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源氏物語〔34帖 若菜 133〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。院や公達たちの自然な楽しみや若者たちの活気、宮廷内の秩序と遊びの場面が細かく描かれている。遊びを通して、院や大将、若い公達たちの交流や宮廷での生活の様子が立体的に見えてくる。六条院の庭での春の夕方の遊戯の情景を、登場人物たちの心理や立ち居振る舞いまで織り込みながら描写している。院は庭で行われている蹴鞠の様子を楽しんでおり、文官としての誇りや高官の身分にとらわれず、若い衛府の人々も自由に振る舞えることを面白がっている。院自身、若い頃にはこうした仲間に入れなかったことを少し残念に思いながらも、今は観覧者として遊戯を楽しむ立場にある。庭は桜の木が多く、若葉の梢はまだ少ないが、花の下で若い公達たちは鞠の上げ方や蹴り方を競い合い、互いに劣らぬように熱中していた。本気でなく遊んでいる衛門督の蹴り方も、大将の巧みさには及ばず、彼の顔立ちや風采の美しさが自然に遊びに現れていた。
2026.02.10
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源氏物語〔34帖 若菜 132〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。空は明るくうららかで、六条院は退屈を感じていた。院は気を紛らすために何をして過ごそうかと思っていたところ、今朝大将が庭で小弓や蹴鞠をしていたことを思い出し、近侍に尋ねた。庭では若い公達たちが蹴鞠に興じており、院はそれを楽しそうに眺め、乱暴な遊びのようだが、見た目に爽快でおもしろいと感じた。大将をこちらへ呼ぶよう命じた。すると、庭で遊んでいた者たちも集まり、蹴鞠や小弓を含めた遊びが始まった。その間、寝殿の東側には桐壺の方が若宮を伴って東宮へ行った後で静かになっており、遊びに参加する者たちは庭に出て、風や場所の条件を確かめながら競技を楽しんだ。太政大臣家の成年者や少年上がりの公達も加わり、皆風采がよく、庭での遊びに花を添えた。日が暮れるまで、風もなく日差しの良い日であったため、遊戯は盛んに続き、頭弁もその熱気に押されて競技に加わるという宮廷での春の一日の遊興を生き生きと描写している。
2026.02.09
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源氏物語〔34帖 若菜 131〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。姫宮は自分の感情を理性的に制御し、華やかな待遇や世間の噂に左右されない内面の強さを持っていた。一方、右衛門督は姫宮に好意を抱き、彼女が六条院へ入嫁したことに心を痛め、今でも恋心を捨てきれずにいた。右衛門督は宮の様子を女房を通じて聞き、かすかな慰めにしていた。世間の噂で「対の夫人には競争できない」と耳に入ると、もし自分の妻であればこんな物思いをさせなかったのにと、嫉妬混じりに心を動かされる。しかし、自分の力量では六条院のような立派な男性には及ばないと自覚し、無常の世を思いながらも、出家の志の深い院がもし遁世してしまえば、自分は女三の宮を得たいと願い続ける思いがあった。全体として、この場面は姫宮の理知的な感情と、右衛門督の未練と欲望、宮廷内の立場や権威、恋愛感情の葛藤を描いている。姫宮の控えめで理性的な態度と、右衛門督の執着が対比され、宮廷内の複雑な人間関係や心理的駆け引きがよくわかる場面である。
2026.02.08
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源氏物語〔34帖 若菜 130〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。特に院は女性たちの教育や趣味の幅を見守りつつ干渉せず、夫人となった女にのみ教えを授ける。姫君の成長や知性、落ち着いた態度は外聞にも伝わり、源大将は彼女の静かで深みのある性格を評価し、過去の恋人との比較からも、彼女の優れた人格を心に留めていた。また、六条院の生活の華やかさと女性たちの多様さを目の当たりにしても、源大将は自分の妻を軽視することなく、他を軽蔑せず、自らの自尊心を保ちながら、姫君の優れた人物像を理性的に理解している。そのため、姫君の存在は宮廷内の人々に安心感と敬意をもたらす。父の出家や過去の人間関係の記憶による感傷も絡み、複雑な心理状況が丁寧に描かれている。姫宮は身分の面でも、若くて思い上がった源大将のような人には興味を持つこともあったが、六条院の院の表面的で飾りだけの待遇をよく理解していて、無理に心を傾けることはなく、ただ顔を見かけられる機会があればそれでよいと控えめに思っていた。
2026.02.07
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源氏物語〔34帖 若菜 129〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。実母の権利を尊重することで、両者の間の関係を円滑に保つことができていた。院はその姿勢を認め、周囲に問題が起こることなく、安心して姫君を任せられることを述べて場を締める。明石は姫君に対して、自分は高貴な女王様に比べれば些細な存在だと自覚していた。姫君を守り世話できる立場にあることで自信を持っていた。しかし心の底では、深い山へ入って出家した父・入道のことだけが悲しみの対象であり、姫君は父からの最後の手紙の言葉を頼りに未来を思いながら物思いにふけっていた。次に源大将の視点では、女三の宮を得る可能性があった立場にありながら、六条院の豪華な生活に接しても無関心ではいられなかった。彼は宮殿にいる若々しい女性たちの派手な態度や幼稚な遊びを見て、それに流されない内気で落ち着いた人々に注意を向ける。
2026.02.06
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源氏物語〔34帖 若菜 128〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。院はまず姫君に、自分が生まれた事情を理解できたことを踏まえつつ、母親や周囲の人々の好意を軽んじてはいけないと話す。血のつながりのない親子関係でも、他者が少しでも愛情や親切を示すことはありがたいことであり、その信頼を大切にしなければならないと説く。特に実母が姫君のそばに来たあとも、最初と変わらずに愛を注いでくれることの意義を強調し、継母や周囲の人々の善意を理解して信頼する心を持つよう教える。院はさらに、女性として優れ、信頼に足る人を見つけるのは容易ではなく、真に心の癖のない女性は実母以外にいないと断言する。この考えを姫君に聞かせることで、彼女が明石夫人との関係を正しく理解し、円満な付き合いをすることを促している。明石は院の意図を受け止め、姫君の世話に協力する姿勢を示す。明石自身も姫君や院の好意を理解して感謝し、自己の立場を謙遜して保つことで、姫君を母として愛する心や実母の権利を尊重した。
2026.02.05
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源氏物語〔34帖 若菜 127〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。尼君の深い心情を案じる。夫婦であった尼君の心が痛むだろうことを考え、涙ぐむ院の姿も描かれる。明石夫人は入道の手紙を取り出し、変わった梵字のような読みにくい字で書かれているが、参考になる内容も含まれていると院に見せる。院はその字の美しさや人柄を称賛し、処世術には失敗した。しかし、信仰が子孫の繁栄につながったことを感じる。手紙の夢の話に特に注意を惹かれ、以前は入道の行動や望みを非常識に感じ、批判や不信を抱いていた自分も、姫君の誕生を通して前世からの因縁であったことを理解する。しかし、入道がどのような未来を望んでいたのかまでは知らない。が、君王の母がその家から出ることが最初から定められていたことは理解する。冤罪で漂泊した自分の運命も、この姫君が明石で生まれるためであったのだと院は心で拝みながら箱を手に取る。院が姫君と明石に対して、人間関係や信頼の在り方について長く説いている場面を描いている。
2026.02.04
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源氏物語〔34帖 若菜 126〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。姫君や明石夫人の微妙な感情、院の温かくも少しいたずらめいた態度、そして父の手紙に込められた深い意味が一層際立つ場面となっている。入道の手紙や願文をめぐる院や明石夫人のやり取り、そしてその内容が姫君や院に与える感情が描かれている。入道が明石の岩窟で書き残した経巻や未だお酬いのできない願文の一部が姫君に見せられるが、今は時期ではないとして触れないようにしている。その話を聞き、娘と母に悲しい表情が浮かぶのも自然だと院は思う。院は入道の人柄を思い浮かべ、他の高僧と比べても俗世の色がないと思う。入道は心がこの世界以上のものと交渉しているように見える人物であったと評する。今では世俗的な縛りもなくなり、静かに山中で修行していると想像し、手軽に逢いたい気持ちも抱く。しかし、入道はすでに人里離れた山に入っており、院はその時の残された手紙や願文を思い浮かべていた。
2026.02.03
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源氏物語〔34帖 若菜 125〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。院が女三の宮の座敷から突然現れる。明石夫人は急なことに、姫君の前に置かれた文書や手紙の箱を隠す余裕がなく、几帳を少し前に引いて自分の姿を隠す。院は若宮の様子を心配して声をかけるが、姫君は黙っている。明石は、姫君をお連れになったのですと説明する。院は少し冗談めかして若宮を自分のもののように抱えている姫君のことをたしなめるが、明石は内親王様でも女王に養育されるのがふさわしく、男宮様は尊貴なのであちこち連れて行く必要はないときっぱり抗弁する。院は笑いながら、ではもうあなたたちに任せきりにすると言う。几帳を横に引くと、明石は清らかな顔で中の柱に品よく寄りかかっている。先ほどの手紙の箱も、そのまま隠さずに置かれている。院はその箱を見て、恋する男が長い歌を詠んで封じて来たもののようだと冗談めかすが、明石は微笑みつつ、いやな想像ですと応じ、悲しそうな表情も見せる。
2026.02.02
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源氏物語〔34帖 若菜 124〕「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語〔34帖 若菜〕 の研鑽」を公開してます。人の命は無常であり、臨終に間に合わない場合もあるので、健在なうちに知らせておくべきだと説明する。箱の中の願文は、姫君が後に神仏への奉仕として用いるよう指示され、他人には話さないように言われる。さらに明石は、姫君の養母である女王の愛情と人格を称賛し、あの方に任せれば安心だと語る。姫君は涙ぐみ、実母に対しても打ち解けることができず、普段はおとなしく多くを語らないため、聞き入るしかない。この場面では、姫君の幸福と成長を願う大人たちの深い思いや、父である入道の不在がもたらす寂しさ、そして姫君がまだ幼く感情を抑えながらも、愛情や助言を受け入れている様子が丁寧に描かれている。姫君はその内容に心が震え、涙で額の髪が濡れるほど身に染みて読む。手紙には父である入道の思いが込められており、姫君の若い心には無気味で、少し怖い気持ちも伴うが、それでも深く感動している様子が艶やかに描かれている。
2026.02.01
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