今が生死

今が生死

2013.03.18
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カテゴリ: スポーツ
WBCが終わった。日本は準決勝でプエルトリコに敗れて決勝に進めず敗退した。8回裏の日本の攻撃で1点入ってさらにワンアウト1塁、2塁で、バッター阿部。3対1だがここから逆転勝利出来るかもしれないと誰もが思った。ところが1塁ランナーの内川が2塁にランナーがいるのに盗塁しようとしてアウトになってしまい反撃の芽を潰してしまった。

ニュースで内川が泣いている姿が映った。自分の走塁ミスで日本が負けてしまった責任を感じていたたまれない気持ちなのだと思った。確かに内川が走塁ミスしなければ逆転勝利出来たかもしれないが、走塁ミスしなくても結局その後点が入らなかったかも知れない。それで負けた訳ではない。いつまでもくよくよしたり泣いたりしなくてよいと思う。

それよりもこの大会で素晴らしいことがあったことを忘れてはならない。それは東京ドームでの日本と台湾戦でのことだ。その試合は球史に残る名勝負で最後には日本が勝った素晴らしい試合だったが、ここで取り上げるのはその試合後のことである。

これ以後の話は自分がテレビで見たわけではなく家内から聞いた話である。試合終了後台湾チームはドーム中央に集まり周囲の観客に向かって深々とお辞儀をしたとのことである。

それは日本人の誰かが試合前にツイッターで台湾は今度の大地震に際し、いち早く数百億円の義援金を送ってくれて救護隊も即座に送ってくれた。お礼をしようと呼びかけた。それに応じて球場内のあちこちに台湾ありがとうのプラカードが立ち並んだ。それを台湾のテレビが報じてそれを試合後選手たちが知って球場の中心に集まって日本人の観客に頭を下げたというのである。家内の話を聞いて泣けてしまった。今これを書いていても涙が出てきた。

スポーツは勝ち負けが大事である。でもそれ以上に大切で感動することがある。日本人が台湾に感謝の気持ちを示したこととそれを知って台湾チームがお礼の挨拶をしたことは勝ち負けよりも何倍も心を動かす出来事だった。

今回プエルトリコに勝って決勝でも勝って優勝したとしても台湾との話と比べたら比べ物にならない。勝負は時の運でどうにでもなる。勝って天狗になってどうするというのだ。負けたっていいのだ。一生懸命がんばったなら何もいうことはない。内川泣くな!!、そんな走塁ミスなんてゴミみたいなものだ。それよりずっと素晴らしいことが予選の試合を通じて起こっていたのだ。内川選手始め選手の皆様お疲れ様でした。心よりねぎらいの言葉を述べさせて頂きます。





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Last updated  2013.03.18 23:42:59
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