☆ α7S + XR RIKENON 50mm F2の巻 ☆
今回はタイトルのように「α7S」に「XR RIKENON 50mm F2」を付けての散歩撮でした、おまけに後半は雪まで降られてしまう事態でせっかくメンテしたばかりのカメラとレンズが雪まみれでがっかりです^^;)。
ただ今回感じたのはこのレンズに使っているマウントアダプターがあまり馴染みのない「GUTTY製」なんですが、このアダプターにはカメラ側にしっかりとラバー製のシーリングが付いているんです...ちょうどNikonの「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」に付いているものとそっくりです。
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このシーリングのおかげでちょっとした雨や今回のような雪でも「α7S」の方に被害が及びにくいというちょっとした安心感がありますよね...2,000円ちょいだったかな、よく出来てますよね^^。
さてそんな雪にも見舞われた散歩撮でしたが、今回はこのレンズの「空気感」ということで他のレンズ(と言ってもROKKORですが)との比較も交えて見ていきたいと思います。
※画像に特に記述がないものはすべて「XR RIKENON 50mm F2」です。
[ドウダンツツジ]
葉のすべて落ちたドウダンツツジですが桜の幹を背景にして何というか線が太くて...こういう撮り方をすると「男性的」なと言っても良いようなちょっと力強い描写ではないでしょうかね。
[畑の枯れたバラ: XR RIKENON 50mm F2(以下RIKENON)
]
[同上: AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(以下ROKKOR)
]
この違いおわかりいただけるでしょうか...RIKENONの方は言葉に語弊があるかもですが「荒っぽい」のです、そしてROKKORの方は「情緒的」なんですよねえ。
RIKENONは何でも丸くいたします的なところが出がちで「状況を見せる気ある?」と言いたくなりますが、ROKKORの方は色だけでなくおぼろげなボケのなかにそこにあるものをあぶり出してきそうな空気を醸しているんですねえ...このへんが[臨場感のあるボケ]へ繋がるんですね。
枯れた花の時間的な経過があるので一緒にはできませんがインフォーカスでは「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」も開放から比較的シャープに出るし「AUTO ROKKOR」なのに線が細い方ではないので二本とも比較的似たような描写になりますが、一旦ボケ領域に入るやいなやこの違いが出てきます。
[紅梅: RIKENON
]
[同上: ROKKOR
]
続いての違いもまた面白いですね...RIKENONの「力強さ(男性的)」に対してROKKORの「おしとやか(女性的)」でしょうか(笑)。RIKENONの面白さはこの辺にちょっと見つかりませんか?
ROKKORの「情緒」にはやはり交錯していても枝の背景には気を使いますが、RIKENONの場合は背景にどんな枝を置いても混沌とした背景に負けないインフォーカスの強さがありそうですよね。
そうなんです、この背景が混沌とすればするほど独特な空気...立体感も臨場感もない背景にシャープに出たインフォーカスエリアが強い存在感を醸すんです...「空気」と言えるかどうか分かりませんが、そんな「RIKENONの描写」が大好きなんです(笑)。
このレンズが「何かしでかす」時というのはそんな描写を期待できるレンズがたまにシャープな被写体がピッタリ嵌るような...背景に「混沌」とは対局のような整理された条件が重なる時に他のレンズ以上に被写体に目が釘付けになるような描写になるんです、ときに「ノスタルジック」であったり「精細感たっぷり」だったりでほんに楽しいレンズなんです^^・
[クロガネモチ: RIKENON
]
[同上j: ROKKOR
]
この2枚は撮影時の日の高さが違い同じクロガネモチの上部と下部になってしまいました。
ここにも二つのレンズの違いがはっきり出てきますね、公園で唯一くらいにこの赤い実をこれでもかと披露していた木なんですが、ROKKORはその「赤」を飽和を抑えるようにあるがままにまさに「ACの肝」を体現しているような描写ですが、RIKENONはその「赤」を持て余すがごとくアウトフォーカスになった途端に爆発させてます...まさにここがこのレンズの面白さです(笑)。
一つ上の説明に重なってきますよね、ROKKORが「主役が引き立つ」ボケとしての正当な美しさを具現しようかとしているのに対して、RIKENONはアウトフォーカスとなったエリアが何はなくとも「主役を押し出す」という形になってくるんです^^。
[スイセン: RIKENON
]
[同上: ROKKOR
]
そしてこちらのRIKENONがまさに構図の条件を整えてやるとROKKOR以上に「しでかして」くれるんです(笑)。ROKKORのように整然としていない背景でもそれなりに素直な描写をしてくれますが、それは「描写」に限ってであり...逆にこれはRIKENON的な撮り方なんですよね(笑)。
RIKENONの背景は先述したように「何はなくとも主役を押し出す」なので自ずと整然とした葉の流れと主役の花だけが目に飛び込んでくるという形になります^^。
残念ながらその「RIKENONでなければ撮れない」一枚をここに上げることがまだできません、歴代α7シリーズではそれぞれにこれはというのがあるんですが、α7Sになってからその混沌の度合が弱まっている気がしています^^;)...過去の「これは」という画像はぜひレンズのカテゴリーで辿ってみてください。
α7Sでなんとかモノにしたいところなんですが、まだまだ日々精進ですかね...^^。
それではここからは後半の突然の「雪」になってからのRIKENONを見ていただきます...
[雪の公園広場]
このRIKENONも「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」同様に開放だけで楽しめちゃうレンズなんですが、特にこうしてスナップ的な風景を撮っても楽しめますね..ましてや雪ですから^^。
まだパラパラと降り始めたところなので木が背景になったところにようやく雪が見えますが、ここから後は冒頭に記したようにカメラもレンズも雪まみれになってきました(T_T)。
[おやつ休憩のCobby]
ここまで開放だけで撮ってきましたが、近接のCobbyは1段絞りました...このレンズのCobbyは期待を裏切りません...雪が顔に積もりつつあります(笑)。
[雪上のCobby]
そして市役所方面から帰ってきたんですが、土手の積もり始めた雪を見たらCobbyがいうことを聞きません...まさに「雪やこんこ」のうた状態です^^;)。
そんなCobbyを開放での一枚、「押出し」十分です...でも「ROKKOR的空気感」ではないことがよく分かります(笑)。
いかがでしたでしょうか...このレンズの面白さ、我ながら長い付き合いの中で徐々にこうして文章にできるようになってきました^^;)。むずかしいですよね、レンズの特徴を自分の言葉で説明するというのは。α7Sで変わってきたボケなどを見るにつけ...開放のボケの中に臨場感を醸しだすなんて思いもよらなかったですからねえ...一回α7IIIの出番を与えても良いかもしれませんね、いつか比べてみましょうか。
今回はそんなとても楽しいレンズ「XR RIKENON 50mm F2」の話題でした...^^。
2022年 江川周辺ほかにて
#α7S
#XR_RIKENON_50mm_F2
#AUTO_ROKKOR-PF_55mm_F2<後期型>
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