Angel

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全て | 日々の日記 | 小説
October 3, 2016
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カテゴリ: 日々の日記
            『 同居人は好きな人?!』パート3


 そして、その話から2週間が過ぎた頃の休日に我が家に彼が引っ越してきた。

彼は2階の私の部屋の隣を使うことになった。






 引っ越しの手伝いに姉夫婦がやって来た。

「結城君と仲良くね☆」

完全に面白がっている。

「何にも起こらないよ。」

ちょっとだけ、一緒に暮らすことにハプニングとか想像したが、どれも現実的じゃないと思った。

「弟がお世話になるよ。本当何か困ったら、連絡してね!」

義兄は力強く言う。そして、夜には二人は帰って行ったので、私と彼と二人で晩御飯を食べることになったのだが、夕飯の支度をしようと台所に立てば

「舞ちゃんに任せきりなの悪いから手伝うよ。」

とお言葉に甘えて、準備を手伝ってもらう。

本日の献立はカレーだ。ご飯を炊飯器で炊いている間に、具材の準備をしていく。

これなら、そんなに難しくないと踏んだのだが、それすら思いやられることなる。

彼に玉ねぎと人参の皮を剥いて貰うことにした。

私はじゃが芋の皮を剥き、ドンドン切っていく、フッと彼の方を見ると人参の皮を剥いてくれようとしていたいようだ。

しかし、それが姉夫婦が危惧した最大の理由だと知る事となる。

なんと、ニンジンを斧を振り下ろすような感じで、切り分け、危ない持ち方をしていた。思わず、手を止めて、彼の方を見入ってしまった。

手先が安定しないので、ハラハラドキドキしながら見守れば、遂には指を切ってしまった。

「・・・痛。」

私は慌てて、救急箱を取りに行き、手当てをする。

「・・・裕樹さん。取りあえず、包丁を持つのは危ないので、ピュラーで皮を剥きましょうか?」

と、さり気なく包丁からピューラで皮を剥かせようと試みた。

「ごめん・・・いつも皆に迷惑を掛けているから、少しでも役に立ちたくて・・・」

その姿はまるで子犬の様で可愛いと思ってしまった。

「その心遣いは嬉しいです。でも、裕樹さん今のままじゃ、今度は指を切り落としてしまうかもしれませんよ。だから、今は無理せずにゆっくりやって行きましょう?」

と説得し、彼はハニカんだ。その笑顔があまりに素敵で、本気で惚れてしまいそうになる。

取りあえず、今日はピュラーで皮を剥いて貰って、食べやすい大きさに、野菜をカットし、野菜を炒めていく。ここまで通常の2倍近い時間が掛かっているが、そこまで問題はない。煮込んでいる間に、彼にお風呂に入ってもらい、私はサラダとデザートの準備を進める。









 ―そこから数十分後

彼は風呂から上がってやることがないので、リビングでテレビを見て待っていた。

「お待たせ、致しました。出来ましたよ。」

シンプルなカレーにサラダの付け合せを出した。

「わぁ、美味しそう!自分で作ったと思えないくらい美味しそう。サラダもついているんだね。」

「どうぞ、遠慮せずに食べてください。」

と勧めて一緒に食べる。彼の反応がすごく気になる所だが

「・・・美味しい。兄さんが作るよりも美味しい。」

「そうなんですか?まぁ、隠し味に珈琲とか林檎とか入れてますけどそんなに変りないと思いますけど?」

「そうなんだ。美味しいよ。こんなおいしいご飯が毎日、食べられると思うと幸せ」

と大げさに喜んでくれた。



 snowの日記
引っ越し初日の話終了。





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Last updated  November 30, 2016 06:17:43 PM
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