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2007.01.12
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「女たちの百万石」1989年11月。講談社文庫

 「百万石」で察しがつくように、加賀前田家の物語。
 前田利家の正室の「お松」を中心に、三代にわたる、前田家存続のための苦悩が描かれる。
 自ら天下を取ろうというのではなく、所領安堵を目指す者としては、より強い者に従うしかないのである。
 豊臣家から徳川家に乗り換え、人質を差し出し、縁組みを強いられ、それでも家のために堪え忍ぶのだが、必ずしもそれが不幸なこととは限らない。
 そして、前田家は女たちの力で生き残ることができた、という話。
 橋田壽賀子といえば脚本家であって小説家ではないという先入観があるためか、描写が表面的で、小説を読んでいるのではなく、ドラマの脚本を読んでいるような気になるのだが、巻末の「記」を読んで得心がいった。
「本作品は、一九八八年十月、日本テレビより放送された、開局三十五周年記念ドラマ『女たちの百万石』の橋田壽賀子氏の原作脚本をもとに、山田元弘氏が小説化し、同局出版局より刊行された単行本に、今回文庫化にあたって、原作者が修正加筆したものです。」
とのことである。
 この文章を読んで、「山田元弘氏」がどういう人なのか、どういう立場で小説化したのか気になったが、ネットで検索しても見つからなかった。
 ノベライズが職業として成り立つとは思えない。どんな仕事をしている人なのだろう。
 話のものもはよくできているが、小説として読むべきものではなく、ドラマとして映像で見るべきもののようだ。

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Last updated  2007.01.13 07:44:53
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