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夕方、ふと今日は生田神社の「雅楽の夕べ」の日だと思い出して、神戸・三宮へ。ちょうど開始時間に間に合いました。生田神社の「雅楽の夕べ」は8年ぶり。拝殿で聴くのは9年ぶりでした。なつかしかったです。それも、建て替えが終わったばかりの綺麗な社殿で。9年前は蘭陵王を舞い終わったあとの舞人さんが終了後、客席に向かって正座して神戸の地で雅楽を興隆させたいと話されて、メンバー募集をされてました。そのときはやろうとまで思わなかったのですが、やっとけばよかったな…当時の舞人さん、やせた若者だったのが、メッチャ太ってひげ面になってました。浦安の舞の巫女さんの1人は9年前の人でした。楽人さんと話したことはないけれど、前に見た人がいて、なんとなくなつかしかったです。舞楽は萬歳楽(舞人は1人)と還城楽でした。前と違うのは、今は龍笛を始めてるので前よりはわかって聞けたこと、そして龍笛をされてる人と偶然会って少し話ができたこと。 行ってヨカッタです。すっかり気分転換できました。急に都合がついて、なんとなく来たのですが、音に招待してもらったような気分でした。
2009年09月23日
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おととい 4ヶ月ぶりくらいに春日大社へ行きました。いま、宝物殿で展示されてる『春日大社の考古展』を見たかったのと、そして舞楽奉納、万燈籠に行くために。春日大社の神南備山の御蓋(みかさ)山や春日野のあたりは古代からの祭祀場だったらしいです。展示のほとんどは奈良時代以降の仏教関係の出土品でしたが、古神宝の鉾や春日大社周辺に点在する磐座(いわくら)の位置が記入された地図も展示されてました。夕方なのにすごい日射し。でも木陰の参道はすずしかったです。鹿や大木を見るとホッとします。燈籠に灯を入れてから、林檎の庭(ご本殿前)にすわって、舞楽・萬歳楽を見ました。ここにすわって聴くのは7年ぶり。そのときも今回と同じく住吉壇上で舞楽、衣裳はグリーン系だったような…、そして篝火がありました…春日さんの舞楽は、こうしてセミの声やすがすがしい風や、ご神木の大きな木の下で、夕日の木漏れ日やほんのり灯った燈籠とともに見聞きできるのがいいです。 もういちど、灯の点いた燈籠のあいだを通って廻廊をめぐったとき、なぜか少しウルウルしました。和舞と社伝神楽のかわいいイラストの描かれたちょうちんが売られてたのでひとつ買って帰りました。
2009年08月16日
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もう何日も前の話になってしまいましたが、今年の桜は京都に見にいきました。上賀茂神社~府立植物園。醍醐寺。石清水八幡宮…上賀茂神社、府立植物園へは2回。昼間と夜桜と両方見にいきました。去年はまったく見にいくことができず、それどころか、京都に桜の季節には何年も行ってなかったかもしれません。上賀茂神社の芝生には、御所桜という白い枝垂れ桜、そしてしばらくしてから、紅い斎王桜という枝垂れ桜が咲いてました。府立植物園では、結婚式のあとの記念撮影のカップルがいて、あらためて、桜と着物は合うんだなと思いました。 府立植物園へは、季節を変えていってみたいと思いました。
2009年04月23日
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このあいだの寒い水曜日(2/18)の夕方。夕日の横に虹を見ました!虹と言っても、縦に短い虹。(虹というか幻日というらしいです。雲の中の氷の結晶がプリズムの役目をする現象だそう)駅のホームで、夕日を見てたら、その横の雲のあたりが少しずつ輝きはじめて…きれいな虹色になりました。おぉ!って見てるうちに電車が来たので、あわてて撮って、乗ってからまた撮りました。しばらく、明るく輝く夕日と虹をドアに張りついて(笑)見てました。5分くらいですうっと消えましたけど、まわりで誰も見てなかったなぁ。空全体の輝きも気持ちよくて、ホントにラッキーな気分になりました。
2009年02月22日
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ここ三ヶ月ほど、大阪の南の方、和歌山に近いところに用事で通うことになりました。大阪でも南の方に来ると、ぜんぜん雰囲気がちがう。地図で見ると海が近そう。歩いて5分くらいのところらしいとわかったので、見にいきました。海の方に歩き始めると、道ばたの溝に、白と黒のきれいな野鳥、セグロセキレイがいて、それも4羽くらい、少しずつ離れた所で鳴いてました。海に着くと小さな漁港の横に砂浜。季節外れなので、やっぱり誰もいなくて、カラスとウミネコたちだけ。海の方を見ると、向こうの方に山…淡路島かな。すこし右を見ると、関空への橋。そしてもっと向こうには、神戸の六甲とか、なだらかな山が…こうやって見ると、神戸も淡路島もスゴく近い。これだけ近いと、古代に海を渡って、豪族が往き来したり、神様が渡ってきたりとか、ありえる話だなと思いました。すこし海の香りがして、ひさびさに海が見られてうれしかったです。戻ってからまわりの人に海を見てきたと言ったら、さんざん変わり者みたいに言われたけれど…時間によって、日光が海面に映えるところとか、夕日が見られるようだったら、また来てみたいと思いました。
2009年01月12日
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明けましておめでとうございます!午後に近所の神社に初詣に行ってきました。去年の御札や御守をまとめて持って、今から出ようとしたら、向こうの方は晴れてるのに、にわか雨?! どしゃ降りに。でも神社に着く頃には、また雲の間から、すがすがしい日光が射して良い天気。のんびりした家族連れやお年寄り。有名でもないフツーの神社なので、ゆったりした雰囲気。雲の向こうの太陽の光がいいなと思って、神社の大木のふもとから写真を撮ったりしていたら、雲の向こうに太陽が隠れて、雲のふちが光ってきました。白い光だけでなく、横の方が少し虹色っぽい。おぉっ!と感動しながら空を見上げて写真撮って…まわり見ても誰も空を見上げてない、なんでだろう。5分もしないうちにまた曇ってきてにわか雨。じゃ帰ろうと家に着いたら、ぱあっと明るい太陽がまた顔を出しました。きょうは、この日の光と雲の輝きに出会えて幸せでした。* * *朝、6時40分からのNHK舞楽番組、少し寝過ごしてしまって途中から。予約機能がない古いビデオなので、手で操作しながら見ました。すべるような足の動き。まだよくわからないけれどいい雰囲気。それからネットで龍笛稽古の体験談日記を見にいきました。そのなかで、自然の中に吹きに行った話がありました。いつか僕も、自然の中で溶けこむように吹いてみたいです。ピアノだとむずかしいけれど、笛だともっていける。息長く続けて、そんなふうに吹くことを目標にしたいと思いました。(写真は、今日の写真と去年若草山で撮った鹿の写真です)
2009年01月01日
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へやの窓から見える柿の木。2年ぶりにたくさん実をつけました。カラス、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメがにぎやかに取りあい。一番よく来るのはムクドリかな。野鳥の声を聞いてると、のどか~な気分になります。今年は、8ヶ月くらい関西を離れてまた戻ってきました。興味を持ってても、始めないと、いつまでたっても近づけないんだと気づいて龍笛と風景写真を始めました。今年も見ていただいて、どうもありがとうございました。 来年もときどき更新していきたいと思います。
2008年12月31日
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今年の11月は何度も奈良に行きました。天気のよくない日もあったのですが、東大寺や春日大社に行った日は、けっこう晴れてました。東大寺大仏殿のわきの方にはきれいな大イチョウがあり、鹿がいました。春日大社もイチョウやモミジがきれいでした。 京都はつい最近、糺の森へ。落ち葉とモミジの木々の紅葉がいい感じ。ここは12月に入っても紅葉が楽しめるので毎年楽しみです。野鳥の声もして、せせらぎの横を歩くと、ホントにいい気持ちでした。
2008年12月10日
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きのうは貴船神社と下鴨神社へ行ってきました。貴船神社は3年ぶり。前に行ったのは4月だったので、若葉の季節でした。今回は、気温がちょっと下がって、ちらほらと紅葉が始まりかけてました。朝、駅への途中、少し離れた所から、ヒヨドリの声が。なぜか神社の神事に行くときには野鳥が近くに飛んできます。今回は友人に誘われて、貴船神社の御火焚祭へ。朝まで雨だったのが、神事の時間が近づくにつれて、明るくなってきて、さぁ~っと日が差し始めました。貴船神社のあたりは、シンと澄み切った空気ですがすがしくて、貴船川の水音がずっと聞こえてます。ご神前でろくろでおこした火を使って、境内に組み上げられた護摩木を焚き上げる神事。神職の方と参列者が大祓詞を唱えます。紅葉の木々を背景にオレンジ色の炎。白い煙。なんとなく気持ちよくなるような熱気でした。 終わってから、奥宮でお下がりの赤飯を食べる頃には、キラキラの太陽。(奥宮への参道を歩いてると雨上がりだからかサワガニがいました!)帰りに下鴨神社へ。糺の森のなかの舩島(ふなしま)。こちらも好きな場所です。ここのせせらぎや鴨川の上流はさっきの貴船川なんだよな…と思い出しました。1月以来の本殿や、朱色の楼門、境内も気持ちよく、友人との話も楽しくて、いい一日となりました。
2008年11月08日
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外宮は去年の7月以来でした。去年も夕方だったんですけど、今回(10/27)も夕方3時~4時頃でした。日が西に傾いてチョット残念。でも木漏れ日の参道を歩くと、それはそれでいいなと。御正宮の前に立つとちょうど吹いてきた風に幕がひるがえって、奥の社殿が正面から見えてラッキー(笑)風がふわっと上へ拡がるようないい感じ。お参りしてると…気持ちが軽くなってホッとしました。今年前半にひとに言われたこと、気にしなくていい。自分の感覚に自信をもっていいと。となりの御敷地は塀がされてて見ることができませんでした。社殿のある方より、あちらの方が好きなんですけどね。三つ石や亀石もいい感じ。別宮もすべてまわりました。 多賀宮へ向かう階段や道に夕日が射してきれい。お参りする人たちもそんなに多くなくて、平和にのんびりと歩いていて幸せそうでした。そして伊雑宮(内宮の別宮)へ。近鉄志摩線(ワンマン電車)で40分。途中、ところどころで海が見えました。駅を降りて5分ほど。ちょうど5時に着きました。もう夕日が沈んでだんだん薄暗くなっていく時間。(社殿の写真は暗くて撮れませんでした)ここは、知らずに来たら、町の小さな鎮守さんていう雰囲気です。社域のすぐ南側に御神田が拡がってます。 なんとはなしにいい感じです。海はここからは見えないけれどすぐ横にあるように思えてきます。伊勢神宮の他のお社に比べたら、ここは親近感がもてる少し近い感じがして…そして海の映像をずっと上映しているよう(実際に見えるんじゃないけれど)海と夕日とか海から昇る朝日のイメージを思い出します。どこか懐かしい…。古代からの海とか…奈良の山奥の神社のこととか…よくわからないですけど。ここへ来るために今日は伊勢に来たのかなって、ふっと思いました。伊雑宮はいつも参拝者が少ないそうなので、いつ来ても落ち着いてゆっくりおまいりできそうです。また来てみたい、このあたりの海も見てみたいと思いました。(写真は外宮の多賀宮、多賀宮の横の大木、伊雑宮の御神田です)
2008年10月31日
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このあいだの10/27に伊勢へ行ってきました。今回は、去年から行きたいと思っていた遙宮(とおのみや)・瀧原宮と伊雑宮へ。近鉄とJRで瀧原宮→外宮→伊雑宮の順に…夕方までにぎりぎりまわれました。ローカル線の滝原駅を降りて、宮川を渡って車の多い国道沿いを20分ほど歩くと滝原宮。鳥居をくぐって境内に入ったら、うっそうとした森とせせらぎの音。さあっと射し込む木漏れ日…別世界でした。手水場がせせらぎなんですね、ここは。流れの中に湧き水があるとか、小魚が泳いでいるとか、ガイドブックにありましたが、さすがに小魚は見つかりませんでした。でも、木漏れ日が水面にキラキラと輝いて、ぽこぽこ気持ちのいい水音も響いていてホントに気持ちいいです。ちょっと水をすくって口に含むと柔らかな感じでした。社殿のあたりもさすがにすがすがしくて内宮以上ですね。足元の玉砂利、黒石と白石もきれいに並んでいて…ここの玉砂利は、あまり人に踏まれてないせいか感触が良くて、石を踏む自分の足音が心地よくて、石の隙間から風が吹き上がってくるような感覚がしました。4つのお宮をお参りしたあと正面の空を見上げると、すうっととんびがゆったりと輪をかいてました。木陰の苔も水を含んでキラキラ光っていて、せせらぎの手水場にまた戻って、水音を録音しながら、じっと立ってました。結局1時間半くらい境内にいました。朝、頭痛があったのが、ここを出る頃にはすっかりなおってました。瀧原宮は、金色の飾りがキラキラと輝いているクリスマスツリーのような、そんな印象の残るところでした。それから外宮と伊雑宮へ。 (つづく)
2008年10月30日
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10/11に神戸の生田神社へ。ここは自分が生まれた頃にご縁があったところなので、ときどきご挨拶のつもりで行きます。もう5時過ぎてたので、日は傾いて、空には白い月がポッと出てました。初めて見たんですが、境内のイチョウから、銀杏がボタボタッて降ってきてました。お参りして思い浮かんだのは、せせらぎの音。いろんなことがあっても胸の中にこのせせらぎの水しぶきと音をずっと持ち続けようと、そんなふうに思いました。ジュンク堂では、予言者ジュリアーノの未来からのメッセージという本を見つけました。やっぱりひとりひとりが自然を大切に思うこと、こころをポジティブに保つことが大事なんですね。最近、浅見帆帆子さんの本を読んでますけど、やっぱりここでも、ものごとをポジティブに考えるように、それが自分以外にもいい結果を生み出すって書いてますね。元気ないときは女の人の本がいいです(笑)帰りに寄ったケーニヒスクローネのおすすめセット。さすがにおいしかったですよ。
2008年10月13日
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このあいだの10/8。春日大社と薬師寺へ行ってきました。この日は天気がよかったので、キラキラの日差しと木漏れ日でした。鹿の群れ。いっしょうけんめい、草をガリガリかじって移動していきます。この群れの中にいっしょに入って歩いてると、ホント気持ちよかったです。参道も木々の匂いが気持ちいいです。遠くの方で鳥の声。もう5時近くで日も傾いていたけれど、何枚も写真を撮りました。やっぱりここへくると、自然があって木々や土の香り、鳥の声があるからいい。もう何度も来て同じようなところで写真撮ってしまうけれど、これからも来よう。それから薬師寺へ。薬師寺は初めて。6時半頃から、天武忌があるとのことで誘われたので行きました。最初、末席に座ってたのが、笛の奉納をする方の関係者(友人)といっしょにいたら、ご本尊の弥勒三尊像の斜め前の席へ。すすめられて焼香(神社でいう正式参拝?)もさせていただくことに。初めてここに来たのが、薬師寺ゆかりの天武天皇の忌日。チョット不思議な気分になりました。燈籠と美しいバランスの伽藍との対比が幻想的でしたよ。
2008年10月13日
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このあいだの土日(9/27~28)に春日奥山の登拝に行ってきました。もうこれで5回目。ことしの1/9の御蓋山(みかさやま)だけの登拝を含めたら、6回目。参加は1月で最後かなと思ってたのが、また行けるようになってうれしいです。春日大社の奥山には、ご祭神が最初に降臨された場所とか、奈良のみやこの水源地となる場所があり、今も大切におまつりされてます。ふだんは入れない山道のなかにある摂社や末社の前で、参加者がいっしょに大祓詞を奏上して歩くのです。ここには、そんなに堅苦しい感じでもアヤシイ?感じもなく自然で明るい雰囲気があります。今回は前夜から参加しました。遅れて夜に行ったので、夕拝には間に合わず。でも駐車場から、境内に入った瞬間に木々の香り、土の匂い、ピ~ンとしたご神気のような気持ちのいい張り詰めたような空気に包まれました。ああ、来てヨカッタ。やっぱりここは違う…朝、ご本殿や祓戸神社にお参りするのですが、朝日が射さずどんよりした天気。鹿の親子が、エッ行くの?っていう感じで横の方から出てきます。そんな天気だったのが、若宮神社での大祓詞が始まったとたんに雲の間から白い太陽が?! 終わるとまた雲の間に。でも、そのあと雨には降られず無事に帰ってこれました。御蓋山頂上の本宮神社、道沿いの磐座(いわくら)、1月以来。また来れたんだな…白く光った曇り空を見上げてそう思ってました。水神がおまつりされてる鳴雷(なるかみ)神社、春日大社で工事をする前に必ず神事を行うという磐座の石荒(いしこう)神社。ここに寄れたのがなんとなくうれしかったです。実際にはないけれど、白くて清浄な雲がふわっとあるようなそんなイメージを思い浮かべながら社殿の前に立ってました。杉やヒノキの大木の合間のみちを通り抜け若草山までくると、いつものように鹿の群れが出迎えてくれました。遠くの方に東大寺大仏殿の屋根。春日大社はいつ行っても、ひと(神職さん)や自然がゆったりと迎えてくれるいいところだとあらためて思いました。
2008年10月01日
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もう1週間前(9/23)のことですが、ボローニャ絵本原画展(西宮)のあと、阪神で2駅隣、打出(芦屋)のメゾン・アンリ・シャルパンティエへ行きました。ここは初めて。このあいだたまたまスーパーで「アンリ・シャルパンティエの世界」という本(40周年記念で発行されたらしい…)を見つけて、いちど行ってみたいと思ってました。3年前に開店したらしいですけど、2号線沿いで、外観だけ見てると代官山の旧山手通みたいです。内装もかわいらしさとかっこよさとが両方あって、スタッフもえらそうでなく、自然で親切。友達と二人、ケーキに感動してデジカメを取り出すと、にこやかに記念写真を撮ってくれました。ケーキや紅茶はビックリするほど高かったのですが、おいしいです!いままで、阪神間ではコムシノワが一番と思ってましたけど、それ以上だと思いました。 BGMもかっこいいモダンジャズが流れてて最高。すっかり元気になりました。(ケースで見たハート型の「しあわせサブレ」はかわいかったです。値段も安い)
2008年09月30日
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このあいだの9/15には春日大社の若宮神社へ。篠笛を奉納する方がおられて、その正式参拝のグループに加わってお参りすることができました。春日さんへは何度も何度も行ってるのですが、じつは正式参拝は初めてでした。ひさしぶりの春日さんが、初めての正式参拝となったのは感激でした。やっぱり何かご縁があるのかもしれない。また春日奥山登拝などに行ってみようと思ってます。 * * * きのう、スーパーの文房具売場で、ちょっと変わったノートを買ってみたくなっていろいろ見てました。グリーンの表紙、グリーンの罫線の入ったノート。そして黒ではなく、いつもと違った色のボールペン。オレンジ、ブラウンブラック、グリーン、ライムグリーン、ベビーピンク、ブルーブラック、ゴールデンイエロー。これからやりたいこと、気になること、やるべきこと、夢の箇条書きをこれでやってみようと思う。消えてしまわないように、忘れないように、そのときの気分の色で。もう同じことのくりかえしでなく、白いまぶしい光を大きく育てていくようなそんな日々にしていきたいと思います。
2008年09月22日
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もう1週間前(9/14)の話。西宮神社に行きました。ひさしぶりに戻ってきて、関西の神社にお参りできるようになってうれしいです。いくつか行くところを決めてますが、なんだか帰ってきたごあいさつに行ってるよう。西宮神社は、前からうっすらと、行ってみようかなと思ってたところ。というのは、去年の6月に同じ西宮市の廣田神社に行ったとき、由緒書に、廣田神社は古代に甲山を神山として創建され、西宮神社は摂社だと書かれていたからです。舞楽が始まる前に、境内を歩くと…ありました。南宮神社といってご祭神は豊玉姫。社殿は海の方に向かって拝むように建てられてました。 ちょうど夕日がきれいな時間でした。ここへこれてヨカッタと静かに感じました。西宮神社はえびすさんで有名ですが、もしかしたらこちらの神様の方が先だったかもと、ひとり思っています。 女人舞楽は2年ぶりかなぁ。綺麗な衣装や舞。独特の世界。中秋の名月の日にふさわしいなと思いました。帰りに境内でわらびもち。甘酒もあったのでそれもいただきながら…去年やおととしの中秋の名月の日を思い出しながら、きれいな月をしばらく眺めてました。
2008年09月22日
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かなりひさびさにアップします。昨年後半、かなり多忙になってしまったこと、そして今年の前半は愛知におりましたので更新ができませんでした。ときどきみなさんのところに見るだけにうかがってました。また今度はいつになるかはわかりませんが、とりあえずひさびさの日記です。このあいだの9/9。上賀茂神社の重陽神事と烏相撲というのに行きました。8ヶ月ぶりの参拝。この前は、これから愛知県に行ってしまうとこれが最後かもしれないと思いながら行きました。今回は、また関西に戻って来た報告や御礼の気持ちで行こうと。ちょうど3年ぶりの重陽神事。参列すればご本殿のそばに行けるし…久しぶりに聞く祝詞やご神事の雰囲気。雅楽の調べはヨカッタです。自分の中の何かが変わったのか、以前にくらべてこころに響いてくるような感じがしました。今日は葵祭の時のヒロイン、斎王代が綺麗な十二単を着て子供達の奉納相撲を御覧になるというので、カメラを持った人たちやマスコミで大変な人出。それはそれでヨカッタけれど、ひさびさに木々の緑、野鳥のさえずり、ところどころのすうっとするすがすがしい場所…そういったところをゆっくり歩けて、僕にとってはその方がうれしかったです。片岡社の前の綺麗な鈴。鳥居の前にいた白馬。また会えてよかったです。帰りに北山で探そうとした店が見つからず、進々堂に入りました。ここはパンがおいしくて、ランチのパン、コーヒーがおかわり自由。すごく品のいいわんこそば?のように、何度も何度もおかわりをすすめにこられました。ここまで来たらと思って府立植物園へ。このなかには上賀茂神社末社の半木神社があります。そういえば、1月に上賀茂神社にお参りしたときに、この神社にお賽銭をって社務所に申し出て帰りました。この半木神社、ポツンと小さな社でボロボロですが、スグ近くの大きな池。このあたりはスゴク気持ちのいいところです。木漏れ日の光が美しい!この景色に出会えたのがきょうの最大の幸せ!という感じでした。近々行く春日さんも楽しみです。
2008年09月11日
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先週の6/9に廣田神社に行ってきました。廣田神社は兵庫県西宮市の住宅街にある神社です。前から神社の名前は知ってましたが、なぜか行ったことがありませんでした。この神社は神功皇后ゆかりの甲山を神南備山とする古社です。伝承によると、生田神社と同様、1800年前の創建になります。知ってる人はすぐにわかると思いますが、伊勢の内宮の荒祭宮のご祭神と同じです。あそこに行きたいと思ってたからか、こんなに近くにある同じご祭神のお宮に行くことになるなんて。 しかも社殿は、荒祭宮の建て替え後の用材を使って建てられているそうです。この日は、天気が荒れ模様で、雷雨になるという予報でした。神社に着くまでは綺麗に晴れていた空が、境内を歩く頃には、にわかにかき曇ってきて…とにかくお参りしようと思って、柏手をした瞬間、かなり大きな雷鳴がとどろきました。そしてどしゃ降りに…。あまりのタイミングにしばし呆然としました。そして神事が始まると雨がやんで、日光が社殿のあいまに差し込みはじめました。そして輝くような雲と柔らかい光がこうごうしく境内を照らしはじめました。社殿の屋根も白く輝いてます。なぜかよくわからないですが、こちらの神社はやっぱりちょっと違うな、すがすがしくてこうごうしいなと思いました。
2007年06月17日
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このあいだの6/3に春日大社の奥山の御蓋山、春日山へと行ってきました。曇り空で、天気が心配されたのですが雨に降られることなく歩くことができました。前日の6/2の夜はたまたまご本殿前で「奏楽祭」といって舞楽の行事が行われていました。夜、楼門が閉められたあとの時間に、年1回ご神前で行われる行事だそうですが、これを夕闇せまる境内でじっと座って聴くことができました。かがり火の明かりが灯されるなか、聞こえてくる龍笛の音、笙の音は、こういう雰囲気で聞くと神の音楽のように聞こえました。しばらくして夜が更けると、ぽっかりと満月が西の空に。6/3朝、若宮神社で参列してお参りしていると、拝殿の向こうから、ひょっこりとかわいい鹿が顔を出しました。これから、春日山へ向かう僕たちを見送ってくれてるよう。奥山の木々のあいだを歩いて、若草山でいつものように迎えてくれたのは、やっぱり鹿たちでした。
2007年06月17日
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きょうは春日大社に行こうと思ったのですが、行けませんでした。 写真は5/5に下鴨神社のみたらし池で出会ったアオスジアゲハと、4月中旬の明治神宮御苑の気持ちのいい樹です。この樹の上では、すっと野鳥がキレイな声でさえずってました。写真をゆっくり見れば、そのとき、その場所の光や風を思い出せるもんですね。
2007年05月13日
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3/18、今回の春日大社の奥山登拝は、前日から境内での参籠に参加しました。参籠といっても、何も厳しいことはしないで、空いた時間は、参加者同士でいろんな話をしました。また、いちばん清々しかったのは、本殿のななめ横、直会殿での夕拝。そして、早朝7時頃の若宮神社参拝、本殿での御日供祭参列でした。このころは寒の戻りでかなり気温が下がってました。直会殿はほんの4日前に春日祭で参列したところ。またこのようなかたちで来られたのは、ホントにうれしかったです。こんな時間にここにいられるのは初めてです。すぐ向こうには薄闇に浮かぶ本殿。御蓋山からの風の音が、気持ちよく通り過ぎていきます。そして斎館の方に戻ろうと空を見上げるときれいな星空。ひときわ輝くシリウス(天狼星)。(おん祭の遷幸の儀の夜、真っ暗なおあい道で若宮神社の方を見つめて待っていたときもその上空にシリウスが輝いてました)斎館の前まで来ると、暗い中を親子の鹿がじっと立って待ってる?!なんとなく何かのお使いのように思えました。当日早朝6時半から境内の祓戸神社、金龍神社…紀伊神社方向へ。若宮神社にこれからお参りというときにチラホラと粉雪が舞い始めました。そして本殿に上がっての日供祭参列のあいだもふわっと降り続いて…社殿の朱に映えて美しい…。神事が終わって外へ出るともう雪はやんで、本殿東側の御蓋山から眩しい朝日が輝きはじめました。そして御蓋山山頂の本宮神社から始まって、高山神社、鳴雷神社へと登拝の道を歩きました。あちこちに点在する磐座や石の道。木漏れ日がホントに心地よくて、明るく晴れ上がった天気のもと、鴬の滝を経て若草山頂上へ。鹿たちの群れ、斜面の向こうを歩く人たち、東大寺大仏殿のはるか向こうに、生駒山も見えました。 久しぶりに見たヒバリの姿。山のはるか上から、きれいな声を聞かせてくれました。麓の野上神社、石荒神社に寄って予定終了。帰りはきれいな夕焼け空。野鳥や鹿に出会いながら、自然のなかを歩くと、やっぱり来てよかったなと思いました。
2007年04月01日
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もう3週間近くたちますが、3月13日に春日大社の勅祭、春日祭に参列しました。去年の春に春日大社の一般向け講習会(学びの会)で、春日祭の儀式の流れ、神饌(しんせん)、装束についての解説を聞いて、ぜひ行ってみたいと思ってました。今回、初めて行けることになったので、かなり早めの時間に行きました。神事の始まる前の境内はやっぱりすがすがしいです。参道のまんなかには勅使やお祭りの列が通るために、黄土色の砂が敷かれ、きれいな筋が引かれています。9時から開始、約3時間半の神事。楼門は閉められての神事となります。祓戸の儀は、祓戸神社前で行われるので、広い境内のなか、参列の場所が移動します。そしてまた、本殿の前へ。平安時代の装束で、850(嘉祥三)年以降、連綿を伝えられてきた所作で、ほとんど無言で神事がすすみます。御棚の神饌を勅使自らが、本殿へと運び…御祭文奏上、御馬の牽廻、直会の儀、和舞、拝舞…など。座っているところからは見えなかったり、聞こえなかったりするものも多くて、なかなか実感がわきません。ただ、平安時代から続く神事に参列しているという静かな感動があります。自分が今ここにいることの不思議さ…。春日大社へ何度も来て、実際に歩いてみたり、伝承を聞いたりしているうちに、少しずつ古人の想いや伝統を知るようになって、それも大きな喜びです。春日大社の数々の社殿は、春日祭のために建てられ、お供えの『春日社醸酒』は境内の酒殿で、特殊な神饌は、神職自らが潔斎して調理しているそうです。印象に残ったのは、和舞(やまとまい)の優美さと、御幣物(ごへいもつ)の静かなエネルギーでした。これで、三勅祭(葵祭・石清水祭・春日祭)すべてに参列できました。神事の重厚さを全体を見渡しながら見ることができるのは石清水祭ですが、春日祭の良さは、厳粛な神事にもかかわらず、どこかゆったりした雰囲気が感じられるところですね。今年になって初めて訪れた春日大社で、このあと知り合いの人と夕方までずっとゆっくり話ができたのが一番うれしかったです。
2007年04月01日
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きのう、昼前の天気のいい川辺を自転車で走っていると、すばしっこくて緑色のつがいの小鳥がすぐわきの植え込みに舞い降りてきて、カワイイ姿を見せてくれました。なんの鳥かなと思ってよく見ると、メジロでした。めずらしい!そういえば1月7日頃、姿を見せてくれて、日記に書いたメジロ。→ http://plaza.rakuten.co.jp/kanseimemo/diary/200701080000/このへんにはそんなにたくさんいないので、もしかしてあの日のメジロ?そうだとうれしいんだけど。しばらくいくと、200mくらい向こうに、「チチッ」と鳴いて、スイ~、スイ~と飛ぶ野鳥。声と飛び方で、この辺に住んでて、ときどき姿を見せてくれるセグロセキレイだとわかりました。久々に会ったので、声をかけてくれたんだ!(と思いたい(笑))またしばらくいくと、目の前の電線の上にヒヨドリが留まって、「チー」と鋭く鳴いてます。ポカポカあったかくて、鳥たちを見てると春だなぁと思いました。きょう、近くの神社に行ってみたくなって、夕焼け空を見ながら、境内の奥に行くと、紅梅や白梅がちらほら咲いてました。きっと、咲いてるからって呼んでくれたんだと思って、ちょっとゆったり気分で帰りました。ぼーっと寝ていて、あんまりひとと話をしない週末でしたけど、野鳥や梅に出会えるとやっぱりいいもんだと思いました。
2007年03月04日
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このあいだ平日の嵐山へ行ってきました。今回は神社めぐりではなく、観光に行ってみたいという人を案内しながら…船頭さんが竹竿であやつる小さな舟で大堰川から保津川の手前まで、人力車、みやげ店街…季節はずれの平日なのであんまり観光客はいませんでした。 神社めぐりの心持ちで来るのと、どこか勝手がちがう…。神社めぐりの時はバスを乗り換えて愛宕山の愛宕神社へとか、JRで亀岡の出雲大神宮へとか、気が張ってましたけど、ここをこんなにのんびり歩くのは初めてかな。やっぱり渡月橋のあたりの川の流れと嵐山の山並は気持ちのいい景色です。川の中ほどにはかわいいカルガモやユリカモメ?…渡月橋から天龍寺方向へすぐの「稲」という店。まっ茶パフェが意外とおいしかったです。雨がぱらついたり、めまぐるしく変わった空。見上げると、嵐山の向こうに沈んだ太陽から、放射状のきれいな光のすじが雲の隙間から大空へ。たぶんこの景色は古代もこの通りだったんだろうなと、ホッとした気持ちで眺めてました。
2007年01月21日
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窓の外から、ときどきにぎやかなスズメの声が聞こえます。でも、最近はものすごくにぎやか。 窓から見えるところに柿の木があるのですが、暖冬の影響かいまごろ柿が鈴なりになってます。で、柿と同じくらい鈴なりに野鳥が来て、一生懸命食べてます。スズメ、ヒヨドリ、くちばしの黄色いムクドリ?、そして黄緑色のメジロ?かな…スゴクかわいい。体を伸ばして白いおなか丸見えで食べて…つぎつぎと入れ替わりに…見ていてなごみました。
2007年01月08日
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おとといの1/5に松尾大社と上賀茂神社に行きました。松尾大社は、まだまだ正月の華やいだ雰囲気。大きな亥の絵馬の掲げられた境内を通り抜けて、まず松尾山に登りました。ついさっきまで晴れていたのが、どんよりと曇り空に。見晴らし台から、いつものように真っ正面に比叡山を、そして手前に蚕ノ社、梅宮大社の杜…京都の街の景色を眺めました。道の奥には5世紀後半からおまつりされてきたという磐座や、境内の滝の水源の水元さんがあります。かすかに霧雨が降ってきたような感じです。物音ひとつせず、枯れ葉を踏む自分の足音だけ。たまにはこういう静けさもいいなと思います。下りてきて宝物館へ。秋に福岡県の九州国立博物館に出張展示されていた女神像が戻られてました。なんだか静かな気持ちになって宝物館を出たら、年末から重苦しかった気持ちがすうっと軽くなりました。駅のホームまで来るとさっき登った松尾山の山並みの上に、きれいな夕日が輝き始めました。手前の木にはヒヨドリが来て、「チー」と鋭い鳴き声。上賀茂神社へ着くともう夕暮れ時。新年竟宴(きょうえん)祭の舞楽・納曽利を見たかったんですけど、ちょうど社殿に着いたところで終わってしまいました。でも、ご本殿のわりと近くで初詣ができました。正月は新宮門が開いていつもより近くまで行けるんですね。もうすっかり暗くなってしまったけれど、境内の木々の香りやせせらぎの音が気持ちがいい。せせらぎのほとりに岩本社という社があります。ここから夏の夕方に境内の方を見ると、太陽が川面に反射してスゴク綺麗なんです。今回は小さな檜皮(ひわだ)で作られたここのお守りをもらって帰りました。
2007年01月07日
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春日大社の春日若宮おん祭は、今年で871年目。春日大社摂社の若宮神社に伝わるお祭りです。毎年12月17日を中心に行われるこのお祭りのハイライトは、神様が長い参道を通って御旅所に向かわれる『遷幸の儀』とお帰りになる『還幸の儀』です。神様の時間は、古くは、昼ではなく夜だったそう。ですから、17日の午前0時に出発して、シンデレラのように、その日の夜の12時前にお帰りになります。前から興味はあったのですが、寒いし夜12時頃だし…行ったことありませんでした。でも、このあいだ春日山に登ったあと、ぜひ行こうと。そして、結局、両方に行きました。まず遷幸の儀。16日の夜11時過ぎ、真っ暗な参道の向こうから、若宮神社前の楽人の笛、ヒュー、ヒューという乱声(らんじょう)の音色。これが聞こえてきたときから、神秘的な雰囲気が漂い始めました。一切の明かりを消した参道の脇に石灯籠のようになって、じっと立って待ちます。暗闇の空なのにぼうっと薄明るい。楽人や神職の踏みしめる砂利の音。若宮の方のぼんやりしたあかりがふわっと動いたなと思ったら、30人くらいの白い装束の神職が手に榊の枝を持ち、ご神霊をいだく宮司さんを何重にも取り囲み、オー、オーという警蹕(けいひつ)の声。参道を行く先頭は松明の火。道を浄め照らします。沈香(じんこう)という浄めの香り。神職の後ろには、楽人の雅楽の音。この音とぼうっとした明かりの後ろに付き従って歩くと、その神秘的な列と一体になったような不思議な感覚がします。御旅所に着くと暁祭。奉納される社伝神楽。巫女さんの舞も優美。紅白の珍しい神饌。雅楽の音色。篝火のあかり。お祭りが終わって静まりかえった仮殿の前。いい感じの余韻が残ってました。いったん帰宅して17日の夜。御旅所の雅楽奉納の終わり頃にまた行きました。そしてすべての神事が終わって、還幸の儀。榊を手にした神職がそろい、篝火が消されると蒸気がぼうっと綺麗な星空に舞い上がりました。空にはオリオン座、シリウス…。そしていよいよお出ましとなる直前、急に風が吹き出して、入口のしめ縄の紙垂(しで)が勢いよくたなびきました。するとなぜか涙があふれてきて止まらなくなりました。こんな不思議な感覚はめったにありません。ありがたいとか、理屈とは関係なしに、浄闇のなか、神職の白い人垣の向こうを見つめていると、ただただ涙があふれてくるんです。そして若宮に戻るその列のうしろに従います。遠く先頭がぼうっと松明の光。楽人の調べ。こうやって聴くと、やっぱり雅楽は神の音楽のように思えます。道の所々に燃え落ちた松明のかけらが明るく点々と光っていて綺麗です。なにか光の長い帯がずっと続いて、その一部になったような感じ。ただただ歩いているだけですが…社前での神事、神楽がすべて終わったあとの境内は、すうっと掃き清められたよう。その参道をまたひとりくだって、二の鳥居、一の鳥居、猿沢の池…と歩きました。何年かお参りしているうちにいつのまにかこの神事を間近に見る機会に恵まれました。帰ってからの日常、なにか変わったかな。今は記憶のなかの光しか思い出せませんが…。・お旅所祭(2年前の日記)http://plaza.rakuten.co.jp/kanseimemo/diary/200412190000/
2006年12月20日
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12/3にまた春日奥山の登拝に行ってきました。9/26の日記で書いたのが秋の峰(9/24)、今回が冬の峰です。春日大社というと、鹿がいて朱塗りの美しい社殿があって、観光地というイメージが強いですけど、その後ろにある御蓋山(みかさやま)、春日山などの奥山は古代からずっと守られてきた聖地だったんですね。御蓋山の頂上の本宮神社。そして春日山の方へ。高山(こうぜん)神社、鳴雷(なるかみ)神社、神野(こうの)神社、上水谷(かみのみずや)神社、大神(おおみわ)神社…主に水の神様です…。ふだんは禁足の地。年に4回だけ神職さんの案内で行くことができるのです。幸いにも気持ちのいい晴天。朝は雲の間からきれいな朝日が顔を出してくれました。参道を歩くとあちこちにかわいい鹿の姿。そうそう、祓戸神社の前。綺麗なイチョウの葉が舞い落ちて色合いが綺麗。本殿の前も、やっぱりイチョウの葉っぱの黄色い絨毯が社殿に映えて思わず立ち止まってしまいます。御蓋山(みかさやま)を登り始めると、すがすがしい感じが漂ってきます。頂上には、本宮神社。お話をする神職さんの後ろから、日光が射してまぶしい。「チチッ」というかわいい声に見上げると、神社前の木の枝に黄色いキセキレイが留まって、スッと飛んでいきました。古くは、おおやまとひむかい神社といわれた所とか。磐境や磐座が点在しています。遠く鹿島の神様が東からこちらの峰に来られたという伝承…。ここから少し下ったところ、木々に囲まれた小道はホントに気持ちいいです。春日山の神野(こうの)神社の近くの木立も、なぜか涙が出てきそうになる、おだやかでやさしいところです。鳴雷神社は、明治初めまでは、香山龍王(こうぜんりゅうおう)社と呼ばれ、奈良時代から雨乞いの神事がたびたび行われてきたとか…たしかにそんな感じ、凛とした雰囲気です。ところどころにはかなり大きな杉の大木があり、せせらぎがあり、歩く疲れも吹き飛ぶような景色の変化です。地面を見ると、もみじの葉が綺麗にしきつめられて、ふわふわの宝石のよう。(チョットいいすぎ(笑))若草山では、やっぱり鹿たちが迎えてくれて、西に傾いた太陽からはきれいな放射状の光の帯。 そして春日大社の境内へ戻る道は、オレンジ色の夕陽と、赤、黄色、色とりどりの紅葉。今年はその日までまったく紅葉を見られなかったので、スゴクうれしかったです。直会が終わって帰り道のまっくらになった参道、おん祭のとき神様が通られる道を歩いていると、ぼうっと前の方に明るい光と影。ふりかえると満月に近いきれいな月!天の原 ふりさけみれば春日なる みかさの山に いでし月かも の月ってこんな月かも。 その日はやさしい日の光がずっと見守ってくれて、最後にはあかるい月が見送ってくれた心あったまる日でした。
2006年12月06日
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おととい、都合がついたので、河内国(大阪府)一の宮の枚岡(ひらおか)神社へ行ってきました。 行ったのは一の宮だからというのもありましたが、ここが「元春日」と呼ばれるところだから。 いままで何度か春日大社へ行ったので、その元もちょっとたどってみたくなりました。 元春日といういわれは、中臣氏によってご祭神(アメノコヤネノミコトとヒメ神)がここから春日大社に分祀されたことからきています。 生駒山の山麓、枚岡山を後ろにして社殿が建ってます。 生駒山は大阪府と奈良県の境に有る なんてことないフツーの山と最近まで思ってたんですけど、古代から神様の山とされてきたんですね。 『住吉大社の神奈備山(神の山)はいこま山である』と神代記にも書かれているそう。 鳥居をくぐるとすがすがしい…。 ここまできたら古代に神様が降臨されたという神津嶽の元宮へも行ってみたい。 ご朱印もらって、社務所でたずねたら「40分くらいかかります。ちょっときついですよ」と。それでも道を聞いて登ってみました。 参道を歩き始めると日の光がきれい。(逆光の加減で綺麗な写真) このあたりは野鳥の天国。 たくさんの野鳥が木々のなかでにぎやかに鳴いてます。すぐ向こうにセキレイかな…かわいく歩いてました。 途中の枚岡山展望台からは大阪平野が一望できます。 いまはビル街になってしまっているけれど、古代はこの山の近くまで入江。 右の方には神戸の六甲山。 正面は見えないですが大坂城、古代の坐摩(いかすり)神社のあたり。 瀬戸内海を西から、神々がまっすぐこの山の方へ、そして大和の方へ行ったのがこの景色を見ると想像できました。 元宮はハイキングコースの途中にあって木々に囲まれた小高いところ。 ここも元気な鳥たちの声が心地よかったです。 もう一ヶ所行ったのが、往馬(いこま)大社。 生駒山を奈良県側から見上げるような場所にあります。 「生駒山は神の山、往馬大社から見上げると(その形から)そう実感できますよ」と春日大社の神職さんから聞いたから。 行ってみると住宅街に囲まれたなかに神社のうっそうとした杜。 ここも野鳥たちの声がにぎやか。 お参りしていると、またかわいい野鳥がスグ近くに降りてきました。 でもデジカメを向けた瞬間、すっと飛びたってしまって…。 このあたりから見る生駒山。住宅化が進んで、感動というほどでもなかったですが… ただなんとなく古式ゆかしい雰囲気。ここは古代から、朝廷の神事に関わったところらしく、春日大社とも関係があるとのことでした。 往馬大社の神紋が春日大社と同じ「下がり藤」。 下がり藤が神紋の神社は他にもあり、元春日といわれるところも他にもあるらしいです。またの機会にいってみようかなと思います。 この日見た夕日は、じゃまなものがいっぱいあったけれど、遠く大阪湾の向こうに沈む真っ赤な夕日。 こんな綺麗な夕日が見られたのは久しぶりでした。
2006年11月10日
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(上賀茂神社)このあいだ、また京都の神社に行きました。松尾大社と上賀茂神社、下鴨神社。松尾大社の後ろには小高い松尾山があって、古代からの磐座(いわくら)があります。そこに登るのに受付でカードに日付印をもらいます。1枚のカードには12回分のスペースがあって、12回登ると小さな記念品がもらえます。おととしの11月が1回目。そして去年の10月に12回目。2枚目のカードにあと1回分スタンプもらうと24回になるので、10月中に行っておきたいなと思って行きました。(松尾大社)ここに来始めてから2年もたつのか…。最初の頃はチョットこわごわ登ってました。おととしまで禁足地だったからか、少し離れたところに鹿が走っていくのや、斜面をすべるヘビを見たんですけど(今思うと動物の方から様子を見に来てたんだ…)、最近は野鳥の声がするくらいで見かけなくなりました。それでもその日は帰り道を下っていると、後ろの方から、クロアゲハがふわっと飛んできて追い抜いていきました。24回目も12回目と同じ小さなお香立てでした。受付の人に、チョット遅いけどこれから上賀茂神社へ行くつもりですと言ったら、「これ使いなはれ」と一日バス乗車券。「だれか落として行きはったんや」ラッキー!たすかった!なんだかプレゼントのように思えました。バスで上賀茂神社と下鴨神社へ。上賀茂神社はせせらぎがあって、木々の香りがして、僕にとってはここがいちばん落ち着く場所だなとあらためて思いました。せせらぎのほとりの小さな社、岩本社。社殿修復のため、夜に仮殿に遷る神事があるとのことで、白い幕が張ってありました。空を見上げると白い三日月。気持ちのいい夕方でした。(上賀茂神社)…記念品のお香立ては、いま家族の看病をしている友達にあげました。
2006年10月31日
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このあいだの日曜日(10/15)は用事があって大阪の生國魂(いくくにたま)神社へ。 ここは古い神社ということは知ってましたが、繁華街の真ん中の神社ですので、いままで行ったことはありませんでした。 まわりの環境はともかく、境内に入ると落ち着いた雰囲気。 そして拝殿はコンクリート造りの都会の神社ですが、少し奥に行くと、緑の空間がありました。 ベンチにすわって気持ちよさそうに目をつぶっている人もいます。一人は外国人…。 大鳥居を車で出て行く家族連れがいる一方で、ていねいにお辞儀をしていくお年寄りの姿も。 この生國魂神社は、古代には今の大坂城のあたりにあったそう。 坐摩(いかすり)神社もそうですけど、大坂城築城のために移転。 そういう事情がなければ、大阪の街の雰囲気は、今とは違ったものになっていたかもしれないです。 江戸時代、生國魂神社のある上町台地は風光明媚で、見渡す限りの海(大阪湾)の向こうに兵庫の六甲山も見えていたらしいです。 この日は、いい感じの楽焼を見たり、スサノオノミコトにまつわる話を午前と午後と別の場所で聞きました。 平日とはまた違った経験ができてヨカッタです。 * * * きょう、春日大社から、3週間前の春日山登拝のときの写真が届きました。 若草山山頂での記念写真です。ひとことも添えられていてうれしかったです。 春日山へもまた行ってみたいと改めて思いました。
2006年10月18日
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きのう(10/6)は中秋の名月。 朝は雨。昼過ぎから雲が薄くなって晴れてきました。 そして夜になるときれいな中秋の名月。 雨で無理かなと思ってたのですが、ときどき大きな雲に隠れながらも輝き続けてくれました。 白い月のまわりの雲に反射する光はうっすらとした青。 月の光は青いんですね。 去年は、下鴨神社の名月管絃祭に行って、舞楽や、十二単の舞を見ながらの月でした。 今年は神戸。忙しくてなかなか会えない友人のパソコンの手伝いに行った帰りに、いっしょに見ました。 神戸は自分が生まれた街。 久しぶりに来てこんなにきれいな月を見られて、幸せな気持ちになりました。
2006年10月07日
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9/24に春日山へ登拝してきました。 春日大社の奥の山へは、年に4回だけ、神職さんの案内で入ることができます。 (その他の日は、神域のため立ち入り禁止となってます) 春日大社というとあまり山というイメージがないですが、古代から背後の丸い御蓋山(みかさやま)を神の宿る山として、そしてまた後ろに続く山々一帯も神域として大切にされてきたそうです。 今回は、御蓋山(295m)頂上の本宮(ほんぐう)神社、そして別の尾根にある高山(こうぜん)神社、鳴雷(なるかみ)神社(460mくらい?)へと。 神社といってもこんな感じのお宮が山中にすっと立っているだけです。 (写真はふもとの金龍神社) 本宮神社はご本殿の神様が最初に降臨されたところと伝えられていて、近世まで社殿はなかったそう。小さな岩で囲まれた四角いスペースで、ずっとおまつりがされてきたそうです。 道のない斜面を登って…でも木々や落ち葉のにおい、遠くに聞こえる鳥の声。 思ったほど木々が林立しているわけではありません(近年の台風で倒れたため)が、所々に直径3mほどの大木、大きな切り株がありました。 木々の間の道を歩くと清々しくて、磐座(いわくら)が所々に当たり前に登場します。 やっぱり古代からの神聖な場所だったんだなという感じです。 途中、朝日観音、夕日観音など大きな岩壁に彫られた仏像などがありましたが、これはもともと古代信仰の磐座だったところに仏教伝来後、仏像が彫られたものとのことでした(←このあたりは東海自然歩道沿い)。 せせらぎの横を歩き、クロアゲハやミンミンゼミ、遠くから鋭い野鳥の声。 大きな木の根元にはきれいなモンキチョウ?! そして鳴雷(なるかみ)神社は水の神様。このあたりは、猿沢池から来て室生龍穴へ遷られたという龍神さんがおられたところ。 古代から、ずっと神事や雨乞いが行われて来たからか、何となく清々しくて神聖な感じです。京都の御蔭神社や奈良の室生龍穴神社の凛とした雰囲気に似ていました。 最後に若草山頂上に着いたらたくさんのかわいい鹿。 そしていい景色。正面に御蓋山。遠くにうっすらと三輪山、二上山が見えてます。 こうして見ると、御蓋山~春日山だけ木の種類が違います。それは春日大社があるため、古代のまま原始林が残されてきたからとのことでした。 お宮さんの前では厳粛に神事が行われますが、道を歩きながらは和やかな雰囲気。神職さんもいろんなことを親切に教えてくれました。(有難うございました) 東は茨城県から、西は長崎県まで、いろんな世代の人が参加してました。 ゆるやかな雰囲気で、こんないい場所を歩けるなんて、足はチョット痛かったけれど、こころ洗われる想いで一日を過ごすことができました。
2006年09月26日
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9/17はまた奈良に行きました。奈良一の宮シンポジウムといって、神社についての講演やシンポジウムのイベントがありました。このなかで、印象的だったのは、アメリカ人のお二人。ひとりは、コウイチ・バッリシさんといって、合気道を37年も修行して、そのうえカリフォルニアに神社(アメリカ椿大神社)を作ってしまった人。自然とともにある神道は直感で感じる宗教です、と。やわらかい笑顔で日本人以上に神道や神社が好きなようすでした。もうひとりは、ダスティン・キッドさん(20代。北海道で高校の先生)。全国106社ある一の宮をすべて巡った人。スゴイなと思ったのは、神社を巡っていくうちに感謝の気持ちを感じるようになったと言われたこと。(全国の一の宮を)まわらせていただけることに。日本に暮らせていることに。(参拝に)行ける余裕。日本にいることを認めた親に。生かされてることに。(キッドさんは来日6年くらいなのに日本語ペラペラ、通訳なし?!)すごく繊細な感じの人でした。外国人なのに、そういった本質的なことを理解して、行動されてるのに驚きました。僕は、会場に行く前に春日大社に寄ってから行きました。春日の山を見上げて参道の向こうを見ていると、ふわっとクロアゲハが出てきました。すうっといなくなってまたすぐ近くまで飛んできました。(動きが速くて写真が撮れなかった…)さあっと晴れてきた境内をあとにして会場に向かったのですが…アメリカ人のお二人も、前日春日大社にお参りしたそうです。奈良市の東にある春日さんに、ちゃんとごあいさつしてから会場入りしたんだなと改めて感心しました。キッドさんと少しお話できてうれしかったです。来日して最初に神話の国 島根県に住んだので神社めぐりのきっかけになったこと、一の宮以外でもいろんないい神社があるとか…もっとゆっくりお話ししたかったなぁと思いました。
2006年09月18日
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きのうは久々に天気のいい日だったので、松尾大社と上賀茂神社、下鴨神社へ。 松尾大社は久々に松尾山に登ってみたかったからです。 2年前の11月から、たびたび訪れてもう22回目になります。 標高220mくらいのそんなに高くない山ですが、鳥の声とせせらぎの音、セミの声、そして木漏れ日しかないその静けさが好きです。 出かけるとき、すっと1匹のトンボが近づいてきて自転車の横を並行して飛んでいきました。 松尾大社の境内に着くと、キジバトが手水舎の横に。 登り始めると、つがいのヒヨドリが前方に降りてきて、また空へ。 ときどき差し込む木漏れ日や、木々のあいまや斜面にそって輝く日光がまぶしかったです。 何日か誰も登ってないのか、3ヶ所くらい道の真ん中にクモの巣。 日光にキラキラ輝いてるので見えるんですね。 直前でかがんでそうっとくぐりぬける。 帰りは光の加減で見えなかったのですが、このへんだなと思ったところで、かがんで進んだら、まったくクモの巣にひっかからずにすみました(ヨカッタ)。 セミはヒグラシの声はなくアブラゼミばかり。かなりの音量の声でした。 水のようになれという言葉、思い出しました。もっとならないとな…。 この1ヶ月くらいいろんな神社にいったのですが、そういえば、水の神様がおまつりされてるところが多かったような…。 松尾大社を出るとき、松尾山の方を振り返ると、雲の間から綺麗な光が差していたので写真を撮りました。 それから上賀茂神社と下鴨神社にも。 しばらくぶりでしたが、やっぱりこの両神社は気持ちのいいところです。 どちらも拝殿の上にのぼってお参りができてヨカッタ。 やはり姿をあらわしたチョウやトンボや、カラス、そしてきのうは綺麗な雲に恵まれた日でした。
2006年09月09日
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春日大社で出会えた景色です。 この日(8/27)は、古代から神山とされてきた春日山についての解説があったので行きました。 昼過ぎまで晴れていたのですが、遠くで雷。 そしてしばらくしてどしゃ降りになりました。 宝物殿でしばらく雨宿りして外へ出ると、きれいな夕日に境内が輝いてました。 もういちど参道の奥まで戻ってゆっくり歩きました。 春日大社は平安時代以降の華やかな伝統を残しながら、木々の緑や鳥や鹿に身近にふれあえるところがいいです。 神社なんですが古色蒼然としてなくて、静かでさわやかな気分にさせてくれます。 春日の奥山は、古代からずっと人々のこころのよりどころであって、ずっと大切にされてきたことを、今回詳しく知ることができました。 何度か行ってるうちに少しずついろんなことがわかってきてうれしいです。 うれしいといえば、その何日か前に行ったとき、参道のわきにきれいな野鳥がでてきました。カメラをむけても逃げないので、しばらくじっと見ていました。
2006年08月29日
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このあいだ(8/16)大神神社と石上神宮へ行ってきました。 その前の週にひさびさに大神神社に行ったとき、近いうちにまた来てお山に登ってみようかなと思いました。 いったんそう思うとやっぱりすぐに行ってみたくなります。 ただ2年前に初めて登ったとき、3日くらい筋肉痛で大変でした。大丈夫かなぁ、と思いながら…行ってしまいました。 また、台風が近づいてて雨が降るかもしれないという予報でした。 ウチを出るときはくもり。三輪に着く頃には晴れ! 三輪山を見上げながら境内に向かっていると、まずシオカラトンボが出てきました。すぐ前の地面にとまってジッとしてます。 そして手水舎のところではクロアゲハ?! 登り始めると、ムラサキアゲハ、ルリタテハ、ちらっとトカゲ…みんな顔を見せに来て、スッと離れていくような登場の仕方です。 涼しげなせせらぎと滝のそばをすぎると急な坂が続きます。 そして、頂上に着いたなっと思ったら、後ろからすうっとシオカラトンボが飛んできて前を横切っていきました。まさかさっきの麓のトンボ? 頂上で少し休んで降りましたが、今回はまったく足が痛くなりませんでした。ヨカッタ。 それからJRとバスを乗り継いで石上神宮へ。 JRから見える三輪山から、ずっと南北方向に連なるなだらかな山々。 この山々の雰囲気は少し神秘的でいい感じに思えます。 石上神宮はちょうど一年ぶり。 鳥居の前で綺麗なオナガドリが迎えてくれました(笑) こちらの境内はホントに気持ちいい。カンカン照りなのに境内は涼しいです。 拝殿の前もきれいに掃き清められて、その向かい側の摂社もいい感じです。 休憩所ですわっていたら、10羽くらいの色とりどりのニワトリが、えさでもくれると思ったのかな、じわじわっと寄ってきていつのまにか取り囲まれてしまいました。 そのうちの1羽の茶色い雌鳥、なぜかずっと最後までくっついてきて、かわいかったです。 この日は朱印帳も買いました。帰りの夕日もキラキラ輝いてました。 ただ夏なんで、ちょっぴり海にも行ってみたかったなと思いながら帰りました。
2006年08月20日
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このあいだ(8/8)奈良県の室生龍穴神社と大神神社に行ってきました。 奈良県の室生寺は女人高野として有名ですが、その室生寺よりも古くからあったといわれる室生龍穴神社。 桓武天皇が即位前の山部王であったころ、その病気平癒に興福寺から5人の僧が祈願に訪れたそう。また、朝廷からたびたび祈雨、止雨の祈願がなされたそうです。 その日の朝は晴れてましたが、昼過ぎには台風が近づいて大雨になるという予報でした。 最寄り駅からのバスを降り室生寺を通りすぎて川沿いを10分ほど上流に歩くと、鬱蒼とした杉木立の向こうに境内が見えてきました。 杉の大木のすきまに社殿があるという感じです。そして雨も降ってきました。 境内はスッキリした感じですが、雨が降っているため薄暗いです。 まず拝殿にお参りして、その後ろの本殿へ。 ご本殿は朱色を基調とした綺麗な社殿です。 ここへ無事に来れたことを本当にうれしく思いました。 じっと立っていると8月だからか”平和”という言葉がフッと浮かびました。 そしてこういう自然のなかの神社はずっとおまつりされてほしいなとも思いました。 そういったことを先に思い浮かべると、個人的な悩みや願い事も含まれて、ぜ~んぶ一体となって実現するようなチョットうれしい気持ちになりました。 そうすると、雨が降って曇ってた空がさあっと晴れてきました。 奥宮の龍穴への登り道を歩いてると、きれいなアゲハチョウが道ばたに。 この場所では帰りにも違う色のアゲハチョウがいました。 せせらぎのところにいたトンボがしばらくしてまた近くにきてくれたり… 青い空を流れる白雲、濡れたアスファルトが照らされてわき上がる水蒸気。 せせらぎのきれいな水音。時々さあっと降るにわか雨。 なんだかここの天気や景色と自分のこころが連動しているようでした。 そのあと、大神神社へ寄りました。なぜかセットで行きたくなったからです。 ご本殿と摂社狭井神社に着く頃には、台風はどこへやら、気持ちよく晴れ渡ったいい天気です。 2年ぶりくらいでしたが、いつ来てもやはり清々しいです。 ここでもキジバトや、綺麗な声で鳴く野鳥が迎えてくれました。 いろんな偶然がかさなって出かけたのですが、天気にも恵まれて、何ともいえないうれしい思いで帰ることができました。
2006年08月14日
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(写真は去年10月の上賀茂神社です) おとといの朔日、大阪市内の本町へ行きました。 予定より早く用事が終わってしまって、ポッカリ空いた時間をどうしようとチョット考えて…坐摩(いかすり)神社へ行きました。 オフィス街のどまんなかにある坐摩(いかすり)神社がかなり古いとは聞いてましたが、予想以上の古さでした。 坐摩神は水脈を守る神、宮中の土地を守る神など5柱の総称で、神武天皇が宮中にお祀りし、神功皇后が今の大阪市・石町付近にお祀りしたという伝承があります。 境内は、綺麗に掃き清められていてちょっとしたオアシスの空間になってます。 由緒書をもらおうと社務所に行ったところ、神職の方が少し嬉しそうに、くわしくお話ししてくれました。 陶器でできた狛犬、 あとで気づいたのですが珍しい三ツ鳥居、 そしてご神紋が鷺丸(ちょっと前のJALのロゴの鶴が鷺になったような紋)ですので、拝殿前に綺麗な白いサギ草の植木鉢が置かれていました。 本殿の前まで行くとフッと清々しい空気。奥には菊の御紋もありました。 あまりにも古い伝承に三輪山の神様や上賀茂神社を思い出しました。 そのふわっとした気持ちで、おみくじを引いてみたところ… 第一番 大吉でした?! 和歌はこの神社にもゆかりの明治天皇御製… …もうビックリです。 せっかくだから、この神社が最初にお祀りされた場所にある行宮にも行こうと思い立って地下鉄で移動。 ビルのあいまのほんの小さなスペースに祠と神功皇后ゆかりの1mくらいの磐座がありました。 この行宮は旧淀川の岸に近く、古代の港、平安中期以降は熊野詣でに向かう貴人達が船から下りて熊野を目指してゆく熊野街道の起点になったところでした。 秀吉によって移転を命じられるまでは、坐摩神社はこの地にありました。 上町台地の北端、古代は海に向かう岬の突端だったらしいです。 すぐ東には大坂城、川向こうには大阪天満宮があります。 このあたりはちょっとしたエネルギースポットだったのかもしれませんね。 いまは自然のまったくない大阪の街中に立っても、これからは白鷺の舞う古代の港や美しい松原を想像できそうです。 * * * ……自分の気持ちの中では、2日前の日曜日に京都の神社へ行ったこととつながってるような気がしました。 松尾大社の奥の松尾山で聞いたウグイスの声。 神様の寝息のようなセミの声。 滝の音を聞きながら浮かんだ言葉…「水のようになれ」 上賀茂神社のせせらぎの水音、御物忌川のなかで眠る白鷺…。 水脈を守る神様、坐摩神社のおついたち参りに偶然結びついたのも何かの御縁かなと思いました。
2006年08月03日
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先週末(7/22)松尾大社に行きました。 梅雨のあいまの晴れの日だったので、うしろの小高い山の松尾山に登ってみたいと思ったからです。 そして静かですがすがしい所を歩いて、気分を軽くしてみたかったのですが… 道がぬかるんでいるために、入山禁止になってました。 こんなに天気がいいのに…残念。きょうは下から見上げてお参りする日なのかも…。 何日も続いた雨のためか滝の水量はかなり多くて、その水音は大音量で響き渡ってます。 その音に耳を澄ませながら山の方を見ると梢のあいだから眩しい太陽の光。 庭園の池にはたくさんのコイ。 ここにカモがいたはずなんだけどと思ってたら、島かげからひょっこり姿を現しました。 そのしぐさがほほえましくて、しばらく仲のいい2羽を眺めてました。 その日は、暑い夏のふつうの週末。 境内のひともまばらです。 5月14日の還幸祭のときはあんなににぎやかだったのに。 松尾山の上にひとかたまりの雲がきれいに輝いてます。 でも、還幸祭の日はこんな龍のような雲がしばらく出てたんですよ。 また来ればいいか…また来よう。 その日はそんなふうに思いながら帰りました。 きのうもきょうも夏らしい晴れの日になって…やっと梅雨明け? いくつか行ってみたい神社はあるんですけど、去年行ったところにもういちど行ってみようかな。 もしかしたらまた忙しくなりそうなので、うん、行けるときに行っておこうと、ぼんやり考えてます。
2006年07月28日
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このあいだの土曜日(7/15)は春日大社へ。 この日は、春日の神楽(かぐら)についての解説を聞きに行きました。 梅雨のあいまの気持ちのいい天気の日。 木陰に入ると少しは涼しいのですが、朝から暑かったです。 春日大社の神楽には大きく分けて、巫女さんの舞う社伝神楽と、御神楽(みかぐら)があるそうです。 (写真は2003年中元万燈籠のときのものです) こちらの巫女さんの舞う神楽は、他と比べて、優雅で細かいところまでピシッとした感じがあるなと以前から思ってたのですが、日本で一、二の古い内容のものを伝えているそうです。 一方で、御神楽は、宮廷の中だけで伝えられてきたもので、今も人目に触れず特別な神事のときだけに奉納されます。 独特の抑揚のやまとことば、…楽器は神楽笛や、六弦の琴(和琴)などを使用します。 詠われる内容からして、大和朝廷のころから、もしかしたら、二千年ほどの歴史があるかもしれないとのことでした。 実際に奉納されるところを見聞きしてみると、終わり頃にはなぜか涙が出そうな静かな感動というか、すうっとする美しい雰囲気につつまれました。 いわれや歴史を知ることができたのもよかったですが、実際にまぢかで体感して何かいいものが伝わってきたような、そういったことが経験できてうれしかったです。 そのあと木陰の参道を奥へと歩いてると、どこからか黄色いチョウが飛んできて少し前を案内するように飛んでスッと地面にとまりました。 以前、下鴨神社でも見かけましたけど、こういう場所での黄色いチョウはなんだかラッキーな気がして、明るい気持ちになります。 帰りに神苑(万葉植物園)に寄ってみると木立のあちこちからセミの声。 名前はわからないのですが、涼しげな鳴き声のセミです。 輪唱するように、声のやまが一段落すると、また別の方向からも聞こえてきます。 樹々のあいだにしばらくすわって、気持ちのいい合唱を聴いてました。 いま咲いてる花といえば、見事な大賀ハスが綺麗に咲いてました。 初めて見たんですが優美ですね。 二千年前の遺跡から出土した種から開花した古代ハスです。 むかしむかしの日本の神楽、もしかしたら知ってるかもしれませんね(笑)
2006年07月18日
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雨の日の朝はにぎやかです。いつもは近くの木にとまるスズメたちが、雨宿りをしに窓枠に鈴なりになって大合唱するからです。けさ、そうっとのぞいてみるとかわいい子スズメたちが、濡れた羽を毛繕いしたり、くるっと背中に顔をもぐらせて居眠りしたり…デジカメを持ってそのうちの1羽の動きを撮ってみましたけど、スゴク元気が良くてせわしなく動きまわるので、ぶれた写真になってしまいました。 でも、ガラス越しで30cmくらいの距離で見てるのにのんきですね。
2006年07月17日
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きょう、アマゾンに注文してたDVDが届きました。『ブラザーサン・シスタームーン』と『ペイ・フォワード』です。『ブラザーサンシスタームーン』は聖フランチェスコの半生を描いた映画。これは、江原啓之さんの本の中にでてきたので知りました。江原さんが就職ではなくスピリチュアル・カウンセラーの道を進もうと決めたきっかけになった映画とのことです。前からいちど見てみたいと思ったのですが、期間限定で安くなってましたので買ってみようと思いました。『ペイ・フォワード』の方は、ポジティブ・シンキングの映画として友人から教えてもらったのですが、その時から2年も経とうとしてるのを思い出して、いっしょに注文しました。(リンクは楽天になってますが、アマゾンにしました)まだ見てないのですが、楽しみです。そして今日、五日市剛さんの本と手帳?を注文しました。ツキを呼ぶ「魔法の言葉」ツキを呼ぶ魔法の手帳<ゴールド>五日市さんのことを知ったのは2月頃だったか、「五日市剛さんのツキを呼ぶ魔法の言葉 講演筆録」のコピーを友人からもらったから…。そんなふうにずっと口コミとコピーで拡がってきたものだそうです。それが、体験談をまとめた本や実践するための手帳がでてるのを今日たまたま知ったので、買ってみようと思いました。楽天広場で検索したら、『ツキを呼ぶ魔法の言葉~講演筆録~』も扱ってるようですので、まだ見てない方はこれだけでもいいかもしれませんが…このなかで、独特だなと思ったのは、「有難う」と「感謝します」の使い方です。悪いことが続いたときにそのことについて「有難う」といえば、不幸の連鎖が断ち切られる。「感謝します」は、近未来に起こってほしいことについて、「(実現して)感謝します」と言えば、その通りになるという内容です。これ、やってみると、けっこうそのとおりになりますよ。たぶんそういうふうに言うときの微妙な心理状態から、そうなるんでしょうね。きょう、DVDが届いたのもうれしかったのですが、他にもうれしいことがありました。2年くらい前から、僕の本館HPや日記を見ててくれたひと、文や写真から、思ってた以上に感じとってくれていて、共通する感覚みたいなのがあることが今日わかったんです。神社めぐりの内容はうまくできるかなと思って始めたのですが、やっててよかったなってあらためて思いました。(七夕の日だったので、宇宙からのプレゼントだったのかも)
2006年07月07日
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去年は、神戸・摩耶山の自然観察園でアジサイを見ました。 今年もどこかで見たいなと思ってたのですが… きのう(7/1)松尾大社へ行きました。 出るときは雨だったのですが、拝殿の前に着くと曇った空から白い太陽がうっすらと顔を出してくれました。 奥の滝やせせらぎは雨のためか水量も多くて、気持ちのいい水音を響かせてました。 すぐ後ろには、緑豊かな山があるので、ツバメが飛びかって、ヒヨドリやウグイスが鳴いてます。 やっぱり来てヨカッタ… このところ雨も続いて、体調も気分もチョット沈みがちでした。 6月末を夏越といいますけど、ちょうど何かを越したような晴れ晴れした気分になりました。 庭園の奥に行ったら、ちょうどいろんな種類のアジサイが満開。 青や紫や白、色が違うだけでなく変わった形の花びら… アジサイにもいろんな種類があるんだなと、鳥の声や樹々の香りのなか、ゆっくりと歩きました。 ここでときどき出会う人との雑談のなかで、偶然出てきて印象に残った言葉… ”身近なところに答え(幸せ)がある…” ”なにか扉が開いたような心地…” 拝殿の前の七夕まつりのために立てられた大きな笹をながめて、帰りの電車に乗る頃にはきれいな夕日が輝いてました。 帰ってからも、なんだかゆったり気持ちでいました。 きょう、この日記を書こうとしていて少し寝てしまったのですが… 鹿の夢を見ました。並んですっとからだを寄せてくるんです。 もう小さいことは思いわずらうなとか… 夢のあいだだけじゃなくて、こんな気分がずっと続いてくれたらいいんですけどね(笑)
2006年07月02日
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このあいだ、出雲大神宮へ行ってきました。 出雲と言っても、京都府です。丹波の国、亀岡市です。 前から名前は知ってましたが、もっと遠いところにあると思いこんでいました。 たまたまミウさんのブログで読んで、あらためて地図を見ると…、 嵐山から割と近いんだ…じゃあ行ってみようと。 京都の嵐山からJR嵯峨野線に乗ってトンネルを抜けると別世界。 もういきなり保津川の渓谷です。 15分くらいで平地に出たと思ったら亀岡です。 向こうの方になだらかな山々、そこまでは見渡す限り水田が拡がっています。 ポツンポツンと農家が点在するのどかなところです。 駅前からバスで15分ほど行ったところに出雲大神宮はありました。 すっと奥に拡がる境内のすぐ右手に湧き水の井戸があります。 この井戸水はすぐ横のこんもりとした御影山から湧出するもので、何人かの人が容器を持って並んでいます。 奥の本殿は修復が済んだばかりのようで、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根がいい感じです。 すぐ横には、神山である御影山に登る道があります。 きれいに晴れ渡った空。木陰に入ると涼しいです。 道の脇には、大小、いろんな大きさの磐座(いわくら)があります。 明るい木漏れ日に小道が照らされているので、すがすがしいですが、 ちょっと神秘的な雰囲気。 歩いているうちにだんだんと厳粛な気持ちになってきます。 木立の中にスサノオノミコトの社殿がありました。 ちょうど本殿の後ろの杜のあたりがなんとなくいい気持ちの所でした。 3mくらいの岩のあいだから清流が流れ出して小さな滝になっています。 春日社と立て札があって、どーんと大きな磐座がおまつりされてます。 向こうの方にも巨大なボールのような磐座があります。 この一角は、滝の音、せせらぎの音ときらめき、木陰の風が気持ちいい…。 …しばらく、どのくらいかな…ここでずっとたたずんでいました。 こちらの神社の創建は古代にさかのぼります。元出雲といわれるところ。 古代の出雲の氏族や、密教、秦氏…古代の丹波は湖だった?! 古代のなぞの舞台でもあったようですが、21世紀の今に、すがすがしい杜と山と社殿が伝えられていて、きょうここに来れたことを喜びたいと思いました。 バス停で90才の地元のおばあさんに出会いました。 もんぺ姿で、大正時代の奉公の話。 「へたらね…(そうしたらね、それからね)」と延々続くお話を聞くうちに、帰りのバスが来ました。
2006年06月24日
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このあいだの土曜日(6/17)は晴れのちどしゃ降り。 その日は、またまた春日大社に行ってました。 バスを降りると、杜の樹々の香り。何度来てもこの瞬間ホッとします。 参道を歩き始めると、ほんの少しのあいだ、太陽が雲間から顔を出してくれました。 すらっとした鹿がこっちを向いて立っています。 いま神苑(万葉植物園)では花菖蒲が見頃との案内があったのですが、この日はあいにくどしゃ降りになってしまって…。 そのかわり本殿前に鉢植えのきれいな花菖蒲が飾ってありました。 間近で見ると朱塗りの社殿に紫色や黄色が映えてきれいでした。 このところ、月に1回くらいの割合で行ってます。 一般者向けにいろんな解説があるからです。 この日は、春日祭の文官や武官の装束についての解説でした。 装束には表からは見えないところで、美しい工夫がこらされてること、その装束を着せるために衣紋道(えもんどう)という作法が今に伝わってることを初めて知りました。 また、そういった伝統が千年も続いているのにあらためて驚きました。 いくさや天災から免れてきたため、ここ春日大社には、京都よりも平安文化が伝えられているように思います。 もちろん、清々しい空気に触れたくて行くのですが、機会のあるうちにむかしのいいものをもっと知っておきたいと思いました。
2006年06月20日
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ついこのあいだまで、用事で毎日行っていた場所のまん前に、桜の木や藤棚なんかがあるちょっとした空き地がありました。 草ぼうぼうの元花壇みたいなところなんですが、ときどきヒヨドリやキジバトの声がするので奥の方まで行ってみました。 この日は、野鳥の姿もなく、ネコも、ベンチによくすわってるカップルもいません。 都会のまんなかのポツンとしたこの空き地にいるのは僕ひとり。 でも、よ~く地面を見るとたくさんの種類の野の花が咲いていました。 クローバー、ヒメジョオン、ドクダミ、ツユクサによくにた白い花、名前のわからないピンク色の花… 昼休みの時間、この空間にひとりでいると、何かやわらかい不思議なエネルギーに包まれるように思いました。 ほんのかすかな感覚なんですけど… スゴク平和でやさしい空気。 見つめている僕と花たちのあいだだけにうっすらと感じる、なごやかなエネルギー…。 気のせいかもしれない。ほんの短いあいだの想像の世界。 人は変わるものだ。とくに弱い人間や、感覚のない人たちは… しみじみと思う出来事がありました。 と同時に、そういった変化の一部始終を聞いてくれた人たち、同感して励ましてくれた人たちもいました。 ここ5ヶ月のあいだ、この空き地を前にした建物でのいろんな出来事。 人とのやりとり。 ゆっくり思い出すと、その間のことは自分にとっては不思議と映画か劇のようなふわっとしたことのように思えます。 そんな気持ちにさせてくれたのは、ここの雑草や花たちかもしれない。 どこからかふわふわと2匹のモンシロチョウが飛んできて、ずっと飛びまわってました。
2006年06月16日
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けさ、ちょっと変わった夢を見ました。前後の場面はよく覚えてないのですが、右手のひらに小さな仏像が乗っかってるんです。 冠のようなものがあって、耳が長くて… でも、こうごうしい神秘的な感じじゃなく、まったくフツーの夢の一部でした。 で、今日は思い立って、久々に松尾大社へ。 社殿のうしろの小高い松尾山を登りかけたとき、いままで曇っていた空がチョット明るくなって薄日が差してきました。 まわりの高い樹々の梢のあいまから、地面のところどころに木漏れ日が差し込んできたので、 そのうちのひとつの日だまりに立ち止まって、思わず右手のひらで受け止めると、ポッとあったかい感覚が拡がりました。 夢はこのことだったのかなと思って、登って行きました。 そしてまた同じ所に下りてきたとき、 もういっぺんさっきのあったかい感じが体験できればなと思って、曇った空を見上げてると… 梢の葉っぱの横から太陽がまた顔を出してくれました。 チョットうれしくなって、また手のひらで受けてみました。 な~んだ、この日光の夢だったんだ、大げさな…とか思いながら、薄日に見送られながら、うっすらとした自分の影の方向へ下りていきました。 きょうは、せせらぎの水量も多くて、きれいな水音が響いてました。 喜んで飛びまわる野鳥たち、のんびり歩くネコ、東京から来た古武術をやってる外国人?!に出会えた、のどかな一日となりました。
2006年06月11日
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5月に何回か行った上賀茂神社の思い出し日記です。 京都の葵祭は5月15日の行粧(行列)が有名ですが、当日までにいくつかの行事があります。 十二単を着た葵祭のヒロイン、斎王代や平安衣装を身につけた女官たちが葵祭に先立って、禊の儀式をするのですが、今年は5月4日に上賀茂神社でありました。 平安時代に鴨川で行われていたものの昭和に入ってからの再現で、祝詞のあと人形(ひとがた)で祓いをして御手洗川に流すという儀式そのものは1時間ほどで終わります。 でも、やっぱり衣装が綺麗です。明るく綺麗な中間色、美しい文様。いちどは間近で見られたらいいかもしれません。 ただこういう行事の時は、人混みがすごいです。カメラの列も。 僕は、やっぱりふだんの静かな時の方が好きです。 今回よかったのは、土屋(つちのや)の中ですわって参列できたこと。 ここは屋根だけの建物で、普段は縄が張ってあって白い玉砂利が敷いてあるところ。むかしから、神職のお祓いなどに使われる場所らしいです。 ここへすわっていると、すうっとした感じがして、境内の清々しさが静かに伝わってくるようでした。 境内の緑やせせらぎも美しかったです。もう何度か訪れましたが、季節を替えて来るのもいいなと思いました。
2006年06月11日
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