夏の庭のできごと

夏の庭のできごと

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

キタキツネのコンタロウです@ Re:いたずらと間違い電話と魚 お早うございます。 間もなく新年度201…
キタキツネのコンタロウです@ Re:いたずらと間違い電話と魚 お早うございます! 今年の夏は、暑かった…
キタキツネのコンタロウです@ Re:いたずらと間違い電話と魚 お早うございます! 梅雨明けした後は、真…
黄昏れのコンタロウです@ Re:いたずらと間違い電話と魚 今晩は♪~θ(^0^ ) もう初夏だと思いますが…
夏の庭703 @ Re[1]:いたずらと間違い電話と魚(05/07) キタキツネのコンタロウですさん ほんと…

フリーページ

November 24, 2010
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「陸軍中野学校」と言われても、
私には、なんのことだかわからなかった。

「スパイの学校です」
そう言われても、
無知な私には、期待通りの反応は返せなかった。

後で、夫に話すと、
「お前、そんなんも知らんの?!
 諜報機関の学校で、
 優秀な人しか入れへんかったんやで」
と、教えられた。


陸軍中野学校にいたという、今は88歳の患者さん。
決してご自身の自慢から、そんな話になったのではない。


あの時、自分だけ東京で任務に当たっていた間に、
仲間はみんなサイパンに送られ、
全員玉砕した。
「自分も一緒に行く!」と懇願したのに、
自分だけ取り残され、自分だけ生き残った。

自分だけ生き残ってしまった・・・
その申し訳なさは消えることがなく、

「3年前、息子たちに、
 やっと連れて行ってもらったんです。
 サイパンに・・・
 やっとお参りすることができました。」



戦争をずっと引きずって、
一人暮らしのその88歳の患者さんは、
きりりとつつましく、凛と気をはって、
今も尚、生かされていることに
甘んじることなく、応えておられる。


失っても仕方なかった命と思えばこそ、
今も、大事に、大事に、生きておられる。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  November 24, 2010 11:59:06 PM
コメント(8) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: