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昨年のクリスマスの特番で、小田和正が「夕陽を追いかけて」を歌っていた。よかった。その時も見たのだが、今日、改めて見てみていいと思った。私はこの曲は、リリースされた時はあまり好きではなかった。理由はチューリップらしくなかったから。財津和夫は当初より、自分の生活を題材にするような私小説風の歌詞は好まないと公言していたし、チューリップの、いや、財津和夫の詞の言葉はとても洗練されているという印象があった。曲もスリー・コードで単調なメロディを延々と歌い続けるようなフォークと違って、セブンスやサスフォーといったちょっとしゃれたコードをうまく使い、カッコ良かった。しかし、この曲はラウンド・コードで、同じメロディが繰り返し歌われ、歌詞の内容もまさに自分たちの故郷を題材にしたという点で、私小説といわれても仕方がない。といったことから、あまり好きではなかった。しかし、やはり名曲は名曲だった。改めて小田和正の歌うのを聞いて、しみじみと曲としての完成度の高さを思い知った。「マイ・フェイバリット・チューリップ」といったプレイリストはよく作るが、今度「以前あまり好きではなかったチューリップ」というプレイリストを作ってiPodに入れてみようか。
2013年01月16日
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最近、気に入っている人が亡くなる、と、おととい書いたが、村田和人さんとほぼ同時に訃報を知ったのが代ゼミの日本史の講師の伊達日角先生。これで名前は「かずみ」と読む。代ゼミの先生はどの先生もわかりやすく、個性的で人気があるのだが、伊達先生の日本史はその中でも特筆ものだった。代ゼミの講師は個性的な人が多い、ということは好き嫌いが分かれやすいともいえる。それは話すスピードであったり、話す内容の違いであったりするわけだが、伊達先生は個性的ではあるが、万人向けだった。日本史を必要とする生徒にはいつも伊達先生を勧めていたのだが、これからどうしようか。
2016年02月25日
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