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こころ。

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2007.04.02

その日は朝から幼稚園の体験入園に行ってきました。

ほとんどの子供達が、月一回の未就園児親子教室に参加してきて、

先生ともお友達とももうお馴染みの顔ぶれなので、

みんなとっても楽しそうに過ごしていました。

息子も去年前の幼稚園で行われた体験入園の様子とは全く違って

周りのお友達にちょっとお兄ちゃんぽく（ほとんどの子は一つ年下になります）、

いろいろ教えてあげたりしながら、元気に参加してくれました。

最後に先生が「今日はみんな頑張ってきてくれたので、プレゼントがあります。」と

子供達みんなに小さな袋を手渡していきました。

年少入園の子供達に配り終えた後、次は年中入園二人の順番でしたが、

先生は息子ともう一人の男の子の分を渡し忘れてしまったのです。

後から「先生にもらいに行こうよ。」と私が言うと

「小さい子らだけなんやって。いらんわ。それより早くお庭で遊びたい！」

と広い園庭に向かって駆け出して行ってしまいました。

とにかく私はそれを追い、帰り際に先生にお聞きしようと思っていました。

・・・が、お庭でいっぱい遊んで、他のお母さんたちとお話しているうちに

息子も私もすっかりそのことを忘れてしまっていたのです。

家に帰ると担当の先生から謝罪の電話がありました。

電話の向こう側で涙ぐまれている様子。

「今からすぐに持って行かせてください。

どうしても今日息子さんに謝って手渡したいのです。」とのこと。

息子も私もその時にはもう気にしていませんでしたし、

入園式の日でいいと何度かお断りしたのですが

「いえ、どうしても今日お渡ししたいんです。少しだけでもお時間をください。」と。

まだ出かける予定が入っていたので、結局は夕方に来ていただくことにしました。

主任教諭の先生とお二人で来られて、

「不安な気持ちにさせてしまって、申し訳ありませんでした。」

そう言って、深々と頭を下げられました。

「今日せっかく幼稚園に来てくれたのに、プレゼントを渡すのを忘れてしまってごめんね。」

と息子にもきちんと謝ってくださいました。

「うん。先生、うちまでもってきてくれてありがとう。」

息子は恥ずかしそうに嬉しそうに答えていました。

こちらからお聞きしなかったことが申し訳ないと思えるほどでしたが、

でも、前の幼稚園の対応とは全く違っていて、先生方の誠意を感じる出来事でした。

息子も同じように感じている様子で、

「こんどの幼稚園の先生は、やさしいね。怖くないね。」と言っています。

１０日の入園式から始まる新しい生活が楽しみです。

先生方がお帰りになるちょうどその時に、素敵なプレゼントが届きました。。。

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