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2011.03.11

グラグラッっと　来ました。

私の住んでいる横浜は　地震は　日常茶飯事　

なので　みんな　驚きません。

だけど　今日は違いました。

立っていられないのです。

「とうとう来たか！　関東大震災！！」
そんな思いが　頭をよぎりました。

財布、家のカギを大きなバックに入れ　とりあえず
外に出ようと　壁を伝わって　外に出ようとしたとき

上からものが　どんどん　落ちてきました。

リビングのほうで　何か　割れる音もしました。

でも　とにかく　外へ出なくては！！！

そう思って　外に出て　鍵をかけると

２戸となりから　子供の泣き声がしました。

すぐに　そっちへ行くと　若いおかあさんが
小さな子供を抱きかかえ　もう一人の子も
二人とも　泣き喚いていました。

「おうちが　壊れる！！」　って。

大の　大人でも　すごくこわかったのです。
小さな３歳の子には　とても　怖かったに違いありません。

若いお母さんは　「何を　持って行けば？」　というので

もう　とりあえず　お財布と鍵だけを　持って出ましょうと言って

３歳の泣いている子を　抱きしめて　手を引きました。

「怖くないよ、大丈夫、怖くないからね」
まるで　自分に言い聞かせるように　言って

そのお母さんといっしょに　マンションの下を見たら
皆さんが　集まっています。

階段で　おりましょう。　そう言って
階段で　降りはじめましたが　途中　また余震が！！！

若いおかあさんと　私、生きた気持がしませんでした。

それから　停電していること、　マンションのエントランスに
居た人たちは　自動ドアの間に　閉じ込められてしまったことを
聞きました。

うちのマンションは　広いエントランスがあり、
マンション入り口に　来客用の　広い応接間のようなところが
あり　そこに居た人たちが　閉じ込められたのです。

男性が　力づくで　開けて　助けてくれたそうです。

それからも　余震が続き　マンションの前の　公園に
みんなで　逃げました。

ご近所とはいえ、　一度もお話したことがない　小さな３歳の子は
私の手を　しっかり握っています。

「怖いよーー、パパーー」　と　泣いているので

「大丈夫、みんなといっしょでしょ、ほら　誰も泣いてないよ、
大丈夫だからね」　と　子供を抱きしめます。

若いおかあさんは　子供が風邪をひいて　パジャマで
寝ていた所だったので　自分だけが普段着で　それを気にしていました。

いつになったら　部屋に戻れるのか・・・

わからないまま　電話も繋がらないまま　まだ余震は続きました。

地震慣れしている　私達が怖かったのですから
震度の割には　ほんとうに　ものすごい地震でした。

小さな子は　風邪をひいているのに　手がだんだん冷たくなって
いきます。

私はコートで　子供をくるみながら　手をこすり
それでも　若いおかあさんが抱っこしている２歳の子も
寒そうでした。

もしかしたら　このまま　外で非難することになるかもしれないから
交代で　部屋に戻ろう。

私が　その子を抱っこして、こっちの子も見ているから
行ってきなさい。　と言って
若いお母さんは　子供の毛布やおむつ　手袋、靴下などを
取りに行きました。

私は腰痛で普段は重たいものは持てないのですが
非常時です。　腰が痛いなんて　気にもなりませんでした。

２歳の子を抱っこして、肩からは自分の荷物を下げ
もう一方の手で　３歳の子を　手をつなぎ

とにかく　この小さな子供たちを私がまもらなくてはと
必死でした。

お母さんが着替えをすませ（彼女はおしゃれなブーツを
履いてきていました、　若いって　やっぱり　すごいかも、

私は逃げる時、絶対スニーカーがいいと思って
見た目など　どうでもいいと　思って逃げましたが
やっぱり　若いきれいなおかあさんは　自分の見た目も
大切なんだと　思いました。）

２歳の子は　若いお母さんに抱かれている時も
泣いていたので

「泣きわめくかもです」　と言って　お母さんに
預けられたのですが

私がおかあさんから　受け取って　３０秒ぐらいは
「ママーーー」　と泣いていましたが

抱っこしなおして　「よしよし、、」と背中をなでてあげると
すやすやと　眠り始めました。

子供産んだことも　育てたこともないけれど　子供が好きで
よかったです。　抱っこ上手にできてたんでしょうか・・・

さて　いつまでたっても家に戻れるめどは　つかず
家に戻っても　電気も　ガスも水道もない

トイレも水が出ない

携帯は　みんな使おうとしても　メールはかろうじて
できるものの　繋がらない

公衆電話からかけて来た人だけが　通話できていたようです。
あと　ネットは繋がりました。

なので　docomoも　auも　駄目だったのに

i-phoneを持っている人は　スカイプで通話できました。

この騒ぎが落ち着いたら　私も　i-phoneに　変えます。

**********************************************************

余震がだいぶ　落ち着いてきて　

寒いので　とりあえず　部屋に戻ることにしました。

エレベーターが使えないので　若いお母さんは子供を
抱っこし　私は３歳の子を手を引いて
励ましながら　いっしょに　少しずつ登りました。

子供を部屋まで　送り届け　うちに帰っても真っ暗です。

IKEAが　近くにあり　そっちのほうは　電気がついていると
いう情報を　i-phoneを持っている人が　教えてくれたので

うち、実はなんにも防災グッズがないので

灯りになるもの、　ラジオ、　携帯の充電器、食料を
買いに　歩いて出かけました。

近いと言っても　歩くと　３０分以上かかります。

皆さん　歩いて戻ってきていました。

ikeaに到着すると　電気はついていて　　トイレも解放して
くれていました。

それから　白の毛布のようなものに　みんながくるまっていて
ikeaの従業員たちが　集められていて
どこかに　スペースを　作ると　言っていました。

しかし、営業は　やっていなくて　何も手に入りませんでした。

近くに　開いているコンビニを見つけたので
とりあえず　食料と水　チョコレートを買いこみ
家に戻りました。

しかし、真っ暗・・

暗闇の恐怖

テレビもなにもない　情報もない
いつ電気がつくのか　どこに逃げたらいいのか
そうだ　電池式のスタンドがあった！！

と　思い出して　電池式のＬＥＤライトを見つけました。
スカイプのビデオ用に　買ったものでした。
少しだけ　明るくなりました。

その明るさを頼りに　電池を探し、それも
逃げる用の　バックに入れ　携帯のワンセグテレビを
見て　いました。

携帯の充電器もないし　いつ携帯が電池切れになるか
わかりません。
暗い、お水も出ない　寒い　トイレも流れない

私、反省しました。
今まで　こんなニュースがあると　お気の毒に
って　思いましたが
自分が被災者になってみて　初めて気持がわかりました。

いつどうなるかわからないから　食べておこうと
買ってきた食料を食べ　やることないから

寝よう。体力つけておこう

と　寝ようとしたら　また揺れました。

怖くて自分のベッドで　寝ることができません。

玄関に毛布を敷いて　コートもかぶって
荷物も携帯も全部玄関にまとめて　そこで　寝ました。

さきほど　９時４５分　うとうとしていたら
何か　異変があり

あ、電気がついた！！！！！　お水も出る！！！！

さっき薬などを探し　全部荷物に詰め込みました。

マンションは壊れていませんが　リビングの大きなテレビが
倒れ　主人の部屋の　箪笥が倒れ　私の部屋も
扉が全部開いて　本や小物が全部　落ちています。

でも　生きててよかった。

少しでも　子供たちの力になれてよかった。

防災グッズは　やはり　必要です。

それと　スカイプ！！

これは　相手がスカイプなら無料で会話できますが
スカイプでなくても　電話することができます。

料金も家電より　安いのもほんとうらしいです。

まだ　余震は続いています。
怖いけど　私達は　家に戻れています。
テレビも　今は見ることができています。

きっと　今夜は怖くて眠れないでしょう。
明日も　眠れないに　違いありません。

お風呂に水を貯めて　とにかく　いまのうちに　できることを
しておきます。

いくら仲の悪い夫婦だとは言え、主人からは何の連絡もありません。
私は３度ぐらいメールしました。　メールは妹に送ったのは
届いて　返事も来たので　届いているはずなのですが・・・・・

皆さんとも　無事で　またご挨拶できることを　祈ります。

横浜からのレポートでした。