今が生死

今が生死

2011.01.13
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カテゴリ: 付き合い
死ぬ時期は自分で決められないので、この理論はこの時期に死ねたらいいなという願望であり、客観論である。

年賀状を出したら昨年十月にお亡くなりになられたことが分かったS先生、素晴らしい人だった。いつも会っているわけではなく、年に1~2回お会いするかしないかの先輩だが、お亡くなりになられたと聞いたらその笑顔がくっきりと浮かび上がってきた。

今日病院の廊下を歩いていた時、周りの看護師や看護助士、患者さんなどとすれ違った。気がついたらS先生の笑顔で皆さんに挨拶している自分に気がついた。お亡くなりになられたが確実に私の中においで下さっている。もし高齢になり認知症になり、御病気だといってお見舞いにでもいけば、老醜をさらしたS先生を目にするかもしれない。そうすれば眼前に浮かぶのはその年老いた認知症のS先生になるかもしれない。

いまの私の中においで下さっているS先生は70歳前半でもさっそうとしてカッコいい。90歳くらいまで生きて見苦しい姿(S先生はそうならないかも知れないが)で死ぬよりも今お亡くなりになられてよかったのではないかと思えた。死ぬ時は自分で決められないが、死んだ時が周りの人にも本人にとっても一番いい時がベストな時なのだなと思った。





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Last updated  2011.01.13 21:42:03
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