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2007.10.07
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カテゴリ: その他の映画
 ずいぶん前に放送されたのを録画したまま忘れていた。
 80分しか記憶が持たない博士と、家政婦の話ということしかしらなかったので、いきなり吉岡秀隆が出てきてびっくり。おおよそのところは彼の回想である。
 なぜ自分が数学の世界に入ったか、ということで博士の思い出を語り、その中で数学に関する説明もする。
 見ている間は、ほうほう、そういうこととか、と思うのだが、見終わったらまるっきり忘れてしまっていた。
 ただし、物語は、吉岡秀隆の視点ではなく、その母親(深津絵里)の視点ですすみ、母親しか知り得なかったことも描かれている。
 寺尾聰はこういう役がうまい。若い頃は気の弱い長男だったのになあ。
 兄嫁が浅丘ルリ子で、深津絵里とも対照的であり、寺尾聰とも対照的で、その存在が際立っている。
 自分の感情を押し殺しているのに、家政婦に嫉妬しているのだ。
 映像は穏やかで美しい。
 記憶に関しては、以前、人間の記憶に関する番組で、自己にあったために、記憶が一定時間しか持たない人を見たことがある。その人も、事故以前のことは記憶しているのだが、事故以後は、一定の時間がたつと記憶が消えてしまうのだ。現実にこういう事があるのだ。

 吉岡秀隆の子ども時代を演じているのは齋藤隆成。どこかで見たことがあるぞ、と思ったら「 光とともに…~自閉症児を抱えて~ 」で、中心になる自閉症の子を演じた子役だった。
 うまいものだ。

 この映画を光らせているのは、なんと言っても主役の深津絵里である。
 結婚できない相手との間に子を産んで一人で育てていながら、明るくて前向きで働き者で理想的な女性なのである。
 社会的には許されない恋愛を経験してきたけれど明るい、ということが、博士の義理の姉の暗さと対になっているのである。

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Last updated  2007.10.07 18:40:02
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