻想たち。・・君らと頭の中で過ごした数日間は・・僕の心の中で、いつまでも行き続けるでしょう。頭を撫でようとした僕の手を、ペロペロ舐めながらじっと僕を見つめているコーギーの赤ちゃんにもう骨抜きです。「こ、この子、連れて帰ります!!今すぐ!!」相変わらず、異常なまでの決断の早さに土地勘のあまりない僕のナビゲーターとして付いてきてくれた友人が「ちゃんと話を聞け」と軽く突っ込みを入れてくれます。そうです・・命を預かるわけですから可愛いばかりでは、済まされない重大な責務があります。あっちの世界から帰還した僕は色々確認しておかなければならない事を思い出しました。ブリーダーさんのお話では、そろそろ予防接種の時期なので早めに獣医さんに連れて行くこと。その際、フィラリアの薬を貰ってくる事を忘れないこと。これだけは、絶対守っておいてくれと念を押されました。勿論です。食事をあまりコロコロ帰るのは、子犬の場合良くないはずなので与えているドックフードを、聞いてみたところ・・。快く分けてくださりました。何でも無添加の輸入物を使っているらしく買うと高いそうなんですがコーギーの子犬たちを貰って行った、他の飼い主さんたちと大量購入すれば安くなるとのこと。たまには、ブリーダーさんにも顔を見せて遣らねばと思いいい機会だと、僕もその話に一枚噛ませて頂く事にしました。(この間、体のあちこちを触り倒し、骨に異常がないかを確認しました。 毛の艶もよさそうですし、一見して元気者な雰囲気が漂ってます。)その他、色々な注意点を事細かに聞きいよいよ連れて帰るために、僕の用意した箱に子犬を入れます。「ありがとうございます。」と深々と頭を下げる僕の前にその時、立ちはだかる一匹の影が!!母親コーギーさんです。母親コーギーさんはわが息子を、今にも連れ帰らんとする僕に向かって・・行く先の先頭に立ち、道案内をしてくれてました。・・お~い。分かってんのか~。僕は人買いですよ~帰路に当たっては、来る時とは打って変わってののろのろ運転になりました。子犬の三半規管を考慮して・・というのも勿論在りますが。助手席の友人に、抱いてもらってる子犬が気になって・・気になって・・。あの時僕の後ろにいた車の運転手さんは、亀のようにのろい青信号発進でヤキモキしていたことでしょう。「そういえば・・この子犬の名前、もう決めてあるの?」犬と戯れていた友人が、不意に僕に尋ねました。ふふふ・・。まるで、初産を控えた愛妻を持つ旦那のように子犬の来る日を、指折り数えて待った僕のこと。考えてない訳がないじゃないですか・・。しかも、やってくる子犬が男の子でも女の子でも対応できるように、中性的で且つ響きの良い名前を考えてあります。「ほう、で・・なんて名前なんだ?」興味心身に聞いてくる友人。本当はウチに帰って家族の前で、満を持して放とうと思っていたのですが大恩ある友人に、聞かれたのでは仕方ありません。今こそ、このコーギーの子犬に僕からの最初のプレゼント。命名の瞬間です!!命名 『 飴 』「あ・・あめ?」「うん♪飴?」「今日・・雨が降りそうだから?」「違う、違う、舐めると甘い飴♪漢字一文字で飴♪」「・・なんで、そんな名前に?」「響きが可愛いだろ?」この後、友人が放った一言は今も忘れられません。「お前・・センスなさすぎ・・。」「うが~!!何処がだよ~!! プリティー且つキュートな名前じゃないか!! 世の中にそうは転がってないぜ!!」しかし・・子犬を連れ帰った後、この名前を口にした僕は家族から問答無用の総攻撃を喰らう事になるのです。「どうせならキャンディーにしようよ。」「いや・・昔買ってた犬の名前、ロッキーだ。」などと、口々に勝手な名前で呼び始める父・母に対して危うく、家を飛び出して近くの公園の土管の中で膝を抱えてしまいそうになりましたが・・強引に二時間近く『飴』と呼び続けて、家族を慣らしてしまいましたとさ。・・そんなにセンスないでしょうか?・・可愛いでしょ?「飴」と言うわけで、新しい家族。「飴」とともに送る新章。【犬のいる生活】はじまりはじまりです♪
Jun 7, 2004
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犬を飼うとなって最初の問題は何処から子犬を連れてくるかですね?この最初の段階に於いて、僕はかなりの迷いが生じていました。もともと血統書つきなんて興味のなかった僕は出来れば、里親を募集しているサイトからか保健所の殺処分を待っている子犬を貰って来ようと思っていたのですが・・色々と検索を進めているうちにどうしても一つ頷く事の出来ない条件が首を擡げてきました。それは・・。「去勢・不妊手術を責任持って行う」保健所に問い合わせても同じ回答でした。言わんとするコトは分かります。でも、納得は出来ません。無責任に数を増やさないってのも犬を飼う上では確かに大切な事で、ひいては殺処分にされる可哀想な犬達を、救うってことに繋がるのでしょうけど・・どうしても生命の尊厳を、毟り取る行為の様な気がして僕には正しいことだと思えませんでした。また、放し飼いにするのならいざ知らず室内で飼おうと思ってる子に対して病気でもないのに身体にメスを入れるってことにも躊躇してしまいます。これは、僕のエゴなんでしょうか?(いや・・どっちをとってもエゴなんでしょうけど)僕は無責任な飼い主なろうとしているのでしょうか?考え抜いた挙句。里子探しには、抵抗感が生まれてしまいました。そんなこんなで悩み続けて一週間。結局、室内で飼育すると言う前提上。男の子に巡り合ったなら、散歩の時に不逞の輩に誘惑されないように、監視を充分にする。女の子の場合でも、同じ。もし何かの拍子に、子供が生まれてしまったならばその子達も責任持って、最後まで面倒を見る・・と自分に言い聞かせてペットショップか、何処かのブリーダーさんから譲ってもらうと言う事で、話を進めることに致しました。どもども・・前置きが長くなりました。まぐろです。さて、当初は「雑種でも言いや」と思っていたのですが犬種が選べる状況になると、色々目移りしてしまうのが強欲な人間の成せる業です。それまで色々と足繁く、ペットショップに通っていたので方向性は既に、決定済み。柴犬がいいな~いやはやコーギーも捨てがたいかも・・。しかし、ペットショップでこれらの子達を連れて帰るにはそれ相応の金額が必要になります。柴犬 85000円。ウェルッシュ・コーギー 130000円。べらぼうです・・。別に、僕の財布で全てを賄うわけではないのでこの程度の額は、捻出しようと思えばごく平均的な家庭なら何とかなる額でしょうけど・・どうせなら、その身を預かることに金をかけるよりもなるたけ安く招き入れてこれからの共に生活していく方にお金をかけてあげたいと思い残念ながらこの子達はスルー。安く譲り受けるのなら、直接ブリーダーさんに掛け合った方が仲介手数料を削除できるはず・・と八方手を尽くしてながら探している時今朝の新聞記事に、広告に目が止まりました。 ■柴犬の子犬、お譲りします■ 赤・黒、三万円。 某ペットショップ。こ、これだ!! ■コーギーの子犬、二ヶ月です■ 可愛がってくれる方。トイレのしつけ済み。 価格要相談です。 某ブリーダー。んが!!これも捨てがたい!!以前から、コーギーが好きでウチに迎え入れる子は是非・・と思っていたのですが先日、ペットショップで見た柴犬の子犬のあどけなさにメロメロになってしまっていた僕はどちらにするか・・悩んでしまいました。どちらにしても、嬉しいことには違いありませんので答えなんて見つかるはずもありません。暫く、夢心地の選択にうつつを抜かしていると母が横から口を挟みました。「私は柴犬がいい♪」はい・・そうですね。こういう時は、家族の意見も聞かなければなりませんね。取り敢えず、柴犬を譲ってくれると言うペットショップに連絡を取ってみることにしましょう。 □某ペットショップ□電話すると、ちょっぴりネジの飛んだ感じのお姉さんが応対に出ました。「あ・・もしもし。新聞広告を見たんですけど 柴犬を譲ってもらいたいんですけど・・。」「・・・。」「もしもし?」この店員さん、商売には著しく向いていないようです。色々と質問したんですが何となく話が一方通行・・こちらが質問してもしなくても会話の間に何故か空白が挟まります。それでもまぁ・・色々と質問して何とか引き出せた回答は・・今、店に居るのは黒が、生後50日で二頭いるってこと・・。赤毛は、生後6ヶ月ほど立っているってこと・・。最初は、これぞ柴犬!って感じの赤毛の子がいいかな?と思ってたんですが・・まぁ、毛並みだの毛色だのにはあまり執着がないので取り敢えず、実際に子犬たちを見て決める事にしようと伺う約束を取り付けてみました。最後に、一応確認します。「あ・・そうそう。 黒の柴犬子犬は、おいくらで譲ってもらえるのですか?」「三万五千円です。」・・なぜ、値上がりしてる。心の中では「柴!!」と確定していたのですが・・。本日は、所用で出かけねばならず実際に子犬を見に行くのは、夕方になりそうな雰囲気です。万が一、巡り合わせが悪かったときのことを考えてコーギーの方にも、連絡を取ってみることにしました。 □某ブリーダー□こちらは母が、電話をしたんですが横で聞いてても、僕の時とは違いなんとなく話してる雰囲気が和やかです・・。何故、自分の時は変な人が応対に出るんでしょう・・くそっ!母の話によると・・コーギーの子犬。オス・三万円。メス・五万円。ペットショップの、価格とは段違いなので正直驚きました。こちらの方は、もしご縁が在れば・・と一応、御住所だけは聞いておくことにしました。・・と、言う事で店員さんの不鮮明な態度には少々不安を覚えましたが一軒目に連絡した、某ペットショップから柴犬を貰ってくる事にしましょう。※長くなりそうなので、つづく。 次回はついに子犬がウチにやってきます♪
Jun 6, 2004
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みなさ~ん。聞いてくださ~い。ついに・・父親を毒殺に成功したのです!!おっとこれは物騒な、書き間違い。父親を説得に成功したのです!!それは数日前のこと・・。いつものように、家族で食卓を囲みながらの夕食。しかし、僕は食事もそっちのけでテレビに映っていた子犬特集に鼻の下を伸ばしでろでろになりながら、ブラウン管にかじりついていました。横で晩酌をしていた父が口を挟みます。「ワシも動物は好きだからな~」知ってます。十数年前に飼っていた愛犬も、一番可愛がっていたのは父です。なら・・何故。なら・・何故。「犬を飼ったら、埋めるだの、焼却炉にぶち込むだのと 脅しながら反対するのだ?お前は・・。」以前から、僕の実家では犬を飼おう計画が僕と母の間で進行し続けていました。しかし、この共闘に立ちはだかったのが、父の反対です。しかも、理由がよく分かりません。多分、面倒くさいのでしょう。ペットを飼うと言う事は、多かれ少なかれ人間のエゴイズム。一つの命を、家族として招き入れるのだから家族全員の承諾があり、家族全員で面倒を見なければならないのは周知の事実です。ならば、何とかして父の牙城を崩し気持ちの良い環境で、犬を招かえてやらなければなりません。(既に、飼うことを前提に進めてますね)これまでは「犬は可愛いよ~♪可愛い物なのよ~♪」と呪詛のように紡ぎ洗脳の基盤を築き上げてきましたが。今回も父の言葉をきっかけに、僕の誘惑が始まりました。また違うアプローチで攻めてみます。「もうすぐ5年もすれば定年でしょ? 僕や母は、何かと留守にしがちだけど 犬ならずっとウチに居てくれて遊んでくれるよ~♪」一瞬、父の顔に「にへら」と笑みが浮かんだのが分かりました。口では色々言いますが、どうやら、父も僕と同じ属性のようです。この瞬間、僕は確信したのです。「この勝負・・貰った~!!」数時間後・・。一頻り食事を終え、二階の自室で日記を書いていた僕に母から「父・陥落」の吉報が届きました。それでは、声を代にして叫ぼうと思います。犬と暮らすぞ!
Jun 5, 2004
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