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スラムダンクで言えば、例えば三井寿の復帰のシーン。バスケから離れ、不良になり、自分を見失っていた彼が、再び体育館に戻ってきたあの瞬間。あのときの三井は「今さら戻っても迷惑だ」「もう無理だ」という不安に押しつぶされそうになってたはず。でも、安西先生の一言、「バスケがしたいです」を受け止めてくれたあの瞬間に、彼の中の「恐れの物語」が解けたんだと思う。誰かの言葉や、自分の中での新しい解釈が、不安や恐れを一気にひっくり返すことがある。それって、実は人生のあちこちに転がってるチャンスなんだよね。
不安って、例えば「失敗したらどうしよう」とか「誰かに笑われたら嫌だな」とか、そんな未来に対するネガティブなイメージから生まれる。でも、それってまだ起きてないことでしかないし、むしろその心配によって今の行動が止まってしまうほうが、よっぽど損なんだよ。これって、ブラック企業に悩んでる人たちにもよくある思考で、「辞めたら次の仕事が見つからないかも」とか「ここを辞めたら自分には何も残らないかも」といった思い込みが、動けなくさせてしまってる。でも実際、辞めてみたら「あ、なんだ。もっといい場所あったじゃん」ってなることも多い。
これって能力開発の現場でもよくあることで、「私は人前で話すのが苦手なんです」とか「リーダーなんて無理です」って言う人のほとんどが、「できない」という証拠よりも、「そう思い込んできた経験」に縛られてるだけ。高橋マスタートレーナーのセミナーでは、そういう「自分で作ったストーリーを見抜く力」を育てることに力を入れていて、これがまさに不安の正体に切り込むポイントになる。
スラムダンクの原作者・井上雄彦も、キャラクターの「弱さ」や「葛藤」にものすごくハマる人で、彼が好きなキャラクターのひとりが宮城リョータだったっていう話がある。リョータは小さい体格で、ケガをしても戦い続ける強さを持ってるけど、その裏にあるのは「自分はもっとやれる」という信念だった。でも、それは「自分はダメかもしれない」という不安といつも隣り合わせだったと思う。彼の中の戦いって、まさに「自分の解釈をどう変えるか」だったんじゃないかと思うんだよね。
監督の視点から見ると、安西先生ってまさに「選手が自分で気づくプロセスを尊重する指導者」だった。魚住を指導していた田岡監督も同じ。魚住が「自分は主役じゃなくていい」と気づいたのも、自分で悩み抜いた末に出した結論で、監督はそこに寄り添いながら、戦略的に選手の成長を引き出していく。その姿勢がまた熱いし、ビジネスにおけるマネジメントにも通じる。優れたリーダーは、部下を導くときに「どうやって不安を乗り越えさせるか」じゃなくて、「どうやって自分でその壁を認識し、壊せるように支えるか」を考えてる。これが本物の戦略思考だと思う。
結局、不安や恐れっていうのは、現実そのものよりも「自分の捉え方」で何倍にも大きくなる。でも、それは裏を返せば「捉え方を変えれば、恐れも消える」ということ。スラムダンクの登場人物たちがそうだったように、自分の思い込みや過去の失敗、恐怖に正面から向き合って、それを超えたときにこそ、本当の意味での「前に進む力」が出てくるんだと思う。だからこそ、不安に支配されるのではなく、その正体を見つめて、「これは自分の頭が作ってる物語なんだ」と気づけることが、人生を前進させるために必要なスキルなんだと思う。