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2020.08.24
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カテゴリ: 邦画
1969 麒麟の翼/キリンノツバサ [劇場版『新参者』]


※ジャケット(オモテ面)

【スタッフ】
・原  作  東野圭吾「麒麟の翼」(講談社刊)
・監  督  土井裕泰(「いま、会いにゆきます」
       「ハナミズキ」)
・主 題 歌  JUJU「sign」(ソニーミュージック
       アソシエイテッドレコーズ)
・脚  本  櫻井武晴
・音  楽  菅野祐悟
・エグゼクティブプロデューサー 濱名一哉
・プロデューサー 那須田淳
       伊與田英徳
       進藤淳一

【キャスト】
・阿部 寛
・新垣結衣
・溝端淳平
・松坂桃李
・菅野将暉
・山崎賢人
・柄本時生
・竹富聖花
・聖也
・黒木メイサ(友情出演)
・山崎 努 (特別出演)
・三浦貴大
・劇団ひとり
・秋山菜津子
・鶴見辰吾
・松重 豊
・田中麗奈
・中井貴一


※ジャケット(ウラ面)

【仕  様】
・型  番  TDV22249R
・製作年度  2012年
・製 作 国  日本
・原  題  ----
・発 売 元  TBS
・販 売 元  東宝
・ビデオ企画 ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----
・監  修  ----
・日本公開  2012年 1月28日放送
・リリース  2012.07.27
・収  録  本編 129分+映像特典 4分
・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタサイズ
・音  声  1.ドルビーデジタル 5.1ch サラウンド
       2.ドルビーデジタル 2.0ch サラウンド
・字  幕  1.日本語字幕(本編のみ)
・そ の 他  片面2層、COLOR、MPEG-2、複製不能、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
       DVD、レンタル専用
・映像特典  1.特報
       2.予告編
       3.TVスポット集


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :原作者・東野圭吾が自ら認める
      [シリーズ最高傑作]
      “泣けるミステリー”『麒麟の翼』が映画化!
        この『謎』に泣く。

日本橋の麒麟の像のたもとでうずくまる男。そして、阿部寛さんと新垣結衣さん、溝端淳平さん、中井貴一さんの画像。レンタル版としては、まずまず訴求力のあるデザインだと思う。TVシリーズ『新参者』のイメージを踏襲しているし、出演者のラインナップが分かる。
ウラ面は、一転して明るいデザインになっている。小さい画像がたくさん使われており、劇場用映画としてのスケール感を伝えることに成功している。
セル版の豪華な感じもいいが、レンタル版にもレンタル版ならではの趣向が凝らされていて興味深い。

【感  想】
「キリンのしっぽ」

TVシリーズ『新参者』の好調を受けて作られた劇場版。加賀恭一郎シリーズの映像化3作品目。素晴らしいタイトルとは裏腹に、ストーリーはいただけなかった。「何だ、これ?」と思ったのは、私だけだろうか……。
『赤い指』もそうだったが、東野圭吾さんのミステリーを原作にした映像化作品が、私はキライらしい。小説はかなり読んでいるが、それほど嫌悪感がなかったから、これは脚本と演出の問題だろう。もっとも、東野圭吾さんのミステリーは、奇をてらうせいか、アクロバティックだ。人物設定や背景が貧乏くさいのも好悪が分かれるところ。昔の大映ドラマみたいで、個人的には好きな方ではないが、語り口がなめらかなのでついつい読んでしまう。そう考えると、クレバーな演出を施さないと、泥臭い感情のしがらみだけが残ってしまう。(『容疑者Xの献身』は、その辺のバランスが良かった) 本作品は、映像化の悪い見本みたいな出来映えだった。

――日本橋の“麒麟”像のたもとでサラリーマンの刺殺死体が発見される。また、そこから程近いところで警官に追われた青年が交通事故死する。一見、何の関係もない2つの事件が捜査の進捗とともに意外な結びつきをみせて行く。
……というお話し。
若者の犯罪とみせかけて部活のイジメが浮かび上がる構造になっている。こうしたミスリードは、松本サリン事件を持ち出すまでもなく、TVや新聞に躍らされる一般大衆の盲目的な攻撃行動を象徴している。映画は、そうした現象の表層だけを描く。深く掘り下げて、観客に問題提示するところまで至っていない。だから、観ていてフラストレーションがたまった。腰を据えてキチンと描かないと、興味本位のようで気分が悪い。無理矢理な感じだけが残った。

物書きは、ひとつの事実から物語を紡ぎ上げる。本作品に何か事実があるとすれば、それは七福神に折り鶴を供えられていたことだけではないか、という気がする。あとは虚構だ。“派遣切り”だの“労災隠し”だの、時事ネタを扱ってはいるが、深く掘り下げていないので、時代とともに陳腐化するだろう。それは、作品が脆弱であることを意味している。残念なことである。

主演は阿部寛さんが続投。当たり役だが、やや歳をとりすぎてないかという気がする。単なるイメージですので、根拠はありません。(笑)
レギュラ陣は役者が変わらず、ちょっと物足りない感じが残った。きっとベストなキャスティングではないということだろう。田中麗奈さんがお節介な看護士役で再び登場している。好きな女優さんだが、ヘンな顔のカットが目立ったのが気になる。カメラマンか監督さんかメイクさんとの相性が悪そうだ。次は、ストーリーに絡んで来て欲しいものである。

新垣結衣さんが出演しているが、凡庸な監督さんのせいで、何しに登場したのか分からない役をやらされていた。死んだ恋人の性格を証言するだけの役割りにしかなっていない。これなら誰でもいいようなものだ。むしろ、ド田舎から出て来た若者を演じるなら、もう少し鈍そうな女の子の方がいい。(失礼!) 笑顔がいい女の子なのに、一度もはじけるような笑顔を写さないなんて、センスがなさ過ぎると思う。
待てよ、中井貴一さんが演じる父親役への演出も、明確でなかった。父親の気持ちが全く伝わって来なかった。

やはり、監督さんに映画づくりのセンスも頭脳もなかった、ということだな。残念至極な出来映えの愚作だった。オススメ致しません!

ちなみに、日本橋の麒麟像と言うと、『帝都物語』を思い出す。帝都"東京"を守るために設置された神獣の像についてのウンチクが語られていた。当時の人たちは様々な思いを託したことは確かだろう。いろいろな意味で、日本の起点であることの意味は大きい。もう少し、麒麟の像を大切に描いて欲しかった。


【 東野圭吾原作作品 】
『0783 手紙 [ブルーレイ]』
『0313 容疑者Xの献身』
『0301 真夏の方程式』

【 『新参者』シリーズ 】
『1962 新参者1』
『1963 新参者2』
『1964 新参者3』
『1965 新参者4』
『1966 新参者5』
『1967 赤い指』
『1968 眠りの森』





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Last updated  2020.08.24 05:30:06
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