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7月に入って2週続けて金デモを休んだ。6月27日に2回目のコロナウイルスワクチンの接種を済ませたが、1週間ほど不調が続いた。接種の翌日から微熱が続いたが、ほんとうに体調不良と感じたのは2日ほどで、あとは倦怠感(というよりも無気力感)が続いた。
ワクチン接種をきっかけに無自覚だった「老い」が顕在化したとも考えられる程度のことで、ワクチンの副作用という大袈裟なことではない可能性が高い。私は、本性として怠惰なのだという自覚はある。本性が露骨に表に出てきたということなのかもしれない。
一週間ほどでほぼ以前の状態に戻ったのだが、そのころ肉親急逝の連絡があって気持ちが参ってしまい、しばらくは行動に支障が出るということになってしまった。
元鍛冶丁公園から一番町へ。(2021/7/16 18:17~18:31)
小雨、曇天と梅雨空が続いていたが、急に晴天の酷暑日になった(梅雨の晴れ間かと思っていたが、デモが終わって帰宅したら「東北も梅雨が明けた」というニュースがあった)。
日中の暑さはいくぶんおさまったように思えたが、元鍛冶丁公園までゆっくりと歩いても汗が吹き出すくらいだった。
この暑さにはまだ体が(心も)ついていけないらしく、いくぶんぼんやりと集会に参加していた。暑さのせいにするのは少々卑怯だが、フリースピーチの内容はほとんど覚えていない。あまり真剣に聞く気がなかったのは事実である。
日本では、新型コロナウイルス感染症の第5波流行の勢いが加速してきた。そんな状況にもかかわらず、宮城県では知事がオリンピックのサッカーの試合に観客を入れて開催することに固執している。
今日の昼、「東京五輪 サッカー競技〈宮城スタジアム〉観客要らんぴっくデモ」が、おなじ元鍛冶丁公園を集会場として開催された。ここに集まっている金デモ参加者の多くも、そのデモにも参加していたに違いない。私も参加したかったのだが、2週間ほどの「人生さぼり」ということもあって予定を動かすことができなかった。
ときどき「あっ、涼しい」と感じる瞬間がたまにある時間帯になって、30人のデモは元鍛冶丁公園を出発した。
一番町。(2021/7/16 18:33~18:38)
とても短い新聞記事を見つけた。「
脱原発の日実行委員会(@datugennohi)
」というアカウントのツイッター投稿からの拾いである。もともとは「 瀬戸の風
」というブログ記事に掲載されていたものである。
6月24日付の毎日新聞の記事
である。読みやすいように、電子版から全文を引用しておく。
原子力規制委員会は23日、中国電力に貸していた島根原発のテロ対策施設に関する機密文書を、同社が2015年に誤って廃棄していながら、今月まで報告していなかったことを明らかにした。廃棄の隠蔽(いんぺい)とみられかねないが、同社の担当者は「機密情報の漏えいには当たらず、報告の必要はないと考えていた」と話している。
規制委などによると、機密書類にはテロ対策施設に航空機が衝突した場合の影響を計算するための手法などが記されていた。国の新規制基準に基づいて施設を整備する上で、必要になるという。中国電力は14年10月、規制委と秘密保持の契約を結んだ上でこの書類を借りた。
ところが、島根原発に勤める同社幹部が15年7月に誤ってシュレッダーで廃棄したにもかかわらず、規制委には報告していなかった。規制委が今年3月、電力各社に機密文書の管理簿を作成してもらい、毎年報告を求める仕組みを導入。報告期限だった今月になって報告し、今回の事態が発覚した。【塚本恒】
ここで問題になっているのは、原子力規制委員会から借用していた文書を中国電力が無断で廃棄したことである。したがって、記事は「規制委員会が貸し出しルールを改めた」ということでまとめられている。
しかし、私がこの小さな記事に関心を持ったのはそんなことではない。問題は国家機関の機密文書を一民間企業に貸し出したという点にある。原発へのテロ対策に関する文書なので国家の安全保障上、機密文書に指定すること自体は問題ではない。
問題の一点目は、国家の安全保障上重要な文書に対する機密保持能力を中国電力が担保しているとは思えないということにある。にもかかわらず、安易に貸し出すという機制を理解することができない。
もちろん機密性にはグレードがあるだろう。機密文書ではあるが、仮に漏洩したとしても国家は大事に至らない場合もあるかもしれない。その場合は、電子力規制委員会はけっこう恣意的に機密指定しているのではないかという疑いが残るが………。
私がもっと気になるのは、原発を規制する国家機関がその審査対象である電力会社に原発の安全審査にかかわる機密文書を貸し出していたということである。入学試験前に機密の入試問題をそっと手渡していたという犯罪とイメージが重なる。
その機密文書には「テロ対策施設に航空機が衝突した場合の影響を計算するための手法などが記されていた」というのだから、場合によっては入試問題ばかりではなく模範解答まで教えていたのではないかと勘繰ってしまいそうである。
原子力規制委員会は、東電福島第1原発の悲惨な事故が発生した際、原発の安全規制をはかる国家機関としての「原子力安全・保安院」が規制を受けるべき電力会社とあまりにも「ずぶずぶの関係」であった(つまり、安全が担保されていない)ことが批判されて新たに作られた機関である。
しかし、上のニュース記事から読み取れるように原発の安全性に関わる機密文書を審査対象の民間企業にあっさりと貸し出している関係を見ると、保安院時代と同様に「ずぶずぶの関係」であるようにしか思えないのである。
その傍証というわけではないが、北海道電力泊原発3号機の規制委員会の審査が原発直下の断層問題で8年もの間紛糾してきたのに、委員会は「活断層ではない」とする北電の主張をあっさりと認めたというニュースがあって( 7月2日付け東京新聞電子版
)、「やっぱり」という感想しかないのである。
原子力規制委員会と原子力安全・保安院の違いがどんどん分からなくなっていくのである。
青葉通り。(2021/7/16 18:42~18:51)
コロナワクチンの2回目の接種の影響から何とか立ち直ったころ、三兄が亡くなったと義姉から電話があった。なんとか火葬の前に顔だけは見ておきたいと出かける準備をしたが、折り返しの電話があって家族葬だということ、県境を越えての弔問は避けてほしいという連絡があって、諦めた。
これで6人兄弟の4人が逝ってしまった。年の離れた末子としての覚悟はしていたつもりだが、3人目だった次姉のときはかなりこたえた。それでも、見舞いや葬儀で仙台と大阪を何度も往復することことがいくぶんかの救いだった。
今回は自分の部屋でじっと耐えているだけしかない。やることがないというのは、ほんとうにきつい。
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