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2007.01.08
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カテゴリ: Other stages
<エリザベート来日記念コンサート 1月8日(月)>
エリザベート来日記念コンサート(新宿コマ劇場)に行ってきました。
心配していたお天気も今日はからりと晴れ、電車もスムーズに動きました。

今年3月に梅田芸術劇場でオリジナル形式で、そして5月に新宿コマ劇場で
コンサート形式で行うエリザベートの公演の前宣伝のようなコンサートで、
第1部はトークショー、そして第2部が作曲家のリーヴァイさん指揮によるコンサートでした。

東京公演は1月4日から始まり、今日が最終日ということで、すごく盛り上がりました。

【出演者】
マテ・カマラス(ウィーン版トート役)
マヤ・ハクフォート(ウィーン版エリザベート役)
ルカス・ペルマン(ウィーン版ルドルフ役)

【特別ゲスト】(宝塚OG)
NORU/稔幸さん
彩輝 なおさん
美々 杏里さん

コマ劇場で観るのは初めてだったのですが、3重盆のある舞台を座席がまるく取り囲むような
面白い形の劇場でした。氷川きよしとかがここでコンサートをするんだな、とつい
想像してみました。

【第1部】

最初エリザベートの音楽が鳴ったあと、カーテンが開くと、ぽつーんと年配の小さい女性が
ひとり。小藤田千栄子さんで、この方が進行役ということで、まず大きなスクリーンに映し出されるエリザベート舞台のドキュメント映像(英語で字幕つき)を観ました。

そして宝塚OGのゲストの方をひとりずつ呼びながら、その方々の宝塚時代の映像を写しながら
自分たちがエリザベートで演じた思い出、作品の魅力などを語りました。

わたしは宝塚を観に行ったことがなく、あまり興味がないので、
なんとなくこのへんは流して聴いてしまいました。

みなさんやはりしゃきっと姿勢がよくて、華のある方々だなと思いました。
宝塚独特の声の出し方(男性パート)を修得するまでが大変だった話、楽譜が恐ろしく
分厚いけれど、だんだん進化して台本みたいにまとまった譜面になっていくこと、
それでも重い最初の楽譜は捨てられない、ウィーンの舞台をこちらにもってくる
ことの大変さなどの話をしてくださいました。
古藤田さんは、つい「宝塚があって、それを東宝が真似して・・・あら失礼!」などと
言いかけて、会場からちょっと笑いが起きました。

それから、作曲のシルヴェスター・リーヴァイさんのご登場!
第一声が「オゲンキデスカ?」(会場笑)みたいに愉快な登場でした。
皆さんの熱い空気は指揮をしている背中で感じてますよーん。という話をしてくださいました。

そしていよいよリーヴァイさんが3人の名を呼んでマテさん、マヤさん、ルカスさんご登場。
東京の皆さんにご挨拶ということで、「アケマシテオメデトウゴザイマス」
「トテモ・・・ヨロシク」(あれれ?)→「コトシモ ヨロシク!」と言いなおしていて
可愛かったです。

日本ではあまりプライベートな時間がもてなかったけれど、スタッフの方々の計らいが
素晴らしくて(世界No.!ですって)計画的に快適に過ごせた、皆さんの反応が
嬉しかったことを感謝しているというような話でした。

会場の人にこの5日間で何回見たか挙手させたのですが、4回、5回め(全部見た人)の
人も数人いたので、驚きました。舞台の上の方々も嬉しそうにしていました。
リーヴァイさんは、誰かがいいことをいうたびに覚えた日本語の「 ホントニ !」を
時々挿入して楽しそうにしてました。

【第2部】

わたしは1部=トークショーと予め聞いていたのですが、何も知らない人は2部だけがコンサート
ということでちょっと前置きが長いように感じたのではないかな、と思います。

いよいよ歌が聴けるということでやはり休憩後はどきどき期待が高まりました。

舞台の後ろの方にオケ、そしてその後ろにコーラス部隊(日本人でしたが)、指揮はリーヴァイさんでコンサートが始まりました。

もちろん全部ではありませんが、主要な部分をストーリーの流れに沿って歌っていくという形で、
プロローグが始まったときには、ルキーニの声やキャストの歌はなく、プロローグの音楽と
コーラスだけが流れました。フランツとかゾフィーとか子役の声とかが入るといいな、
思いました。

そしてあの怪しげなトート登場の音楽とともにマテさん袖から登場。
しかし東宝版しか知らない私はつい、ゴンドラに乗って下手上から登場する某おおきな
トートを思い浮かべ、視線はついつい斜め上へ・・・(笑)

「エリザベート、エリザベート♪」のコーラスの合間に入るルキーニの「エリーザベート♪」
はウィーンでは、トートが歌うんですね。日本もそうだといいのに!

『愛と死の輪舞』
マテさん(ハンガリー人)がハンガリー語で一人で歌いました。
この曲はトートを主役においた宝塚のために新たに作曲された歌だったけれど、
評判がよかったためにハンガリー版にも逆輸入?のような形で取り入れられたそうですね。

東宝版を見慣れているので、シシィが隣にいないということがなんとなく変な気がしました。
東宝の某大きなトートは甘く優しく誘うように歌いますが、ロック調で元気のよい歌唱で、
フレーズのきり方やフェイクの入れ方なども多少東宝版とは異なりました。

『あなたが側にいれば』
ルカスさんがフランツ役(赤いスカーフを目印に)で、マヤさんとのデュエットです。
ルカスさん、声が甘めですらっとしていて貴公子風。ちょっと好みかも。
マヤさんとの声のバランスもよく、大人のデュエットでした。

『最後のダンス』
ちょっと囁き系で始まりますが、息の出し方がなんだか激しいですね。ふわっとした
感じでなくて、「はぁーーーーっ!」って感じ。
そして、盛り上がるところからは、完全にロック調で、色気たっぷりでした。
色気の出し方が東宝某おおきなトートが草食動物系とすれば、マテさんは 肉食動物系 な感じ。
ウーヴェさんもCDによるとこんな感じだったような・・・。

やっぱり日本人とはなにか発しているものが違うな、と、なんだか新鮮でした。
アーーーーイヤーーーイアy--!!♪」「オオーーウワウワ ♪」みたいに
シャウトが入ったりして、ブラボーの声があちこちから聞こえましたが、
帝劇と違って、掛け声も自然に聴こえました。

『私だけに』
マヤさんの歌唱はほんとに素晴らしかったです。音程や声の艶、伸び、そして表情。
声をどれだけ大きくしても煩くなることのない美声。ドイツ語なので、きりっとした
感じが余計にでるのですね。素晴らしい!のひとこと。
高音が特に素晴らしく、どんな高くなってもファラセットへの切り替えやミックスの仕方が
自然で素晴らしく、感情移入をしながら、聴いてしまいました。
ロック過ぎでもクラシカルよりでもなく、心地よい声です。
シシィが立ち上がるベッドはなかったけれど、シシィの悔しさや決意が表情と歌から
よく伝わってきて、ブラヴォーの嵐がしばらく続きました。

『闇が広がる』
東宝の某トートがあるとき急にヘリウム入りの子供妖怪声になったことを思い出して、
このマテさんもそれをやったらどうしよう?などと心配を。(杞憂に終わり)
また、蛇が「シャー」という音が聞こえてくるような忍び寄り動物系の歌唱で、
結構思いっきり歌っていました。最後のほうで独特なロングトーンをしました。

『1幕最後のところ?』

宝塚のフランツ(稔幸さん)が歌い始め、それにマヤさん、マテさんが加わる形でしたが、
やっぱりここは全部ウィーンキャストで聴きたかった。日本の娘役とは相性がいいかも
しれないけれど、骨太のウィーンキャストと混じると作った男声はやっぱり不自然で
合わないように感じました。マヤさんの最後の1声がやはりかっこいい!

『キッチュ』
リーヴァイさんの「ワン・ツー・スリー・フォー(なぜか英語)」の声で開始。
ルキーニ役はいないので、オケ演奏のみでしたが、「キッチュ!」のところで、
リーヴァイさんが後ろをむいて会場に「キッチュ!」と掛け声をかけるように煽り、
盛り上がりました。

『私が踊る時』
もうこの前奏が聴こえると、どうしても某トートさんが馬車に乗っているシーンを
思い出してしまいます。(ええい、振り払え)
しゃきっとした二人が色っぽく、しかし絶対に引かない強さを誇示しあいながら、
歌う引き締まったデュエットでした。日本よりも緊張感が高く、
まるで、「 コブラ vs マングース 」の決死の戦い!みたいな感じでビックリでした。

某トートの甘いなかにも力強いのがもちろん自分のなかでは1番なんだけど、
マヤさんのシシィはとってもよくて、ピッチが高めで1本通っていて、
心地よい対決デュエットでした。
最後のトートのパート、マテさんは、5度上げをやりました。
東宝の某トートも5度上げにまた挑戦してほしい!(二度とやらなくなったので寂しい)

『闇が広がる(リプライズ)』
マテさんとルカスさんの緊張感あふれ、野性味あふれるデュエット。
東宝版だとルドフルが声が細く、トートが太く下を支える感じですが、
ウィーン版はトートが上のパートを歌ってるのかな?(ちょっと分かりません)
ふたりの声質の差があまりなくて、対決モードなのですね。
手をつないで押したり引いたり・・もちゃんと(?)やっていました。

そして途中から、「 ヤミガヒローガール ♪」から日本語でのデュエットに。
「コーテールドルフゥワー、タチアガルゥー♪」で盛り上がって終わり!
二人の名前を呼ぶ声が会場から湧きました。

『僕はママの鏡だから』
ルドルフのルカスさんは寂しそうで小さな少年に戻ったような心細い感じが
よくでていました。それに対して突き放すマヤさんも厳格な声をだしながらも
つらそうな苦悩の表情を浮かべながら歌っていて、ちょっとうるっときました。

『夜のボート』
また宝塚のフランツでしたが、やっぱりウィーンのふたりで聴きたかった。
だって、フランツは日本語で、そしてシシィはドイツ語で歌っているんですよ。同時に。
これじゃあ「 ふたりの気持ちがすれ違うのはあたりまえじゃん、だって違う言語でそれぞれ勝手にしゃべっているんだから!
みたいな感じに聴こえてしまうんですもの。


『エピローグ』
最後はトートの野獣度がぐっと下がり、ちょっと安心。
やっぱりここは優しく黄泉の国に迎えなくっちゃ。キスしてがくっと崩れ落ちたシシィを
ちゃんと抱き上げました。(暗くなった途端におろしていたけど。)

カーテンコールが何度も続いて、「今日は一応最後の日だから」とサービスで、
もう一度『闇は広がる』を歌ってくれました。

で、マテさんはどうしても自分の最新のデジカメで、いろいろ写してお土産にしたいらしくて
マヤさんやルカスさんが歌うたびに、カメラを向けて撮影(たぶん動画)していました。
自分が歌うときは、なんとカメラを自分のほうに向けて、自分の顔を撮りながら歌う、
という器用なことをして、会場は爆笑。

カーテンが下がっていくのにつれて、リーヴァイさん自身もバイバイしながら体を落として
茶目っ気たっぷり。

宝塚OGよりキャストの3人とリーヴァイさんに花束贈呈もあり、
リーヴァイさんは、女性のときは、ハグ→キスしたあとで、心臓を押さえたり、
卒倒するふりをしたりして感激をあらわにしていましたが、
マテさんとハグ→キスのあとは、口を拭いたりして、もう面白すぎ!

楽しくコマ劇場を後にしました。
チケットを譲ってくださったMさんのいう方とも駅ですこし立ち話をして、ミュージカルや
演劇の話をしました。1月は自分と同じ演目を観に行く予定のようで嬉しくなりました。





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Last updated  2007.01.09 00:34:39
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