山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2022.07.01
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テーマ: 街歩き(652)
カテゴリ: 街歩き

 異様に早く梅雨が明け、仙台の6月は猛暑日とかぎりなく猛暑日に近い真夏日が続いている。冷房の恩恵などなかった若かったころ夏負けに悩まされていた私は、「もう夏負けしなくなった」と妻に自慢していたのだが、今年はさすがに食欲不振が続いている。
 かつて東北の太平洋岸の夏は冷たい「ヤマセ」による飢饉に宿痾のごとくつきまとわれていたのだが、それに比べれば水不足さえなければ米作にはいい気候だと考えて自分を慰めてみる(農民でもないのに)。







元鍛冶丁公園。(2022/7/1 18:19~18:23)


 なるべくゆっくり歩くことにして、早めに家を出た。まだ冷めやらぬ熱気にやられるだろうと思っていたが、さほどでもない。3週間ぶりの元鍛冶丁公園にはいつも通りのデモ人が集まっている。
 仙台のデモ人は酷寒のデモにはとても強いと思っていたのだが、酷暑にも強いらしい。生まれてから宮城県を出て暮らしたことがないのに、私は暑さにも寒さにも弱いらしい。どうも、私には東北人の美徳の一つに数えられてきた「忍耐強さ」というものがないらしい。







元鍛冶丁公園から一番町へ。(2022/7/1 18:31~18:33)


 フリースピーチで、この5月26日に亡くなられた長純一さんのことを話された人がいた。医者である長さんは2011年の東北大震災後の石巻市で医療救援活動に携わってから、石巻包括ケアセンター所長を勤められるなど石巻の地域医療に取り組まれていた。5月に末期の膵臓癌であることが分かったのだという。56歳の若さだった(合掌)。
 長さんは、在宅ケアや自宅介護などに果たす行政の役割の重要性から石巻市長選や宮城県知事選に立候補された。仙台に住む私は、県知事選では当然のように長さんに投票した。当選できなかったことは残念だが、少なくとも私には「誇りある」投票行動だったのである。
 今は参議院選挙戦の最中であるが、6年前の参議院選挙で私が投票したのは国民民主党から立候補した桜井充だった。原発については何も言おうとしない彼を胡散臭いと思っていたが、市民と野党の共同候補ということで「よりましな選択」としての投票だった。ところが「よりまし」どころか「最悪」の投票行動になってしまった。当選した桜井充は任期中に自民党に寝返ってしまった。彼に投票した過半の宮城県民をいとも簡単に裏切ったのである。
 選挙権を得てから50年、一度も自民党には投票しなかったことは私の誇りである。そのささやかな誇りは、私が投票した人間が自民党である(になった)という事実であっさりと霧散したのである。
 しかし、自民党という党は、「裏切者」で「人間性に信頼が置けない」ような人間でも選挙に勝てれば誰でもいいという政党運営だけは見事に一貫している。













一番町。(2022/7/1 18:36~18:43)


 集会では、原発に関する宮城県の参議院立候補者への​ 公開質問状に対する結果 ​についての話題もあった。丁寧に回答を寄せたのは立憲民主党から立候補している「小畑きみ子」候補だけだった。
 「小畑きみ子」候補は、トリチウム汚染水の海洋放出には反対、原子力規制委員会の汚染水海洋放出容認は見直すべき、女川原発再稼働は認められない、原発に頼らない社会を目指して様々な再生可能エネの活用を、などと回答されている。
 その「小畑きみ子」候補の選挙カーが広瀬通り一番町で選挙演説をしている。立憲民主党の階猛衆院議員が演説をしていて、ちぎれるように手を振るデモ人には隣にいる鎌田さゆり衆院議員が手を振って応えてくれる。


 その他の候補者はすべて(桜井自民党候補も「ウラギリモノ」らしく)無回答であった。回答するだけの考えがないのか、回答すれば票が減ることを知っているのかよくわからないけれども、国民が直面している政策課題に答えを持たないのに立候補する(できる)ということが私には理解できない。
 もっとも、6年前の参議院選挙の自民党全国比例区候補の一人が、政策を問われて「今は選挙中ですから」と断ったという例がある。アホ丸出しである。どこをどうひっくり返したって自民党に投票できるわけなどないのである。









青葉通り。(2022/7/1 18:47~18:56)


 戦後続いてきた自民党政権はけっして評価できないが、その政策が極端に悪化したのは安倍晋三が政権を取ってからである。それは小泉政権以来という人もいるが、少なくとも安倍政権では見境がない感じになったのは間違いない。
 その安倍政権について、9年前に次のようなことを書いた(「​ 「12月13日 脱原発みやぎ金曜デモ」 こんなに寒いのに! ​」)。



 今読みかけている本 [2] で、樫村愛子さんは2007年に成立した第1次安倍政権を「原理主義」だと断定している。つまり、「原理主義者とは、伝統を擁護する正当性が薄れてきた現代でも、伝統を従来のように無前提に擁護しようとする人たち」で「伝統だから無前提に擁護するのだと、彼らは語るのである」として、「現在の伝統主義とは原理主義であり(すなわち安倍政権は原理主義である)、今日における必然的な病理である」と述べている。
 現在の第2次安倍政権は、現代病を病む政治家の復活だったわけである。
 世界を眺めれば、原理主義の多くがテロリズムと同等と見なされる活動を行なっていることは明瞭である。原理主義者に支配されつつある自民党は、おそらく原理主義=テロリズムの図式をよく知っていて、国民がそのことに気付く前に、国民の目くらましとして、私たちが非暴力的に行なっているデモを「テロだ」と言いだしているのではないか。
 「特別秘密保護法」というのは、「俺たちが原理主義テロリストだということを隠しておくのだ」という意図だったようにすら思えてくる。
 「特別秘密保護法」ではなく、「原理主義テロリズム監視法」が必要なのではないか。いや、原理主義者だからといってそれを監視するというのも、あきらかに反民主主義的ではある。
 監視しあう社会がろくでもないことは、歴史が十分に教えてくれている(だからこそ、日本の原理主義者は歴史修正主義者でもあるのだろうけれども)。(2013年12月13日)


 今年の選挙は、日本国憲法改悪を狙う右翼ファシズム政党(自民党、公明党、維新の会、国民民主党など)との闘いであることは間違いない。連日の酷暑日に、ふつふつと滾る危機感はほんとうに身にこたえる。

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Last updated  2022.07.03 10:30:49
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