梅林庵

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2017年05月14日

蝮

(6)

カテゴリ：野良仕事

平成29年5月14日(日)

　午前4時起床。晴れ。読みさしの本をやっつけて新聞を捲りました。NIKKEI1面にトヨタが空飛ぶ車を作るプロジェクトに資金を出すとありました。素晴らしい。試作車の写真も掲載がありました。運転というよりも操縦という言葉が似合うような形状でした。ドローンを大きくしたような形です。現代版空飛ぶ絨緞。

　朝ご飯を食べてさあ何をしようか。

「あなた、今日は色々してもらうわよ。胡瓜と茄子にトマト、ピーマンの支柱もお願いね」

　折り込み済みでした。写真は作業を始めるまえの図。ここに工作して茅を敷き込みます。

　先日、小中尾の川中で切った女竹を必要の長さに切りました。父が丸鋸を数台所有。その中、一番切れる軽量のものを持ち出しました。見つかると叱られますが、耳が遠くなっているので回転音が彼の家まで届きません。自動鉋やルーター、あれこれの道具はそのうち私のものになります。それの前借りです。

　支柱にしたものは片方が尖っていないといけません。土に刺さりませんから。ということで鉈で片矢の鏃をこさえます。一振りでスパッといきたいところですが、なかなか巧くいきません。

　胡瓜の棚は縦横、あれこれの細工が必要です。それをこさえ、網を張りました。茄子には支柱をクロス状に。一応の目途がついたところで昼になりました。妻が高菜チャーハンをこさえてくれました。それを掻き込んで次は草刈り。小中尾ダムの堰堤下に向かいました。茄子、胡瓜の下に敷く草を刈りました。これ、根元の乾燥防止にするためです。蝮の怖い中を忽ち満車。

　写真をもう1枚。停めたトラックの後方に大きなエノミの木がありました。小さな丸い玉がいい感じでした。直径5mmほどの大きさです。これ、豆鉄砲の弾に使います。秋になって熟れたら美味しいです。

　帰宅して､敷き込みました。次の写真は支柱完成に加えて敷き詰めた草です。野良仕事は精神修養です。無言の行。それを紛らすのによい方法があります。スマホで聴くラジコです。午後はカープ対金満球団の試合中継。久里が先取点を献上したものの鈴木の一発で逆転。いいぞいいぞ。元気百倍。

　作業を終えようとした時でした。母が

「父の菜園の春菊が伸び放題、何とかして欲しい」

　仕方ありません。父が静養中なので、畑が其の儘になってしまいます。私以外、手を出す人はありません。ましてや母の日です。二つ返事で引き受けました。

　抜いてリアカーに積みました。これ、アルミ製なんです。軽い。全部で2杯分ありました。何だか花売りの商売ができそう。この春菊、花が咲いても葉の風味は変わりません。まだ使えそうです。しかしこんなにあっても始末に困ります。柿の木の下に積みました。土になるのを待ちます。

　午後4時を過ぎて一段落。広島リードを確認してランの格好に着替えました。カメラン。DのYさん宅、庭木が白い花をつけていました。

　近づくと虫が交尾していました。見たことはありませんが「人のセックスを笑うな」という映画があります。ウィキに「過激な題名とは裏腹に純粋な恋愛ドラマ」とあります。ストーリーとは別に、その題名のとおり、笑ってはいけません。虫たちも真剣です。

　N牧場が管理の牧草地は丁度苅ったばかりでした。いい色合いの緑ではあります。

　林道に入った途端、ビックリして跳び避けました。

　蝮でした。よく見ると死んでいるような。棒で突きました。往生していました。でもどうしてこんな姿をしているんだろう。車に轢かれたのかな。それにしてもです。亮さんがジョグ中にエゾ鹿に驚いたことを書いていましたが、この蝮には参りました。これが生きていて､うっかり踏もうものなら大変です。

　調子のいい走りができました。帰宅してシャワー。後はプシュッとするだけ。シャンプーの頭を拭いていたら

「あなた、支援学校に貸していた茶摘みのグッズを取りに行って頂戴。軽トラでないと無理なの」

　サッパリしてプルトップを引く直前でした。金曜日、サポステの皆と支援学校の生徒を招き、拙宅茶畑で茶摘みをしたとのこと。それを支援学校に持ち込んで茶を煎ったらしいんです。妻もなかなかやるもんです。仕方がない。その通りにしました。写真はブツを荷台に積んだところです。これ、全て父のものです。父に限らず、支援学校のある木立の人たちは何かと協力的です。それがいいです。向こうに見える学校のバス、デザインがいい感じです。