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僕たちは生きる、わらう、たべる、ねむる、へんにあかるい共同墓地で
岸原さや『声、あるいは音のような』(書肆侃侃房、2013年)p. 92
最近、若い歌人の本を少しずつ読み始めている。1月と3月の短い入院にも何冊か持参した。上の一首は、その中の一冊から選んだ。現代歌人といえども、かなりの人は旧仮名遣いが多いのだが、少なくとも、私が読んでいる若い歌人たちはほとんどが新仮名遣いである(26歳という若さで世を去った笹井宏之は旧仮名と新仮名を使い分けていたが)。
いずれも軽やかな詠いぶりで、うっかりすると軽やかに胸のあたりを通り過ぎていってしまう印象があって、少し慌ててしまう。取り上げられる事柄も日々のささやかな事象のことが多く、ことさら強い感情や印象を与えないように作歌しているのではないかと疑ってしまうほどである。
もちろんこれは現代短歌に対する私の感受力の問題なのだが、それでも何度か読み返しているうちに次第に心の奥底に落ちてくるものを感じるようになる歌もある。岸原さやの一首はその最たるもので、「明るい共同墓地」で「ねむる」というイメージから生まれ、湧き立ってくる感情がある。もっともっと若い歌人たちの歌集を読み込んでいけば、少しはそのような感性に馴染んでいけるのではないかと期待している。
『声、あるいは音のような』には、福島第1原発の炉心溶融爆発事故がまき散らした放射能について読んだ次のような一首も収められている。
朝ひらく放射線量予測地図いびつな舌のその下にいる
岸原さや『声、あるいは音のような』(書肆侃侃房、2013年)p.86
元鍛冶丁公園から一番町へ。(2021/6/4 18:15~18:35)
日中は強風が吹き荒れ、午後になって次第に強まる降雨とで脱原発デモができるかどうか危ぶまれていたが、午後5時半ごろから雨も風も急激に弱まってきた。元鍛冶丁公園で集会が始まるころには風はすっかりおさまって、雨は傘なしでもなんとかなりそうなほどの小雨になっていた。
6月6日には大阪で「老朽原発うごかすな! 大集会inおおさか」という集会が開催される。脱原発みやぎ金曜デモもこの集会にメッセージを送っていることもあって、今日の金デモはこの集会への連帯行動でもある。
スピーチは「老朽原発うごかすな! 大集会inおおさか」実行委員会の集会メッセージで始まり、2017年12月7日に起きた沖縄緑が丘保育園に米軍ヘリから部品が落下する事故について「なんでおそらからおちてくるの?」と題する活動報告とDVD上映会が開催(6月6日14:30~、エルパーク仙台セミナーホール)されるという告知、さらには宮城県が開催する「女川原子力発電所環境保全監視協議会」(6月8日13:30~、ハーネル仙台2階 松島)への傍聴参加の要請などに続いた。
20人のデモは、傘をさす人、ささない人それぞれで元鍛冶丁通りを一番町に向かった。
一番町。(2021/6/4 18:36~18:45)
集会で朗読された「老朽原発うごかすな! 実行委員会」による集会メッセージは次のような言葉で締め括られている。
若狭の老朽原発から100 km圏内には、福井のみならず、京都、滋賀のほぼ全域、大阪、兵庫、奈良、岐阜の多くの部分が含まれます。このことと、福島原発事故では事故炉から約50 km離れた飯舘村も全村避難になったことを考え合わせれば、高浜原発で重大事故が起これば、何100万人もが避難対象になりかねないことになります。避難は不可能です。しかも、今、新型コロナウィルスの感染終息の兆しも見えません。この中で、超危険な老朽原発が稼働され、重大事故を起こしたら、避難のバスの中で、長期にわたる避難生活の中で、感染を防ぐことは不可能です。
水戸地裁判決を追い風として、老朽原発廃炉を勝ち取りましょう!
老朽原発廃炉を突破口に、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しましょう!
傘なしでデモを歩き通したが、少しの間、カメラをジャケットの下に隠して移動したときもあった。雨に濡れた路面はカメラ的にはとてもいい。もっとも上手に写せればということだが………。
コロナワクチンの接種予定日が決まった。私はいわゆる「反ワクチン派」ではないので、当然のように受けるのである。個人のリスク(の確率)ばかりではなく社会集団のリスク(の確率)を考慮することも必要だと考えるからである。6月6日と6月27日である。
「3月17日 脱原発みやぎ金曜デモ」 学術… 2023.03.18 コメント(5)
「2月17日 脱原発みやぎ金曜デモ」 規制… 2023.02.17 コメント(6)
「1月20日 脱原発みやぎ金曜デモ」 法理… 2023.01.20 コメント(6)