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2022.12.17
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カテゴリ: 新月予報
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。


日本時間で2022年12月23日19時16分に太陽と月が山羊座の1度32分で出会います。2022年最後の新月、山羊座新月タイムのはじまりです。2022年最初の新月は1月3日で、これも山羊座の新月でした。山羊座新月で始まり山羊座新月で終わる、やぎやぎしい年が終わろうとしています。


当テントでお知らせしている新月の日時は日本時間です。日本以外の地域で新月の瞬間を迎えるご予定の方は、この日時に現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。願い事のベストタイムは開始から8時間以内。これはおよそ、太陽と重なった月が太陽から5度離れるかどうか、という時間帯です。この時間帯を逃しても開始から48時間以内ならばOKです。




(「その新月で叶いやすいお願い事の分野」はレストランの「旬の食材を用いた今月のお薦め料理、しかもお値段もお得」のようなものです。それ以外を注文してはいけない、という意味ではありません。自分が注文したい料理=願いたいことが別にあるならそれを優先させてください。ただ、新月の願いごとは10皿=10件までオーダーできます。あとひと皿頼めるけれど決まらない、というときに、そういえば旬のお薦めメニューのリストがあったなあと思い出していただければ幸いです)


以下、山羊座の解説と山羊座新月に叶いやすい願いごとの分野です。


山羊座は12サインの10番目。外にあるものを中に受け入れる「自分←世界」の偶数サイン。物事を始めることが得意な活動サイン。そして形ある、具体的なものを大事にする地のサインです。偶数・活動・地。今回の新月では、この三本柱を芯に持つ願いごとが叶いやすくなっています。山羊座の支配星は土星。「ルール」「限界」「時間」を司る星です。


土星と山羊座は「この世で自分が関わることのできる時間には限りがある」というメッセージを伝えます。自分は必ずいつか死ぬ、そしてそれは明日かもしれないということ。たとえ死ななくても、小さな節目・物事の終わりは日常的に容赦なくやってきます。山羊座新月では、時間を大切に使うことに関する願いごとがお薦めです。遅刻癖や先延ばし癖がある方は今回の新月に「決めた約束通りに動けるようになりたい」と願ってみましょう。また、時間やお金など、限りある資源を有効活用できるようになりたいという願いごともお薦めです。省エネ・倹約に関するお願いもいいですね。


さて。牡羊座を1番目として数えると、山羊座は10番目です。牡羊座が赤ちゃんであり、天秤座が社会人一年生だとすれば、10番目の山羊座は社会の屋台骨を支える壮年のサインです。ここにおいて、人生のケタがひとつ上がります。


山羊座の段階において人は山の頂上に立ち、それまで自分が登ってきた道と、これから自分が降りていく道の両方を視野に入れることができるようになります。後から登ってくる若い世代のことも考えられるようになるし、自分にできることと自分に残された時間の短さについても考えられるようになります。山羊座は「分水嶺」です。ここで道は分かれます。これまでの自分を総括し、これからどちらに舵をきろうか、自分の力をこの世の中へどのように役立てていけるだろうか、と考えてみたい方は山羊座の新月が狙い目です。


「10番目」ということの意義についてもう少しお話しいたしましょう。


「10」は「1(牡羊座を表す数字)」から始まったことが完成することをあらわし、また、創造性を意味する「5(獅子座を表す数字)」の2倍でもあります。「1」や「5」は奇数ですが、「10」は偶数です。

山羊座は季節の始まりに位置し、先頭に立ってゆく活動サインであるにもかかわらず、「受け身」を意味する偶数サインです。なんだか矛盾しているように思えますね。これは自分が前を走りたいから出て行くのではなく、周囲から押し上げられ、選ばれて先頭に立つ、ということです。「俺の邪魔をするな、どけーッ!」と走っていくのが1番目の牡羊座、「この俺がすごいことをやってやるからみんな見ろ、驚け、褒めろ!そして俺についてこい」と言うのが5番目の獅子座であるとすれば、10番目の山羊座は「どうぞ私にお任せください。何が来たってやってみせます」と言うサインです。


山羊座の大きなテーマのひとつが「責任を負うこと」です。英語だとresponsibility。「応答する(response)ことが可能であること(ability)」が元々の意味です。「受けて立つ」ということができること。自分に任されたつとめを完遂できること。自分の担当領域で問題が起こった時に、その責を負うことができること。これらが山羊座のテーマです。「責任感に溢れるおとな・リーダー」を目指す全ての人を山羊座新月が応援しています。ひとつ前のサイン・射手座の口癖が「なんとかなるさ」だとすれば、山羊座の口癖は「なんとかします」。何が来たってなんとかできるようになりたい方、今回の新月がチャンスです。


「プロフェッショナル」「組織の一員であること」「覚悟」「向上心」「努力」なども山羊座のキーワードです。特に「覚悟」というのはとても山羊座らしい言葉ですね。土星らしい言葉でもあります。夢や理想ではなく、目覚め、悟り、現実を見ること。リスクや限界を正確に見積もること。この世にはままならないことがあるのも知った上で、それでも「なんとかしよう」と決意すること。そして、本当になんとかしてしまうのが山羊座さんたちなのです。


(当番はいわゆる「山羊座生まれ=太陽山羊座さんたち」のこととしてこれを書きました。でも本当は、太陽山羊座さんたちだけがこの力を持っている訳ではありません。生まれついた星回りには関係なく、現実を見据えて「なんとかしよう」と思ったとき、ひとは誰でも少し山羊座っぽくなるものなのです)


山羊座は「形にして残す」という意味を持つ「地のサイン」です。ひとつ前のサイン・射手座が「学問のサイン」なら、山羊座は「実践のサイン」です。学んだ事柄、培った技術を実際に使うこと。人々の役に立ち、報酬を受けとること。自分の能力を活かし、この社会に自分の居場所を築くことが山羊座のテーマです。今回の新月、お仕事全般に関する願いごとが吉です。山羊座には「建設」「組織」という意味もあります。会社設立、新プロジェクト発進。新しいチームを作り、皆で社会に向かって漕ぎ出す方々を山羊座新月は応援します。社長・店長・経営者・キャプテン・プロジェクトリーダーの皆様。山羊座新月は貴方のためにあります。企画成功・商売繁盛祈願に最適です。


「初志貫徹」「自己鍛錬」「持久力」も山羊座のテーマです。今まで何かを計画してもゴールに到達できなかったという方、今度こそ成功させたいものがあるという方は山羊座新月がチャンスです。


山羊座には「成功」「承認」というテーマもあります。「社会に認められること」。努力が実をむすび、社会から正当な評価を得ること。受験生ならば自分が培ってきた学力を認められて「入学を許可されること」が、求職中の方ならば、最終面接に通って「入社を許可されること」がこれに当たります。この「認められて、組織の新しい一員として迎え入れられる」ということも、山羊座の「ケタがあがる」経験のひとつです。そんなわけで山羊座新月、「合格祈願」に最適です。


「認められること」の反対で「認めること」「正当な評価を下すこと」も山羊座の管轄。評価を下す側の立場――職場で言えば、管理職。学校でなら教師や試験官。山羊座は「権威者」のサインでもあります。


「自分のしたことを認めてもらうためには何が必要か」「自分が権威者として下した評価が正当なものだと認められるには何が必要か」そう考えると出てくる山羊座のテーマが「説得力」です。国の元首には元首としての説得力が必要だし、営業マンには営業マンの、教師には教師の説得力が必要です。受験生や求職活動中のひとも、選考者に「自分はそこに身を置く資格がある」と認めさせるには説得力が必要です。


ここで言う説得力とは、水星的な表現力のことではなく、土星的な「存在感」や「実力」に近いものです。「この人はうちのチームに必要な人だ」と納得させる力、「あいつを呼んでこい」と言わせる力。「あのひとならやってくれる」と思わせる力。カリスマ性も山羊座のキーワードです。幅広い意味で実力をつけたい人。昇進試験を受ける人。「上司」と名のつく立場にこれからなっていく人。説得力がたっぷりそなわった良き権威者をめざし、山羊座の新月に願い事をしてみてください。


山羊座の支配星が土星である関係で「力の衰え」「老い」も山羊座のテーマです。これは「自分がいつか死ぬという事実を見据えること」と関係します。


自分や、大切な人が衰えていくという事実とどう向き合うか。死ぬ前に何をしたいか、できるか。自分が死んだ後、残される人やもののことをどうするか。「老後の保障」「介護」なども山羊座のテーマです。高齢者、または高齢でなくても体力が低下している方のケアをお仕事とする方(介護士やケアマネージャーなど)、あるいはそれを目指す方は山羊座の管轄です。プロとしてよりよいケアを提供できるようにと願うことも出来ますし、ケアを必要とする側がよい介護士さんやお医者さんを見つけたいと願うこともできます。


「長い時間をかけて熟成されたもの」も山羊座管轄です。山羊座は「伝統」「過去」「古典」のサインでもあります。特に伝統的な技術や知恵を伝える熟練の職人さん、古典芸能の継承者が山羊座の管轄です。年月に裏打ちされた知恵や技術を継承したい方、古いものの復元・保存を手がける技術者になりたいという方は山羊座新月にお願いを。


趣味の世界でも、歴史や伝統を感じさせるものは山羊座の管轄です。茶の湯、お習字、生け花、着付け、和裁、日本舞踊、お能や歌舞伎などの伝統芸、骨董品の収集なども山羊座的な趣味です。和の趣味だったら「お師匠さん」とか「家元」がいるようなジャンル。洋の趣味だったら「マスター(マイスター・マエストロ)」と呼ばれるひとたちがいるジャンルが山羊座管轄です。これら山羊座的趣味を新しく始めてみたい方も今回の新月はチャンスです。


山羊座で新月が起こるときには、長所を伸ばすお願いだけでなく、山羊座の短所を克服するお願いをかけることもできます。山羊座には、以下のような短所があります。


「憂鬱」「思考パターン・行動パターンの硬直」「どうせ私なんかが……しても何も変わらない」というような悲観的な言葉づかい。様々な「恐れ」の問題。稼ぐこと、評価されること、責任を取ることへの恐れ。変化への恐れ。自分や他人に厳しい評価を下しすぎること。自己否定。ひきこもり。努力のできないひと、特に弱者への、冷淡さ。損すること、失敗すること、責められることを恐れ、力やお金を出し惜しみしてしまうこと。これらは「制限」というキーワードを持つ土星に関連します。


それでも!それでも山羊座は、自らコトを起こしていく「活動サイン」です。積み重ねてきた自分の時間、自分の努力を信じ、また、それが社会を、たとえゆっくりでも変え得ると信じて更に努力し続けることのできるサインです。支配星である土星は「ダメ出しを加えてくる星」ですが、土星のダメ出しは言ってみれば「おとな養成ギプス」のようなものです。山羊座は土星の加えてくるプレッシャーに耐えて力をつけることができる強いサインです。今回の新月では山羊座の短所を抑え、本来の強くて魅力的な山羊座になれるようにとお願いすることができます。


山羊座が支配している体の部位は「膝周辺」そして、「体の芯」である骨と関節。胆嚢・胆汁そして皮膚、歯と爪も支配しています。病気で言ったら膝の疾患、リウマチなどの関節痛、胆嚢炎に乾燥肌、湿疹などの皮膚のトラブルに歯周病。土星支配のサインなので「冷え性」「体のこわばり」も山羊座管轄です。山羊座新月は、これらの部位の健康及び症状緩和の願いをかけるのに最適です。





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最終更新日  2022.12.17 19:24:02
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