太陽にほえろ！殉職刑事たちよ安らかに | メタボの気まぐれ

刑事ドラマ「太陽にほえろ」にて殉職刑事たちの
レクイエムとして企画されたのがスペシャル番組
第665話「殉職刑事たちよ安らかに」である。

ある日、七曲署一係のボス（石原裕次郎）宛てに
一冊のスクラッチブックが届いた。
その中身は、かつて一係で勤務していた
殉職刑事の報道記事であった。

ボスは山さん（露口茂）らと中身を拝見し終えた瞬間
何者かが一係を隣のビルから狙撃。
ドック（神田正輝）らは犯人を追うも逃げられてしまう。

デューク（金田賢一）は殉職した刑事の遺族が
ボスを恨んでの犯行と推理し、早速一係は
遺族の元へ急行し事情聴取した。

デューク、ブルース（又野誠治）マイコン（石原良純）
マミー（長谷直美）トシさん（地井武男）が遺族たち
訪ねた。そこには意外な事実があった。

ゴリさん（竜雷太）覚醒剤中毒者の凶弾に倒れ殉職
遺族である婚約者の麻生晴子（水沢アキ）は
殉職から1年と経たないうちに別の男性と結婚、
女児を設けるが自室には石塚との事情を理解している
夫の提案で石塚の写真が飾られていた。

殿下（小野寺昭）アメリカから帰国する婚約者の
三好恵子（香野百合子）を車で迎えに行く途中、
暴走するトラックを避けようとして崖から転落、交通事故死。
三好恵子は勤務先の中学の同僚である男性教諭から
プロポーズされているが殿下の事が忘れられず
山さんから「忘れなさい、殿下の事は
きっとそう言います。あいつはそういう男です」と諭された。

ジーパン（松田優作）自分が身を挺して守った男に撃たれ殉職。
母・たき（菅井きん）はボスが保証人となり
警察学校の寮母に就職、平穏な生活を過ごしていた。

ボン（宮内淳）事件の関係者である女性を庇って被弾し
一係への電話連絡中、藤堂の声を聞きながら絶命。
大阪の姉・由紀恵（沢田雅美）が息子たちに
ボンの存在を偉大な刑事として誇りに思っている。

ロッキー（木之元亮）ロッキー山脈で容疑者を追い詰めるも
動植物を庇った所を撃たれて殉職。
妻・マミーはロッキーの兄夫婦を訪ねたが
アリバイがあった。

ラガー（渡辺徹）バスジャック事件で乗客もろとも
抹殺しようとした犯人と相打ちになり殉職。
母・加代（石井富子）は手料理が好きでラガーが
うるさく言うほど、しょっちゅう飯つくりに来ていたが
ブルースが訪れた時の買い物袋の中身は、
インスタント食品ばかりに変わってしまっていた。

ボギー（世良公則）人混みの中で通りすがりを装った
組織の男に刺殺され殉職。
広島在住の姉・正子（有吉ひとみ）は飲食店で働いており
ボスに送り付けられたボギーの写真が
サイン跡の存在から自分の働く店に飾られていたものであると
最初に気づき「あんた、死んでも刑事なんじゃね。
お仲間に手がかりを、教えたんじゃね」と涙を流した。

だが遺族がなく、一係が唯一の遺族となったのが

マカロニ（萩原健一）通り魔に刺されて死亡。
テキサス（勝野洋）拳銃密造グループの取引現場に乗り込み
激しい銃撃戦の末、殉職。
スコッチ（沖雅也）犯人から拳銃密造ルートを聞き出した直後
過去に胸を撃たれた際の傷が原因で喀血、殉職。

遺族からは手掛かりがなかったが
一係から警察学校の教官に転属した長さん（下川辰平）の
協力の元、ジーパンの母・たきと関わりある人物が
浮かび上がった。