梅林庵

< 新しい記事

新着記事一覧(全6683件)

過去の記事 >

2020年02月04日

終日野菜の世話に掛かりっきり

(4)

カテゴリ：野良仕事

Tuesday, February 4, 2020
　午前4時起床。晴れ。霜降。
　写真は手に取った黒田清著「体験的取材学（いい仕事をするための主観的技術）」。右は先般読んだ氏の伝記（有須和也著）です。黒田氏は保守の社風イメージとは裏腹、リベラルのペンで活躍しました。しかし社内のポストを昇るに従い、睨まれて左遷。退職となります。その後、独自路線のミニコミ誌を主宰。病に倒れるまでの内容は読み応えありでした。その彼がものの見方、観察方法、文章の書き方を表したのがこの本です。新聞記者向けなのですが、営業、或いは企画部門に働く人も参考になる切り口と思います。けれども杣夫は社会から隔絶、サンデー毎日となりました。もっと早く、リーマンの時に読んでおけばよかった。後の祭りです。

　朝のうちに作業着を纏いました。玉葱、菠薐草、大蒜のそれぞれに混じる雑草（ホトケノザ）を引きました。屈んでの長時間、地味な作業は得意ではありません。足腰が痛くなりました。途中、昼を挟んで午後2時まで。次いでそれぞれに追肥。888という商品名の化成肥料を与えました。写真はそのうちの玉葱。大きくなれよ。

　こちらは菠薐草です。まだ小さいのですが、間引いて食べています。柔らかくて美味しいんです。

　灰溜に薪ストーブの灰が溜まりました。カリウムを多く含んでいます。肥料としては石灰の代役。ということで畑に散布。耕運機で鋤込みました。

　次の写真は耕した後に必ず出てくる石です。篩（ふるい）を使って集めました。面倒な作業です。繰り返すことにより、畑の石が少なくなるのです。そう念じていないとやってられません。

　妻曰く
「あなた、白菜が大変よ。この暖かさよ。花が咲くかもしれないわ。その前に収穫しなくては」
　そうしました。収穫した10玉のうち、5玉をそれぞれ8等分にし、干しました。硬い芯ですが、杣夫の研いだ庖丁を見せるだけでスパッ。快感です。乾かして漬物にします。

　残り5玉は彼女がどこぞに配るはずです。ついでに高菜も収穫。これも人にあげるらしい。仁義も大切です。でも最近、野菜は安いからなぁ。貰ってもありがた迷惑だろうに。その畑にはもう10玉ほどが残っています。困ったな。
　午後5時、地下足袋を脱ぎました。野良仕事に身体の節々、筋肉が強張りました。解すためにも一汗掻くか。着替えてランシューズを履きました。何時ものコースをやっつけました。次の写真はカメランの切り取りです。おっ、こんなところに猫がいるぞ。