梅林庵

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2011年12月06日

大学入試問題

カテゴリ：日記

平成23年12月6日(火)
午前6時起床。晴れ。外気温7℃。
終日デスクワーク。幾つかミーティング。
今日のラジオ番組で荒川洋治がアランの｢幸福論｣を紹介しました。この本、岩波文庫にあります。840円です。放送の中には出てきませんでしたが、毛の三本足りない私にとって嬉しくなるようなことも書いてあります。「楽観的であること，上機嫌であることが幸せになるために大切な心がけ」との下りです。楽観的、上機嫌、どちらもよい言葉です。座右の銘にしたいような言葉です。人間万事塞翁が馬です。邯鄲の夢です。アランの｢幸福論｣、他の哲学者の書いた｢幸福論｣とは違い、文学的表現もあって、わかりやすく身近に感じます。一読を勧めます。
帰宅して、ストーブに火を入れ、風呂に湯を張りました。着替えて公民館のグランドへ。今日は地元駅伝チームの練習会でした。来週の日曜日に地区対抗駅伝があるのです。運動場には照明があり、これが点灯しました。小中学生、一般、壮年の男女が集まって、インターバル練習をしました。300mを6本。私は別に5kmのジョグ。中学生の息子を持つS君に会いました。同じ地域に住んでいながら、話をするのは何年ぶりでしょうか。息子が選手とのこと。彼は私に、お前は若いね、自分は毎日焼酎を飲む、一杯やりながらカープの応援をするのが最高、ジャイアンツは嫌いだ、というようなことを言いました。
今日も帰宅して一杯。賀茂鶴純米吟醸を飲みながら新聞を読みました。能率手帳のキャッチコピーが目に入りました。「どんな夢も、手帳に書けば、計画になる」うーん、なるほど。紙面広告には定番のスケジュール帳写真。買いたくなります。しかしスマホを使い始めて以来、紙媒体は使わない。この広告によれば、私の夢は計画になりません。でもまあいいか。楽観的なのです。
朝日の記事（本日版）に大学入試の記事が出ていました。見出しは｢入試に小説なぜ出ない？出題率わずか3～5％」。現代文の問題で扱われる著者一覧もありました。1980年度、1991年度、2001年度が比較されています。1980年度は鴎外、加藤周一、大岡信、漱石、柳田国男等が上位とのこと。受験生泣かせの小林秀雄も。それが2001年度になると1位が中村雄二郎、続いて河合隼雄、村上陽一郎、山崎正和となります。鴎外、漱石はランク外。早稲田は現代文100問のうち4問、上智も69問中2問しか小説の出題はなしとのこと。
背景には、採点簡略化のため選択式問題が増えた、小説は解釈の幅が広く、こうも読めるああも読めるため選択肢を作りにくい、加えて選択式にすると小説をよく読める人ほど解けないこともある、とのこと。なるほど。この傾向、IT化が進みデジタル人間が増える傾向とシンクロするようです。文学＝アナログというわけではありませんが、なんだか残念な気持ちになります。
今日の写真は鮎御膳です。鮎のかば焼きです。独特の風味でした。