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ありふれた毎日を繰り返しながら、2007年もあと30日足らずとなった。
この一年も実にいろんなことが起こった。
今、過ぎ去った日々を振り返って、失ったものと得たものについて考えてみる。
レポート用紙の中央で縦に線を引き、その左側に失ったもの、
右側に得たものを書き出してみよう。
これまでの人生に比べれば、失ったものはさほど多くないかも知れないが、
得たものについても、これといって喜べるほどのものもない。
ある意味では失った分だけ何かを得ることができた一年だとも言える。
今まで過ごしてきた中では、まあまあ平凡な日々が続いた一年であったのだろう。
たいした災いもなく、マイペースでここまで来れたことに感謝しよう。
過ぎてみればあっという間の一年なのに、いざ振り返ってみると、何があったのか、
かすかな記憶を頼りに大まかなことを呼び戻すことはできても、
その細部まではほとんど思い出すことができない。
人間の記憶なんて本当にいい加減なものである。
しょせん時間は過ぎ去っていくものなのだし、
ちょうど電車の窓の外を流れていく風景のように、
流れるままにしておくのがいいのだろう。
しばらくたって、いやが上でも思い出さずにはいられない
できごとだってあるはずだから。
僕にとって新しい時代の始まりを予感させる2008年。
平成に入って20年目という節目の年。
平凡な日常とはかけ離れた未知の世界への憧れが、
再び僕を旅路に招こうとしている。
道祖神(どうそじん)に導かれるように、
ふらりとそこに足を踏み入れてしまいそうな誘惑に駆られる。
しかし、あえて僕はそれを拒むつもりはないし、
そうしなければならない理由が特にあるという訳でもない。
何かを失うことを恐れずに、何かが得られるという特別な期待感を抱くことなく、
明日という日に向かってひたすら突っ走る。
そうすることが今の僕に一番ふさわしい生き方だと言い聞かせるなら、
道はおのずと開けるだろうし、僕が求めている「新天地」も
きっとどこかに見つかるはずだ。
心をピュアな状態にして、明日を夢見る。
感動を求めて、失われた時間を呼び戻すために、
僕はまた旅人に戻らなくてはならない。
確かに、刻一刻と僕の旅立ちの時は迫っているのだ。
さまざまな可能性を秘めた「明日」が、毎日やってくるというのに、
これまで僕はそのチャンスをいくつも見逃してきてしまった。
何と悲しいことであろうか。
「明日」に流されることなく、自分の意志で前進しよう。
僕は決して「さまよえる子羊」ではない。
ただ、自ら求めてさすらい続ける「気ままな風」になりたいだけだ。
"Where there's a will, there's a way(意志のあるところに道は開ける)."
僕は自分の意志が求める道を信じよう。
人に助けを求めたり、誰かを頼りにしたりすることは、
今はもうできないのだから。
誰かのためにではなく、自分自身のために、
自分が見つけた一本の「道」をたどっていく。
2008年はそんな一年でありますように…。
(Photo: Grand Teton National Park, Wyoming 1991)