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今朝の産経bに掲載された作家 竹田恒泰氏のコラムから「もし地球で10年が経過する間、自分だけ1年しか経たないなら、未来へ行くことができる」宇宙船が光速に近い速度で進むと、未来へタイムスリップすることが可能で、これはアインシュタインの相対性理論で証明された事実、理論的にも可能である。大気圏内では無理だが、宇宙には抵抗がないので燃料を使わずに一定速度で移動が可能。燃料を燃やしている間は加速し続け、宇宙船に地球の重力加速度と同じ加速度を加え続けると、理論的に約1年で光の速さ30万km/秒に近づく計算になる。地球からアンドロメダ星雲迄の距離は240万光年(光の速さで240万年かかる距離)仮に宇宙船の速度を光速の10億分の5の違いまで近づけたとしよう。相対性理論によると、早く移動するものほど時計の進みが遅れる。この場合時計の遅れは100万分の1になるため、宇宙船がアンド口メダ星雲を往復するのに要する時間は、地球の時計では480万年だが、宇宙船の時計では4.8年となる。4.8年の宇宙旅行を終えた時、地球の480万年後に人類は存在しているのだろうか?もし地球に生命体がいれば、480万年前からタイムスリップしてきた我々は宇宙人と言われるだろう。・・とすると、今地球に現れる円盤は、元の地球人だったのではないか・・・。 地球時計480万年を宇宙船時計で4.8年とする為の辻褄合わせの係数なのだが・・・「宇宙船の速度を光速の10億分の5の違いまで近づけた」の仮定の意味が分からない・・・・・まっ夢があって良い話なのだが、考え始めると眠れなく・・・
May 9, 2007
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今朝の日経に「缶詰めラーメン好評で追加生産」の記事が。食品の企画開発のUMAI(東京、山崎猛司社長、03・3511・3519)は、ラーメンを缶詰めにした「らーめん缶」を増産。4月に発売したところ、目新しさから初回生産の14万4000本をほぼ完売。雑貨店や量販店から注文が相次いでいるため、144万本を追加生産する。「らーめん缶」は地震などの非常食用に、同社と東京都新宿区にある人気ラーメン店「麺屋武蔵」が共同開発。めんの素材には伸びにくいこんにゃくを使用、メンマや焼き豚も入れ、お湯を注がなくても、そのまま食べることができる。みそ味としょうゆ味の2種類があり、店頭価格は300円前後。6月には冷めんの缶詰も発売する。 ・・えっ!「ラーメンの缶詰」、目を疑ったが・・・やはり缶詰。
May 9, 2007
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今朝の日経に「都心主要施設のGW中の来場者数」が載っていた。記事によると第1位は「東京ミッドタウン」150万人、第2位は「六本木ヒルズ」140万人、そして3位は「新丸ビル」で122万人。因みに東京タワーは映画の影響か18万人で昨年より12%アップとか・・・通常、休み中はガラガラの都心も、このGWだけは違ったようでアチコチで混ん・混んで・・。 GW期間中「海外に行けなかった人」・・・いやいや「行かなかった人」の娯楽の場となったような・・・「東京ミッドタウン」はリッツカールトンの予約が無いと最上階には昇れないし、「新丸ビル」は展望台が7階までだし・・・せっかく高いビルの近くに行くのだったら「六本木ヒルズ」がお薦めかな。地の果てまで広がるビル群を眼下にビールのグラスを傾けるのもおつなもので・・。・・・と言いつつ楽しいGWも終わってしまったナ~。
May 8, 2007
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数日前のサンケイBE作家竹田恒泰氏のタイタニック号沈没の確率の手記が。1912年4月14日の深夜に氷山に接触して沈没し1513人の犠牲者を出した客船タイタニック号は、防水隔壁で仕切られ[不沈船」といわれていたが沈没した。偶然か、必然か。 沈没に影響を与えた要素は多い。まず建造が 1 カ月遅れ,流氷の多い4月の処女航海。次に出航時間が1時間遅れ事故を大きくした。氷山に接触して救難言号を発したのが 0 時14 分。近くにいた力リフオルニア号が無線業務を終了した 14 分後だった。 結局 450m前で氷山の存在に気付き、回避できず船首5区画浸水で沈没。皮肉にもその晩は新月に近く、無風で監視員が双眼鏡を持たず、氷山の発見が遅れた。さらに、減速して舵を切った船長の判断は、減速が舵を利きにくくしてしまった。衝突が23時40分、即救難信号を出していれば、カリフオル二ア号が受信できたはず。また0時44分に信号灯を打ち上げたが、同船は意味を理解せずに無視。結局信号を受信したカルパチア号が到着したのは 4 時 10 分、沈没から約 2 時間が経過。救命ボートの数が少なかったことも犠牲者を多くさせた。 これら要素のーつでも無ければ沈投を逃れていたかもしれない。偶然が重なりすぎると必然のように思えてくる。 ・・偶然の重なり・・怖い怖い。我々の日常にも・・・・
April 28, 2007
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今週号日経Bから自動車工場が排出する大気汚染の原因物質に対する規制が高まっている。C02や有害ガスは、自動車の使用時はもちろん製造時にも大量に排出される。自動車工場において最も環境負荷が大きいのは塗装工程。溶剤塗料を使うため大気汚染の原因となるVOC(揮発性有機化合物)を大量に排出。また塗料を乾燥するため大量のエネルギーを使い工場で使用する約60%を占める。 マツダは、塗料の乾燥工程を1段階削減し C02 排出量を削減。乾燥しなくても上塗り塗料と混じらない低VOCの中塗り塗料を開発し、中塗りの後の乾燥工程を省いた。塗装技術は、「スリーウエットオン」と呼ばれる。 他の日本メーカーは水性塗料の導入で、塗装面積当たりの VOC 排出量を削減。水性塗料は従来の溶剤塗料に比べて、高度な温度管理や湿度管理が泌要で、既存設備の改良では対応しにくい。トヨタは水性塗料に含まれる樹脂や界面活性剤を最適化し、温度や湿度の許容範囲を広げることで、空調装置などへの余分な投資を抑えた。 どの自動車メーカーが撮初に、水性塗料によるスリーウエットオンを複数の工場に展開するかが、次の焦点になっている。 ・・・最近マツダの元気がいい。売上も伸び、環境面でも一歩リードか?・・
April 27, 2007
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日刊工業新聞・産業春秋から大阪府警の最高幹部から「武器を持つと、人はそれを使いたくなる」という話を・・。拳銃はもちろん刀類まで武器の種類を問わないと。治安の専門家でないと分からないことが、どこの世界にも潜伏している。もし究極の武器である原爆が恣意シイ的に個人の手に渡ったら・・考えると空恐ろしい。武器を使う事に心理的な普遍性があるのなら、それを完全に規制するか未然に防止するかしかない。だが、現実には日米同時に不幸な拳銃の事件が発生。たばこ会社には健康被害の表示を厳しく求める米国が、拳銃に対してはほとんど規制できない。規制のある日本でも裏ルートの拳銃がはびこる。経済だけでなく文化、生活等あらゆる面でグローバリゼーションの風が吹く。警察の世界でも「G7」のような国際協調が必要である。 ・・・妻曰く「特に男は武器を好む、武器を持たないと何もできない」と・・
April 25, 2007
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船曳建夫著「右であれ左であれ、わが祖国日本」に対する杉並区和田中学校長の藤原和博氏の書評から。 著者は東京大学教授で文化人類学者。ホリエモンや人気マンガ[ドラゴン桜」の敏腕編集者を輩出したゼミの先生。著者の分析では「日本の対外的な国家体制は過去 500 年間、信長、秀吉、家康の 3 人が理想として追求した 3 つの国家モデルを使い分けてきた」 信長はキリスト教に寛容で仏教を抑える道具とし、国際的な場に日本が出ていく「国際日本」のモデル。秀吉は西洋の影響をいったん排除、東アジアに武力で進出。アジアにおけるイニシアティブを取ろうとする「大日本」のモデル。家康は、キリスト教勢力に対し鎖国した一方、綴密なマネジメントシステムを形成し「小日本」のモデル。 日本が目指すべき国家の姿は、米国の傘下で生き永らえる「小日本」モデルでも、アジアを従えようとする「大日本」モデルでもなく、北欧諸国に似た「国際日本]モデルでもない「中庸国家」。 「あなたは、あなたの子供や後輩に、自分を超えてもっと頑張り、自分がやり残したことをしてほしい、と言いますか?」とも。成長を絶対とするのではなく「美しく衰えるための戦略」、成熟社会を生きる技術が国にも個人にも問われているのではないか、と。 「美しく衰えるための戦略」, 成熟社会を生きる技術など考えたこともなかった・・・。
April 23, 2007
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日経Bから4月1日品川駅傍のホテル「ザ・プリンス さくらタワー東京」の壁面に「The Prince 」、松下電工が今春から新規参入したLED(発光ダイオード)看板の第1号が掲げられた。 LED は従来の白熱灯や蛍光灯に比べて寿命が長く、一般的に 10 年は交換しなくてもよい。課題の発光効率も蛍光灯に近づき、将来は照明の多くが LED に置き換わる可能性がある。「薄型テレビの次に有望な新技術は、LEDかもしれない」とさえ言われる。 LED 看板の場合、文字の形に LED を敷き詰めるだけでよく、ネオン管を折り曲げて文字や図形を作る「職人技」は基本的に必要ない。松下電工は更にLEDをどのように配列したらよいかをシミュレーションするソフトも開発し、看板メーカーがこれを使えば、看板の外枠と、シミュレーション結果に合わせて LED を設置する基板を作るだけで LED 看板ができる。 ロウソク、ガス灯、白熱灯、蛍光灯 … 。暗闇を照らす明かりは約 60 年ごとに大きな技術革新を経験してきた。 ・・LED登場から10年、携帯の液晶画面のバックライト・信号機などLED が目に付く昨今、変革の時期なのだろうか・・・。
April 21, 2007
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フジサンケイBに初めて聞く言葉「モスキート着信」の記事が。「課長、聞こえますか?」「いいや、全く」「オジサンですねェー。私にははっきり聞こえますよ」携帯電話の着信音が聞こえるか試している、音の正体は「モスキート音」。齢を重ねるにつれ聞こえなくなる、不思議な音で、蚊(モスキート)の飛ぶ音に似ているため名がついた。高周波のノイズで、本来は人間にとって不快な音。未解明の部分もあるが、耳の中に生えた産毛がだんだん抜け落ち、音を拾う神経が鈍るため、聞き取りにくくなるらしい。タイトーは、モスキート音の着信メロディーを制作。聞き取りやすさに応じて6種類、耳年齢が分かる仕掛け。モスキート音は、商店の前でたむろする若者を撃退するため、英国の会社が 2005 年に音の発声装置を発売してから広まった。携帯着信音としてひと足早く普及した海外では、先生が聞こえないのをいいことに、着信音にして授業中に携帯を使う学生が増える」と機具する声も。あくまでコミュニケーションを深めるために使って欲しいとか。・・・モスキート音、一度聞いてみたい・・・我が耳に聞こえるのだろうか??・・・
April 19, 2007
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今朝の日刊工業新聞から東急不動産は東京急行電鉄と共同で、「 PASMO (パスモ)」をカードキーに利用できるマンションを発売する。パスモは3月18日にスタートし、4月上旬に発行枚数が300 万枚を超える。パスモ対応マンションは初めて、両社は他に先駆けて東京都町田市で今夏発売予定のマンションに導入し、力ードの付加価値を高めるとともに、物件の利便性を高める。 第1弾として200戸規模のマンションに導入。グループ会社の東急セキュリティのシステムを活用し共用部分の玄関を通過する際、パスモをカードリーダーにかざすと開錠できる仕組み。子供が帰宅したことを親の携帯電話にメールで知らせるといった機能の付加も予定している。日頃持ち歩くカードを使える利便性だけでなく、安全・安心の確保にも配慮する。入居開始は 08 年夏ごろになる見込み。 ・・持ち歩くカードが増え、鍵が増える中、これは便利かもしれない。・・・出来ればカード一枚だけになれば良いのに!
April 18, 2007
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今週号日経Bから、米ウォルト・ディズニー・グループが日本で新型の娯楽施設を開業する検討を進めているという。千葉のような大型テーマパークではなく、立地を重視した小型施設の展開で、早ければ 2010 年にも実現する見通し。検討を進めているのは、米ウオルト・ディズニー・パーク&リゾート。同社のジェイ・ラズロ会長は、「TDR では1~2日間、滞在してもらっている。しかし、もっと手軽に数時問あるいは半日で楽しめる小規模な娯楽施設を提供していきたい]と。「子供と母親が 2 時間だけ楽しめるような施設とか、カップルが食事をしてその後にちょっと楽しめるエンターテインメントを提供していきたい」こうした施設を日本人が楽しんでいるのを自らの目で確認したうえで、ディズニーも同タイプの娯楽施設を提供できると確信を深めている。日本のレジャー業界はTDRの一人勝ちと言われて久しい。温泉施設やショッピングセンターのような分野に裾野が広がっており短い時間で楽しむ傾向がある。従来の枠組みを超えた戦いに発展しているレジャー業界は、巨人ディズニーの新たな取り組みで一段と競争が激しくなりそう。 ・・・確かに短い時間で楽しむ、そんな楽しみ方も有るかもしれない。丸一日だとそれなりに気合を入れないと・・・なかなか気軽には・・・・。
April 17, 2007
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この島村麻里著書への住信基礎研究所主席研究員伊藤洋一氏の書評から 大きく納得、周りの「感染症の女たち」に対して優しい気持ちになれる本だという。副題にある「ときめき感染症の女たち」とは、ペ・ヨンジュン、氷川きよし、ハンカチ王子であろうと、彼らに熱狂とお金を捧げる中高年女性を指す。ウイルスに罹患リカンしたように熱にうなされ、取りつかれたようにその魅力を語り、仲間を作り、そして行動的になる。冬ソナは古くさい日本の昔のドラマを見ているようで、最後の方は飽き嫌になった。それ以来、「なぜ」がずっと続いていた。多分この現象は男には分析できないと・・・。 「甘く、ソフトで適度に古くさい」ことこそが最大の感染要素だと本書は喝破。あるのは純愛であり、家族、言ってみればそこに持てる安心感こそ、感染源なのだと。 一番のポイントは、若い時の夫や恋人に対する熱が冷めた後の彼女らにとって、こうした“古くさい,スターは、安心できる対象、疑似恋愛ゲームの対象たり得ると指摘。現実の煩わしさとリスクを伴う恋愛の代替行為だという。ウイルスの効用について「今日からでも感染者になれる」「お仲間ができる」「 1 人で楽しめる」[エコノミーに続けられる」点を挙げた後「性的欲求の自己コントロールができる」と指摘する。本書は、私がずっと感じてきた[なぜ]をかなりの程度理解させてくれた。 ....男の「萌え]との共通点は読んでのお楽しみのようで、お茶を濁されてしまったが・・・。
April 15, 2007
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最近、ボクシングやレスリングなど格闘技用シューズで、街角を闊歩する若者が増えているという。戦うための機能を重視していた為あまり浸透してこなかったが、ここ数年その機能重視のデザインが目新しく映り、斬新なデザインに人気が集まっている。 ボクシングシューズは、くるぶしまで包み込み、あらゆる動きに対応できるように、紐通しの穴がシューズの上部まで連なっている。素材が柔らかいため、シューズの上部を折り返して履く女性もいて、通常のブーツでは表現できない履き方が履く人の個性となって注目を集める。 レスリングシューズは、トレーニング用に購入するケースが多く、ボクシングジムに通う女性が、レスリングシューズを使用するケースが増えている。男性は、ベンチプレスなどの筋肉トレーニング用として購入するケースが多い。ベンチプレスでは足の踏ん張りが必要だが、クッション性の高い運動靴だと足の力が地面に伝わりにくい。レスリングシューズだと足袋のように靴底が薄く、地面と足裏が近いため踏ん張りやすいという。 機能重視のカタチゆえ敬遠されたシューズが、機能重視のカタチで人気を集めるとは・・・・足元から始まる格闘技の大衆化!・・・街中がリングファッションと化すのも怖いが・・・
April 13, 2007
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今朝の日経に新しい腕時計の話題が・・腕時計大手のセイコーウオッチは8月、紙のように薄くて曲げられる電子ペーパーを表示部に使った女性用の腕時計を50万円台で発売。新しい女性用腕時計シリーズの第一弾として投入。同社は国内の高級腕時計市場で、2008年度に金額ベースで1割のシェアを目指しており、ファッション性の高さを売り物に、女性の需要を開拓したい考え。表示部に電子ペーパーを使った腕輪のような腕時計を1000個限定で国内外で発売。土台の金属には軽量で身につけやすいチタンを採用。曲げられる電子ペーパーの特徴を生かし、外側の表面を表示部がほぼ一周覆うデザインにした。白やグレーなど4つの色調のアラビア数字が流れる様に動いて時間を表示する。・・・いつ出るかと思っていたが、ついに話題の時計が発売ですね。
April 12, 2007
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今朝の日刊工業新聞・産業春秋からアトランタ、シドニー、アテネとオリンピック3大会連続で金、銀、銅のメダルを独占。といっても陸上競技に使う砲丸の話である。辻谷工業(埼玉県富士見市)の手作り砲丸は、重心の確かさとフィット感でトップアスリートの信頼を得ている。材料の鋳物は生き物のように一つひとつ重心の位置が異なる。重力の影響で下方ほど密度が高く、季節により収縮率も変わる。社長の辻谷政久さんは汎用旋盤を使い、音と手に伝わる圧力で密度を確かめながら、重心が球の中心にくるよう削り上げる。辻谷さんは工業高校を周りモノづくりの楽しさを説いているが、最近気がかりなのは失敗を恐れる子供が増えていることだ。「失敗するとすぐ止めてしまうから何も身につかない」辻谷さんは、迷える子供たちに語りかける。「失敗こそ面白い。克服したとき、人は一回りも二回りも大きくなる」。 ・・・これもまた長い経験が培った職人の言葉、説得力を感じる。
April 11, 2007
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今朝の新聞に米国企業の収入格差という記事を見つけた。 米国のCEOの報酬が高いことは知られているが、最近投資銀行ゴールドマン・サックスが株主から訴訟されて話題に・・・CEOの昨年の報酬は約63億円、社員の平均年収も約7600万円。これは同社が、中国工商銀行上場時に利益を上げ、さらに四半期毎に最高益を更新した為。 不調のフォード社でも60年ぶりに外部からCEOを迎え、たった4カ月で約33億5000万円。またゼネラル・エレクトリック社のCEOは昨年、約21億3000万円を受け取っている。米国のCEOとー般労働者との収入格差平均は、82年には42倍だったが、90年には107倍、 ITバブルのピーク2000年には525 倍に達し、その後02年の281倍、 04年には431倍、05年にも411 倍と高レベルを維持。これほどの収入格差が生じればCEOと社員のー体感など口にするのもむなしくなる。経営学者ドラッカーが「CEOの報酬が社員の10倍になったら、その会社は赤信号」と言っていたが、今では信じられない。このままM&Aが盛んになれば日本でもCEOの報酬は急上昇、経営陣と平社員の関係はこれまでとは全く異なったものに・・。今のところ日本で社長の報酬ガ高すぎるという株主訴訟は起こっていない。起こるようになった時、日本の経済が強くなっているかどうか?・・・・。 ・・同じ日本人でありながら、約60億円の松坂投手と、一生懸命に働いて生活保護水準の収入しか得られず、マンガ喫茶に入り一晩1000円で宿泊するワーキング・プアがいる・・・。
April 10, 2007
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長さや重さを表す単位として現代の日本人の生活に浸透している「メートル法」が初めてフランスで公式に制定された日が1795年4月7日。新しい単位の決め方は、「地球の子午線の四分の一(北極点から赤道まで)の距離の一千万分の一」を「1m」、「千分の1立方m(1リットル)の水の重さ」を「1Kg 」と定義。・・・という話は有名なh無しである。 日本は1886年メートル条約に加盟。単位の基準となる白金イリジウム合金製のメートル原器とキログラム原器が1890年にフランスから届いた。しかし伝統的な尺貫法に加え、米英から輸入される工業製品にはヤード・ポンド法が使われていた為、メートル法はなかなか普及しなかった。59年から一部の特例を除き、ようやく法律でメートル法に統一された。1mの定義は60年に「光の波長」、83年には「光の進む距離」を基準とすることに変わった。そのためメートル原器は使命を終えた「文化遺産」に。一方、重さの方は、いまでも十九世紀に作られたキログラム原器が基準のままで、茨城県つくば市の産総研で厳重に保管されている。 ・・・長さの基準は変わり、重さの基準は19世紀のままなのは興味深い。
April 8, 2007
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米郵政公社、値上がり無縁の切手を発売へ 米郵政公社(USPS)は4月12日、将来郵便料金が上がっても、差額を払わずに使える「フォーエバー(永遠)切手」を発売する。重さ1オンス(約28グラム)以下の封書用で1枚41セント。米国では5月に郵便料金引き上げが予定されており、利用者の不満をやわらげる狙いもありそうだ。 郵便局窓口やインターネットで販売する。封書などの料金は5月14日に現行の39セントから41セントに上がる。新切手を買っておけば、値上げの影響を受けないばかりか、従来の料金との差額を1セントや2セントの切手を使って補う手間も省ける・・大丈夫か? 何十年も先に使う切手を買う人は何人いるのだろうか?・・・・・・この制度、成り立つのかな?
April 6, 2007
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作家竹田恒泰氏の言葉からこれだけ科学が発達しても、まだ解明されていないことは多い。たとえば魚が泳ぐ原理、蛇が這う原理、ハエが飛ぶ原理、凧が揚がる原理など・・・。固定したものの流体力学は計算可能でも、魚や凧など、表面の形状が変化するものの流体力学は計算が複雑で、大型コンピューターを駆使しても計算ができないという。 また、ハエは羽を動かす周彼数が高く、羽が生み出す揚力よりも乱気流係数の方が常に高くなってしまい、航空力学上は飛ばないことになっているらしい。 科学技術が生み出したものですら,人類はしばしばその不完全さに脳まされる。「不沈船」タイタニック号は1912 年の処女航海で沈没。1995 年の阪神・淡路大震災では、地震では絶対に倒れないとされた阪神高速が倒壊。また1985年の御巣鷹山の墜落事故では「最も安全な旅客機」とされたジャンボが墜落。 そもそも、本当に安全なものには安全装置は付いていない。何重にも安全装置を付けるほど、そのシステムは本質的に危険。地球規模の科学を考える上で、自然界について無知であるということを知るべきだろう。 自然界という足元を固めず、科学への視野は広がって来ないのでは・・・
April 4, 2007
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日経B最先端工場シリーズ/糸を巻くようにタイヤを作る 住友ゴム工業に、社長や会長も許可無く立入れない特別施設ができた。 市場で人気を集めているのが、タイヤの「インチアップ」。タイヤが横方向に変形しにくく、コーナリング時に踏ん張りが利き、より速くカーブを曲がれる。その半面、乗り心地は悪化。「操縦安定性、乗り心地、静粛性」3要素のバランスを取るため着目したのはタイヤの真円度を上げること。同じ外寸、扁平度合いのタイヤで比べれば外形が真円に近いほど、走行時の振動は少なくなる。真円から外れた部分が、走行中に路面にぶつかることで生まれる周期的なノイズも減らせる。従来の2 倍という高い真円度を実現し、振動を 50 %削減した。 一番大きく変わった工程は「成形」部材をつなぎ合わせる作業そのものをなくし、シートの代わりに、幅 20mm に裁断したリボン状のゴム(ストリップ)を使う。糸巻きに糸を巻くようにドラムに巻きつけタイヤの形にしていく。回転方向に継ぎ目がない(ジョイントレス)ため、真円度を高めるのに有効な手法。 タイヤの製造方法が、こんなに変わって来ているのには驚かされる。
April 3, 2007
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今週号日経Bから/自動車の速度違反取締に使用するレーダー波を探知し、運転者に知らせる「レーダー探知機」の販売が伸びている。人気シリーズ「ASSURA」は従来の探知機能に加え、「この先交通事故多発エリア」「急カーブあり」「この先 40km 走行区間」といった道路晴報を運転者へ提供。取り締まり地点などを含め1万4千件の情報を蓄積。警告も進化し、画面に文字やイラストで表示される機種が増え、一目瞭然。ASSURA「 AR - 200FE 」には、「緊急車両データベース」という独自機能がある。メーカーが調査した覆面パトカーなどの緊急車両のナンバーや車種名が、都道府県別に登録してある。「緊急車両と一般車両を見分け、緊急車両の走行を妨げないための機能」と同社は説明するが、覆面パトカーを見分けて摘発を逃れるという機能とも言える。法律に反してはいないが、限りなくグレーに近い。 時代とともに機能拡充、イタチごっこではあるが、レーダー購入の目的は今も摘発逃れ?が多いのでは?・・・
April 2, 2007
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今週号日経Bに掲載された、吉野家社長 安部修仁氏の著書「逆境の経営学」 政府による米国産牛肉の輸入禁止措置を受けて牛丼の販売休止を余儀なくされた「吉野家」は、米国産牛肉にこだわり、他国産に乗り換えることはしなかった。その後、米国産牛肉の輸入が解禁になり、牛丼の販売も再開、今は客足が戻ったと聞く。だが、一連の戦略を、今の段階で危機管理における「成功モデル」と称賛するのは時期尚早。吉野家が強くなったかどうかの評価は今後、お客や市場が下していくことになるはずだ。吉野家ディー・アンド・シーの安部修仁社長が、牛井の販売休止期間中に何を考え、トップとしてどんな行動を取ったのかがまとめられている。印象に残ったのは、米国側のルール違反が源因で、解禁された牛肉輸入が再び禁止になった時のエピソードだ。安部氏は社員を前に、戦略や対処方法の説明をするのではなく、第一声で「アッタマにきた」と発言し、社員の闘争心に火をつけたという。現場を知り、社員への目配りを欠かさない安部氏ならではの統率術だと感じる。 逆境にある時、企業のトップは平時以上に人心の掌握が求められる。動揺し、将来への不安を抱えた社貝やスタッフをどう鼓舞し、前向きな集団に変えていくか。この点で安部氏は、社内のべクトルを揃えることに成功していたように思う。外食産業は労働集約型の産業である。戦略が立派でも、現場が働かなければ画餅に終わる。その労働集約型産業のトップが危機に際して社員に何を語ったかを知ることは、業種を超えて参考になる。つまり、逆境の人心掌握術として。 今注目される経営者の一人。何かが違う光るモノがあると感じる。・・・・・・
March 30, 2007
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今朝の日経からホンダは大型バイク「ゴールドウイング」に二輪車用エアバッグ搭載モデルを追加して6月29日に発売する。エアバッグを搭載した二輪車は国内初。ゴールドウイングは、水冷・4ストローク・水平対向6気筒・1800ccエンジンを搭載し、大排気量特有の力強い出力特性でありながら、滑らかさも併せ持っている。環境面では、国内で導入される平成19年排出ガス規制値もクリアしており、世界最高水準の環境性能を実現。また装備においては、総容量142Lの収納スペースや、6連奏のCDチェンジャーと上質な音響システム、ヒーターなどの防寒機能など、四輪車感覚の極めて豪華で充実した装備。更に大きな背もたれで包み込むような後部座席は、パッセンジャーの乗車空間に配慮したシートレイアウトであり、二人乗りでの長距離ツーリングにおいても乗り心地に優れ、快適に楽しめるモデルとしている。 エアバッグは座席前方に配置し、衝突を検知してから0.15秒で運転者を受け止める。衝突判定を判断する衝撃センサーは左右のフロントフォークに2個ずつ設置する。車体色は灰色がかった白で、価格は346万5000円。・・・さすがに、二輪にシートベルトは付かないようで・・・30年以上前米で見た「ゴールド・ウィング」は水平対向4気筒・1000ccエンジン搭載「GL1000」だったが・・
March 29, 2007
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今朝の日経に、中国でMG生産開始の記事が・・経営破綻した旧英MGローバーの資産を2005年に買収した中国企業、南京汽車集団は27日、南京市の新工場で「MG」ブランド車3モデルの生産を始めた。今年後半に発売。新工場は昨年3月27日に着工。旧MGローバーの英ロングブリッジ工場の生産設備を持ち込み、1年という短期間で生産開始にこぎ着けた。生産を始めたのはセダン「MG7」2モデル(排気量1.8―2.5リットル)とオープンカー「MGTF」(同1.8リットル)。TFは「中国初の本物のスポーツカー」としている。国内では販売会社300社と交渉中で、既に30社と契約。今年後半に生産を始める英国でも5月をメドに販売会社を決める。南京汽車は小型トラック生産からスタートした老舗企業。伊フィアットグループと合弁で乗用車や小型商用車を生産している。乗用車事業拡大のため、経営破綻したMGローバーの資産を2005年に買収。昨年から南京市に新工場を建設していた。・・中国企業製の「MG」・・英国人はどう感じているのだろう・・・先日アストンマーチンは英国に戻ったものの・・・
March 28, 2007
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今週号日経Bからインプラント(人工歯根)治療とは、失われた歯の代わりに、顎の骨に人工の歯の根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法。ブリッジのように周りの歯を削る必要はなく、残っている健康な歯に負担もかからない。見た目や噛むことによる食感も、自分の歯とほとんど変わらない。また、ブリッジや入れ歯と違い,自分の歯と同じように歯茎に噛む力がかかるので、歯茎が痩せることもなく、健康に保てるのもメリット。インプラントの手術は痛そうで怖いイメージだが、抜歯と逆。ただし、通常の歯の治療よりも、厳重な滅菌下で手術を行う点は異なる。手術時間は本数にもよるが30~120分程度、局所麻酔をかけるので術中の痛みはほとんどない。術後も「歯を抜いた時と同じような痛みだった」と患者談。さらに、半年から1年程度かかった治療期間も、今は通常3~6カ月と短くなってきている。 費用は治療の内容によって異なるが、健康保険は適用されない。セメント式で1本当たり20万~40万円、スクリュー式で40万~60万円。日本口腔インプラント学会ホームページは( http : www.shika-implant.org/) ・・・素晴らしい技術だが、健康保険が利かないのは痛い・・・
March 27, 2007
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今朝の日経に「VW、ポルシェの実質傘下に――出資比率を引き上げ」の文字が・・独ポルシェが欧州自動車最大手フォルクスワーゲン(VW)を実質的に傘下に収める。ダイムラークライスラーのクライスラー部門の売却・提携検討で自動車業界では再編熱が高まっており、買収防止策を強化する狙いだ。VWは提携関係が深まるポルシェとオーナー家の求心力を生かし、本業の強化に集中できるメリットがある。ポルシェはVWの持ち株比率を27%から31%に引き上げる。ドイツ企業は出資比率が30%を超えると、買収を提案する義務がある。30%を初めて超えるため、他の株主に買収を提案。6月に開くポルシェの臨時株主総会で持ち株会社の設立を決め、VWを持ち株会社のグループ企業に位置付ける。・・・ポルシャ社がVWの主導権を握り、経営優先に走り過ぎクルマ造りをつまらないものにして欲しくない・・・
March 26, 2007
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今週号日経Bに「二転三転に社員は疲弊」カネボウの記事が・・・ 化粧品と一体か分離か、過去3年でくるくる変わった再生方針。そのたびに振り回されてきたのは、現場で奮闘する社員たち。会議漬けの日々で改革疲れが蔓延、踏ん張りは限界に来ている。 2月27日に開かれたカネボウの新社名発表会。「 『 クラシエ 』 という名称は社員によって選ばれた」「社員のモチベーションは上がってきている」と、中嶋章義会長は誇らしげに語った。しかし、現実は逆。この3年スポンサーが入れ替わり、再生方針が変わるたびに最も振り回されたのが社員。2004年3月、産業再生機構による支援で化粧品事業と食品・日用品・薬品の3部門を分離して再生を目指した。ところが1年後、過去の経営陣による粉飾決算が判明、上場廃止になる「不測の事態」が発生。中嶋会長は再生機構が送り込んだ小城武彦社長(当時)とともに、カネボウ化粧品との一体再金へ力を注ぐことを強調。「しるし」という企業理念も作成し、社員の気持ちを鼓舞し続けた。その後さらに急展開。2005年12月に再生機構が支援終了を決めると、一転して分離再生をすることに。カネボウ化粧品は花王に売却、カネボウ本体は3投資ファンドが買収。カネボウ化粧品とカネボウは別の道を歩むことになり、カネボウ本体は120年間慣れ親しんだ「カネボウ」という社名が使えなくなることも決まった。「社員の落胆は想像以上に大きかった」と。 「しるし」という企業理念が寂しく・・・悲しい現実。 私たちの約束「心を晴れにする」1.きょう、人のこころにさわる。何回「ありがとう」といわれたか・2.仕事に厳しく、人にやさしく。仲間を信じて共に成長する。3.上司のほうを向くな。いちばん厳しい生活者の目をもつ。4.なぜ、なぜ、なぜ。現場、現実、現物に質問しつづける。5.すぐやる。やりきる。世の中とのデッドヒートを。 ・・・遅ればせながら、これから一泊二日の墓参りへ・・・。
March 24, 2007
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今週号の日経Bから世界で水不足が深刻さを増している。人口約65億人のうち11億人が十分な水を利用できていないとされる。2025 年には 30 億を超える人々が強い水ストレスの下で生活する可能性ありとも。一方で人問が利用できる水の量には限りがある。地球上には約14億 km3の水が存在するものの、その97.5%が海水で、淡水は2.5%しかない。そしてこの淡水の約7割は南極と北極地域にある氷。つまり、人間が利用できる淡水は、地球上の水の約0.8% に過ぎない。しかも人口増と工業化により水使用量は増加の一途。 そこで注目を集めているのが、「海水淡水化技術」従来は海水を熱で熟発させ蒸気を冷やす「蒸発法」が主流だったが、原油や鋼材価格の高騰によりコストが上昇。そのため最近は日本の化学・繊維メーカーの「膜処理法」が主流に。東レの試算によると、現時点で 1 トンの淡水を作るコストは、蒸発法の 90 ~ 140 円に対して、膜処理法では 60 ~ 80 円程度と逆転。膜処理法の基本原理は「濾過」とほぼ同じ。海水中に溶けている塩イオンの大きさは、0.001マイクロメートル以下。塩イオンを取り除くために使われるのが、「逆浸透 ( R0 = Reverse osmosis )膜)逆浸透膜は、水などの「溶媒」は通すが、その中に溶けている塩などの「溶質」は通さない性質を持つ「半透膜」の一種。 半透膜で仕切られた容器に海水と真水を入れると、塩分濃度の差を小さくする方向にカが働き、真水側から海水側に水分子が移動する。これが「浸透」現象。この時、海水側に浸透圧以上の圧力を加えると、これまでとは逆に、海水側から真水だけが押し出される。この「逆浸透」の原理を使って、海水を「濃縮塩水」と「飲料水」に分離する。コストの安さを武器に、東レ・日東電工・東洋紡などが攻勢をかけている。 ・・・人間が生存する上で欠かせない水、普段気に掛けない存在だが、事は重大。
March 23, 2007
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日曜日にビッグサイトで見て以来、マレーシアの国民車「プロトン」が気になっていた(日本の公式の場には初めての展示らしい)今朝の日経とフジサンケイBEの2誌に「プロトン」の記事を見つけた。展示されたのは2台、「Gen-2」は04年4月に販売。1600ccの4ドア・ハッチバック、5~6万リンギ、1リンギ35円で175万~210万円。スポーティ車「SatriaNeo」は06年6月に発売された国産DOHCエンジン搭載3ドアハッチバック車。1300ccと1600ccがあり、今回展示されたのは1600cc110馬力。43500―54800リンギ、152万―191万円。経営不振に陥っているプロトン社が外資との包括提携交渉が大詰めを迎えているという。同社と大株主であるマレーシア政府は交渉を続けてきた独フォルクスワーゲン(VW)と米ゼネラルモーター(GM)のどちらかとの間で合意を目指している。今月までを交渉期限と定めており決着を急ぐ方針。尚、仏プジョーシトロエングループとは合意に至らず終了とか。 またまた恥ずかしい話なのだが、ロータス社がこのプロトン社の傘下だったという。ロータスはイギリスに多数存在するバックヤードビルダーで最も成功した例だろう。天才コリン・チャプマン氏が1952年に始めたこのメーカーは、F1をはじめとする様々なレースでの活躍で名を上げ、そのレーシングカーのメカニズムを投入した市販車を販売することで利益を上げてきた。だが1970年代後半以降は経営状態が怪しくなり、まずトヨタ、ついでGMが経営権を握り、さらにイタリアのブガッティの傘下に入るのだが、同グループが崩壊すると、今度はマレーシアのプロトン傘下となって現在に至っている。
March 22, 2007
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今朝のフジサンケイBE、作家・竹田恒泰氏の記事から 私は財布として巾着を愛用、小銭だけでなく紙幣やカードなども入れて毎日持ち歩く。江戸期まで、日本人にとって財布といえば巾着。私の巾着は、甲州の伝統工芸品「印伝」。紺色の鹿皮製で、漆でトンボ模様がしつらえてある。トンポは武田信玄が好んで使った勝利の象徴で「勝ち虫」とも呼ばれる。金額は 4000 円未満で決して高価ではない。印伝は肌触りがよくて柔らかいが、非常に強く、毎日使っても簡単にはへたらない。だが、 6 年間も毎日持ち歩いていると、さすがに傷みがあり、先日巾着を修理に出した。紐と内張りを交換してもらい、コーヒー 1 杯に満たない修理代を払った。紐はおよそ 2 年に 1 度交換していたが、内張りを張り替えたのは初めて。ブランド物の財布を使っている人は多いが、修理をしながら10年以上も使っているという人はあまりいない。財布は消耗品になってしまっている。しかもこれは財布に限ったことではあるまい。本来日本人は物を大切にする感覚を持っている。丈夫で長持ちする物を大切に使い続けることが美徳とされてきた。また印伝は、使い込むほど渋くなり美しさを増してくるのがなんとも嬉しいではないか。洋服が中心の生活、だからこそ小物だけは日本の物を使うようにしてみてはいかがだろう。 こんな風にモノを大切にしている方がいるとは驚き、いいモノ長く!恥ずかしい話ですが、「印傳」知りませんでした・・・印傳のバッグが欲しいと妻が言い・・
March 21, 2007
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今週号日経Bに先週TV「カンブリア宮殿」に出演した堀場製作所・堀場雅夫氏の記事が。 先日出演したTV番組で粉飾決算が話題になり、「粉飾なんて誰でもやっている」と発言。女性キャスターに「あなたも化粧せずにスッピンで出たらどうですか」と。勿論半分冗談だが、そこには1つの現実がある。人間誰しも自分を良く見せたい、化粧をして美しく見せようとするのも相手の印象を良くするため。経営者も同じで会社の実態を良く見せたい。問題はそれがどの程度までなら許されるのか、線引きが非常に難しいというところにある。 商売にはどうしても波がある。経営者は数字を平準化させ、株主や従業貝の動揺を抑えたい。100%ありのままの状態を開示することが絶対に正しいと、本当に言い切れるだろうか。相手のことを考え 10 のうち 8 しか言わずに帳尻を合わせておく方がいい場合もあるかもしれない。「化粧は絶対にダメ」と締めつけるだけでは世の中がギクシャクし、粉飾を減らすことにもならないのではないか。 最近会計や情報開示のルールが厳しく、決算関係書類はまるで官報告示のように厚くなってしまった。そこに書いてさえあれば、後で何か言われても開き直れる。これこそ「逆ディスクローズ」で企業の中身を分かりにくくしている。「日本企業が強いのは、四半期決算がなく長期的な視野で戦略を考えられるから・・」それが昔話となり、今日本の経営者がどんどん短期思考に変わってきているのであれば、粉飾決算よりそちらの方を心配すべきかもしれない。 ・・さすが「おもしろおかしく」を社是にしてしまった経営者、ひと味ちがう。
March 20, 2007
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会社に届く法人会の冊子に、江戸東京人文科学研究会の安藤義雄氏の手記が。 いま、ニートと呼ばれる「働かない人」が増えている。なぜ働かないかは、本人以外には理解できない。理想の社会とは皆が等しく働け、助け合って衣食住に困らない社会を言うのだろう。自分だけよければいいと言う考えを、日本人は非常に嫌った。皆のために、皆が幸せに暮らすことが理想なのだ。 しかし、現実は弱肉強食の社会。便利だ、効率だ、無駄だと言って機械化し、自動化し、或いは合併してリストラ、人から職を奪うばかり。 江戸を調べて感心するのは、若者は勿論、年寄りであろうと皆働いていた。仕事もせず、家でぶらぶらして居れば世間体が悪いと、すぐに親戚や近所の人に親が頼むし、頼まれた人はよく世話してくれた。仕事がなくて困っていると自分の仕事を分け与えたし、また、就職して店に尽くした働き者には暖簾を分けてやった。共存共栄の社会が、江戸にはあった。 江戸は東京に比べ、落ちこぼれの少ない、人情味溢れる住みやすい・生きやすい社会であったような・・・
March 19, 2007
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少し古い新聞記事にエッセイスト石橋員知子氏の衝撃的な文章を見つけた。 「母性本能は、与える愛」だと、よく定義される。子供は成長するにつれ、親を裏切ることはあるが、母親は、子供が罪を犯しても、最後まで味方するほどその愛は、極めて強い。渡辺淳一氏は、「鈍感力」の発刊に伴って「鈍感力の最たるものは母親の子供への愛です。たとえウンチでも、子供のものなら色を見てにおいを嘆いで、さらに汚したご飯もつまんで食べることができます」と綴っている。[たいていのことではへこたれない、鈍く逞しい力」が母親に与えられた「鈍感力」、つまり「母性」によってつかさどられているということか。しかし、ここ数年、母親の子供をあやめるおぞましい事件が後を絶たない。「強いストレスにさらされて・・・・」と児童相談員は言う。子供ができて、好きだった仕事を断念しなければならなくなった、夫が育児を手伝ってくれない、子供をめぐって姑との対立が悪化した等など。かなりの閉塞感がストレスと化し、虐待へ走らせると。女性は、出産を機に「母」としての責任を負う。幼子にとって「母」なるぬくもりは「父」より温かい。この重要性を認識できない女性が、覚悟のないまま子供を授かると、虐待事件だけでなく、ひいては年間200人前後の捨て子の、そして「赤ちゃんポスト」問題へ繋がってしまう。社会愛が薄れてきたこの国で子供を慈しむ心だけは育んでいくようにさせたい。・・ストレスだけが虐待に走らせているのだろうか?・・
March 17, 2007
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今週号日経Bにレクサスで引上げるトヨタの競争力の記事が・・レクサスのLSが採用した自動駐車支援システムは、音波センンサーを使いながら駐車位置を検索し自動でハンドルを切ってくれるスグレモノ。驚いたことに、この装置が約1ヶ月後に発売されたカローラにも搭載できるという。オプション価格は4万2000円とリーズナブルな値段で高齢のドライバーから人気を集めている。これこそレクサスとトヨタの関係を表す端的な事例だ。トヨタは(1)開発した先端技術をまずレクサスに投入していく。通常は6ヶ月程度空けて、(2)この技術をトヨタ車にも導入する。その時は量産効果で(3)価格を下げ間口を広げる。こうした技術を取り入れた車は他社に較べ(4)商品力が高まり売れる。その結果、会社の(5)業績が高まり、さらに(6)研究開発費を上積みできるという(1)~(6)サイクルを繰り返す。 昔聞いた話だが、これと似た考えがメルセデスにも有るらしく、先端技術はまず「SL」に投入、万が一クレームが発生しても改修数が少なくてすむ・・・これで成功をみると他の量産車に拡大していくとか。
March 16, 2007
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「一億総中流幻想を見つめ直す時」と題した文芸評論家 斎藤美奈子氏の記事を見つけた。 今の日本の一極集中は、発展途上国でよく見られる現象。私は新潟県の出身で、わざと「裏日本」と表現する原稿を書く。すると必ず編集者に「日本海側]と直される。でも、それでは現に存在する「格差」が見えなくなってしまう。 日本人は故郷が好きなのに、いったん東京に出ると故郷に帰らない。問題のひとつは、地方というか日本社会の「ニ重構造」地方にはそれぞれ固有の小権力がある。例えば、地方紙は地元で絶大な影響力を持っているエリート集団。でも全国紙に対し、しょせん地方紙、という屈折した思いが。自治体も銀行も大学も全てこの構図。内部に収まっていれば心地いいけれど、地元出身でも外から戻ってこの屈折した壁を越えるのは大変。 近い将来、状況は変わる。きっかけは介護問題。地方で暮らす老人が倒れたら、東京の子供たちは深刻な選択を迫られる。それに今後は地方から子供を東京の大学に進ませるのは不可能に近くなる。家賃10万円もするマンションでは仕送りも限界。そうなれば子供は地元で頑張らざるを得ない。 一億総中流の幻想は、実は1970年代から15年くらいの間だけ。今、夢から覚め「東京へ行っても仕方ない」と思うようになれば、それはそれでいいことでは・・・。 ・・何か理想と現実の狭間を・・・考えさせられる言葉であった。
March 15, 2007
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パソコンを開くと、YaHooのトピックスに「俳優の鈴木ヒロミツさん死去」の文字が・・。目を疑ったが・・事実。「歌手やドラマなどで幅広く活躍した俳優の鈴木ヒロミツ(すずき・ひろみつ、本名=弘満)さんが14日午前10時2分、肝細胞がんのため東京都千代田区の病院で死去した。60歳だった。鈴木さんは1967年、グループサウンズ「モップス」のボーカルとしてデビュー。「たどりついたらいつも雨ふり」「気らくにいこう」などをヒットさせた。」今から何十年も前、学園祭に彼を迎え、歌でトークで盛り上げて頂いたのを思い出した。秋だったが、暑い日射しの中、「月光仮面」を熱唱していたような気がする。当時、実行委員会の予算も少なかったのだろうが、精一杯の予算で呼んだ当時の有名人であった。・・60歳・・・早すぎる死に悔いが残るかと・・・。合掌
March 14, 2007
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今月号の業界誌コラムから・・・「もしも、あなたの大切なペットがいなくなったら・・・」海外ではペットにマイクロチップを埋め込む事が主流。しかし日本ではマイクロチップを読み取る設備を導入している保健所がほとんどありません。年間約40万頭もの動物達が引き取り手がなく、保健所で殺処分。また近年インターネット上ではたくさんのペット達が迷子になり、捜しているサイトが急増。ペットの首にQRコード付きキーホルダーをつけ、携帯電話で読み取ればホームページに掲載された詳しい飼い主やペットの情報を得られる。通常の迷子札のように電話番号を記載したりすることが無い全く新しいサービス。QRコード以外ではホームページが読み取れないようセキュリティの対応も万全。携帯電話で簡単に迷子を捜すQRコード迷子札「Q-RET」初回購入代金9,800円で、ペットのホームページを一生涯保証する。約10年の寿命の場合、1ヶ月の費用は約81円と言う低価格も安心です。・・・なかなかのスグレモノでは・・・見つけた方の携帯に期待だが・・http://www.badge-goo.jp/q-ret.html
March 11, 2007
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今週号の日経Bにカプセル内蔵型内視鏡の記事が。構造はプラスチック製カプセルの内部に、超小型のデジ夕ルカメラのほか、電池、画像の送信用発信器を内蔵。水と一緒に飲むだけなので内視鏡を挿入する際の苦痛を解消できるとか。 この小腸用のカプセル内視鏡を世界で初めて実用化したのは、イスラエルのギブン・イメージング社。続いて2005年10月にオリンパスが欧州で発売、今年1月には国内で製造と販売の承認を申請。これらの大きさは全長2.6cm、直径 1.1cmで一般的な薬のカプセルに比べて直径が約2倍。 口から飲み込んだカプセル内視鏡は、消化管の嬬動ぜんどう運動で移動、カプセル内視鏡の姿勢や動きを制御することはできない。最後は消化管を通って、便と一緒に排出し使い捨て。トイレで詰まらないことや環境汚染の点で問題がないことを確かめている。 今後の課題の1つは撮影した画像の解析に時間がかかる点。毎秒2枚の頻度で撮影した画像の総数は約 5 万枚。解析に要する時間を短縮する工夫が必要。小腸だけでなぐ、胃や大腸などでも使えるようにすることも課題。これらの技術が実用化されば、カプセル内視鏡が胃カメラに取って代わって、消化管の検査の主役になるかもしれない。 医学というよりも科学の進歩はスゴイ・・
March 8, 2007
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日経Bに小宮山宏東京大学総長の衝撃的な教育論が・・。 「今の教育現場の一番の問題点は先生の多様性が著しく欠けていること。例えば子供の理科離れが深刻化しているが、これは理科の好きな先生が今の小学校にほとんどいない為。教職を目指す学生の多くは文科系志望で物理を履修せずに教師になってしまう。対策は大量に退職する団塊の世代など様々な知識や経験を持った社会人を採用して補えばいい。いじめなどの問題が生じても、先生も校長も同じ世界しか知らずリスク対応力には限界がある。だから、実社会で経験を積んだ人が敬壇に立つことには大きな意味がある。」 「東京大学は意地でも推薦入学を導入しない、僕が総長を務めでいる間は絶対に。一方で、文化や経験の異なる人材を迎え多様性を確保する。」 「教科書をバックアップするものを「ウィキペディア(インターネット上で参加者が共同作業で執筆・編集しながら作る百科事典)」で作ればいい、とさえ考えている。」これまでの教科書というのは大抵、 1つの視点で書かれていました。でも、ウィキペディアは様々な人がいろいろな視点で書き込んでいる。これこそインターネット時代の教科書です。」 ・・これが東大が考えるIT社会の教育なのだろう・・・
March 5, 2007
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日経Bの有訓無訓に幻冬舎の見城徹社長の手記が・・ 幻冬舎という社名は五木寛之さんが名づけ親。無知を自覚し自分を晒しながら、堂々と雪深き荒野を行く、そうすれば美しい春が待っている。僕は常に「顰蹙(ひんしゅく)はカネを出してでも買え」と。「あいつは何だ。何をやるか分からない」と思わせるようなことをしない限り、善戦はしても圧倒的な勝利は得られない。誰もが不可能だと思うことを、圧倒的な努力をしてリスクを埋め、鮮やかに勝つ。勝因は次の敗因も生む。うまく行き過ぎる時は、それを疑う。裏切っていたり、恨みを買っていたり、どこかに無理が生じているもの。 人生の勝ち負けは 1 つしかない、死の瞬間です。権カや名誉やお金があろうと、死は平等。その時「いい人生だった」と思えれば 、その人は勝ちです。周りの人を精いっばい愛し、小さき者として誠実に死んでいく。僕ですか?最後にかすかに笑えればいいかなと。 含蓄のある言葉に何度も読み返し・・・今朝の朝刊に「編集者という病い」の広告が・・
March 1, 2007
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今朝のフジサンケイBで作家竹田恒泰氏が「森林はCO2を吸収する」・・は半分誤りであると。植物は太陽光を浴びてCO2と水を吸っでO2(酸素)と糖分を作り出す。これが光合成。ところが、植物が枯れて土に還るとき、光合成とは逆の反応が起こる。植物が枯れると、今度は微生物が植物を分解する。そのときO2が消費され、CO2と熱が排出される。地球全体では微生物が吐き出すCO2の総量は、人類を含む動物が排出する総量をはるかに凌駕する。植物が分解されるとき、光合成で植物内に蓄えられたC(炭素)は、CO2として解き放たれ、再び大気に戻される。よって、植物は一時的にCO2を体内に蓄えているだけで、枯れたらCO2は元通り大気に返される。森林はCO2を増やしも減らしもしない。森はCO2のタンク。いま森林が消滅すればその分CO2のタンクが失われて、行き場を失ったCO2が大気に排出される。・・知らなかった、森林はCO2を一時保管しているだけなんだ・・・
February 28, 2007
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米西海岸で起きている現実、製造業の地盤沈下。カリフオルニアにあるGMとの合弁会社 NUMMI は、品質で苦しんでいる。その原因は「作業者が標準作業を守っていないこと」トヨタ生産方式の基本は、各工程の一連の作業手順を標準化するところにある。ところが、 NUMMI では仕事に慣れてくると、自分のやり方を始めてしまう作業者が多い。それに米国人は品質に対して鷹揚で、工程内で品質を確認する際、自分で勝手に判断して次工程に流すケースも見られる。決して米国人の能力が劣るのではない。もともと米国人は創造力を発揮するよう教育を受けている。これは新商品を開発するような仕事には向いているが、製造現場ではマイナスに作用することが多い。 だからこそ、トヨタは米国生まれのブランドである「レクサス」を日本やカナダの工場では作っても、米国では 1 台も作ろうとしない。ハイブリッド車「プリウス」も最も売れているのは米国だが、今のところ生産は日本である。 一方、米ビッグスリーも軸足を海外に移し始めた。その中で、雇用の吸収先として期待されるトヨタは現地生産を進めざるを得ない。かつてカリフォルニア州には約 10 の自動車工場があったが、今も残っているのは NUMMI だけ。米国の自動車産業に遠心力が働く中で、それに抗わざるを得ないところにトヨタの苦悩が・・・ ・・創造的なアメリカ人気質でレクサスは造れないのだろうか?・・・
February 27, 2007
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ご存知ですか、ガジェット?ガジェットは、PCデスクトップの好きな場所に配置できる小型のアプリケーション。ブラウザーを立ち上げず、最新ニュースを見たり、株価や天気などをチェックしたり。ウィンドウズ・ビスタには標準搭載、XPではグーグルやヤフー等からインストールが必要。ヤフーの場合、ウィジェット(ウィンドウズで使うガジェットの造語)は、次のURLhttp://widgets.yahoo.co.jp/ からダウンロード。ウィジェットエグゼを起動すると、インストールが始まり、検索やカレンダーや地図情報などのウィジェットが立ち上がる。「その他のウィジェットを取得」を左クリックすると、ウィジェット一覧が表示され、取得したウィジェットは「マイウィジェットフォルダ」に自動的に保存。日本語版のウィジェットはグーグルとほぼ同数の八十数種類。英語版はウィジェットギャラリーの左下にあるヤフーウィジェットのアイコンをクリックすると約4000種類のウィジェット。色々なガジェットを使いたくなるが、たくさん追加すると、パソコンのパフォーマンスに影響することも。 小生のPCにヤフーのウィジェットをインストールしてみた・・画面だけビスタ気分で・・
February 26, 2007
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今週号の日経Bに、松下電エの新素材トイレ「アラウーノ」の記事が。「トイレ=陶器」の常識を覆す新製品が話題を・・松下電工が昨年末に投入した汚れがつきにくい特殊な樹脂製のトイレで、「3カ月間ブラシ掃除不要]を売り物に。素材は「有機ガラス」と呼ばれる合成樹脂。店舗看板や携帯電話のカメラ用レンズ、水族館の巨大水槽等に使われている材料でアクリル樹脂とも呼ばれる。軽くて加工しやすく汚れが附着しにくい。トイレで最も落としにくい汚れは「水あか」水道水に含まれるケイ素が陶器表面と化学的に結合してしまうため。水あかの上に便が附着して雑菌が繁殖すると、黒ずみやヌメリ、異臭などが生じる。ブラシで強く磨けば取れるが、便器にキズができ、そこに汚れがたまる悪循環に陥る。一方、有機ガラス系材料はケイ素と化学的に結合することがなく「水あか」を落としやすい。強く磨く必要がない為に便器の損傷が少なく長く使えば使うほど陶器との差が顕著に表れるという。新素材効果だけなら掃除不要期間は 1 カ月程度。それを3カ月に延ばしたのが2段階の水流で汚れを落とす業界初の新洗浄方法。この「激落ちバブル」は大の場合、最初に発生させる直径5mmの気泡が衝突、破裂する圧力で大きな汚れを剥がし落とす。次に、直径60μmの洗剤の抱が流れ、小さな汚れを分解する。製品価格は30万円前後。木製に代わり陶器になったのが明治時代後期、100年間鎮座した陶器と新素材との争いが本格化しそうだ。・・3カ月間ブラシ掃除不要は便利だが、「心の問題」もあり本当に良いことなのだろうか・・・・ さっ、今日は休日出勤で経営計画報告会、夜は懇親会で朝帰りか?
February 24, 2007
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「木は折れやすく、節のある竹は折れにくい。しかし急激に伸びる竹は折れやすい」鈴木修氏がスズキ自動車の社長になった28年前の連結売上高は3000億円、それから1兆円になるまで12年、年平均600億円の売上で伸びた。1兆円から2兆円になるのに偶然また12年、年平均800億円の伸びに。ところが、2003年度から4年間で2兆円が3兆円になり、年平均2500億円も伸びてしまった。これを竹に例えると、最初は60cmで節ができ、次は80cmで節が出来た。しかし今は2m50cmで節が出来る。いくら竹がしなるから折れにくいといっても、節と節の間が空き過ぎ。鈴木社長は小さい頃、飛騨の山奥、温泉で有名な下呂に住み、1m位雪が積もるとスギの木が折れてしまうのを経験。スギはヒノキに較べ伸びがはやい。伸びがはやいということは年輪と年輪の間隔が広い。だから雪の重さで折れたり割れたりする。急成長は一番問題だと思ったという。業績がいい時こそ経営危機の要因をはらんでいるのに皆が気づかない。急激に伸びる時に慢心する。「小・少・軽・短・美」と言っているのに、重厚長大になり、設計・品質に手を抜きクレームになる、金遣いが荒くなる・・といった事態が起きてしまう。 ・・・竹に例えた教訓「慢心するな」、この謙虚な姿勢こそスズキの強みなのかもしれない。
February 23, 2007
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今朝、新聞を見ていると興味深い32面体の話が・・正五角形と正六角形が連なった三十二面体。白黒の亀甲模様のサッカーボールが代表的。アルキメデスが発見して以来、古くて新しい立体。 三十二面体は十二個の正五角形と二十個の正六角形が連なり、複数種類の正多角形でできた準正多面体の一つ。正二十面体にある十二個の頂点をそれぞれ五角錐(すい)状に切り取ってできるため「切頂(せっちょう)二十面体」とも呼ぶ。多面体の中で最も球形に近く「究極の対称性」を持つとされる。 三十二面体は表面から外側に向かう「波」も均一に広がっていく為、光の分野で応用したのが、高性能プラネタリウム。スピーカーに応用すれば、三十二面体型なら一台でも死角がなくなる。三十二面体は外から加わる力を全体に分散させるため構造的に強く、この性質を生かした住宅も登場。光や音の均一な伝播、外力の分散など、こうした性質を発揮するには球形が最良。ただし作製が難しく、現実的には三十二面体が選択されている。 発見から二千二百年以上がたつ三十二面体。その特殊な構造が発揮する特性にますます関心が集まっている。「頂点の数―辺の数+面の数=2」という「オイラーの法則」も成り立つ。60-90+32(正5角形が12、正6角形が20)=2 ・・・・サッカーボールは身近な存在だが、32面体は奥が深い。
February 19, 2007
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今朝の日経から・・パソコン大手のレノボ・グループは2010年までにノートパソコン「シンクパッド」の全製品からIBMのロゴを外すことを決めた。1981年に世界初の本格的なビジネス向けパソコンを出荷したIBMのブランドが名実ともにパソコン市場から消えることになる。ウィリアム・アメリオ社長兼最高経営責任者(CEO)が日本経済新聞記者と都内で会い、「05年に米IBMのパソコン事業を買収した際に得たIBMロゴの5年間の使用期間を延長しない」と語った。このほど大企業向けの一部機種でIBMロゴを外した製品の出荷を始めた。本体の右下にシンクパッド、液晶画面の下部にレノボのロゴをつけた。2004年12月8日にPC事業部門を中国の聯想集団有限公司(Lenovo Group Limited)に売却すると発表。Lenovoは、IBMの最も成功した製品のひとつであるThinkPadシリーズを引き継ぐこととなったのに・・・今、会社で使っているPCもIBM・・・PCからIBM(International Business Machines Corporation)のロゴが消えるのは寂しい。
February 17, 2007
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日経Bで紹介された西成活裕著の「渋滞学」(新潮選書) クルマに乗る人なら誰でも道路の渋滞を思い浮かべるが、ラッシュアワーの駅も人の渋滞。テーマパークのアトラクションも、花火見物の橋の上も渋滞。適度な人込みは賑わいを作り気持ちを高揚させるが、密集状態が度を過ぎるとコントロールが利かなくなる。その最悪のケースが6年前に起こった明石歩道橋事故。クルマの渋滞や人の渋滞だけではない。インターネットの世界ではパケットが渋滞するとシステムの機能が抵下するし、人間の体内では血管にコレステロールがたまると酸素を運ぶ赤血球カ渋滞を起こす。渋滞はいつも悪者というわけではない。屋外広告は人がたくさん通ってその視線が滞留する所の方が効果的だろうし、「行列のできるラーメン店」は行列ができるゆえに人気が高かったりする。余談だが、お金が自分の手元に渋滞してくれればとてもうれしい。渋滞学はネットワーク理論ともつながっている。「スモールワールドとは、『 世界は狭い 』という意味。アメリカの物理学者ワッツは、実際にどれだけの人間を介してまったく知らない 2 人がつながるのかを電子メールを使って実験した」何と、たったの 6 人という結果が出たという。「このことを皆が知ればお互いもっと友好的な気持ちで接することができるようになるのではないだろうかとも思う」 ・・・ラジオで聞いた「高速道路渋滞時は左側走行の方が早い」はこの方の言葉だったような・・
February 16, 2007
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またまた日経B・・中国のコマツ社にあるパソコン画面に映し出された中国地図には約3年間で販売した全ての機械の現在位置が示されている。コマツが建機に標準装備している端末から時々刻々と送られてくるデータを使った車両管理システム「コムトラックス」で、日本では5年ほど前から、中国でも2004年から導入した。建機側の端末はGPS・通信機・エンジンの水温や負荷の大きさなどを検知するセンサーなどで構成され、所在地は勿論、エンジンのオンオフの時刻、油圧を使い仕事をしている時間などが分かる。所有者だけでなく販売代理店、コマツ中国でもネットを通じて見ることができる。盗難に遭った建機を探したり、深夜にエンジンをかける不審な動きを察知するといった防犯にも使えるが、実は販売面の効用が大きい。群を抜くサービス要員建機は機械だから、消耗品の交換や定期的なメンテナンスが必要で、時には故障もする。コムトラックスは稼働履歴を管理しており、消耗品の交換時期や、エンジンの水温から考えられる異常などを即時に所有者や代理店に通知する。「そろそろオイルの交換時期ですが、点検に来ませんか?」代理店はこんな顧客との接点を持ち続けることができる。顧客が買替えや買増しを考えた時に声がかかりやすいし、整備点検や補修といったサービス料収入にも直結する。 ・・・乗用車にこのシステムを乗せるといいが、プライバシー等デメリットも・・・
February 15, 2007
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今週号日経Bから・・・半世紀近い伝統を持つ高級車で小型車市場に君臨する[ミニクーパー」シリーズ。製造を手がける独BMWは今年2月24日から全面改良した新型車を日本市場に投入。価格はミニクーパーのオートマチックで 264 万円、同格の国産車より6割程度高い。それでも根強いファンの支持で今回も人気を博しそう。しかしメーカーにとって、この人気を素直に喜べない事情が・・・ミニは中古車市場でも人気が高く、買取センターで3年後の残価が新車時の6割に達する車種もあり、中古車が正規ディーラーに流れづらく・・・そうなれば、中古車販売による売上を逸するばかりではなく、アフターサービスや消耗品の販売等の商機を取りこぼすことになる。 BMWは販売から整備・点検・代替時の買取までの「バリューチェーン」の中で、収益を稼ぐ仕組みを構築することを目指している。また販売店の知らないところで売買され、状態が最良といえない中古車を顧客が手にする恐れもあり、ブランドイメージへの悪影響も懸念される。高級車としての価値を維持するためには、正規販売店が質の高い中古車の台数を十分に確保する必要がある。ミニの中古車が高い他の理由は、生産台数以上に需要が高く日本市場で確保できる台数が制限されているため。昨年、日本で確保できた台数は約1万3000台と少なく、 2000台以上のバックオーダーが・・・。ミニは、デザィンや性能の他に所有欲をくすぐる価値を提供する「プレミアムブランド」の代表的な成功例だろう。 ・・・ブランド価値と儲ける仕組みを平行して構築することは難しい。
February 13, 2007
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