**工程図記号**:工程図記号は、作業内容や流れをシンプルなシンボルで表現するためのものです。例えば、「○」は加工を、「o」や「⇒」は運搬を、「▽」は貯蔵を、「D」は滞留を、「□」は数量検査を、「◇」は品質検査を表します。複数の作業を1つの工程で同時に行う場合には、複合記号を使います。
**停滞と滞留**:停滞には「貯蔵」と「滞留」の2つの種類があります。「貯蔵」は物を計画的に蓄えることを指し、「▽」で表されます。「滞留」は物が計画に反して滞っていることを指し、「D」で表されます。例えば、工程の前で仕掛品が滞留している場合は「D」が使われます。
**単純工程分析**:単純工程分析は、原材料や部品が投入され、加工される過程をシンプルに表現します。運搬や貯蔵、滞留は考慮されず、加工と検査だけが示されます。工程の基本的な流れを把握しやすく、工場レイアウトや基本的な工程分析に使われます。
**製品工程分析**:製品工程分析は、製品の加工過程を運搬や検査、停滞を含めて詳細に表現します。工程ごとに作業の種類を示す工程図記号を結んで、問題の箇所を特定します。滞留などの要因によって問題がある工程を見つけ出す手法です。
**流れ線図**:流れ線図は、工場のレイアウト図に工程図記号を配置し、工程の流れを示します。物の動きや設備配置を具体的に表現するため、工場レイアウト設計や流れの改善に使われます。
**作業者工程分析**:作業者工程分析は、作業者の作業を中心に分析する手法です。作業手順や無駄の改善などに利用され、作業、移動、手待ち、検査の要素を工程図記号で示します。
**フロムツーチャート**:フロムツーチャートは、工程間の物の流れを分析する手法で、物の量の流れを表現します。工程間の正流(前から順の流れ)や逆流(後から逆の流れ)を分析し、多品種の製品や工場レイアウト設計に適用されます。
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