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July 8, 2008
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テーマ: 自分を知る(166)
カテゴリ:
私が一人の時間を作ったのには
理由があるわけですが、

それをこれまでキチンと書いた事が
無かったかもしれないので

書いてみようと思います。




私は結婚して妻になって24年
母親になって21年が経ちます。


結婚して思った事の中に
どこに行っても

名前を呼ばれる時
夫の苗字で呼ばれる訳ですが

私はこれに慣れるまで
時間が掛かりました。


「○○さん」と呼ばれると
いえ、それは夫の苗字で

私は別の名前で
今まで生きてきたのです。

確かにひどい事が沢山あったり
辛い事もありましたが

それなりに○○○弓で
すごく頑張って生きて来たんです。

それまで○○○弓で生きて来た私は
どこに行ってしまうのだろうか?

と感じて
とても違和感がありました。






子供が生まれると

「ラー君のお母さん」
「ピーちゃんのお母さん」

と呼ばれるようになりました。


もう私個人ではなく
ラーの母、ピーの母としてしか
いないようになって行ったのです。



もう私を
「○弓ちゃん」と名前で呼んでくれる人は
数えるほどしかいません。




お母さんとして
一生懸命子育てをしているうちに

「私」がどんどん希薄になって行き
いつの間にか

無意識のうちに「お母さん」「妻」
の行動だけを取ってしまっている自分に
気付いてしまったのでした。



私は淋しかった子供時代を
自分の子供に味合わせたくなかったので

それで仕事はしないで
育児だけをしていたのです。


仕事を持たない私は
「母」「妻」以外の自分の世界が狭くて

自尊心を保つのが難しいと感じる
この頃です。






それには、
子供時代の事も重なっています。

同居していた祖母(父の母)が
赤ん坊の世話なんかしないと語って

遊び歩くものですから
私は赤ちゃんの時は近所の家に預けられ

少し大きくなると
母の実家に預けられました。



母の実家は大きなお寺で
一日中お客が来る所でした。

私は大人の邪魔にならないように
いつも一人で遊んでいました。


夜は大きな囲炉裏端で
大人たちが話しをしているのを
黙って見ていました。

寺男のような用事をしてくれる人と
祖父や叔父が打ち合わせをしたり

近所のお母さん方が
話しをしに来たり。


お寺は忙しい所でした。



私はそこで
大人の邪魔にならない過ごし方を
学んだのだと思います。

一人でお墓の中で遊びました。
裏山にもいつも一人で登りました。



人が沢山いるのに
私に意見や感想を聞いた人がいなかった気がします。

兎に角私は
そこにいさせてもらったのでした。



そして私は小学校に入学する時に
自分の家に帰った訳ですが、

そこでは私が予感した通りに
居場所のない
不穏当な生活が待っていたのでした。


(私が予感した事を書いたのが
「私が自分の行く末を初めて悟った時の話し」 です)



祖母が実権を握り、
弟が我儘を振るい、

母が家での不快感から逃れるために
仕事に打ち込み、

叔母は大人しくて
祖母の言いなりで、

父は逃げて
だんまりを決め込む。


そういう形が出来上がっていたので
私が入り込む隙間が無かったのでした。


それで私は
無意識のうちに学んだのだと思います。

人の望む事を叶える事で
私がそこにいる事を許してもらおうと。

大人の緊張した空気の中で
黙ってやり過ごす事を

知らないうちに
身に付けてしまったのだろうと思います。



十代の頃は
人に頼み事が出来ませんでした。

私は頼み事をされる人間で
人に頼んで良い人間だと思っていませんでした。

私ごときが
人様に頼み事をする権利があるなんて
思っていなかったのでした。



だから一人で何とかしようと
いつも孤軍奮闘していましたが

それは両親が
「子供はいつか家を出て行くのだから
 自分の事は自分でやれ」

と口癖のように言っていた影響も
あると思います。


私は自分の事は自分でやらねばならず
人に頼んではいけなかったのです。



今も人に親切にしてもらうと
内心ビクビクすることがあります。

私がこんな事をしてもらって
良いのだろうか?と
どこかで思っているのです。



私の両親は親切をすると
私に見返りを要求しました。

それで親に親切にされると
何を要求されるのだろうかと怯えました。

それで他人に対しても
何かをお返ししなければならない
と思っているところがあります。



そのくせ
私が人にする事は当然だと思っているようです。


家ではずっとそうだったからです。








今私はお母さんですから、
子供に見返りを要求したりしないです。

何かを決める時には子供達から
そして余った物が私のもの。


そう言う私をいつも見ている子供達は
時々ロールケーキを切り分けた時など

「お母さんが先に選びなさい。
 お母さんだって先に選んでいいんだよ」

と言う事があります。


自分が最後と言うのが
自分の中に染み込んでいて
無意識のうちに何でも最後にしてしまいます。



お母さんだから当然だと思っていましたが
私は小さい頃から最後でした。

弟が最初に選ぶのでした。

私は穏便に済ませば
何でも良かったのです。

大騒ぎして自己主張をする弟が
嫌いだったのです。


だから美味しそうな物や大きいおかずも
弟に譲りました。

もうそれで良いと思っていました。



でも、
一生自己主張しないで譲っていたら
自分がつぶれてしまいそうになっている事に
最近気付いたのでした。



確かに私の優先順位は
狂っています。



穏便に済ませばいいや
とか。

ケンカにならなければいいや
とか。


ケンカになるのが怖いんですね。
こじれるのはもっと怖いです。

だって悪いのはとりあえず私
と思ってしまうからです。



自尊心が希薄なので
悪い事はみんな自分のせいに感じてしまうんです。



母がいつも私を非難していた事を
内心で反発していたのですが、

年を経てみると
見事に母の非難・否定・罵りは
私の心の奥深くに浸透してしまっていたんです。




その惨めさから抜け出したいので
まずは「私」が本当に感じているのは何か?

「私」が考えている事は何か?
「私」がしたい事は何か?

をしっかり知る必要があります。


でも毎日の生活に流されてしまい
自分で自分が見えなくなっています。



家にいると
いつの間にか出来上がってしまった

ルール?癖?流れ?に流されて
自分の思いに気付かない毎日になってしまいます。




それでたまに一人になって
何かを正面からじっくり考えたり

用事や頼み事で
思考を中断されないで済む

「私」だけになる時間が必要だなと
思うこの頃です。





今回Mさんのご好意で
ビジネスホテルの一泊を譲っていただき

(実は2週間前にも一泊したので
 今回で2度目です)

一人だけで歩いて、
一人だけでご飯を食べて、

一人だけで本を読んで、
一人だけで時間を使って、

と言う贅沢な時間を
過ごす事が出来たのでした。







ピーは片時も私から離れない赤ちゃんで、
育って行っても
やはり私から離れない子供になりました。

小学校の中学年から
次第に友人優先になって来て

ようやくピーも母親から離れて
自立を始めたんだと喜んでいた時に

不登校になって
家にいるようになったのでした。




ピーは友達とも段々離れて
私との密着度は相当なものです。

ピーは私と一緒でないと
どこにも出かけませんでした。

そして私もいつの間にか
ピーが傍にいる事に慣れ過ぎてしまい

一人で行動すると
不安を覚えるようになっていました。



不登校になった娘のために
娘中心の生活になりました。

すると掃除や整理が
出来なくなってしまいました。


家事は小さい頃から一人でやって来たので
家に人がいると
私は何も出来なくなってしまうようです。


それとも娘が不登校になった事で
私自身の心の余裕がなくなり

それまで出来ていた事も
全く出来なくなってしまったのでしょうか。



とにかくそれまでやっていた家事が
今は半分も出来ないです。

したくないのです。




そんな問題もあるので
とにかく私が私を取り戻し

一人の人間として生きていかないと
もう先が見えなくなりそうで

それで自分を見つめ直したり
感じたりするために
一人の時間を必要とするのです。





今回は、
車が無いと不安に駆られる事にも気付きました。

子供が生まれてから
ずーーーーっと車で移動でしたので

今や車の中は
「私だけの唯一の世界」と言えるほど
大きな存在になっている事に気付きました。


だから身一つで歩くと
不安を感じました。





そしていつも一人だった子供時代で
単独行動が好きだった私が

一人では
不安を感じるようになってしまっていた!

という驚くべき事実。

一人に慣れるように
単独行動をもっと積極的にして行きたいです。







いつもと違うパターンで動いてみて
初めて見えるものがあるんですね。













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Last updated  July 8, 2008 11:37:41 PM
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