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2017.04.20
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カテゴリ: SFホラー映画
0747 ノウイング [ブルーレイ]

『0747 ノウイング [ブルーレイ]』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  アレックス・プロヤス
・脚  本  ライン・ダグラス・ピアーソン
       ジュリエット・スノウドン
       スタイルズ・ホワイト
・ストーリー ライン・ダグラス・ピアーソン
・撮  影  サイモン・ダガン,A.C.S.
・プロダクション・デザイナー
       スティーヴン・ジョーンズ=エヴァンス
・編  集  リチャード・リーロイド
・衣  装  テリー・ライアン
・音  楽  マルコ・ベルトラミ

【キャスト】
・ジョン……ニコラス・ケイジ(大塚明夫)
・ケイレブ…チャンドラー・カンタベリー(松元 恵)
・ダイアナ…ローズ・バーン(岡 寛恵)
・ルシンダ/アビー…ララ・ロビンソン(津村まこと)
・フィル……ベン・メンデルゾーン(藤原啓治)
・グレース…ナディア・タウンゼント(弓場沙織)

『0747 ノウイング [ブルーレイ]』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  PCXT-50003
・製作年度  2009年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  KNOWING
・そ の 他  片面2層、COLOR、MPEG 4-AVC、DOLBY DIGITAL、
       DOLBY TRUE HD、Blu-ray、セル専用
・提  供  東宝東和
       株式会社ポニーキャニオン
・発  売  東宝東和
・販  売  株式会社ポニーキャニオン
・価  格  税抜 4,700円
・収  録  本編 122分+特典映像 34分
・サ イ ズ  16: 9 LB スコープサイズ
       1920x1080p High Definition
・音  声  1.英 語(5.1chサラウンド/
         ドルビーTrueHD)
       2.日本語(5.1chサラウンド/
         ドルビーTrueHD)
       3.音声解説(2.0ch/ドルビーデジタル)
・字  幕  1.日本語字幕
       2.英語字幕
       3.吹替用字幕
       4.音声解説用字幕
・映像特典  1.メイキング・オブ・“ノウイング”
       2.“ノウイング”と終末のビジョン
       3.予告編集
       4.アレックス・プロヤス監督による音声解説

【ジャケット】
・オモテ面:私達は生きたい、どんな事をしても…
・ウラ面 :『アイ,ロボット』
      アレックス・プロヤス監督が放つ、
      未体験のSFディザスター・パニック超大作!!
        地球上で起こるすべての大惨事が、
        偶然ではないとしたら…。

地球、炎に焼かれる大都市、そしてニコラス・ケイジの顔……。N.ケイジの顔も“大惨事”ってこと?(笑) 見応えのあるジャケットのオモテ面だと思う。
ウラ面は、ブルーレイにしては、情報量が多い。ただ、ケイジ君の横顔が再び登場しているが、もう少し違うイメージの画像の方が良かったな。スターの映画だから、ケイジ君の画像を使うのは当然だが、オモテ面のそれと似たような表情なのは、いただけない。
でも、わずかにストーリーが伝わって来る。いいデザインだ。

『0747 ノウイング [ブルーレイ]』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「みんな道連れ」

――タイムカプセルに入れられた小学生の手紙。50年後、その手紙が学者の手に渡る。シングルファーザーの彼は、手紙に書かれた数字の羅列を見て、一部分が日付であることに気付く。それがすべての始まりだった。
……というお話し。
細かく記したいが、ミステリアスな脚本を台無しにしてしまうので、それは止めておこう。観ていただいた方が良いかも知れない。(笑)

タイムカプセルには惹かれるものがある。時間を超えること、中身が何なのか分からないこと、或いは分からなくなってしまうこと。そんな魅力的なアイテムを導入部分に持って来たことは◎。過度な演出は避け、中陽を保っている点もいい。隠されて来た謎が、真実なのか学者の思い込みなのか、不分明のまま物語は展開する。この居心地の悪さ、もどかしさ、もう一歩踏み込んで真実を明らかにしてほしいと思う観客を翻弄する。

だから、同じ立場の母娘と出会っても、馴れあわない。スティーブン・スピルバーグ監督の名作『未知との遭遇』のリチャード・ドレイファスとテリー・ガーのように安易に解り合ったりしない。エゴをむき出し嘘をつき、反発したり迎合したりする。コミュニケーション不全の現代を象徴するような関係だと言える。哀しいことだが……。

大きな秘密を知ってしまった主人公は、災厄を防ごう(?)と現場に駆けつける。誰が見ても“蟷螂の斧”としか言いようのない行為は、その焦燥感とは裏腹に、滑稽に見える。飛行機や地下鉄の事故は、なかなかの迫力で、デザスタームービーの1コマとして見る分には申し分ない。けれど、ミステリアスな導入部分の雰囲気を引きずりながらだと、やや違和感を禁じ得ない。
だって、主人公はMITで研究に従事する学者でしょ? バリバリの理系人間のはずなのに情緒的すぎやしないか? 暗号を解いて、その意味するところを信じるなら、個人の力ではどうにもならないことくらい容易に解りそうなものだ。然るべき手を打ったら推論を再検証すべきだろう。それとも自ら推定したことが信じられなかったのか……。いずれにせよ、愚かとも言える行動は、客観性を重んじる理系人間には見えない。

最初は「ニコラス・ケイジはミスキャストだよなぁ」と思っていた。彼の芝居が適切でないと判断したのだ。しかし、主人公の合理的でない行動を見ているうちに、はったと気づいた。それは、妙ちきりんな異星人が現れるに及んで確信に変わる。

「なんだ、コイツ、もう死んでるじゃないの?」(笑)

すべては、主人公の想念でしかない、――そう結論づけた。ダイアナと娘は、実は亡くなった彼の妻と実の娘の象徴(娘がいたとする描写はなかったが……)。一家4人は、交通事故で死亡する。その刹那、主人公の頭の中を駆け巡った悪夢が、本作品というわけだ。

彼は、デザスターから家族を取り戻そうと躍起になるが、それは想念の中でもうまく行かない。ダイアナは死に、子供たちとも別れ、彼はせめて両親との関係だけは修復したいと願う。しかし、死は間近に迫っていた。……そんな風に、本作品はみえた。
実際、子供たちが辿り着く新しい惑星は、まるで丹波哲郎監督の『大霊界』みたいではないか。(笑)

『未知との遭遇』は夢や希望、明るい未来を描いていた。しかし、本作品は最初から正反対の未来を提示する。いわゆる滅亡だ。災厄と被害者の人数をカウントする行為自体、行き着く先はアルマゲドンでしかない。彗星が衝突するのか、地球の自転が止まるのか、致死率 100%のウィルスが全土に拡散するのか、どんな災厄であれ、個人にとっては自分自身の死でしかない。極端な解釈だが、そういうことだろう。

ニコラス・ケイジは、とうとう全人類を道連れにするところまで来てしまったか。(笑) またも途中で(最後に)死んでしまうケイジくんに敬意を表して、オススメ!





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Last updated  2017.04.20 07:00:50
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