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2006.01.12
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銭形平次捕物控(12)  「火遁の術」「狐の嫁入り」「北冥《ほくめい》の魚」「遺書の罪」「二階の娘」「女の足跡」「雪の夜」「吹矢の紅」「白紙の恐怖」「六軒長屋」。
 このうち「火遁の術」は読んだことがあり、かろうじて覚えていた。
 「二階の娘」は珍しく人が死なない。ほとんどが殺人事件なのである。
 いかに野村胡堂といえど、人死にのない事件を作り出すのは困難だったのだろう。
 さすがによく言葉を知っており、「粗笨《そほん》な記憶」(p227)などという表現が出てくる。読者もたいてい知っている言葉だったのだろうか。
 「そんなしみっ垂《た》れな三下野郎を相手じゃ役不足だ。」(p267)の「役不足」は正しい用法。
 自分の実力に対して、役の方が不足している、ということ。「力不足」ではない。

 知らなかった言葉。
 「烏金《からすがね》を貸してひどい取立てをした」(p323)の「烏金」。
 借りた翌日、元金と利息を返す高利の貸し金だそうだ。

 巻末の「随筆」は、「ペンネーム由来記」。
 その中に、
(ここから)
「にぎゑびす」に対する「あらえびす」で、更に砕いて言えば熟蕃《じゅくばん》に対する「生蕃《せいばん》」である。」
(ここまで)
とあった。
 これも知らなかった。
 「にぎゑびす」は「にしえみし」とも言って、朝廷に従順なえみし。「あらえびす」は帰順していないえみしのこと。


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Last updated  2006.01.12 09:32:05
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