進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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2014年02月26日
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<自己採点の意味>

私は皆さんの「自己採点という宿題」を最後に課しました。全員が提出してくれました。素晴らしいです。自己採点をお願いした理由の1つには、もちろん私自身の事情もあります。みなさんの自己採点結果が、この小さな塾においては、今後の進路指導の際の重要な財産になるからです。

しかし、自己採点にはもっと重要な意味があります。それは自分自身へのけじめです。昨年、みなさんのために特別授業をしてくださった細川先生も同様のことをおっしゃっています。自己採点とは「けじめ」なのです。

「けりをつける」という言葉があります。和歌や俳句などで、最後に「けり」を付けて終えることが多いことから生まれた言葉です。主に失敗に終わった時に使う言葉です。自己採点とは、まさしく「けり」をつける受験生最後の任務です。

1年間入試当日のために頑張ってきた。歯を食いしばって先生の暴言にも耐えてきた。やりたいことも一生懸命我慢してきた。他塾の子に「何でそんなに勉強するの?」と不思議がられてきた。それでも頑張ってきた。それもこれも、全て入試当日のためです。

その入試当日、自分自身が出した結果を自らの目できちんと確かめなければ先に進むことはできません 悪かった子も良かった子も、 自分が出した結果をきちんと見つめる それが今後の大学受験、就職、人生に結びつきます

私が見たかったのは、皆さんの得点や○×の結果ではありません。皆さんが自己採点という最も辛い作業に向き合う「姿勢」を見たかったのです

私は高校受験は結果が全てではないと常々言ってきました。高校受験とは「落ちたら負け、受かったら勝利」という単純な発想では語れない世界なのです。自分が1年間やってきた集大成を自らの目で確かめ、心に刻み、今後の糧にする。それが高校受験の最大の目標であり、自己採点の意義です。自己採点から目を背けていては先に進めないのです。

自己採点を行わずに入試を終えるということは、フィギュアスケートでいえば、演技終了後、点数から目を背けるようなものです。「点数はどうでもいいから、金メダルかどうかだけ教えてくれ」なんて言う選手はいません。みな、自分が演技した点数を見つめ、その結果を踏まえ、次の日や次の大会に向け再スタートを切るのです。

先ほど本田宗一郎氏の言葉を書きました。

たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢は叶わない。

そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。

けれど、それがどうした?スタートはそこからだ。



自己採点なしに、昨日までの自分を超えることは出来ません。自己採点がスタートなのです。

<最後まで誇りを持ってやりきること>

あともう1つ、みなさんには重大な任務が残されています。金曜日に自分自身の目で合否を確かめてくることです。

残念ながら、既に不合格と思われる子もいます。しかし、それを自分自身の目で確かめ、そして生涯忘れないでください。その瞬間からスタートです。


最後までやりきることの重要性は、最後の授業で話しました。

入試当日、5科目中2科目程度は失敗する可能性は十分にある。そして、その2科目の失敗が、1時間目と2時間目に来てしまうことも確率的には十分にある。いや、むしろ最も失敗しやすい国語と数学という科目が1,2時間目に設定されているので、最初の2時間で失敗する可能性は大である。でも、気持ちを切り替えて最後まで努力してこい。

仮にだが、1時間目から4時間目まで全て失敗してしまうことだってある。そしたら、ハッキリ言って受験は終わりだ。5時間目を待たずして、すでに4時間目の段階であなたは不合格になっている。でも、それでも最後まで頑張れ。5時間目に自分自身の瞬間最大風力を出してこい。負けると分かっている試合でも、それでも構わない。最後の最後までやりきって来い。20年後、30年後、あとから高校受験を振り返ったとき、きっと皆さんが思い出すのは、その最後の瞬間だ。不合格だと分かりきっているにもかかわらず、それでも必死で頑張っていた5時間目の時間を思い起こすはずだ。最後の瞬間を人は思い出す。これは部活でも同じ。大人になると、引退試合の最後の瞬間を思い出すことが多い。だから、入試でも最後まで諦めずに全力疾走してこい。それが後々君たちの財産になる。


そんな話を最後にしました。かならず最後までやりきること。それが大切です。

そして、不合格になった子は自分の番号が書かれていない掲示板を見たその瞬間からスタートを切ってください。深呼吸をし、胸を張り、努力したことを誇りに思い、校門を後にしてください。 まだ何も終わっていません。始まったばかりです。みなさんの人生はまだまだこれからです。今後の人生の幸せを心から祈っています。では、お元気で。






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最終更新日  2014年02月26日 07時16分38秒
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「キャラベル(Caravel)」は、大航海時代に活躍した小型船です。操舵性が大変高く、逆風でも前進できるのが特長でした。

「キャラベル船」と同時期に活躍していた大型帆船「キャラック」は、大量の物品を積むことができたので、商業・貿易は大きく発展します。つまりビジネス向け・お金儲け向けの船です。しかし、多くの人員・スタッフが必要で、航行精度という面で弱点を抱えていました。とりわけ、強風は苦手で、逆風が吹くと転覆する可能性も大きかったと言われています。

そこで登場したのが「キャラベル」です。キャラベルは大変優れた操舵性とスピードを兼ね備えていました。必要な人員も少なくて済み、費用面でも大変優れていたと言われています。小型で小回りが利き、逆風の時でも風を味方につけ、精度の高い航海が可能になりました。「キャラベル」の登場により、大航海時代の活動範囲は大幅に広がっていき、数々の偉業が達成されました。


塾も船と同様です。

大型の塾には大型の塾なりの良いところがあります。しかし、規模が大きくなればなるほど、多くのスタッフが必要となり、授業料も高くなってしまいます。「生徒の学力アップのため」に各種講座や合宿を行うのではなく、「社員の賞与(ボーナス)のため」に特設ゼミや合宿を開催するという本末転倒な経営になってしまいます。

こうした大手塾が都立高校を受験をする上で必ずしも適している訳ではありません。
せっかく授業料の安い都立高校に入れたとしても、その前段階として、塾に何百万円ものお金をつぎ込んでいては、あまり意味がありません。

進学塾キャラベルは、教室の規模を最小限に抑え、高い操舵性を重視しております。また、塾長が指導にあたることにより、授業料も最小限に抑えています。キャラベルは、保護者の方が求めている操舵性と経済性を兼ね備えた進学塾です。

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