梅林庵

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2011年07月23日

佐野眞一

(2)

カテゴリ：日記

平成23年7月23日(土)
　午前4時起床。終日晴れ。
　昼まで本と新聞。佐野眞一の新刊を読んでいます。

　佐野眞一といえば、先日、東電OL殺人事件に関する新事実が報道されました。10年あまり前、三面を賑わせた出来事です。真犯人は別にいるのでしょうか。氏は同名の著書の中にそのことをほのめかしています。誰か、東電関係者ならば特定できる書き方です。報道された新事実とは、犯人証拠をDNA鑑定した結果、無期懲役に服している者とは異なるものだった、という内容です。氏の本を読んでいない人は、何を今更という感じでしょう。しかし、氏は、確信を持ってえん罪だと本の中で断じています。読んだ人は、さもありなんという気持ちになっていると思います。
　その昔、財閥がありました。戦後に解体されましたが、その言葉を借りると東電は「今財閥」と言ってよいかもしれません。独占企業にして利権の絡む業界ですから、光と影はつきものなのでしょう。氏はその辺りのこともつまびらかにしていました。
　この影の部分(ここでは殺人事件)、福島の事故をきっかけにして、ひずみを覆う膜にほころびが出かけたような気がしてならないのです。

　昼食は、妻がビビンバを作ってくれました。
　午後は、草引き。父の野菜畑と道路を区切る茶の生け垣が草ボウボウになっていました。2時間汗をかきました。暑かったです。心頭滅却の手段として、ラジオを聴きました。シャワーを浴び、冷えたスイカを食べました。甘露甘露。
　ちょっと午睡して、運動公園へ。ラン10km。陸上競技場の外周で、Eさんが彼の息子とインターバル練習をしていました。いいな親子で。
　帰宅してカボチャを穫りました。初物。夕食はこれをスライスしました。焼き肉メニューに合いました。ワインを抜栓。
　食後は録画しておいた大相撲を観ました。日馬富士が優勝を決めました。結びの一番を前にし、大関の集中に比して横綱の表情がさえませんでした。結果を予感させるような対比でした。これで今場所のあらましは終わりですが、贔屓にしたい力士がまた一人。富士東です。どちらかというと、私はあんこ型の力士が好きです。彼もそのタイプです。押し相撲。今場所が新入幕でした。9勝5敗で落日を迎えます。わが嘉風は魁皇に勝った後7連敗。10日まで負け越しました。しかし、その後6勝8敗と盛り返しています。明日勝てば、7勝。来場所に三役昇進の望みがつながります。楽しみです。
　今日の写真はそのカボチャです。空中栽培。