今が生死

今が生死

2013.02.18
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カテゴリ: 読書
今日もジェーン・エアについて書かせてもらいます。狂人の奥さんがいたことで、ジェーン・エアはロチェスターの許から去って行こうとしていますが、ロチェスターは必死で引きとめようとします。

ジェーン・エアが、「貴方が奥さんに冷たくするからああなってしまったのではないか?」とロチェスターに言ったのに対し、「自分の父親によって財産目当てに無理やり結婚させられたが、彼女は元々狂人で私が冷たくしたから病気になったのではない」と断った上で、もしジェーン・エアが狂人になったら、「自分に攻撃を仕掛けてきてもしっかり腕で受け止めるし、目が虚ろにになって私を見つめることができなくても私はあなたを見つめつづけるし、貴方が私に微笑んでくれなくてもずっと愛しく思い続けます」と切実に訴えます。

ジェーン・エアの心を引きとめようと必死に言っているのだと思いますが、本当に言った通りに彼女を守り、大事にしてくれるだろうか?と思いました。でも愛は盲目であり、永遠といいますので、本当に狂人になったり、認知症になっても変わらぬ愛を注いでくれるかもしれません。

口先だけなのか本心なのか、今後の展開を読まないと分かりませんが、人間なら後者であって欲しいなと思いました。愛する人が狂人になった、障害者になった、認知症になった、刑務所に入ってしまった、となれば、一般的には離れて行きます。でも愛を誓ったからには狂人になろうと、刑務所に入ろうとも愛を貫いて欲しいと思い、自らに思いを致しました。

愛した人が本当は嘘つきで、だらしない人だった場合は別として、変わらぬ愛を誓いながら病気や交通事故などで障害者になってしまった時、自分ならどうするか思いました。ここで本物か偽物か分かると思いました。自分は偽物に近いと思いました。本物の人間になれるように努力して行かなくてはと思いました。





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Last updated  2013.02.18 21:57:04
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