平成28年8月4日(木)
機内で朝を迎えました。ジェットの轟音と席の狭さのせいで眠りが浅かったです。それでも起きがけにこういう景色を見ると,目覚めの気分は悪くない。写真は南半球、ゴールドコーストの上空です。ジェットストリームの世界でした。機内は日本時刻より1時間進んでいました。午前4時半頃です。
午前7時ブリスベン着。それまでキリ・テ・カナワを聴きました。昨日も書きましたが,機内ライブラリは充実していました。退屈を紛らす工夫です。
前後します。機内で食べた慌ただしい朝食は,コーヒーとパイでした。写真は割愛。
入国審査は混み合っていました。ICチップの入ったパスポートを持つ先進国の人は、審査がスムーズでした。銀行のATMで通帳記入をするような機械手続きと顔写真の自動判別。すぐに終わりました。成長に伴い、顔つきが変化するということでしょうか16歳以下と、中東やアフリカとおぼしき人たちは、対面審査でした。手間がかかっているようでした。しばらくそれを眺めていて,パキスタンとおぼしき女性たちに目がとまりました。美しさに見とれてしまいました。肌の色は関係ありません。彫りの深い顔、深く澄んだ目、見事なスタイル。
ここはハブ空港です。が、国内線のターミナルまで徒歩での移動は困難です。バスに乗って5分の距離。写真はその連絡バスです。日本のバスより車体が長いような。
次の写真は私です。搭乗口の階段付近で警備にあたっていたおっさんにシャッターを押してもらいました。ショートパンツ、上半身はウィンドブレーカーといういでたちでした。ヘッドホンをしていました。ありがとうというと「シマッテイコウ」と親指を立ててくれました。握手したら,その手はとても大きかったです。
飛行機は北向きに飛行です。東海岸にある某市向けとなりました。午前10時離陸。写真はブリスベンのまちです。都市計画というものを知りませんが、家並みをしてああなるほどというような思いになりました。不思議ではあります。
機内誌を手に取りました。さすがカンガルーの国です。たまたまでしょうが、表紙に使われていました。
この国は資源国です。雑誌の半分より後ろの広告は,鉱山の重機であったり、港湾荷役の作業車であったり。向かう某市にも、天然ガスやボーキサイト、石炭の積み出し港があります。ビジネスマンを狙った宣伝なんでしょうか。写真は内陸から港へ鉱物を移送する鉄道広告。私には、貨車よりも赤茶けた大陸であることの方にインパクトを受けました。
手持ちぶさたなのでクロスワードパズルを。辞書なしなので勝手が悪い。いけませんでした。
11時半、目的地に着きました。写真は,乗った飛行機です。青い空、乾いた空気。南半球は冬ですが、半袖のYシャツで過ごせないこともなしといった感じでした。光の色合いも含め、北海道の初秋に似ているなと思いました。
取引先の方が迎えに来てくれていました。某公園に案内されました。人口8万人足らずではありますが、そこはオーストラリア。土地はいくらでもあるのでしょう。街中に広い緑が広がっていました。自然林と見紛うばかりでした。ちなみに伸びた木はGum、すなわちユーカリです。
気のついたことは,野鳥の種類が多いこと。大型、小型を多く見かけました。池には鴨や亀。何枚も写しましたが、そのうちの1枚です。名を聞いたけれど,忘れました。嘴がヤマセミに似ていました。鳩ほどの大きさでした。
昼食は公園内で。サンドイッチとてんこ盛りのケーキがてんこ盛りになって出てきました。これが美味しかったです。中に小さなエビが詰まっていました。
さて、この旅は出張です。目的を詳しく書くこと能わず。仕事に関係したことを載せすぎるのはまずい。でも遊びに行っていると思われるのは癪です。ということで、午後、足を運んだところを幾枚か。1枚目は港湾ヤード。内陸の高山から貨車で運ばれてきた石炭をベルコンで野積みしている作業です。規模が桁違いです。
それらは別のベルコンで10万トンの貨物船へ積み込まれていました。24時間不眠不休の作業とのこと。当たり前といえば当たり前です。目を引いたのはこちらです。バースの構造です。鋼管杭を使用していました。潮の干満するあたりに貝殻がびっしり。私のまちの港もこの工法を用いての岸壁があります。腐食に悩まされています。ここはどうなんだろうか。案内してくれた方に尋ねてみましたが,言葉ができないのでチンプンカンプン。通訳を介して施工業者を訊いてみました。10年ほど前のことなので判らないとのこと。日本企業と思うんですが。
高台に案内されました。眺めがよかったです。ボーキサイトを精錬、アルミナを製造する工場が見えました。余談ですが、ボーキサイトを精錬してアルミナになるのは1/2の量。さらに精錬するとその1/2がアルミニウムになるとのこと。見えたプラントはその前半の製造工程のものとのこと。
その敷地内に足を踏み入れました。原石が山積みにしていました。何がさすがか判りませんが,さすがです。写真ではわかりにくいですが、大分市にある新日鉄の工場内に積み上げられた鉄鉱石の山を遙かに超えるボリュームでした。
午後5時過ぎ、ホテルにチェックイン。スーツケースは部屋へ届いていました。荷をほどきました。写真は窓から見た夕焼けです。訪ねたまちの周囲に高い山はありません。東側は南太平洋に開けています。水平線、地平線です。遮るものなし。だからでしょうか,落日の色がことのほかでした。
出張の楽しみは食事です。案内されたところはステーキハウス。メニューを渡され,さあどれでも召し上がれ。ならばとオーストラリア牛の400gステーキをミディアムレアで。出てきました。
これをワインで流し込みました。
ライスの代わりはバケットです。いい感じの香辛料が塗ってありました。
写真はカベルネソーヴィニヨンです。もう1本、メルローを飲みました。どちらもスクリューキャップでしたが,若々しく,しかも力強い。デイリーとは違うように思いました。ああ、それにしても疲れた一日ではありました。
今日の一句
大陸の乾いた空は北の秋
今日の写真は昼に訪ねた公園にあったトーテムポールです。チェーンソーワークでこさえたとのこと。アボリジニーの崇拝対象なのでしょうか。写真で見たアメリカインディアンの集落にあるそれに近いような。
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