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4月文楽公演「妹背山女庭訓」

カテゴリ：文楽

通し狂言妹背山婦女庭訓（いもせやまおんなていきん）見てきました。
今回も１部２部ぶっ続けで１１：００～２１：００まで

◆第１部　11時開演
　初　段　小松原の段・蝦夷子館の段
　二段目　猿沢池の段
　三段目　太宰館の段・妹山背山の段

◆第２部　16時開演
　二段目　鹿殺しの段・掛乞の段・万歳の段・芝六忠義の段
　四段目　杉酒屋の段・道行恋苧環・鱶七上使の段・姫戻りの段・金殿の段

２月に続き今回も「吉田簑助文化功労者顕彰記念」
内容はこちら

毎回パンフレットを買っているのですが
大阪と東京ではパンフレットの作りや内容がちがいます。
表紙は東京の方が派手ですが、
読み物が充実していて内容が面白いので、大阪の方が好きです

今回も、簑助師匠についての山川静夫さんのコラムや
簑助師匠のインタビュー、高木浩志さんの見どころ解説
また今回の演目の登場人物、人間関係の解説ページなんかもあって
面白かったです

妹山背山の段　簑助師匠の遣う雛鳥は可憐でかわいらしくて
どうしてもそちらにばかり目が行ってしまいましたが
心情的には後室定高の役にぐっと来てしまいました。

吉田簑助文化功労者顕彰記念というからには
簑助師匠のお三輪を見たかったな

今回「四代越路大夫の表現」という本のコピーを持って行って
それを読みながら語りを聞いたりと
また違った聞き方ができました

四段目　金殿の段
好きな男性の為に、嫉妬に狂った女性の生き血が必要と
いじめられた上に殺されて
死ぬ間際に実はと真相を知らされて「あの人の役に立ててよかった」
と死んでゆくのですが　そんな理不尽な・・・って感じで
なんとも切ない気持になりました

刺されてからや切腹してから死ぬまでに
もうひとつ見せ場あるので、人間のようにはなかなか死なないのですが
こういう余韻がある見せる死に方も美しいなと感じました。

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