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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2013.08.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 孔子は、今から約2500年前に生きていた実在の人物です。

 実力主義が横行し身分制秩序が解体されつつあった周末に魯国に生まれ、周初への復古を理想として身分制秩序の再編と仁道政治を掲げました。

 孔子の弟子たちは孔子の思想を奉じて教団を作り、戦国時代、儒家となって諸子百家の一家をなしました。

 ”孔子”(1991年9月 集英社刊 加地 伸行著)を読みました。

 中国・魯国の政治改革をめざしながら、政治の波に翻弄され、不遇のままに終わった孔子の生涯を紹介しています。

 加地伸行さんは、1936年生まれ、京都大学文学部卒業し、文学博士で中国哲学史を専攻し、高野山大学、名古屋大学、大阪大学文学部教授を歴任しました。

 周王朝は中国各地を分割し、各地それぞれに責任ある統治者を定めていました。

 これら統治者を諸侯といい、その上に立っていたのが、天子の周王でした。

 魯はこの諸侯の1つであり、紀元前1055年から紀元前249年までの、周代、春秋時代、戦国時代に亘って存在した国です。

 魯国では、周王朝の礼制を定めたとされる周公旦の伝統が受け継がれ、古い礼制が残っていました。

 この古い礼制をまとめ上げ、儒教として後代に伝えていったのが、孔子とその一門です。

 魯国は、春秋時代に入ってから、晋・斉・楚といった周辺の大国に翻弄される小国となりました。

 国内では、魯公室の分家である三桓氏が政治の実権を握り、国政はたびたび混乱しました。

 孔子の死後、国としての魯はますます衰退し、事実上三桓氏に分割されて、魯公室は細々と生き残るものの、紀元前249年に楚に併合されて滅亡しました。

 孔子は紀元前552年生まれの春秋時代の思想家、哲学者で、紀元前479年に73歳で没しています。

 周王朝の支配体制がくずれ、諸侯が対立抗争する春秋末の動乱期に過ごしています。

 当時、魯国でも君主の威権は地に落ち、季孫氏・孟孫氏・叔孫氏という3公族が政治を専断していました。

 さらに3公族のうちもっとも強力な季孫氏では、家臣の陽虎が権勢をふるい、下剋上の様相さえありました。

 幼いとき父に死別した孔子は、貧困と苦難のなかに育ちました。

 孔子の一生は、世俗的欲望にふくらみ、その欲望に圧されてもがきつづけた生涯でもありました。

 その周辺に起こった事件や問題は、現代社会の状況と、驚くほどよく似ています。

 われわれ現代人や現代社会が、ひいては、いつの世、いつの人にも通じて抱えている問題を映し出す普遍性を持っています。

 人間はだれでも、人に認められたいと思っています。

 何歳になっても、どのような地位にあっても、なおかつ自分の才能や能力を人に認められたいと思って生きています。

 あるいはまた、自分はこの世に役立っており、生きる価値のある人間であることを、他人に認めてほしいと切に願って生きています。

 他人から認められること、それもとりわけ力のある人から自分が認められたとき、人間は生きる喜びに震えます。

 その喜びは誇りとなって、人間をしっかと支え、生きる意味を与えます。

 逆に、自分が認められないとき、怒りとなり、悲しみとなり、絶望となり、無気力となってゆきます。

 この世には、そういうつらい思いに生きている人間もまた多いのです。

 孔子は、人に認められたいと強く願って生きた人物です。

 しかし、ある数年の期間を除いて、政治の波に翻弄され、人に認めらませんでした。

 孔子の生涯は、自分の才能を、自分の能力を認めてほしいと悲痛に叫びつづけた70数年でした。

 孔子は、それをどのようにして耐えるか、自戒のことばを自分に説きながら、不遇の運命と闘いつづけました。

 老年の孔子は、死の世界について考えて死への深い思いを述べています。

 孔子には多くの名言があり、2500年前のものとは思えない深い響きをもってわれわれに追ってきます。

 孔子の生涯とそのことばは、時を越えて新しく、考えるべき多くのことを、われわれ現代人に語りかけてきます。

〔1〕時代
〔2〕出生
〔3〕青春
〔4〕野望
〔5〕不遇
〔6〕権力
〔7〕流浪
〔8〕弟子
〔9〕対話
〔10〕終焉/孔子関係地図 






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Last updated  2013.08.27 19:25:50
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