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アジサイ、フェアリーアイ交流戦、巨人は前節のロッテとの対戦では9者連続安打や1イニング12安打などセリーグタイ記録をつくり、2勝1敗で勝ち越し、巨人の強さを見せつけ阿部監督は凄いとの印象を持った。その後のオリックス戦は今シーズンオリックスは調子が悪く、明らかに巨人の方が強いので、ロッテ同様一蹴するのではないかと思われていたが、結果は3連敗、そのうちの2敗は相手の新人投手に初勝利を与えたものだった。ロッテを一蹴した巨人は強く、調子の出ていないオリックスなど問題にしないのではないかと思われていたが結果は逆で巨人が苦杯を飲んだ。ロッテ戦で大勝したのでいい気になってしまい油断があったのかも知れない。勝負事は戦ってみないと分からない。人生も同じだと思う。恋愛や就職試験、会社内でのプロジェクトの立ち上げなど、その時の情勢をみると勝敗は決まったように見えることがある。オリックスは明らかに不利と思われていたが、綿密に巨人選手の弱点を研究し、前節打ちまくった巨人打線を沈黙させてしまったのだ。人生の勝負所にいる人は周りの雰囲気に流されないで冷静に当面の問題に取り組んでもらいたいと思う。巨人軍も明日からは気分を入れ替え、思い上がりを捨て、冷静に試合に臨んでもらいたいと思う。
2024.06.10
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ツツジとシャクナゲハナミズキ ウズラバタンポポトビズムカデあるところに多くの人や物から好かれている女性がいた。道を歩いていると殆どの小中学生たちが「こんにちわ」と挨拶してくれる。バスを待っていると知恵遅れの子供が笑いかけたり話しかけたりしてくれる。クラブ活動のかたずけ物をしていると仲間の人が近づいてきてどうしても○○さんの側に来てしまうと言われる。ご高齢の近所の人やゆかりのある人から絶えず電話があり、遊びに行きたいと言われる。歯医者さんに行くと初対面でも先生が親しげに色々話しかけてくれる。結婚した家庭では夫の両親から夫の何十倍も好かれていた。その人が行くところ誰からもあの人はいい人だねと言われている。人からだけでなく花々にも好かれているみたいで季節になると植えたり種を播いたこともないような花も咲き出して庭は花園のようになる。市街地に住んでいるのに狸が庭に現れて挨拶に来たこともある。先日はムカデまで寄ってきた。夜中に突然家の中でご対面して仰天したが珍しくひ弱な夫が上図のムカデを何度も踏みつけて退治した。嫌われるのも大変だが好かれるのも大変だと思う。毎日友達との付き合いでおかずを作ってやったり話し相手になってやったりして大忙しをしている。夫に対してはいつも豪華な食事を大量に作り、粗食、小食を望む夫と言い争いをしている。夫は粗食、小食が健康によいと信じており、何より無駄を出さないようにといつも言っているが聞いてもらえずいつも同じことで言い争いをしている。でも多くの人や花たちに好かれるのは人や花に尽くしているからだと思う。夫にも本人は尽くしているのだと言っている。「多ければ残せばいいといつも言っているのに」ともいう。それでもわだかまりはとれず、言うことを聞いてくれないといまいましい気持ちを持っている。周りからみると幸せで羨ましいと言われるが「過ぎたるは猶及ばざるが如し」といつも不満を言っている夫、その不思議な女性の良さがいつか分かる時がくるのであろうか。
2024.04.21
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ラムズイヤー(子羊の耳)葉が柔らかくフアフアしているのでこのように呼ばれる。この頃毎日のように私の受け持ち患者さんが入院してくる。昨日入院の方は83歳男性でパーキンソン病とレビー小体認知症の患者さんで誤嚥性肺炎後のリハビリ、今日入院は80歳女性でアルツハイマー型認知症で大腿骨頚部骨折後のリハビリ入院だった。お二人とも呼びかけても殆ど反応がないくらい認知症が進んでいて、リハビリといってもやれることは少なく、褥瘡の進行を遅らせ、治せるものなら治してやれるように体位変換等を行ってやるのが精いっぱいの印象であった。昨日入院の人は耐性菌の感染もあり、リハビリの度に感染防御服を着なければならず大変だが早速今日から理学療法士がリハビリを開始してくれていた。合併症のない骨折とか脳卒中の患者さんのリハビリなら所定のリハビリを行えばよいが多くは認知症を合併しており、そちらの方の管理が大変なことが多い。今日入院女性は骨折するまで自宅でご主人が介護しており骨折が治った後もし可能なら再度自宅でご主人で介護できたらと思っているとのことだった。お二人とも認知症が進んで人生の終末期を迎えているように思われるが、お二人のご家族からは少しでも命を長らえてもらいたいというお気持ちが伝わってきた。医師や病院の役割は少しでも患者さんを健康にしてやることだが、それをしてやれそうもない患者さんを受け持った時は辛い。それでも患者さんにとって一番いい状態はあるはずなのでそれを目指して頑張っていきたいと思う。
2024.06.07
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フレイルとは健康な状態から要介護に移行する段階でその状態を放置すればそのまま介護老人になり、その時これではいけないと努力すればまた健康に戻れる中間状態と位置付けられている。それではフレイルかどうかを評価するにはどうしたらよいか。まず自分で評価する必要がある。5つの評価基準があり、1)歩く速度が遅くなった 1秒間に1m未満2)筋力が落ちた。握力男26kg未満、女16kg未満3)体重減少 半年で2~3kg減少4)疲労感、いつも疲れた感じがする5)体操や散歩などの運動習慣がないこのうち3つ以上該当する場合はフレイル、一つ又は二つの場合は前フレイル、全く該当しない場合は健康と判断される。フレイル又は前フレイルと診断された人は放っておけば確実に人様のお世話になる要介護状態になってしまう。それを防ぐためにはまず1.運動、散歩、体操などを始める必要がある。姿勢をよくすることも大切。2.筋肉をつけるためにタンパク質を多く摂る必要がある。3.家に閉じこもらないで、多くの人と交流する必要があり、自治会活動等には積極的に参加する。要するに栄養をつけて体を動かし外に出て多くの人と交わることが必要である。1.では特に姿勢をよくすることが大切で、室内、室外で常にそれを心掛けることがフレイル予防に役立つ。健康と要介護状態では天と地ほど違う。要介護老人にならないために姿勢を正して運動を始めようではないか。
2022.08.30
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今朝テレビで北野武のファミリーヒストリーを観た。たけし自身は自分の両親と兄弟のことくらいしか知らなくてその先の事、祖父母とかその先の先祖などについては全く知らないと言っていたがNHKが詳しく調べてくれて特に母さきが娘時代奉公先でトイレ掃除をさせられていた下りを見せられ涙ぐんでいた。母さきは息子の武に自分は師範学校を出たと言っていたが全く違っていたので驚いていた。しかしトイレ掃除しながら先輩に自分の分のお饅頭を渡して裁縫を教えてもらい、読み書きもひそかに勉強して子供に教えられる力を持っていたので師範学校だか女学校を卒業したということは疑わなったとのことである。母親の口癖は「お金はどんなに貯めても誰かに盗られてしまえば一文無しの貧乏だが、教育はだれも奪い取ることが出来ない。だから本当の財産は学問だ。勉強しなさい、勉強しなさい」だったとのことである。子供は5人兄弟で姉は女学校に行かせ、兄2人と末っ子の武全て大学まで行かせた猛烈な教育ママだった。(もう一人の兄については注力散漫でしっかり記憶していなくて済みません)大学は工学部機械科が良いとのことで兄たちは全員工学部で武も明治大学工学部に合格して3年生まで在学した。母親が工学部機械科に拘ったのは我が家はペンキ屋で景気の波に左右されたり仕事があったりなかったりで収入は定まらないが、機械科なら船舶でも会社でも工場でも必ずどこかで雇ってもらえる。食いっぱぐれがないというのがその理由であった。農家の小作人の娘として生まれたさきは負けじ魂で5人の子供を立派に育て高等教育を授けた。たけしはその母の子供でよかったと心から尊敬し、感謝していた。しかしその母を途中で裏切ることになる。たけしは工学部3年生になった時工学部は自分に向いていない、だからといって何をやりたい訳ではなかったが大学を退学する決意をする。母親は烈火のごとく怒った。せっかく念願の工学部に入れたのにそれを止めてしまうとは到底許せなかった。もう家には絶対帰ってくるなと勘当を言い渡した。一文無しになったたけしは浅草のストリップ劇場のエレベーター係としてその日の生計を立てていた。そしてしばらくしてツービートという正統派漫才を結成したが全然注目されずその日の食べ物にも困るような生活をしていた。しかしそのなけなしのお金で古本を買って本は一杯読んでいたとのことである。やがて「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の不真面目漫才が大うけして信じられないような売れっ子になり今では押しも押されぬ大タレントになり、機械技師になって貰う給料の何十倍もの収入を得るまでになったが母親はふざけた漫談で金儲けする息子を最後まで許していなかったようである。それでもタケチャンマン人形や好きなタレント1位の新聞記事の切り抜きを大事に取っていたのをみると自分の期待に反した息子だがその息子の場違いの成功を心の底では認めていたのではなかろうか。この母ありてこの子ありで母親の存在感は大きかったが父親の影は薄い。浄瑠璃の師匠うしと武の母さきはさきの奉公先のお嬢さんが浄瑠璃を習うことになり、さきの奉公先でお嬢さんの先生であるうしとさきは出会うことになった。うしは自分と愛人との間の子供をさきに紹介して結婚させるが間もなくその夫が死んでしまい未亡人になってしまったさきにうしは今度はうしの弟の子供を紹介して再婚させる。それがたけしのお父さんである。漆職人だったが後にペンキ屋になり生計を立てていたがお人好しで酒を飲んだら性格が変わり子供たちにはあまりよい父親ではなかったようだ。飲んだくれの父親をみてたけしの兄は母親さきに「なんであんな父親と結婚したのか」と聞いている(銀河テレビ たけし君ハーイより)。でもそんな父親でも夏休みの間にたけしの学校の教室の壁をきれいにペンキ塗りしてくれたこともあり、それなりに父親としての自覚もあったのではないかと思われる。冗談や馬鹿なことばかり言っているたけしだがその生い立ちや大学3年時の退学決意、勘当されて一文無しで苦労していた時代を知り親しみが増した。母親の力は偉大なことを改めて思い知り、誰にも人知れぬ歴史があるものなのだなと思った。
2020.12.30
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ジニア(百日草)野球で9回まで勝っていたのに9回に追いつかれて逆転されたり、延長戦になったりしている試合が続いている。昨日のヤクルト西武戦では3対1で西武が9回裏2アウトまで勝っていたが山田に2塁打を打たれて同点にされ、延長10回に敵失でヤクルトが4対3で勝ってしまった。それまではヤクルトがロッテ戦で2試合連続で9回まで勝っていたのに9回の表に点を入れられ同点で延長12回引き分けになっている。同じころ巨人西武戦で巨人が9回表まで勝っていたのに西武に9回裏に追いつかれ敗れている。野球は9回でそれでも勝負つかない時は延長戦があるが、一般的には、8回まで熱戦が繰り広げられた段階で大差がついていればほぼリードしている方のチームが勝つが、小差でも勝っているチームが有利で負けている方はここまで来てしまったらと諦め気分になることが多い。しかし現実にはそこまできても土壇場の逆転が再三起こっているのである。勝っていた方のチームの応援団(フアン)はそこまできていたのにだらしないと怒り狂う。負けていたチームのフアンは土壇場の逆転劇に狂喜する。人生も同じで何か生涯をかけた仕事で死力をかけて努力したが、ほぼその成就は無理と思える時がくる。ほとんどの人はそこで諦めてしまうが、野球狂いで智慧のある人なら9回の逆転を信じて最後まで諦めないで努力してみる。そうすると思いがけない結果が転がり込んでくるかもしれないのだ。ご高齢の方は自分の年齢を考えて、「もう人生も終わりだな。もうこれからはいいことは何もないだろう」と思っている人が大多数だと思われる。しかしここでも野球狂のご老人なら9回の逆転を考えるかもしれない。思いがけないご縁があって老後を一緒に歩んでくれるご婦人(又は男性)と巡り合えるかもしれない。もう死ぬばかりで何もないと思っていたのに土壇場で念願が叶うこともあるかもしれない。そんなことを考えたら野球狂は単なる狂人ではなく夢をもった狂人ではないかと思えてきた。
2024.06.05
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