『とんとこひ・セクスアリテ』

March 31, 2008
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◆取り調べ適正化『取調官』制でプロの誇りを 
佐藤隆夫(元群馬県警生活安全部長)
opinion(2008/3/13 朝日新聞)より抜粋



 富山県のごうかん冤罪事件や鹿児島県の選挙違反無罪判決を受け、警察庁が捜査上の問題点を検証し、取り調べ適正化指針をまとめた。・・・警察庁は重大な不祥事や不適正な事件処理といった問題が起こるたび、都道府県の警察本部に詳細な報告をさせ、具体的な対応を指示している。そうした指導は常に適正であったのか。両県警とともに、警察庁も反省のステージに潔く首を並べるべきだ。




 「適正化指針」の内容にも疑問がある。
 指針では、被疑者の体に触れることや尊厳を害する言動などは監督の対象となる行為と既定している。・・・
被疑者への侮辱や暴行が逆効果でしかないのは、まともな捜査員には常識だ 。捜査員は限られた時間で供述を得るために、被疑者の語る人生に粘り強く耳を傾け、自らの心に秘めた傷さえさらけ出し、お互いの心の回路を築くことに集中する。・・・



そもそも、取り調べ中の問題行動は、知識の不足や監視の目がないから起きるのではない。個々の捜査員の資質、能力に起因したところで起きるのである 。監察の強化などで一律に縛りつけても、現場を萎縮させるだけだ。透視鏡などによる監視も、取り調べのプロセスで不可欠な「凝縮した空間」の形成を妨げ、捜査員を追い込むだけでしかない。



 いまは、操作部門に配属されると、ほぼ自動的に取り調べも担当する。その結果、操作能力は高くても性格的に取り調べに向かない捜査員が混在している。強引で不適切な取り調べを防ぐためには、玉石混交の状態を改める「選別」と「ふさわしい処遇」の実施こそが必要なのだ。



 具体的には、メンタルテストや実務評価などで、人格・能力ともに備えた捜査員を選抜し、一般の捜査員より格上の扱いを受ける「取調官」を新設して指定するなら、選ばれた自覚とプロとしての誇りを植え付けることができ、取り調べに向かない捜査員も排除できる。
管理ばかり強めても士気を低下させるだけであり、逆効果でしかない。 そのことに気づくべきだ。




私の視点
佐藤隆夫(元群馬県警生活安全部長)2006/12/2朝日新聞





この国の人々は、こと冤罪問題に関しては、「次世代(将来世代)に引き継がない」云々より、「現冤罪被害者全員の救出」を急務と考えているように思います。

 自分も今は、「第二・第三の石川さんを生み出さない」と言っている場合ではなく、石川さんご本人の解放が最優先課題と考えているくちです。

 はたして、「取り調べのプロ」の後継者を養成することで、間に合うのかどうか、ぜひお尋ねしたいところではあります。




*関連ニュース
冤罪劇:「証人の椅子 徳島ラジオ商殺し」--「劇工房 橋の会」来月上演 /茨城 (毎日新聞 2008年5月12日 地方版)









とろうのおの
中島虎彦 歌集より

手も足も出ない頚椎損傷で狼藉だけはたらかずにすんでます

車いすが免罪符になるはずもなく酷評なども甘んじて受ける

ガンジーの無抵抗主義はやらなくなっても胸に燦然(さんぜん)とある






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Last updated  May 14, 2008 11:06:10 AM
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