年末から年始にかけて、戦国時代ものの小説を読みました。全3巻なので、それなりに時間がかかりましたが、なかなかに面白い小説でした。
宮城谷昌光(みやぎたに まさみつ)という作家の書籍を読んだのは、これが初めてです。宮城谷氏は、中国の歴史小説で有名な人だと思っていたので、日本の戦国時代を題材にした小説があるとは思いませんでしたが、本屋さんの文庫本コーナーで見つけたのが「新三河物語」です。

上 中 下 の3巻です。いずれも400ページ以上の大著です。
三河物語・・という題名から、徳川のことだろうと想像しますよね。たしかに徳川家康に絡む物語ですが、主役は徳川家康ではなく、徳川家を支えた大久保一族の物語です。
徳川では、本多、榊原、井伊、酒井・・といった重臣たちがいますが、大久保家もその一つです。大久保家の繁栄とその衰退を描いた物語で、主な登場人物としては、大久保忠世(ただよ)、その弟で、大久保忠佐(ただすけ)、このふたりよりもかなり年が離れた弟である大久保忠教(ただたか)といったところです。
大久保忠教は、大久保彦左衛門といったほうが、わかりやすいかもしれません。
これら大久保家の面々が、桶狭間の戦いで今川義元の傘下から離れた家康に従い、徳川家の繁栄に貢献し、信長亡き後の秀吉とのせめぎ合いの場面などさまざまな場面で徳川家を支えていくことになります。
また、家康に反旗を翻した真田昌幸と徳川秀忠との戦いでは、秀忠軍の主力であった大久保勢が真田勢に苦労することになります。なお、ここで徳川秀忠が真田攻めに時間を費やしたため、肝心の関ヶ原の戦いに間に合わなかったということは有名ですよね。
大久保一族は、このときの責任を取らされるかたちになり、その後、徳川家では冷遇されることになるなど、物語の展開が実に面白く描かれていました。
まさに大河ドラマならぬ、大河小説!です。NHKの大河ドラマとして映像化してほしいくらいの重厚さも持ち合わせている小説でした。
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