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一ヶ月ぶりの金デモ参加である。集会は元鍛冶丁公園、ときどき肴町公園というふうに続いていて、勾当台公園での開催は数年ぶりではないかと思えるほどの久しぶりである。
ほんとうに久しぶりだったので少し気が急いて家を出たのだが、勾当台公園には30分も前に着いてしまった。午後6時15分の開催時間を午後6時だと思い違いをしていた。家から勾当台公園まで30分ほどと思っていたが15分で着いてしまった。それで30分も前に着いたのだ。
二つの「久しぶり」それぞれの時間についての思い違いが重なったのである。日々をまめに過ごすことがとても大事と知らされた。ボケというのは怠惰もその一つの要因かもしれないのである。
勾当台公園から一番町へ。(2022/10/14 18:15~18:38)
勾当台公園の野外音楽堂にはそれなりの照明がついているのだが、集会まで時間があるのでフラッシュを使うかどうかいろいろ試してみたのだが、どちらもよくないのである。結局、写りは悪くてもフラッシュなしの方がその場の雰囲気が出るように思えたのである(いずれにせよ、帰宅後の写真整理ではいい写真はほとんどないという結果だったのだが)。
フリースピーチでは県会議員の福島かずえさんの「脱原発宮城県議の会」での学習会の話や、原発が大きな負担になっている電力会社が円安でさらに経営悪化となっていることなどの話があった。
先週は参加者が少なかったようだが、今日は30人ほどが集まっていて、暗い勾当台公園から一番町に向かった。
一番町。(2022/10/14 18:42~18:53)
東電福島第2原発の悲劇的事故は世界の注目を集めた。あの事故を契機に敢然と脱原発へ舵を切った国々があった。いま、日本の政府は原発事故で生じ続けている大量の汚染水を公海へ放出しようとしていて、これにも反対や抗議を表明する国が出て来ている。
世界の心配をよそに、日本の政府は事故を終息させることもできずに地球全体の放射能汚染へと踏み出そうとしている。日本は、事故を契機に安全な未来へと向かう合理的な思考・決断ができないでいる。誤解のないように言っておくが、日本人が無能力なのではない。日本の政権政党の政治家や高級官僚にその能力がないだけである。
アルンダティ・ロイはフクシマ事故を東京で経験した。ロイもまた世界の知性としてインドから日本の原子力問題を注視しているに違いない。8年前、アルンダティ・ロイの文章を引用して次のようなブログを書いていた( 「2月23日 脱原発みやぎ日曜昼デモ」 ヒーローはいない!
)。
「私の講演はキャンセルされた。私がインドに帰ってから数日間、福島からの放射能が風に乗って東京に降り注いだ。放射能の広がりは六〇〇平方キロに及ぶ。それはチェルノブイリのそれに匹敵すると公表された。それでも原子力業界は結託して悪いニュースを知らせまいと、原子力エネルギーが唯一の未来だと信じ込ませようとしている。
こうしてこの小さな島国は苦しみの円環を完成したのだ、戦争中も平和なときも、私たちの想像力が核によって摩滅してしまったために。人間の愚かさ、それが異なるデザインの海に囲まれた島で、ふたたび演じられている。」
(アルンダティ・ロイ(本橋哲也訳)『民主主義のあとに生き残るものは』 (岩波書店、2012年) p. viii)
あれからもう3年経とうとしている。そのころ、アルンダティ・ロイは、講演のために招待された初めての東京にいて、〈3・11〉を経験した。講演は中止になり、アルンダティ・ロイは、東アジアの小さな島国が辿った《苦しみの円環》に思いを寄せていた。当時、煽動罪の嫌疑でデリーの裁判所に召還されていた彼女は、ふたたびインドのネオリベラリズムとの闘いの場に戻っていったのだ。
そのような闘う作家としてのアルンダティ・ロイの在り様は、「核による《苦しみの円環》の克服は「小さな島国」に住む私たち自身に課せられた闘いだ」ということを自ずと私たちに語っているようだ。 (2014年2月23日)
青葉通り。(2022/10/14 18:54~19:00)
仕事や用事が増えているわけではない(減っているわけでもない)が、仕事や用事で疲れ果てて動きたくない日がとても多くなった。しかも、最近不定期な仕事や用事の割合が増えて調整がつかないということもある。
金デモ不参加にはそれなりに理由があっても、かつてはその理由を乗り越えることができたのだから、どうしても「サボっている」感を否定できないのが悩ましい。
元鍛冶丁公園出発のときは八千歩くらいで、ここ数ケ月は疲れることが多かった。翌日に大切な仕事があるときにはそのために金デモを休むことがあった。
今日は、金デモだけで歩数が一万歩を越えたのだが、あまり疲れてはいない。この体調が続いてサボる理由が一つ減ればいいのだが………。
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